お寺さんぽ Ver.03

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岐阜大仏・正法寺 (岐阜)

2008年01月04日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は岐阜市の大仏町ってそのまんまのお名前にある「正法寺(しょうほうじ)」です。

こちらは岐阜城のすぐ近くにあるお寺です。
ふとそれを見つけたひでるさん、やっぱり「大仏」なんて聞いたなら、そりゃー行かない訳にはいかないでしょう。
そちらからは歩いて行ける程度の距離なので、観光の方もちょっと立ち寄るのが宜しいかと思います。

「正法寺」は「黄檗宗(おうばくしゅう)」なんてあまり聞かないお名前の宗派でして、有名なところでは「臨済宗」、「曹洞宗」などと同じ、禅宗の一つなのでした。
硬派なイメージですよね。
なんでも、江戸時代頃に中国から招聘した臨済宗の「隠元隆(いんげん・りゅうき)」禅師から始まるもので、当初は「臨済宗黄檗派」と名乗っていたのが目出度く独立した一派である様子。
そんな訳で、ちょっと建物などが中国風になるという特徴があるんだって。

ああ、なるほどぇ。確かにそんな雰囲気でした。(※写真参照↑)
こちら、正式名称は「黄檗宗金凰山正法寺」なのです。

京都は宇治にある「万福寺」からの末寺。
開山は天和三年(1638)ですから、時代は江戸時代の初期頃ですか。

第十一代の「惟中和尚」は大地震・大飢饉による祈願のため、奈良東大寺のような大仏の建立を考えるようになりました。
これが寛政三年頃(1791)、って結構最近のこと。
正法寺の門徒はあまり多くなかったため、決意を固めた「惟中和尚」は各地を托鉢。
なんと、はるか信越地方にまで赴いていたそうです。

結局、その完成を見ずに死した「惟中和尚」の意思を継いだ第十二代の「肯宗和尚」が完成に漕ぎ着けたのでした。
お二人合わせて三十八年という、長い歳月を要したのです。
お疲れ様でした。



そんなこんなで重文・岐阜大仏。
こちらは指を丸めて「世の中ゼニやー」と訴えておりますが、阿弥陀様ではなく「釈迦如来」でして、別名を「籠大仏(かごだいぶつ)」という日本一の乾漆仏
(※なお、胎内仏は「薬師如来」で重文)
像高十三.七メートル、細長い目の柔和な顔だけでも、三.六三メートルという巨大さを誇る像なのです。
周囲一.八メートルの大イチョウを柱として、木材をもって骨格を組む。
外部は竹林を編み、そこに粘土をぬり、うるし(漆)・金箔をほどこしたものなんだって。
なお、乾漆造(かんしつぞう)はうるしや麻布を主要材料として用いる、古くからある像法なの。

やっぱり、自称「日本三大大仏」とか言っていました(笑)
以前TV(※タモリ倶楽部)でもやっていましたが、なかなか三番目が定まりませんね。
こうなったら、国民投票でもして決めてはどうでしょうか?


[住所]
岐阜大仏・正法寺 岐阜市大仏町八番地 [058-264-2760]

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※「物部氏」対「藤原氏」の呪術戦争ですか。
 ううーん、いかにもありがち。


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