香川県内でお坊さんをしている学生時代の友人から、電話があった。
この友人は、卒業して40数年経った頃、突然、他の友人から自分の携帯番号を聞いたのでと連絡をくれて以来、2度目の電話だった。
ビックリするほど久しぶりなので何事かと思った。
『用事はないけど、手にケガをして痛いし何もできないので、元気を貰おうと思って電話した』とのことだった。
卒業以来、会ってもいないので、お互いに学生時代の面影をおぼろげに思い浮かべながらの会話だった。
約50年前にタイムスリップしながら、彼の話をきいた。
・・・ケガは?・・・・
梅の剪定をしている時、電動チェーンソーで小指を切ったが、分厚い手袋をしていたので骨までは達していなかった。指を切り落とさなかったのは幸いだった。
チェーンソーの事故は一歩間違えば命に関わることが多い。小指のケガで済んだから良かったものの、「ぞっ」とする話だった・・・
先日、電動チェーンソーを買ったばかりで、出番待ちを楽しみに浮かれていた自分にとっては、衝撃すぎる電話だった。
・・・事故の状況を思い浮かべた・・・
気になって、どうして事故が起こったのかを聞いた。
チェーンソーの回転をそのままにして、もう片方の手で切った枝を取り除いていた時、手がチェーンに触れたとのことだった。
エンジンチェーンソーと違って電動チェーンソーだと軽くて扱いやすいので、「剪定ばさみ」や「剪定のこぎり」代わりに使っていたと推察した。
徒長枝だと連続して次々に剪定するので、チェーンの回転を止めないまま作業している最中に起こった事故だと思った。
・・・虫の知らせ?・・・
約50年間で2回目の電話で、しかも用もないのに電話してくれたという奇跡的な電話だっただけに、「電動チェーンソーの使い方、気をつけなアカンで」と、『お天道様』が自分に忠告するために、わざわざ彼に電話をかけさせたような気がしてきた。
これから使おうと思っていた矢先だったので、身が引き締まった。使うのにワクワクしていた気分がふっとんだ。
「虫の知らせ」みたいな電話だと思った。
電動チェーンソー 使うの 気を引き締めなアカン!
彼のせっかくの電話、肝に銘じなくっちゃ!
『懐かしき友』に感謝!
『お天道様』に感謝!
不思議なこともあるもんだ・・・そう思っている・・・