hiroの花便り

我が家に咲く花や日々の暮らしを綴っていきたいと思います

村上春樹『独立器官』& 秋の花

2021-11-01 | 本・雑誌など

短篇集「女のいない男たち」の3作目は『独立器官』。
独身で遊び人の整形外科医が、52歳で初めて一人の女性を愛し、
何も喉を通らなくなり(拒食症)、餓死するというお話。

タイトルの〈独立器官〉とは、
すべての女性に備わっている、嘘をつく際に用いられる器官のこと。

嘘だけでなく、泣くこと(涙)も女の武器と言われていますが、
幸か不幸か、長女で甘え下手の私は、この器官を
一度も使うことなく、老齢期を迎えてしまいました。

 

印象に残った言葉は沢山ありますがその中の2つを…。

「紳士とは、払った税金と寝た女性について多くを語らない人のことです」
(整形外科医・渡会医師の言葉)

「谷村さん、厚かましいようですが、ひとつ僕からお願いがあります。
どうか渡会先生のことをいつまでも覚えてあげて下さい」
「僕は思うのですが、僕らが死んだ人に対してできることといえぱ、
少しでも長くその人のことを記憶しておくくらいです。
でもそれは口で言うほど簡単ではありません。誰にでもできることではありません」
(渡会医師の秘書・後藤の言葉)

 

*・゚✽.。.:*・゚秋の花*・゚✽.。.:*・゚

 

(2021.10.20撮影)

ユリオプシス・クリサンテモイデス

緑葉のユリオプシスデージーで、
別名・マーガレットコスモスとも呼ばれています。
10年以上育てていた親木は、2mを超える潅木状になり、
ツツジの間からニョキッニョキッと顔を出し、
春から秋まで断続的に咲いていましたが、
深く剪定しすぎ、昨年、枯れてしまいました。
これはそのコボレダネから育った木で、
道路と我が家の敷地との間の縁石の割れ目に根付き咲いています。

 

(2021.10.23撮影)

(2021.10.27撮影)

ツワブキ(艶蕗、石蕗)

日本(福島県・石川県以南)・台湾に自生する
キク科・ツワブキ属の多年草。
20年前頃、ご近所のSさんから頂き育て始めました。
コボレダネからの花も、場所を変えて育てていますが、
日当たりが悪いせいかまだ咲いていません。
蕗(フキ)に似たツヤのある葉を付けるため、
艶蕗が転じてツワブキと呼ばれるようになったそうです。

花言葉は「困難に傷つけられない」「愛よ甦れ」「謙譲」

 

(2021.10.23撮影)

ランタナ・黄花

咲き始めた時期が遅かったのでまだまだ楽しめそうです。

 

(2021.10.29撮影)

クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)

2016年から寄せ植えで育てていますが、
植え替えたのは1度だけなので、樹に力が無くなったようです。
生った実は少なく、葉も艶々した緑色ではなくなりました。

 

(2021.10.27撮影)

千両

種は小鳥さんからのプレゼントらしく、庭のあちこちで自生しています。
お正月の切り花には欠かせませんが、ここ何十年と買ったことはありません。
小鳥さん、ありがとう🐤
ちょっと心配なのは、今年は、実が早く色づき始めたので
お正月まで、持つかどうかどうかです。

 

(2021.10.29撮影)

山茶花

樹の中心近くに咲いていたので気が付かなかったのですが、
夫に聞くと、1週間前頃から咲き始めていたようです。
山茶花が咲くと、秋の深まりを感じますが、
この分だと今年は、冬の到来も早いのでしょうね。


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14 コメント

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山茶花 ()
2021-11-01 07:19:20
おはようございます!
山茶花で思い出しました。
中学卒業の寄せ書きに山茶花は寒い時期に咲く花です。
山茶花のような人になってねとの言葉をいただきました。
返信する
村上春樹 (ryo)
2021-11-01 19:05:17
千両も山茶花も美しいですね!
つわぶきもたくさん咲いていますね〜

村上春樹さんを続けて読まれて
いるのですね。
私は宮本輝さんの優駿の上下巻を
制覇したら時代物を読むつもりです。
返信する
Unknown (hiro)
2021-11-01 20:47:16
恵さん、こんばんは~♪
素敵な寄せ書きを頂いたのですね。
私は中学の時は、寄せ書きを交換した記憶はないのですが、
高校では卒業式の後、担任の先生を囲んで謝恩会があったので
卒業アルバムに沢山のクラスメートから寄せ書きを頂きました。
その中で、ある男子から「人間は健康第一」
という慰めのような寄せ書きを頂きました。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (hiro)
2021-11-01 20:54:31
ryoさん、こんばんは~♪
ハイビスカスの花ばかり追いかけてブログに載せていましたが、
やっと秋らしいお花を載せることが出来ました。

短編で1時間もあれば読めるので、今はこの本を読んでいます。
あと3話残っているのですが、今日は午前中は庭仕事、
午後は卓球があったので読めませんでした。
次は宮本輝の「草原の椅子」にするつもりでしたが、
「優駿」と同じくらい長いので、太宰治の短編を再読するかもしれません。
年を取ると、短編かエッセーが肩が凝らずに読めるので良いです。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (tona)
2021-11-01 21:05:37
どんどんと変わっていくお花を楽しませていただいています。
全く名前が覚えられませんのが多いですが、ユリオプシス・クリサンテモイデスもそのひとつです。
きれいですね。
千両が確かに早くお正月まで心配ですよね。
それよりヒヨドリが急にやってくるようになり今年はみんな食べられてしまいそうです。
私・村上春樹と大江健三郎は読まず嫌いなのですね。ですが村上春樹を紹介くださって大江健三郎ほどではないとわかりました。
返信する
Unknown (えつまま)
2021-11-01 23:22:48
hiroさん 今晩は
ユリオプシス・クリサンテモイデスが沢山咲いて綺麗です 名前が難しい~~
長く楽しめていいですね 育てた事とがありません
黄色のランタナも咲きましたね

クリスマスホーリーは実がついてよかったですね
我が家はバッサリ切ってしまい今年も実が付きません
千両はお正月までもつといいですね
鳥に食べられないうちにに切り取つてかざります
山茶花ももう咲いているんですね
返信する
Unknown (hiro)
2021-11-02 07:20:16
tonaさん、おはようございます♪
春に比べると庭のお花はずっと少ないのですが、
秋らしいツワブキや友禅菊、山茶花も咲くようになりました
ユリオプシス・クリサンテモイデスはブログに載せる時だけ
正式の名前(過去ブログで確認して)を使用しますが、
なかなか覚えられず、普段は緑葉のユリオプシスデージーと
思って接しています。
千両は鳥が落として行った糞の中の種が芽吹いたものなので、
元々は鳥さんのものかもしれませんが、今年は年末まで
切り花の分だけネットを掛けようと思います。
私も大江健三郎は苦手で、タイトルに惹かれて買った
「万延元年のフットボール」は途中で投げ出してしまいました。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (hiro)
2021-11-02 07:31:53
えつままさん、おはようございます♪
ユリオプシス・クリサンテモイデスは私も過去ブログを見ない限り
名前を思い出せません。
普段は緑葉のユリオプシスデージーとして育てています。
ユリオプシスデージーは冬から春にかけて咲きますが、
こちらはユリオプシスデージーの花が終わった頃から咲き始めます。
黄色のランタナは開花が遅かった分、長く咲いています。

クリスマスホーリーは葉色が悪くなり、実も少しだけなので、
春になったら剪定しようと思っていたのですが、一度切ると
快復が遅いようですね。剪定はしないで植え替えるだけにしようかしら。
千両はえつままさんのお宅のように沢山実がつかなかったので
切り花の分は鳥さんから実を守るためネットを掛けようと
思っていましたが、早めに切り取って飾るのも良いですね。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (lilyalley)
2021-11-02 08:42:40
hiroさんへ

おはようございます✨

長編はしんどくてなかなか読めないのですが、
この短編集はずっと気になっていました。
村上春樹さんらしい面白い表現ですよね。
やっぱりこれは読んでみなくては!
と思いました。

いつもありがとうございます✨🧡
返信する
Unknown (Saas-Feeの風)
2021-11-02 09:37:12
hiroさん、こんにちは。
村上春樹作品を続けて読んでおられますね。
読書の根気が無くなってしまったSaas-Feeの風は
hiroさんの意欲に感服しています。

ユリオプシス・クリサンテモイデス・・・難しい花名ですね。
マーガレットコスモスの名で覚えています。
我が家にも鉢植えの黄色い花、ジニア二種が咲いているのですが
写真を撮っておらず・・・。
かなり長い期間咲いていますのに。

センリョウ、マンリョウの赤い実の時期ですね。
ひとり生えはうれしいです。
我が家でもセンリョウがひとり生えです。
ヒヨドリのターゲットになっています。
以前はヒヨドリが来ても見て見ぬふりしていましたが
最近は甘い顔をしておられず、センリョウ、マンリョウに限らず
ブルーベリー、イチジクでも追うようにしていますよ。

もうサザンカが咲いているのですか・・・
庭のサザンカを見たところ、まだ咲きそうにありません。
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