3月24日(土)
「『関東ふれあいの道』を歩くのならコース順でなく、
難易度の高いコースを先に歩いておいた方が良いんじゃない」
という息子の提案で、今回の『関東ふれあいの道』は、
難易度3の「大山参り蓑毛のみち」に決定した。
息子はそのコースを利用してトレイルランの練習をするそうだ。
家を出たのは08:18
国道247号線を下り、秦野・名古木の信号を右折。
県道70号線(秦野清川線)を約6㎞ほど走ると蓑毛バス停に着く。
夫と私はスタート地点の秦野市蓑毛のバス停🚏で車から降り、
息子は到着地点の日向薬師付近の駐車場に車を置き、
私達とは反対に日向薬師からスタートし、コースを往復するとのこと。
蓑毛バス停~蓑毛越~大山阿夫利神社下社~見晴台~日向薬師バス停
標高310m-652m-678m-769m-131m(8.7km)
寄り道が多かったので実際は19.1km 27.584歩 965㎉
大山は標高1252mありながら、ケーブルカーを利用して気軽に登れる
丹沢入門の山として知られている。
37年前、娘が小学校一年生、息子が幼稚園年少さんの時、
ケーブルカーを使わずに山頂まで登ったが、そのしんどさに参ってしまい、
私を登山から遠ざけるきっかけの山となってしまった。
今回は見晴台までなので、再チャレンジとまではいかないが、
標高差が高尾山よりあるので手ごわそうだ。
「大山参り蓑毛のみち」へ進む前に、
宝蓮寺大日堂へ。
ここは「⑮弘法大師と丹沢へのみち」の撮影ポイント。
バス停よりほんの少し先の右手にあるのに、間違えて下ってしまう。
15分ほどロスタイム。
大日堂仁王門
大日堂
大日堂の裏手の御嶽神社
宝蓮寺大日堂では15分見学
詳しいことは神奈川県のHPでどうぞ
大日堂から戻って、あらためてスタート(09:43)
沢沿いの道を進み、ヤビツ峠との分岐を右へ(09:49)
標高652mの蓑毛越えまで、杉並木の中を、辛い登りが続く。
途中、林道を3ヶ所横切る。
蓑毛越えのベンチでしばらく休憩・下社に向かって出発(10:55)
しばらくは、左側に石垣が積まれた緩やかな道が続く。
途中で日向薬師から走ってきた息子とすれ違い、
この先には崩落箇所などの危ない道もあるので注意するよう言われる。
冬眠から目覚めたヒキガエル出会ったときにはびっくりしたが、
よくよく見ると可愛い。
キツネやタヌキに食べられないようにするんだよ~
大山阿夫利神社下社に到着(11:45)
参拝し、御朱印を頂き、しばらく休憩してから
参道の階段を下り、茶店の(手前)脇を左に曲がり二重の滝へと進む(12:10)
大山阿夫利神社からの眺め
お天気が良ければ、房総半島、伊豆半島、大島も見渡せたはず。
二重の滝(12:20)
今回の撮影ポイント。
滑落防止のワイヤーロープがしっかりと張られていた。
見晴台(標高769m)
着いたときは雲の中だった大山山頂が顔を出した。
途中で行き会った人から聞いたのだが、山頂は20㎝の積雪があるそうだ。
阿夫利神社の裏手の登山道から、大勢の子供たちが
大山に登って行く様子が見えたが、どうしただろうか。
ここでおにぎりなどの昼食をとる。
蓑毛バス停まで走り、戻ってきた息子も合流。
蓑毛越からの下りは足元が悪くて(前夜が雨)走れなかったそうだ。
息子はお菓子だけ食べて、終点に向けて走り出した。
ここからは標高差638m、4.2kmの魔の下りとなる(12:50下山)
と言っても、
しばらくは明るい尾根道下りで、楽ちん、楽ちん!
ミツマタが綺麗(13:00)
勝五郎地蔵(13:08)
勝五郎地蔵は、江戸時代末期の嘉永6年(1853)に
日向の石工であった勝五郎が建てたもので、高さは約1.7mある大きな石像です。
勝五郎は、信州高遠の石工からその技術を伝えられた地元で最初の人で、
勝五郎地蔵は日向の石工の歴史を語る記念碑的作例といえるそうです。
7年前に、一度傷めた左膝をかばって歩いたので
写真を撮る余裕もなし。
やっと林道に着く(14:00)
林道の脇に咲いていたギブシに和まされる。
息子から電話があり、調子悪ければここまで車で迎えに来るとのこと。
左膝は少し違和感はあったものの痛みはない。
頑張って最後まで歩くと息子に伝える。
この橋を渡ってしばらくすると「日向ふれあい学習センター」
まで下り、日向林道(車道)に出る(14:20)
車道に出ると急に元気に!
周りの景色を楽しみながら日向薬師バス停に向かって歩く。
花は咲きかけたヤマブキ。
曹洞宗 雨降山 石雲寺
伝承では養老2年(718)開創。山号は大山寺と同じ雨降山。
延徳元年(1489)天渓宗恩が曹洞宗の寺として開山。
かつて日向川の対岸に石尊宮があり、霊石・雨降石が祀られていた。
現在は本堂前に祀られている。
境内
境内
大友皇子の墓
石雲寺・満開の李
(伝)大友皇子の墓
日向渓谷の日向川に沿って歩いていると、
案内板を目にしたので寄ってみることにした。
この日は伊勢原市の春の文化祭とのことで、
ボランティアのガイドさんによる説明を受けることができた。
大友皇子の遺言で、墓所には一本の松が植えられていただけだったが、
後に五層の塔が建立された。
現在、五層の塔は石雲寺に移され、
小さな五輪塔がレプリカの五層の塔を囲むように置かれていた。
大友皇子は古代最大の争いと言われる【壬申の乱】に敗れ、
この地に逃れて隠れ住み、没後ここに奉葬されたという伝承がある。
君津市の俵田にある白山神社にも同様な伝承が、
愛知県岡崎市小針町にある小針1号墳が皇子の陵という説などがあるが、
最も事実に近いのは宮内庁により、滋賀県大津市御陵町にある
長等山前陵に治定されている陵と言われている。
浄漁発願寺の三重塔
竣工:平成12年10月
こちらでもボランティアガイドさんの説明を受けることができた。
浄漁発願寺は江戸時代初期に天台宗の弾誓上人に
開山された天台宗寺院で、徳川家や佐竹、藤堂などの大名の保護と、
庶民から雨乞いの信仰を集め繁栄した。
もとは、山の奥にあったが、1938年(昭和13年)
の台風の被害により現在地に移転した。
奥の院から集められた石碑や、新しい石碑が混在していた。
男の駆け込み寺と言われているそうだ。
日向薬師 薬師堂(本堂)
奈良時代初頭の霊亀2年(西暦716年)に、僧行基により開山された
日向薬師・山門と鐘楼
日向薬師は「⑩「太田道灌・日向薬師のみち」の終点、
「⑪巡礼峠のみち」のスタート地点にもなっているそうだ。
この長く険しい階段を上っている時は、今回のコースには含まれていないので、
引き返そうとも思ったが、最後の力を振り絞って上った。
日向薬師・境内
大山阿夫利神社と日向薬師の御朱印
日向薬師の名前は聞いたことがあったが、
もし、『関東ふれあいの道・神奈川県』を歩く計画を
立てなかったら、一生訪ねることはなかったかもしれない。
長い参道の階段を下りる最後の最後に、
古傷の左膝に痛みを少しだけ感じてしまったが、
やはりこの計画を立てて良かったと思った。
膝の痛みは長引かず、翌々日の月曜日は卓球ができたし、
火曜日は東京の目黒川までお花見にも行けた。
難易度4の「丹沢山塊東辺のみち」が気にならないと言ったら
嘘になるが、体調を整えて、挑戦してみたい。
寄り道をしすぎて、帰路についたのは4時半ごろだったが、
楽しく、達成感のある一日を過ごせた。
息子はあっという間に見晴らし台から下り、
スマホで私たちが最後まで歩くとの返事を聞いた後は
車の中で寝て、待っていたそうです。
足はイマイチ自信がないのですが、田舎を歩くことは好きです。
50代半ばごろから少しハイキングを始めましたが、
その時もっと積極的に鍛えておけば良かったと思いました。
息子は私たちに合わせて、トレイルランの練習コースを選んで
くれているので感謝しています。
そうですか。ご自分で勉強していらっしゃるのですね。
私も参考書や英会話の本は沢山あるので
もう一度個人で勉強してみようかしら。
英会話を勉強している時は、ウォーキングの時
英語のテープを聞きながら歩いていたのですよ。
そうですね。元気なうちに大変なところを歩いておけば、
「関東ふれあいの道」全コースを歩く事も可能かもしれませんね。
今回のようなコースだったら、大山でケーブルを使えば、
一つのコースを2度に分けて歩けますが、
難度4の仏果山登山ではそういうわけにもいきませんものね。
足を痛めて下山できなくなったら、ヘリのお世話にもなりかねません。
それを考えると少し怖いですが、頑張ってみます。
息子と夫は釣りやマラソン(夫は若い時マラソンをしていました)等、
趣味が合うので一緒に行動しやすいのですが、
息子を気持ちよく送り出してくれるお嫁さんの理解があれば
こそだと思って感謝しています。
歩くことは健康作りには欠かせませんが、
シニアになると、歩きすぎても足腰を傷める原因になる
とも聞いています。その兼ね合いが難しいですが、
これからも無理のないよう、ウォーキングやハイキング
楽しんで続けられたらと願っています。
そうです。息子は倍の距離を走りました。
夫も息子と同じ年代の頃はマラソンをしていたので、
似ているのでしょうね。
息子と一緒に行動できるのも、お嫁さんの理解があれば
こそなので、お嫁さんにも感謝しています。
羨ましいかぎりです。
健脚でなければできないことです。
そして息子さんが頼りになりますね〜!
適切なアドバイスがあれば
安心して行動できますね。
さて、英会話はしません。
友人はしていますが、私はそこまではしないで
英作文の優しい本を購入して、毎日1頁
暗記してみようかな〜なんて思っています。
それが意外と楽しいです。
昔、お目にかかった懐かしい英作文!
記憶に糸を辿っています。
関東ふれあいの道を難易度の高い方から歩くという息子さんの進言素晴らしいです。
その通りですね。元気なうちに。
標高差がかなりあるのですね。
有名な日向薬師、行く機会はなさそうで、ここでよく拝みました。
またまた息子さんの優しさ、そしてお元気で余裕があるのに感動です。いい息子さんでhiroさんお幸せです。
ご主人様もお元気でご一緒というのが何より羨ましいです。
ありがとうございました。
ご子息様はつまりhiroさんたちの倍を
歩かれたということですね。
二世代同じ関心事をお持ちになって
素晴らしいと思いました。
神奈川県の地図を眺めてなるほどと位置を知りました。
そうですか・・・
私はこの地に住んで38年になりますが、日向薬師は初めてでした。
こんなに素敵なお寺とは思いませんでした。
この辺はヒガンバナでも有名なので、秋にまた行けたら
良いな~と思っています。
太田道灌の館跡のことも知りませんでした。
東海大病院の近くだったのですね。
今パンフレットを見たところ、
伊勢原市坪ノ内から日向薬師まで八幡神社や三ノ宮比々多神社、
上粕屋神社や太田道灌の墓を経由して日向薬師バス停 までを
歩くようです。こちらは風さんの方が詳しいですね。
のどかな田園地帯を歩くようなので楽しみです。
息子に連れられてのミニハイキング、
今回は「関東ふれあいの道」からのコースでした。
夫と二人だと電車とバスを利用するので、なかなかさっとは
腰が上がりませんが、息子が協力してくれるので
とても助かります。
そうでしたね。昨年の秋に大山阿夫利神社にはツアーで
いらしたのですよね。
私も何年か前に大山寺や大山阿夫利神社の紅葉を見ましたが、
真っ赤な紅葉がとても綺麗だったことが印象に残っています。
丹沢は夏になるとヒルが多いらしいです。
被害にあわないよう、なるべく早いうちに行っておこうと思います。
平らな道なら結構長い道でも歩く自信はあるのですが、
標高差がある場合は300m位が限度かなと思っています。
高尾山だったら往復歩いても膝は傷まなかったのですが、
もう9年は登っていないので、今はどうか分かりません。
花水木さんはいろいろな山に登っていらっしゃるので、、
関東ふれあいの道では物足りないかもしれません。
最高難度4でも長い林道歩き+標高差600mの仏果山登山だそうです。
私の場合、登りは休み休み登れば大丈夫かもしれませんが、
下りが全く自信なく、もし途中で歩けなくなったらと思うと
不安がいっぱいです。ケーブルでもあれば良いのですが・・・
花水木さんにはご主人様という心強い相棒がいらっしゃるので良いですね。
我が家は昔はマラソンをするくらい足腰は強かったのですが、
今は私より体力がないのではと思うことさえあります。
記事の中では何よりも懐かしい日向薬師、
厚木や伊勢原にいた頃には何度も参拝していましたよ。
30数年ぶりの再会になります。
そうそう、こんなだったねえ~と、写真を拝見しています。
太田道灌の館跡が伊勢原の東海大病院の近くにありますよ。
あのあたりの造り酒屋では“道灌”の銘柄名で日本酒を造っていましたね。
しかし、hiroさん、健脚ですね。
感服しています。
関東ふれあい旅にお出かけだったんですね。
難易度の高い3を挑戦されさすがです健脚ですね。
沢山のお写真を撮りながら楽しい山歩きのご様子が伝わってきます。
見所が沢山ありますね。
大山阿夫利神社は去年の秋の終りに出掛けました。
ケーブルカーに乗りましたがすばらしい紅葉でした。
大山山麓駅からケーブル駅までの長い階段を思い出しました。
息子さんとご一緒でお出かけの機会に恵まれていいですね。
気候も良くなり丹沢周辺も楽しみですね。
難易度の高い順に踏破していくって、正解です。
徐々に体力もやる気もおちてきますものね。
でも今hiroさんの関東ふれあいの道シリーズ、とても刺激になっています。
私も・・・・と夫に声をかけてみました。
夫曰く、結構キツイところもあるけどつきあってあげるよといってくれましたが、決心がつきません。
大山に登ったとき日向薬師に降りるコースを選んだことがあります。
でももう2度と歩きたくないルートになってしまったんですよ。
だってダラダラの長い下りで面白みがまるでなくて。
下ってからも舗装道路をかなり歩かなければならず、正直ウンザリでした。
hiroさんは向学心、好奇心があおりで、とても丁寧に見て回っていらっしゃるのに感心しました。
私は一刻も早くバスに乗りたくていろんなところパスしてしまいました。
hiroさんに続け!いまそんな気分ですが・・・・。