ひぐらし農園のその日暮らし

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限界集落と老人ホーム

2010-08-31 12:59:00 | 独り言
 以前、山都二小が廃校になったことに伴う校舎利活用の事業に友人たちと応募した話をしました。⇒http://white.ap.teacup.com/higurasi/687.html このたび結果が出ましたのでお知らせします。結果は×でした…。最終的に採用された事業は地元医療法人が経営する老人ホームだそうです。さて皆さん、この結果についてどう感じられるでしょうか。
 負け犬の遠吠えにしか聞こえないという方もいるでしょうが、ボクとして極めて安易な結果に落ち着いてしまったと思いました。とはいえ、そこまで自信を持っていうのなら、まず我々がどんな提案をしたかをお伝えしなければなりません。現在二小プロジェクトの友人たちと相談しながら、近々その全容を発表したいと考えております。が、とりあえず当ブログで短く申し上げるなら「地域住民参加型の新コミュニティ創生の拠点作り」でした。しかしながら、地元のシンボルであった小学校に代わる新たな地域文化発信の場所としたいという我々の想いは市には全く伝わらず、手っ取り早く地元の雇用創出する手段、そして行政としてもっともリスクを伴わない事業を選択したということでしょう。
中央高台に見える緑の屋根の建物が二小です。どっしりと集落を見下ろし何だか地区の守り神のようにも見えます。

 応募した団体は正確には4つで、我々の他には、採用された喜多方市内の医療法人、山都町出身者が東京で運営している学校法人、喜多方市内で地域活性化事業に取り組む会社だそうです。そのうち、前者2団体と我々がプレゼンテーションを行ったわけですが、議会に報告された内容によると審査員が各々100点の持点で投票し、その合計得点の高い方から公正に選んだとのこと。結果は我々は上位に大きく点を離されて第3位だったとか。つまり実質ビリ…。さてこうなると我々二小プロジェクト自体がだれもが望まない、地域の要望や現実と遠く離れた可笑しなものだったのではないかとの疑問も出てきます。それを客観的に検証してもらうためにも応募内容を公表しようと思っているのです。
 実は結果が示された後、それとなく地元の方々に二小が老人ホームになることをどう思うか聞いてみましたが、皆さん意外なほど抵抗感がなく、むしろ近くに新たな職場ができるということで好意的でした。二小プロジェクト最大の懸案は運営資金の調達にあり、地元雇用の創出は各プログラムが軌道に乗って初めて可能だったでしょうから、市はその辺りを重視したのかもしれません。しかしながら、自らの地域の問題を自らの力で解決したいと地元有志が手を挙げたにも係らず、形式にのみこだわり、それらの声を吸い上げる努力を行政はしなかったことは事実として指摘しておきたいと思います。
 
 いずれにせよ、二小の校舎を活用しての地域興しの計画は練り直しです。ただ仲間たちとは引き続きこの活動を続けようと話しています。今回は校舎というハコモノを使う前提での企画でしたが、それに頼らず他の地域資源を活用するものへと軌道修正します。それは我々の目指すものが、きっと近い将来のうちに、限界集落といわれるこの地域に必要になり、そのためにも一刻も早く手をつけておくべきと確信しているからです。
とりあえず二小プロジェクトの計画公表をお待ちくださいませ。

耕地の会合宿2010

2010-08-29 19:00:00 | 今日の農園
今年も恒例の東京農工大耕地の会の皆さんの喜多方合宿が行われました。いつもは喜多方市熊倉地区の農村婦人の家という集会所を使わせてもらっていたのですが、今年は先約があり押えることができず。そこで4泊のうち前半は熊倉の農家民宿に、後半は黒森山荘にと変則となりました。でもいろんな体験が出来て楽しんでくれたようです。
我が家での作業はご近所で離農した方から譲ってもらった乾燥機の移動と畑の草取り。おかげさまで最大の懸案だった稲刈り前の乾燥機設置が大きく前進。それにしても連日猛暑、しかも毎晩宴会明けという厳しいの中での作業、本当にご苦労さまでした。またこちらも予定が立てこんでいてゆっくりと学生さんのお相手ができなかったのが心残り。来年もお待ちしております。たまにはガッチリ座学も入れてみましょうか。

全国の普及指導員の前で

2010-08-27 18:34:00 | 今日の農園
福島市にある東北農業研究センターに行ってきました。全国の普及指導員向けに稲作の有機栽培技術の講習会が3日間をかけて行われ、その最終日に農家の体験発表の時間があり、そこで発表するというかなり厳しい(?)内容。実際にボク以外の方は庄内協同ファームの志藤さんと大潟村の相馬さん。皆さん、4~7ヘクタールを有機で米作りしているすごい農家の方ばかりです。まあボクの役割は必然的に技術論よりも新規就農者と山間地での有機栽培というちょっと特殊な環境下での話となります。
毎回感じることですが、こういった先進農家の方のお話は刺激になります。なぜ彼らはそこまでやるのか。出来てしまうのか。ボクは何故同じようにできないのか…。
講習会の資料も頂いてきました。興味ある内容です。これを参考に来年も頑張ろう!
お昼は会場近くのアンナガーデンという不思議な空間にあるレストラン。カレーを頂きました。

感謝なのです。

2010-08-22 06:04:00 | その日暮らし
新規就農者にとって農機具入手は大きなハードルです。特に稲作は自給ならともかく商業ベースに乗せようとするなら機械化は必至です。ざっと挙げてみてもトラクター、ドライブハロー、田植え機、コンバイン、乾燥機、籾摺り機、選別機。贅沢を言えば畦塗り機、溝きり機、除草機だって欲しい。全て新品で揃えたら○百万円という世界。新規就農希望者に畑作をお奨めする理由はここにあります。畑なら極端な話、耕運機があればスタートできますから。しかし一方でこれらの機械は使われずに眠っていることも多いのです。特に離農者の多い山間地では。
今回同じ村の方が病気を理由に離農され、一式を安く譲って頂けるとのオファーを頂きました。すでにボクが持っていて重複するものもありますが、それはまた他の人に譲ればよい。ということで頂いてきました。こうしたご好意があってこそ、ボクのような弱小農家はやっていけるという面があります。ただただ感謝。


今度はイタチ

2010-08-17 15:33:00 | 今日の農園
電柵のおかげでクマが来なくなってホッとしていたのも束の間、今度はイタチです。しかも目撃しました。小屋の中で…。
昨朝、給餌に行ったら小屋の中が騒がしい。電柵や壁はしっかりしているのでクマではなさそう。で、覗いてみたらイタチが鶏を食べているところでした。しかもボクが覗いているのを知りながら平然としています。慌てて近くのスコップを持ち小屋に入っていくと、さっと逃げていく。残念ながら捕まえることができず。ただ逃走経路から出入り口が判り、すぐ目止め。よしこれで大丈夫だろうと今朝行ってみたらまたやられている。しかし今回は本人の姿はない。しかも侵入路が判らない。さて困ったことになりました。
相手は大胆不敵。今年の3月末に連続して入られた時、犬をつないでも効果なかった訳が判った気がしました。何しろ人が覗いてもすぐ逃げないのですから。しかし姿を見ることができてよかったです。大きさが判り(相当小型です)これで目止めの大きさを想定できます。でも早速今朝の侵入路が判らないのですけど…。