耕作放棄地はどれくらい？

昨年後半から関わってきた、福島県の来年度から５年間の方向性を定める「新しい総合計画」も大詰めを迎えてきました。
先日は計画の進捗状況を確認するための「指標」の候補についての議論がありました。指標とは総合計画の中で定めた重点施策がどの程度達成されたか、あるいは効果が上がっているのかを、データにより毎年確認するために必要なものです。

で、その候補が挙げられていたのですが、最重要課題の一つである農林水産業関連の指標の中に、耕作放棄地の面積に関するものがありませんでした。農林水産業の産出額や認定農業者数、農業生産法人数、農産物加工品販売額などなど議案に挙がっているものはもちろんですが、ボクとしては耕作放棄地の面積は農業振興の効果を見る上で重要ではないかと思います。何しろ福島県は全国で一番耕作放棄地が多いのですから。で、理由を聞いてみたのですが、農林水産部担当者曰く、耕作放棄地の統計は農水省が５年ごとに行っている「農業センサス」が元となっており、毎年の数値がないということでした。ちなみに前回の調査は２００５年。次回は２０１０年ということになります。

確かにオーソライズされた数値は５年ごとの数値となるのでしょうが、果たしてその間の耕作放棄地に関するデータは取っていないのか。これだけ社会問題化しているのに･･･。
て、いろいろ検索していたら、県内全市町村で一筆ごとの調査を昨年から今年にかけてちゃんと行っているみたいですね。福島県耕作放棄地対策協議会というものも立ち上げて農地再生の取り組みを支援しているようです。となると何で指標にしないのでしょうか･･･？。ホントはボクとしてはもう一歩突っ込んで平坦地、中間地、山間地ごとの数値ぐらい細かいデータを知りたいのですが。