ひぐらし農園では、様々な原材料を業者に持ち込んで、いろんな加工品を作ってもらっています。例えば鶏肉ソーセージ、納豆、乾麺。販売はしていませんが醤油麹、豆腐などなど。
ひぐらし農園の製品で起きたことではありませんが、今回、同じように加工品を委託している有機農業の仲間にとてもおおきな問題が降りかかってしまいました。
自家大豆を持ち込んで委託加工してもらった納豆を販売したところ、小石のような異物が混入していたらしく、購入者が保健所に届け出たのです。ちなみにこの納豆屋さんはひぐらし農園もいつも委託加工をお願いし、とてもお世話になっているところです。
加工食品の異物混入はあってはならないことです。この部分については弁解の余地はなく、製造者・販売者とも責任を取らなくてはいけません。
ただ今回は、その問題がいきなり保健所マターになってしまったために、私たちの想像を超えた事態に発展してしまいました。
その状況は以下の通りです。
同じロットで製造された合計78個の納豆が販売されたのは3回。10月6日の百姓市収穫祭の時とその後会津若松で行われた直売市2回。それぞれ売れたのは百姓市21個、その他直売市6個の27個だったそうです。
その内会津若松で購入された1個に異物があった訳ですが、保健所の指導としては他にも異物混入の可能性がある以上、残りの納豆すべてを回収する必要があるということになるわけです。当然その責任は販売者にあります。しかし市(いち)という場で不特定多数の方に販売しているので、回収するには多くの方が目にするであろう新聞などのメディアを使って明示する必要があるというのが保健所のスタンスでした。
販売された数はわずか27個です。不特定多数の人が集う市とはいえ、定期的に開催され固定客も多いので、記憶を丹念にたどっていけば誰が買ったか判るかもしれないと友人は考え、保健所の担当者にもそう伝えてメディアへの明示は少し待ってほしいと訴えたそうです。が、もちろん聞き入れられず、保健所はメディアに一連の事象を発表し、翌朝当然のことながら記事となり、テレビニュースでも放送されました。
記事になる前夜、百姓市では出展者が集まって10月6日収穫祭の時に誰が客として来てくれていたか、うち誰が問題の納豆を買ってくれたかの記憶を絞りだし、電話して購入したか、その数は? すでに消費してしまったかを調査しました。その結果、我々自身も驚いたのですが、百姓市で販売された21個全ての購入者とその数が判明したのです。
つまり保健所が懸念した追跡調査は、私たちのネットワークで幸いなことに見事クリアしたこととなったのです。これは災い転じてではありませんが、ちょっとうれしいことです。
相川百姓市は、できれば私たちが住む地域に外から人が来てもらえる場所、来たくなる場所を創ることを第一の目的としています。そして来てくれた人たちと生産者自らがコミュニケーションと取り、繋がっていく。そのためにはそれなりの仕掛けを用意してきたのですが、今回のトラブルを通して、その成果が着実に広がりつつあることが明確になりました。(意地悪な見方をすれば、客の数がまだまだ少ないということでもありますが)
そして今回感じたことは表題にもあったように、加工品を売ることの怖さでした。加工食品を扱っている人たちからすれば当たりまえのことかもしれませんが。
紙面に「相川百姓市」という文字が掲載され、心配された方も多いかもしれませんが、問題は無事に終息しそうですので、ここで改めてお知らせ致します。
ひぐらし農園の製品で起きたことではありませんが、今回、同じように加工品を委託している有機農業の仲間にとてもおおきな問題が降りかかってしまいました。
自家大豆を持ち込んで委託加工してもらった納豆を販売したところ、小石のような異物が混入していたらしく、購入者が保健所に届け出たのです。ちなみにこの納豆屋さんはひぐらし農園もいつも委託加工をお願いし、とてもお世話になっているところです。
加工食品の異物混入はあってはならないことです。この部分については弁解の余地はなく、製造者・販売者とも責任を取らなくてはいけません。
ただ今回は、その問題がいきなり保健所マターになってしまったために、私たちの想像を超えた事態に発展してしまいました。
その状況は以下の通りです。
同じロットで製造された合計78個の納豆が販売されたのは3回。10月6日の百姓市収穫祭の時とその後会津若松で行われた直売市2回。それぞれ売れたのは百姓市21個、その他直売市6個の27個だったそうです。
その内会津若松で購入された1個に異物があった訳ですが、保健所の指導としては他にも異物混入の可能性がある以上、残りの納豆すべてを回収する必要があるということになるわけです。当然その責任は販売者にあります。しかし市(いち)という場で不特定多数の方に販売しているので、回収するには多くの方が目にするであろう新聞などのメディアを使って明示する必要があるというのが保健所のスタンスでした。
販売された数はわずか27個です。不特定多数の人が集う市とはいえ、定期的に開催され固定客も多いので、記憶を丹念にたどっていけば誰が買ったか判るかもしれないと友人は考え、保健所の担当者にもそう伝えてメディアへの明示は少し待ってほしいと訴えたそうです。が、もちろん聞き入れられず、保健所はメディアに一連の事象を発表し、翌朝当然のことながら記事となり、テレビニュースでも放送されました。
記事になる前夜、百姓市では出展者が集まって10月6日収穫祭の時に誰が客として来てくれていたか、うち誰が問題の納豆を買ってくれたかの記憶を絞りだし、電話して購入したか、その数は? すでに消費してしまったかを調査しました。その結果、我々自身も驚いたのですが、百姓市で販売された21個全ての購入者とその数が判明したのです。
つまり保健所が懸念した追跡調査は、私たちのネットワークで幸いなことに見事クリアしたこととなったのです。これは災い転じてではありませんが、ちょっとうれしいことです。
相川百姓市は、できれば私たちが住む地域に外から人が来てもらえる場所、来たくなる場所を創ることを第一の目的としています。そして来てくれた人たちと生産者自らがコミュニケーションと取り、繋がっていく。そのためにはそれなりの仕掛けを用意してきたのですが、今回のトラブルを通して、その成果が着実に広がりつつあることが明確になりました。(意地悪な見方をすれば、客の数がまだまだ少ないということでもありますが)
そして今回感じたことは表題にもあったように、加工品を売ることの怖さでした。加工食品を扱っている人たちからすれば当たりまえのことかもしれませんが。
紙面に「相川百姓市」という文字が掲載され、心配された方も多いかもしれませんが、問題は無事に終息しそうですので、ここで改めてお知らせ致します。