犯罪被害者の法哲学

犯罪被害・刑罰・裁判員制度・いじめ・過労死などの問題について、法哲学(主に哲学)の視点から、考えたことを書いて参ります。

間違い電話

2009-07-14 01:28:48 | 言語・論理・構造
誰だ: 「もしもし、○○株式会社さんですか?」

社員: 「いえ、違いますけど」

誰だ: 「違うってどういうことですか?」

社員: 「どういうことって・・・」

誰だ: 「違います、って言ったのはあなたでしょう。どういう意味ですか? 私にわかるように説明してくださいよ」

社員: 「違うものは違うので、説明とおっしゃられても・・・」

誰だ: 「ですから、何が違うのか説明してくださいって言ってるんですよ。私の話、聞いてるんですか?」

社員: 「あの、何をおっしゃりたいのか、正直わからないもので・・・」

誰だ: 「わからないって、何がわからないんですか?」

社員: 「そうおっしゃられても・・・」

誰だ: 「わからないって、先におっしゃったのはあなたでしょう。自分の発言に責任を持って下さいよ」

社員: 「・・・・・」

誰だ: 「人が話してるのに、返事もしないんですか? あなた、ずいぶん失礼な方ですねえ」

社員: 「いや・・・ まあ・・・ すみません」

誰だ: 「何が申し訳ないんですか?」

社員: 「いや、どう返事をしていいものか・・・」

誰だ: 「何が申し訳ないかわからないで謝ってるんですか? あなた、本当に非常識な方ですねえ」

社員: 「そうおっしゃられても・・・」

誰だ: 「何がどう悪いのか、理由を示すのが筋じゃないですか? そうでしょう? 非常に不愉快です」

社員: 「あの、もう切らせて頂いてよろしいでしょうか?」

誰だ: 「私はまだ何も話していないのに、あなたは切るか切らないかについてどういう判断をしてるんですか?」

社員: 「それはまあ、こちらで適切に判断するということで・・・」

誰だ: 「あなた、そもそも間違い電話に適切なんてあり得ないでしょう。適切でないから間違い電話なんじゃないですか?」

社員: 「それはまあ、そうですけど・・・」

誰だ: 「もう切りますよ。二度と電話しませんから」

社員: 「・・・・・」


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筋の通らない屁理屈ほど、その場で瞬時に反論することが難しい。