※アイリアノス(200A.D.頃)『ギリシア奇談集』(第1~14巻)岩波文庫
第2巻(28)「闘鶏の起源」:人間は殺し合いをする愚かな生き物だ!
ペルシア戦争(BC499-BC449)に勝利を収めた後、アテナイ人は「毎年1回、国が主催して劇場で鶏を闘わせること」を法で定めた。理由はこうだ。テミストクレスが国軍を率いてペルシア軍に向かおうとするとき、鶏が喧嘩しているのを見た。それが気合の入った喧嘩だったので、彼は全軍を立ちどまらせて言った。「この鶏どもは、祖国のためとか、神々のためとか、先祖のために戦うのでもなければ、名誉や自由や子孫のために戦うのでもない。ただ銘々が《負けたくない》、《相手に屈したくない》、その一心からなのだ。」彼はこのようにアテナイ人を激励し、そして彼らは勝利した。(※BC480サラミス海戦で勝利!)テミストクレスは彼らを鼓舞した事件「闘鶏」を、記念として残すことにしたのだ。
《感想1》人間は殺し合いをする生き物だ。しかも人間は同一種内で大人同士が殺し合う。これは人間に特有だ。人間は愚かな生き物だ。(ア)人間は「ホモ・サピエンス」(知恵ある人)で殺しの道具を発展させる。しかし平和を築く技術・智恵をなかなか生み出せない。(イ)人間は「ホモ・ルーデンス」(遊戯する人)として文化を創り出すが(Cf. ホイジンガ)、殺戮を「遊戯」として楽しむ残虐な生き物だ。(Ex. 無人兵器の操作による他の人間の殺戮。Ex. 狩り。)
《感想1-2》現代では、殺し合いの手段・方法も悪辣になり、カネがある国同士はロボット・無人兵器で互いに戦うが、カネがない国は肉体を持つ人間が、ロボット・無人兵器と戦うしかない。ジェノサイド(民族大量虐殺)だ。
《感想1-3》核兵器の使用はジェノサイドそのものだ。
《感想1-4》人間が殺し合いをせずに生きられる日は来るのか?「戦間期」という平和の期間があるだけだ。
《感想1-5》戦う当事者(兵士・軍人)以外の「銃後」は殺し合いを避けることが可能だ。しかし無差別爆撃や核兵器攻撃で「銃後」もジェノサイドの対象となる。
《感想1-6》人間は殺し合いをするだけでなく、他の人間を奴隷化し、また虐待・殺戮して楽しむ。人間は残虐な生き物(動物)だ。この宇宙に人間が存在することが、人間にとって価値あるor意味あることかどうか、不明だ。
《感想1-7》しかし人間としてとして生まれてしまった限りは、幸せにならねばならない。人間は幸せになるために生きる。(Cf. 幸福追求権)
第2巻(30)「プラトン」:人生の初期における、人や物事との出会いは、しばしば人生を決める!
プラトン(BC427-BC347)は、(a)初め詩作を志し「英雄詩」を書いた、しかしホメロスにはるかに及ばないとして、自作を火中に投じた。(b)次にプラトンは「悲劇」を書き、4部作まで完成させ、俳優に作品を手渡し、大ディオニュシア祭の演劇コンテストに参加する予定だった。(c)ところがその前にたまたまソクラテスの話を聞き、たちまちその弁舌の虜(トリコ)となり、演劇コンテストに欠場し、終生「哲学」に専念することとなった。
《感想2》人生における、とりわけその初期における、人や物事との出会いは、しばしば人生を決める。
《感想2-2》だが会社勤めが、非正規雇用(Ex. 日雇い)ばかりで、企業がいつ潰れるかわからずリストラが常態のこの時代、「家業」があるなら、「家業」との出会いを大切にし、それを引き継ぐのが賢明な選択だ。
第2巻(28)「闘鶏の起源」:人間は殺し合いをする愚かな生き物だ!
ペルシア戦争(BC499-BC449)に勝利を収めた後、アテナイ人は「毎年1回、国が主催して劇場で鶏を闘わせること」を法で定めた。理由はこうだ。テミストクレスが国軍を率いてペルシア軍に向かおうとするとき、鶏が喧嘩しているのを見た。それが気合の入った喧嘩だったので、彼は全軍を立ちどまらせて言った。「この鶏どもは、祖国のためとか、神々のためとか、先祖のために戦うのでもなければ、名誉や自由や子孫のために戦うのでもない。ただ銘々が《負けたくない》、《相手に屈したくない》、その一心からなのだ。」彼はこのようにアテナイ人を激励し、そして彼らは勝利した。(※BC480サラミス海戦で勝利!)テミストクレスは彼らを鼓舞した事件「闘鶏」を、記念として残すことにしたのだ。
《感想1》人間は殺し合いをする生き物だ。しかも人間は同一種内で大人同士が殺し合う。これは人間に特有だ。人間は愚かな生き物だ。(ア)人間は「ホモ・サピエンス」(知恵ある人)で殺しの道具を発展させる。しかし平和を築く技術・智恵をなかなか生み出せない。(イ)人間は「ホモ・ルーデンス」(遊戯する人)として文化を創り出すが(Cf. ホイジンガ)、殺戮を「遊戯」として楽しむ残虐な生き物だ。(Ex. 無人兵器の操作による他の人間の殺戮。Ex. 狩り。)
《感想1-2》現代では、殺し合いの手段・方法も悪辣になり、カネがある国同士はロボット・無人兵器で互いに戦うが、カネがない国は肉体を持つ人間が、ロボット・無人兵器と戦うしかない。ジェノサイド(民族大量虐殺)だ。
《感想1-3》核兵器の使用はジェノサイドそのものだ。
《感想1-4》人間が殺し合いをせずに生きられる日は来るのか?「戦間期」という平和の期間があるだけだ。
《感想1-5》戦う当事者(兵士・軍人)以外の「銃後」は殺し合いを避けることが可能だ。しかし無差別爆撃や核兵器攻撃で「銃後」もジェノサイドの対象となる。
《感想1-6》人間は殺し合いをするだけでなく、他の人間を奴隷化し、また虐待・殺戮して楽しむ。人間は残虐な生き物(動物)だ。この宇宙に人間が存在することが、人間にとって価値あるor意味あることかどうか、不明だ。
《感想1-7》しかし人間としてとして生まれてしまった限りは、幸せにならねばならない。人間は幸せになるために生きる。(Cf. 幸福追求権)
第2巻(30)「プラトン」:人生の初期における、人や物事との出会いは、しばしば人生を決める!
プラトン(BC427-BC347)は、(a)初め詩作を志し「英雄詩」を書いた、しかしホメロスにはるかに及ばないとして、自作を火中に投じた。(b)次にプラトンは「悲劇」を書き、4部作まで完成させ、俳優に作品を手渡し、大ディオニュシア祭の演劇コンテストに参加する予定だった。(c)ところがその前にたまたまソクラテスの話を聞き、たちまちその弁舌の虜(トリコ)となり、演劇コンテストに欠場し、終生「哲学」に専念することとなった。
《感想2》人生における、とりわけその初期における、人や物事との出会いは、しばしば人生を決める。
《感想2-2》だが会社勤めが、非正規雇用(Ex. 日雇い)ばかりで、企業がいつ潰れるかわからずリストラが常態のこの時代、「家業」があるなら、「家業」との出会いを大切にし、それを引き継ぐのが賢明な選択だ。