13日に米国のミュージシャンで作詞家のボブ・ディラン氏(75)が、
2016年のノーベル文学賞に決まったと発表されました。
今年こそは村上春樹氏だろうと思っていたので、ちょっと残念でしたが、
歌手の中からノーベル賞が出たことは素晴らしいこと。
ほんとにおめでとうございます。
授賞理由は
「偉大な米国の歌の伝統に新たな詩的表現を作り出した」
ということだそうです。
私は高校時代からカントリーやフォークソングが好きで、
ラジオやテレビ等でよく聴いていました。
好きな歌手はジョーン・バエズやピーター、ポール&マリーで
ボブディランのことはあまり知りませんでした。
ボブディランの名前を知るきっかけとなったのは
ピーター、ポール&マリーが歌って、空前のヒット曲となった
「風に吹かれて」からでした。
ディラン氏は1941年米ミネソタ州生まれ。
62年に初アルバムを発表。
以来、長きにわたり音楽活動を続けてきています。
「風に吹かれて」はベトナム戦争などの影響で、
世界的に反戦運動が広がったなか、
人間の尊厳や反戦の思いを提示した曲で、彼を一躍有名にしました。
ブラザーズフォアなどもよく聴きました。
CDに変わってからレコードは用が無くなりましたが、
断捨離出来ずにいます。
Peter, Paul and Mary - Blowing in the Wind
久しぶりにyou tubeで聴いてみました。
懐かしかった!
Blowing In The Wind (Live On TV, March 1963)
ボブディランです。
単調な中にも力強さのあるメロディと素敵な歌詞に魅かれて
よく聴きましたが、この9つの質問の深い意味は考えていませんでした。
ここには私達と同じように考えて下さいと書いてありますね。
ノーベル文学賞に関する
読売新聞・文化部 待田晋哉氏の記事
ビートルズと並ぶロック界の革命児、ボブディラン氏の受賞は世界で最も注目されるノーベル文学賞をなぜ、
ミュージシャンに贈るのかと驚かされる。
同賞の創始者のアルフレッド・ノーベルは「理想主義的傾向の最も注目すべき文学作品の著者」に贈ると遺言した。
賞の歴史は、運営するスウェーデン・アカデミーのこの言葉の解釈の歴史だ。
著名な作家や少数言語の作家など、さまざまな理想主義的な書き手に光をあててきた。
昨年受賞したベラルーシのスベトラーナ・アレクシェービッチ氏も、ノンフィクションを執筆した社会性が評価された。
米文学者の佐藤良明氏はディラン氏の仕事を「20世紀前半には一部のエリートのものであった言葉の芸術を、
ギターとドラムに乗せて、多くの大衆に注ぎ直した。文学が音楽的存在であっても構わないという革命だった」と語る。
近年、文学の「理想」の解釈の幅を広げる姿勢を見せるアカデミーが、賞の新しい一面を切り開いた。