お寺さんぽ Ver.03

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淨住寺 (京都)

2006年08月06日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は京都西京区の淨住寺(じょうじゅじ)です。


こちらは以前紹介しました「地蔵院」のすぐそばにありますんで、もしどちらかへ行ったなら、ぜひこちらにも立ち寄ってみて下さい。

まぁ、どちらも普通の観光客がほいほい行くようなメジャー寺ではありませんけどね。
…渋い趣味の方向けです。


さて、この淨住寺。
歴史は古く、平安時代頃にはもうこちらにお寺として存在していたようです。
誰が建立したのかは不明。
とりあえずあったらしい、と。

弘長年間(1261~1264)は…鎌倉時代の中期あたり。
律宗の僧で「叡尊(えいぞん)」という方がおりました。
この叡尊さんは奈良西大寺を復興させたり、あの「蒙古襲来」の際には敵国降伏を祈願して神風を起こしたという(笑)、ものスゴイお坊さんなのですよ。
あ、一応民を救済するなど、社会事業もやってます。
…おちょくってばかりではなんなんで。

その「叡尊」さんを招き、創建された律宗の寺院がここ「淨住寺」なのです。
名前もその際に「淨住寺」としたようです。

京都寺社の宿命ですが、やっぱりここも「応仁の乱」による兵火の被害を受けまして、堂宇はことごとく焼失。
あらら、やっぱり燃やされちゃったんです。

と、それから復旧されるのは元禄二年(1689)のこと。
「応仁の乱」が終結したのが文明九年(1477)のですから、だいたい二百年くらいほっておかれたのでした。

この時は「鉄牛禅師(※)」という方がしっかり整備し、宗派を黄檗宗(おうばくしゅう)に改められております。
あれ、あまり聞かない単語が出てきましたね。
この「黄檗宗」ってのは曹洞宗・臨済宗と並ぶ日本三禅宗のひとつだそうです。
どちらかと言うと「臨済宗」によく似ているんだって。

本堂以下の建物は黄檗宗寺院を代表するものとして貴重で、京都指定有形文化財となっています。
静かーな、ゆったりできる場所ですよ。



(※)鉄牛禅師(てつぎゅうぜんし)
 ジャイアントロボ…ではなくて。
 江戸時代「黄檗宗」の僧。黄檗三傑のうちの一人。
 黄檗宗の本山宇治は「万福寺」の「隠元禅師」に師事しました。
 江戸の「麟祥院・瑞聖寺」に住み、陸奥「大年寺」、相模「紹太寺」、武蔵「弘福寺」などを開山したそうです。
 死後十二年後の正徳二年(1712)に朝廷から生前の功績をたたえられ、「大慈普応禅師」の称号を賜わっております。
 …けっこうスゴイ人でしょ。


[住所] 淨住寺 京都市西京区山田


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※鉄牛……って聞いたら思い出すのが「ジャイアントロボ」ですね。
 そこでこちら↑ …コレって銀鈴じゃねーか!
 なぁんて突っ込みも聞こえてきそうですが、「島本須美」さんの声が優しいので。
 うふふ…。


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