二小の利活用を考えようと立ち上がった(!)有志7名で、すでに廃校利活用をしている県内川内村の取り組みを覗いてきました。阿武隈山地のど真ん中にある川内村。雪が少なく標高が高いことから県内でも高冷地とされている山村です。初めて訪れましたが、緑まぶしく静かな村。周囲は緩やかな山に囲まれいる。そんな中でまず訪れたのが農産物直売所。
スタートして2ヶ月余りの出来立てホヤホヤだそうです。となりに市営の温泉施設があり、そこを目当てに訪れる客が中心。農産物直売所はすでに乱立気味+価格破壊が進んでおり、いかに売上を確保するかはどこも課題です。特に都市部から遠い所は…。
続いて旧川内第三小学校を利用した「ひとの駅」
左右対称の見事な木造校舎。中はギャラリーになっています。作品を堪能後、運営に関わっている方にここにいたるまでの苦労話、運営状況などをヒヤリング。特に消防法との問題、スタッフの確保などを示唆されました。
古い農具もこんなアートになります。絵画なども並んでいましたが、ボクはこれらの作品が一番気に入りました。
で、昼時になりましたので新名所カフェ
「Cafe Danony」へ。
こちらもオープンして2年ほど。町の情報発信基地&憩いの場。なお運営されているのは、先日5月福島で行われた
東北開発セミナーでパネリストとして同席した方。お奨めのカレーセットを堪能。3種類から2つのカレーを選んで、サラダバー、コーヒー、ミニデザートがついて750円はお得です。(写真とり忘れ。おなかが空いていたので…。)
その後村内で旅館、蕎麦屋を営み、地元商工会会頭でもあるスーパー議員さんとお話。指定管理者という仕組みのレクチャーを受けた後、川内村から一山越えた超ウルトラ限界集落のいわき市小川町戸渡地区へ。
森に囲まれた戸数10軒に満たない戸渡地区の分校を、地域活性化の核にしようと奮闘する
「とわだリターンプロジェクト」代表の吉田桂子さんのお話は、10年という活動の中で刻々と変化していく状況(=参加者のエネルギーが減っていく)にいかにあわせていくかの難しさを教えられました。
そして最後は小野町の「緑とのふれあいの森公園」。こちらは小野町が3年前に施設の管理を民間に委託した、指定管理者が運営する公園。その園長ちょいワルゴリさんのお話。運営のコツ、ノウハウを熱い(暑い?)口調でたっぷり語ってくれました。ちなみに彼はボクがいま受講している「もりの案内人」の先輩であり、飯豊山山岳ガイドでもあります。内から溢れるエネルギーがそのまま活動の広さに繋がっている。が、その質はきめ細かい。
丸一日の見学会ではありましたが、実り多い充実したものとなりました。スタッフの集め方。お金の集め方。お客の集め方。地域との関係。プログラムの内容。この見学会を参考に二小の利活用をどうすべきかさらに考えていきたいと思います。