全国の八朔生産量の7割弱を占める本県の主産地は紀の川市。そこでは、果実が凍らない12月に収穫し、貯蔵後、1月下旬頃から市場に出荷する。
我が家は紀の川市より南に位置し凍ることは殆どないので、樹上で成熟するのを待つ。ただ、成熟するほど果実の落下が始まる。
落下して間もない果実を拾ってきたので、「皮・袋むき器」を使って実を取り出した。
「皮・袋むき器」は、「皮むき器」と「袋切り器」がセットになっている。JA直売所で買ってきたので店名が入っている。
白が「皮むき器」で、黄が「袋切り器」。
「皮むき器」で4等分に皮に切れ目を入れる。
「皮むき器」をヘタからオヘソを通って一周して表皮に切れ目を入れ、今度はヘタとオヘソが十字になるように、もう一周切れ目を入れる。
表皮に切れ目が入ったら、皮が簡単に剥ける。
実を1つ1つバラバラにする。
今度は、実を「袋切り器」に入れて横にひくと、袋に切れ目が入る。写真では「袋切り器」を下に置いているが、自分が使う時は、左手に実を持ち、右手に持った「袋切り器」を実に滑らして切れ目を入れる。
切れ目が入った袋を、手で両側に開けてから取り除くと、実だけが残る。
八朔特有のほろ苦さが、まろやかになっていた。
家内はハチミツシロップをかけたりするが、自分は何もかけずに八朔の味覚を味わう。
・・・明日は我が身かも・・・
朝からドクターヘリが飛んできたと思ったら、すぐに救急車も走ってきた。
ヘリの音や救急車のピポピポを聞きながら・・・
救急車に同乗している家族の気が気でない心情を察すると・・・心が痛んだ・・・
救急隊員もドクターヘリの医師・看護師も、必死に命を助けようと頑張ってくれている・・・感謝するばかり・・・
今日は急逝した近所の幼馴染の告別式だった。
出棺前、故人に花を添え最後のお別れをしたときは、涙があふれてきた・・・
「明日は我が身」かも知れないとも感じた1日だった。