地産地消についてふと思ったこと

地産地消はとても大事なことです。

エネルギー消費(いわゆるフードマイレージなど)の点、安全性、安心の面、持続性、栽培品目の多様化につながるなど、どれをとってもその重要さは揺るぎないと思います。

でも多くの、特に都市部の人たちがそれを言い出すと、辺鄙なところで農業をやっている私にはちょっと違和感を感じてしまいます。
人口の一極集中がきわまってしまった今、ことさら地産地消を唱え、内にばかり目を向けることは、大消費地から遠い地方の切り捨て(取り残された地方のますますのへき地化・分業強制化)にならないか？

まずは地産地消の精神を持ちつつも、さらに広く農と繋がることを意識し、同時に一極集中の解消を進めるべきではないかと思うのです。

つまりグローバリズムの弊害を、その本質を改善することなく、ローカリズムを取り入れて急場をしのぐようにならないよう気を付けよと言うお話。