農林水産省系の独立行政法人・緑資源機構が官製談合の疑いで公正取引委員会の家宅捜索を受けたそうです。(この一文、堅苦しい漢字だらけですね。)
この組織、かつては緑資源公団、さらに前は森林開発公団という名前で、戦後復興による木材不足を解消するため、昭和31年に設立されました。しかしその後輸入木材が登場し、日本の林業はご存知の通り足腰の弱いものに。実態は林業振興をお題目に不要な林道を作りつづける官僚のための天下り受け入れ団体。
何でこんなに怒っているか? それはこの団体が計画・施行している「大規模林道、飯豊桧枝岐線」がこの早稲谷に通っており、全く不要な林道工事がいまも行われているからです。豪雪地帯で地質的にも植林に向かない、さらにブナの原生林が残る早稲谷の奥山に幅7m、完全舗装で観光バスも快適に通れる林道が要るわけがない。しかも飯豊山のどてっぱらにトンネルを開けてしまった…。(林道ってやつは四駆でやっとこ入れる程度のもので十分! 大体トンネルでは木が切れないだろうに)それだけでもたくさんなのに、さらに談合を主導していたというのだから言語道断。いま日本の林業は外材高騰のために再び脚光を浴び再興のチャンスとなっていますが、だからといってこんなふざけた体質の団体がその役割を担えるとは思えない。即刻廃止すべきです。
幸せな山菜生活。いまはコゴミが盛りです。