ひぐらし農園のその日暮らし

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令和4年産新米の販売を開始します!

2037-12-31 23:59:59 | 農販
令和4年産ひぐらし農園のお米の販売を開始します!

今年はすべての田んぼを無肥料栽培に切り替えて6年目。イノシシも電柵を張ることで最小限の被害に抑えることができました。8年まえから挑戦している冬期湛水無肥料栽培の田んぼは収穫量が過去最高となりました。無肥料でやるには冬期湛水がポイントのようです。
会津のブナ林から流れ出た美しい水で育った棚田米をぜひご賞味ください!

詳しくは「続きを読む」をご覧下さい。




お問い合わせ・連絡先
higurasifarm@(迷惑メール防止のため全角となっています。半角に置き換えてください)yahoo.co.jp


ひぐらし農園のこだわりと自慢

①有機栽培  除草剤、殺菌剤などの農薬は一切使っていません。今年度産はすべて無肥料栽培です。種もみも未消毒のものを使用しています。
②鮮度保持のため収穫後は籾で貯蔵しています。(今年は全て機械乾燥です)
③ブナの原生林から流れ出た、早稲谷川のきれいな水で育っています。その水を田に供給する水路は、江戸時代中期に開削されて以来連綿と守られてきたもの。飯豊山塊の美しい森と275年続いた村の米作りへの想いも一緒にお楽しみ下さい。

コシヒカリ       玄米10キロ 6500円
            白米10キロ 7000円

・5キロ、2キロなど量はご希望に合わせて対応いたします。
・送料は別途頂きます。ちなみに関東地方は1000円となります。
・白米の場合注文を頂いてから精米しますので、発送までに少々お時間を頂くことがあります。

○ご一緒にいかがですか?
自家製ミソ 1キロ1000円
麹を多めにした田舎ミソです。大豆、麹とも自家製。
乾麺 一袋500g入り600円
ひぐらし農園のあおば小麦を使って作ってもらいました。やや色が黒っぽいのは昔ながらの製粉機を使っているから。その分小麦の風味が生きています。

福島県有機農業推進計画第三期へのパブコメ

2023-03-02 08:20:51 | 農の話
「福島県有機農業推進計画(第3期)(案)」のパブコメを福島県が3月13日まで受け付けています。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/36021d/yuki-keikaku-3.html?fbclid=IwAR0ML_CBaISmkYuGaXJyxPdwBbkIIqXPvZoitn-jppN-YHcKdlCT1DtGyb8

3月1日にオンラインにて推進計画の内容についてふくしま有機ネット会員
同士で意見交換しました。アーカイブがありますので、興味のある方はご連絡ください。 また是非パブコメを県に送ってほしいと思います。

今回の推進計画は、「みどりの食料システム戦略」後に出されることもあり、個人的には期待していたのですが、はっきり言って 全く残念な内容といえます。

まず総論として
第二期の総括が全くされていません。総括しているのかもしれませんが、少なくともネット上では公表されていません。
また全体を通して、有機農業の環境や社会に対する先進性についての理解が不足しているため、従来の慣行農法の手法やマーケティング、ブランディングをそのまま有機という言葉に置きかえただけの内容となっており、全く魅力のない推進計画となっていると思います。
さらに立案担当が環境保全農業課単独となっているために、従来の縦割り行政の域を超えていません。結果、有機農業推進に大きな効果が期待できる学校給食等の言及がありません。

ぜひこちらにも目を通してください。農水省の方がはるかに有機農業の現状と歴史的流れを把握したうえで、本気で有機農業を推進しようという気概が感じられます、
農水省「有機農業の推進に関する基本的な方針」(令和2年4月) https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/attach/pdf/sesaku-11.pdf

各論としては、

(1)有機農業に位置づけ
有機JAS認証面積に固執しており、未認証有機農家などに関する供述がない。(視野に入っていない)
これに対して、国は「地域の実情や農業者その他の関係者の意向に配慮し、各種取組みが画一的に推進されることのないよう留意することが重要であることから(中略)幅広く施策の対象とし、必要な支援に努めることとする」とある。(「有機農業の推進に関する基本的な方針」第3有機農業に推進に関する施策に関する事項 1施策の考え方)また国は環境保全型農業直接支払交付金に対して、有機農業を有機JASに限定していない。

重点方針Ⅱ「消費者や実需者ニーズに対応した生産力強化」
ニーズに対応とあるが、国は「地域の実情や農業者その他の関係者の意向への配慮がないままに、これらの者に対し、、有機農業により生産される農産物の生産、流通又は販売にかかる各種取組みが画一的に推進されることの内容に留意する」とある。
既存有機農業者に対するリスペクトが県は国よりも欠けているし、有機農業の現状に対して理解が不足している。

5.有機農業の推進に関する施策の展開方法
重点方針Ⅰ「ふくしまの有機農業を担う人材確保・育成強化」
  • 有機農業者の確保・育成
新規就農希望者のための施策に偏っていて、転換者に対する視点が欠落している。
認定新規就農者制度などは、撤退した時の返還金などの問題があり、お勧めできないとしている県(埼玉県)がある。また失敗しないように就農希望者の意に沿わない営農計画になる傾向がある。
農業大学校にはHPを見ても有機コースは見当たらない
  • 有機農業者の経営力強化
有機JAS認証取得にこだわりすぎており、未認証有機の促進などについての視点が欠落している。国は「農業者が有機JAS認証を取得するかしないかについては、農業者の販売戦略や経営判断によるものであることを前提としつつ」とある。(同第3有機農業の推進に関する施策に関する事項1施策の考え方)

JAS,GAP推奨による経営強化はそもそも議論のすり替えであり、取得には膨大な書類作成が必要でモノカルチャー(単作化)につながりかねない。

第三者認証GAP等の導入支援の項で「本県独自のFGAPなど第三者認証GAP等」とあるが、福島県が定めたFGAPを県が推奨することは第三者認証とはいえない。

重点方針Ⅱ「消費者や実需者ニーズに対応した生産力強化」
  • 園芸品目等の生産拡大
非常に短期的な視点になっており、策定の趣旨などで触れられている地球環境保全などの視点が全く見られない。
  • 有機農業技術開発と実証
小さな農家、小さな消費者(地産地消)などの視点が欠けている。
スマート農業のコスパをもっと慎重に検討すべき
  • 地域の有機性資源の循環利用
生物多様性などの言及がなく、震災前の資源循環利用からの発展が見られない。

重点方針Ⅲ「消費者や実需者ニーズに対応した販路の確保」
  • 県内外のおける販路開拓・拡大支援
まずは県内でも十分需要を喚起することが可能であり、まずは学校給食の有機化などを行い、販路の安定を確保したうえで、県外販路開拓へ向かうべきである、
  • 有機農業に対する消費者当の理解促進
従来の取組みの域から出ておらず,真新しさや覚悟が見られない。学校の有機化という目標を入れるべき

重点方針Ⅳ「有機農業推進体制の強化」
  • 有機農業推進体制の強化
技術指導体制強化とあるが、そもそも有機農業技術は篤農家が先行しており、まずは県職員が技術指導を仰ぎ、あるいはその内容をほかの有機農家に伝える役割を担うべき

6.有機農業推進に関する地方の展開方向

  • 有機農業推進に関する目標と評価
(2)目標とする増加率が国よりもはるかに低い。令和12年の目標は500ヘクタールを目指すべき
(3)環境直接支払の有機栽培面積が他県よりも断然低く、せっかくの有機JAS認証ほ場をすべて拾い上げていない。各市町村特に未実施の自治体に早急に指導すべき。

栄養教諭産をお迎えしての座談会所感

2023-03-01 09:13:01 | その日暮らし
喜多方学校給食を考える会が、喜多方市学校給食センターの栄養教諭をお招きしての座談会を開催したので参加しました。
日々2,300食分を調理し、時間と品質管理に奮闘する現場の状況がよく判り、給食の有機食材の利用増進や、米粉パンの導入、調味料の質を上げるために「何がボトルネックになっているのか」が理解できました。
それはズバリ予算(食材費だけでなく人件費、設備費も含めて)を市がどれだけつけられるかです。
当たり前だけど、話を聞けば聞くほど、そういうことだということが判りました。

上堰だより第66号

2023-02-20 09:15:54 | 酒造り
8月3日から4日にかけての豪雨で大きなダメージを受けた本木上堰ですが、その後は少しずつ復旧に向けて歩んでいます。
まず直後に心配されていたお米の品質と収穫量ですが、お盆過ぎからは適度に雨が降ったことにより、問題なく収穫までたどり着くことができました。土砂の崩落などで一部収穫できなかったところはありましたが、全体的には平年並みとなったので、「上堰米」そして「上堰米のお酒」も変わりなく販売しております。
復旧については大きな被害箇所は土木業者にお願いするしかありませんが、小さな部分については自力で行わなければなりません。まず第一弾として11月6日に復旧ボランティアを募集したところ、首都圏を中心に20名を超える方が集まってくれました。再び越水の心配があった土手の補強や堰の底盤に堆積した土砂をさらう作業を行いました。この春には今年の作付けができるように仮設ポンプを使って早稲谷川から水を上げて、ダメージの少なく堰下流部に揚水する計画ですが、そのためにはまだまだ人力で修復しなければならない場所がたくさん残っています。引き続きボランティアの皆さんの力をお借りすることになります。
さてこうした地域外の方々と協働で堰を守っていく取組みについて、1月に山都中学校から当会にある提案がありました。山都町は喜多方市と合併してから人口は35%も減少(平成18年4131人⇒令和4年2701人)し高齢化率(65歳以上の人口比率)は48.5%となっています。山都町に生まれ育った子供たちは、残念ながら地元に残るよりも他地域に出てしまう方が圧倒的に多い。山都中学校はこの春の入学生は一桁しかおらず、全校生徒も30名強だそうです。そこで少しでも山都町の魅力を中学生のうちに体感してもらいたいし、町に魅力を感じて来てくれている堰さらいボランティアの方々の話をぜひ生徒に聞かせたいので協力してもらえないかとのことでした。そこで今年は4月にガイダンスを行い、5月の連休明けに生徒に堰さらいを体験してもらいます。本当は5月4日に一緒に参加してボランティアと交流もしてほしかったのですが、授業の一環なので休日は無理とのこと。6月末には水路全体の見学、7月にはボランティアの方数名に山都中学校に来てもらい講演会を行う予定となりました。相変わらず堰の存続には厳しい状況ですが、こうした教育機関と連携した取り組みにも積極的に関わっていきたいと思います。

今年のあいづ朝市を終えて

2022-12-13 06:17:34 | 今日の会津
12月10日のクリスマスマーケットが今年度のあいづ朝市のラスト開催となりました。
今年も、様々な方々のご協力であいづ朝市という場を楽しく運営することができました。ありがとうございました!!
その後行われた総会では、さらなる飛躍を目指して様々な意見がでました。朝市の目指す場としては、引き続き「普段使いの良いもの」が手に入る場所でありたいと思います。そのうえで、今年よりももっと多くの人に来年は来場してもらう、朝市全体の売り上げが増えていく、出展者個々の売り上げと関係性も増えていくことを目指します。
ボクがよく人前で話すときに使う購買層の分類を張っておきます。(摂南大学谷口葉子先生の図を転用しています。聴講したとき、ものすごく納得させられた分類です。)ただしこの表は有機農産物を定期的に購入している消費者の分類なので、n数は一般の傾向とは違います。
ボクはこの表の2番目の「自立・利他」の消費者層が増えることで社会がよりよくなると考えています。あいづ朝市はそんな思考の消費者の期待に応える場であり、さらに朝市に来たことによってそんな価値観に触れてほしいという思いを込めて、今年は「消費者参加型認証制度」というものを創ってみました。
ただしこの層は社会全般ではまだまだ少数派です。またあくまでもボク個人のターゲット層です。なので当然ながら、あいづ朝市はまずは広く会津の生産者と消費者が出会う場となることが第一になります。
そのために来年は「普段使いの良いもの」を生産する出店者をさらに増やして関わり合いの入り口を広げ、多様な需要に答えること。そしてすでに参加している出店者がより魅力的な商品を提供することかと思います。(←この部分についてはボクは得意ではないので、皆さん、アドバイスをお願いします!)
あいづ朝市のメンバーは個人事業主がほとんどですから、これからも各々の個性を伸ばしながら、相乗効果が期待できるチームとしてやるべきことを一緒に考えていきましょう! 
そんな場を一緒に創ってみたいという方、気軽にあいづ朝市メンバーに声を掛けてください!