Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

リンダ リンダ リンダ

2006-05-17 10:36:45 | 映画(ら行)
ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、松山ケンイチ出演。山下敦弘監督作品。

とある地方都市にある芝崎高校。高校生活最後の文化祭を翌日に控え、恵、響子、望の3人は途方に暮れていた。ギターが指を骨折、ブチ切れたボーカルも抜けてしまい、本番3日前にしてバンドが空中分解してしまったのだ。その時、偶然ブルーハーツの「リンダ リンダ」を耳にした恵たちは、これなら3人でも演奏できると、急にやる気を取り戻す。そしてちょうど目の前を通りかかった韓国からの留学生ソンをボーカルに引き入れ、急造バンドが誕生した。4人はさっそく文化祭最終日の本番に向けて猛練習を開始するのだったが…。(allcinema onlineより)

実はこの映画、あんまり興味がなかったのですが、公開時、話題になったので、いつか借りてみようとは思っていました。
意外と面白かったです。同じ女子高生の青春ストーリーでも「スウィングガールズ」のような派手さはなく、エンターティメント性は低いのですが、とてもリアルに描かれていました。逆に好感が持てましたね。淡々としているんだけど、普通の女子高生って、きっとこんな感じじゃないかな~と思ってしまうような。

この映画で何が楽しいって、ブルーハーツの曲が聴けることですね(笑)。つい一緒に歌ってしまうので、映画館で観なくてよかったかと(笑)。
今時の高校生もブルーハーツを知っているんだなぁと不思議な気持ちに。ジッタリンジンを知らないのはしょうがないとして(笑)。「キリンが逆立ちしたピアス」の歌詞でそんなにウケるのか・・・とか変な所に感心してしまいました。冷静に考えてみると、確かにキリンは逆立ちできないとは思いますが。
女の子バンドがブルーハーツをコピーする、という事には、特に珍しさを感じませんでした。私が高校生の時、女友達がBOOWYをコピーしてましたが、それも女子だけのバンドでした。まぁBOOWYよりはブルーハーツの方がロック色が強くて女の子がやらなそうではありますが。

ブルーハーツをコピーするようになる経緯が、ジッタリンジンの曲を聴こうとテープをかけたら、ブルーハーツの曲が入ってて聴いてしまった事から・・・というものでしたが、これが意外とすんなり受け入れられたのと、韓国人留学生のソンをボーカルに引き入れる時の経緯も、強引なんですが、私にはなるほどね~こういうのありえるかも、と思えてしまったので、この映画の好印象に繋がったかもしれません。
ソンに恋するマッキーも頑張って韓国語を話すものの、アッサリ振られたり、うまくいきそうな響子と大江も、あいまいなままな所がやっぱりリアル。
そうえいば、恵の夢にピエール瀧が出てきて思わず「本物!」と私が叫んでしまいました(大笑)。

本番の演奏をする時に、「遅刻する」というのは、「スウィングガールズ」同様で、これはもう仕様ですかね(笑)。盛り上げるためには、そうするしかないのか(苦笑)。
普通の文化祭での素人バンド演奏なんて、聴く人はそうたくさんいないというのも、リアルだなと思ったのですが、観客を増やしていくやり方が上手い。彼女たちが到着するまでの時間を稼ぎのために歌った子が凄く上手くて、観客が集まってきたり、ちょうど雨が降ってきて、生徒が体育館に集まってきたり・・・
ペ・ドゥナのブルーハーツの歌、日本語がなかなか上手かったですね。目がギョロっとしてて、顔を見ているだけでも、ちょっと笑いそうになってしまいましたが、映画の中でもコミカルな部分を引き受けている感じでした。
香椎由宇ちゃんは、こういうちょっと冷めた役が似合うなと思いました。

夢駆ける馬ドリーマー(試写会)

2006-05-16 11:19:01 | 映画(や行)
カート・ラッセル、ダコタ・ファニング、クリス・クリストファーソン、エリザベス・シュー、デヴィッド・モース出演。ジョン・ゲイティンス監督作品。

ケンタッキー州レキシントン。優秀な調教師のベン・クレーンは、大牧場のオーナー、パーマーの下で、期待の牝馬ソーニャドールの調教を請け負っていた。ある日、ベンの調教を見に行った娘のケールは、そこでソーニャと出会い、すっかり魅了されてしまう。しかしソーニャは、異常に気づいたベンの反対を無視してパーマーが強引に出走させたレースで転倒、骨折してしまう。ケールが見守る中、パーマーからソーニャの安楽死を命じられたベンだったが、自らのギャラと引き換えにソーニャを引き取る決断をする。再起不能と思われたソーニャだったが、ベンと仲間の厩務員たちの手厚い看護により、徐々に回復していく…。(allcinema onlineより)

公式サイト

ファミリー向けの映画でした。試写会で当たらなければ観に行かないタイプの映画かな~(苦笑)。
ハリウッド映画らしく、きちんと感動できる作りになっていました。
実はカート・ラッセル結構好きです。「バック・ドラフト」を観た時にこの役者さんいいな~と思ったんですね。しかし、歳取りましたねぇ・・・お互い様ですが(爆)。
今月公開される「ポセイドン」にも出演されていて、土曜日の試写会に当たっているので、そっちも観てきます。
ダコタ・ファニングは可愛いですね。とってもキュートで、演技も上手い。しかし、この歳で、これだけ映画に出演していると、学校はどうしてるんでしょうねぇ。お姉さんはダコタちゃんの将来が心配です(笑)。

実際に奇跡の復活を遂げた競走馬の逸話からヒントを得たストーリーだそうです。本当に骨折した競走馬が復活してG1で勝つことができるかどうか、非常に微妙な気がしますが、映画を観ている時は、そんなに疑問に思う事もなく(笑)、素直に感動できましたよ。
何度も障害にぶつかる構成になっていたり、騎手が見る夢のエピソードがあったり、ダコタ演じるケールが書いた魔法の馬の作文のエピソードがあったりとじんわりと感動させる要素を盛り込みつつ、ラストのレースで馬のソーニャドールを応援したくなるように持っていくやりかたは、さすがですね。
個人的には、ケールがソーニャドールにアイスキャンディをあげるシーンが好きでした。そんなにあげたら太るんじゃないのか~~~と思いつつ(笑)。
安心して観れる映画でした。

ブラッディ・レイン

2006-05-15 13:28:40 | 映画(は行)
ショーン・ユー、エリック・ツァン、ラム・シュー、リウ・カイチー、ロイ・チョン出演。バリー・ウォン監督作品。

黒社会の大ボス、ドラゴン(エリック・ツァン)の命が狙われているという噂がでまわっていた。ドラゴンは4人の手下たちの前で引退をほのめかし、自身の牛耳る金の半分を手下のひとりに譲ると宣言。そしてまた、彼は自身の護衛用に長年密かに仕込ませていた秘密の部隊を動員。そのリーダーのファット(ショーン・ユー)は仲間たちとドラゴンのボディガードに徹する。
ドラゴンを守ろうと命をかけるファット。裏切り者は誰なのか??わからないままひとりひとり殺さていく・・・

日本未公開映画です。4月にDVDが出たようですが、知らなかった(苦笑)。たまたまショーンの出演映画を調べていた時に見つけました。

上記の出演者以外に、チャップマン・トウも出てました。ラム・シュー以外みんなインファ組(笑)。そして、ストーリーは「インファナル・アフェア2」「ベルベット・レイン」÷2といった感じ(笑)。
その二つの話しに似てるなぁと思わせつつ、別のストーリーにしているわけで、チープ感は否めないものの、なかなか面白く観る事ができました。

出演者に興味のある方は観てみてもいいかも。(私は出演者に惹かれた口です・笑)

ショーンはかっこよかったですが、イマイチ印象が薄いような。キャラにあまり惹かれなかった。過去についても、ちょこっと描かれているんですが・・・今、考えるとなんかつかみ所がないような印象です。
エリックのおっさんは、いつも通り、安定した演技でしたね。ボスとしての風格ももちろんあり。がしかし、あのぶっとい眉毛はなんだ(爆)。やっぱりアンソニー・ウォンを意識してるんでしょうか(笑)。
リウ・カイチーは、今注目してる役者さん~。ちょっとコミカルな面も見れたりして、嬉しかったです。相変わらずシブイ時はシブイですしね。
ラム・シューは刑事役でしたが、普通でしたねぇ(苦笑)。
ロイ・チョンはあまり出番がなくて、残念。
チャップマン・トウもチョイ役で、警察の門番してました。

以下、ネタばれ含みます。

冒頭のシーンからいきなり、「インファナル・アフェア2」の冒頭のシチュエーションにソックリ(笑)。ラム・シュー演じるミ巡査部長とエリック・ツァン演じるボス・ドラゴンが警察内で対峙していて、なぜかラム・シューの方がご飯を食べているという(笑)。
ボスの命が狙われているという設定に「ベルベット・レイン」を思い出し、ショーン演じるファットの仲間が上(屋上?)から降ってきて死んだのを観て「インファナル・アフェア」のアンソニー・ウォンを思い出し(笑)、手下たちが次々死んでいくのを観て、「インファナル・アフェア2」を思い出し・・・そんなシーンばっかり印象に残ったりして(笑)。

命を狙われているはずのボス・ドラゴンがニヤリとした瞬間に、黒幕が分かりましたが、ラストで、ファットが自分を撃つとは予想しなかったので、驚きました。
自分の本当の息子であるファットを手下のリウ・カイチー演じるチャイに育てさせ、試練を与え、素質があるか試し、やっと自分の息子としてボスの座を継がせる時になって、ファットに自ら命を絶たれてしまうという・・・しかも、引退後、一緒に暮らそうと思っていた愛人も巻き込んで死なせてしまうわけで。

香港ノアール!という感じでした。

ディバージェンス -運命の交差点-

2006-05-14 21:18:18 | 映画(た行)
2005年の東京国際映画祭で観た映画です。
その時のレビューはこちら

「公式サイト」

鑑賞券が当たったので、また観て来ました。
今回はパンフレットを購入。
イーキン・チェンのインタビューが載っていました。なぜかそこだけカラーで(笑)。

以下、内容に触れます。
前回観た時は、ストーリーが複雑で、いろんな勘違いをしながら観てたんですが(汗)、今回は前回のように勘違いせずに観れました。
というか、普通に観れば、勘違いするはずがないなと(大汗)。
前回勘違いしたのは、イーキンの役を弁護士なのに会計士と思ったり、アーロンの失踪した恋人を奥さんだと思ったしたわけですが、イーキンを会計士と思ったら、ストーリーがおかしな事になります(笑)。
どうやら、映画祭の時は「ディバージェンス」を観る前に「同じ月を見ている」を観たので、疲れていたのではないかと(笑)。そういう事にしておきましょう。

前回観た時は、アーロンの演技を観ていると辛くて辛くて、もういいよーーと言いたくなってしまったわけですが、今回は慣れたのか、もう少し落ち着いて観れました。いい演技でした。同じシーンで泣いてしまいました。ダニエル・ウー演じるコークから、お前の恋人は死んだと告げられた後のシーンですね。あれは迫真の演技でした。

イーキンは前回観た時、こういう冷静沈着なイーキンはちょっとなぁと思ったのですが、よく観ると、意外とハマってたかもしれません。スーツにメガネのスタイルは、本人曰く、似合わないとの事でしたが、そうでもないんじゃないかなー。
内に秘める想いを演じなくてはいけないので、難しい演技を要求されたでしょうね。

ダニエル・ウーは、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」の時よりもずっと大人びた雰囲気でした。こうも変われるものかと、ちょっとびっくり。「ワンナイト イン モンコック」の殺し屋とも雰囲気が違いました。
パンフレットには、コークは「口では”殺し”とか”儲け”とか言っているけど、心の中では愛を叫んでいる一面もある」とダニエル・ウーが言っていたと書いてありましたが、なんとなーく言いたい事は分かるような気もするんだけど、私にはそこまで理解できなかった。
しかし、パンフレットのダニエル・ウーのイケてない髪型はどーしちゃったのかしら?(爆)
事情があって、カツラ被ってるのかな?という感じ。

そうそう、一ケ所だけ、笑う所じゃないのに、吹き出してしまったシーンがありました。
アーロン演じるシュンがイーキン演じるトウの首をワイヤーで絞めるシーン。
トウの妻、エイミーが「やめて!」と叫び、エイミーを恋人のフォンだと思い込んでいるシュンはエイミーに「10年も探した」と叫びます。
エイミーはトウを助けたい一心で「私も待ってたわ」と言いつつ、近付き、シェンがワイヤーを緩めた瞬間、シェンを突き飛ばし、トウに抱きつくんですが、その突き飛ばし方が、まるでバラエティ番組のコントに見えました(笑)。私だけですか~~?
悲しいシーンのはずなのに~~~~(苦笑)。

リバー・クイーン(ニュージーランド映画祭2006)

2006-05-12 16:10:50 | 映画(ら行)
5月11日から14日まで東京六本木のオリベホールにて、ニュージーランド映画祭2006が開催されています。
昨日はオープニング上映のこの映画を見てきました。
ニュージーランド映画祭の公式サイトはこちら
私がなぜこの映画祭に行ったのかについてはこちらにレビューを書きましたので、興味のある方はご覧下さい。
出演者を見れば、バレバレですが(爆)。

昨日は、オープニング上映という事で、舞台挨拶と上映後のトークショーがありました。
来日ゲストは監督のヴィンセント・ウォード氏、出演者のテムエラ・モリソン氏、脚本担当で今日、上映される「No.2」を監督されたトア・フレイザー氏の3人でした。
その様子はこちらのレビューに書きました。(画像付き)
席はほぼ満席。けれど会場を埋めたのは半分くらい外人だったと思います。ちょっとびっくりしました。

「リバー・クイーン」はニュージーランドの土地戦争をある女性の目を通して描かれたストーリーです。マオリ族VS白人入植者という図式ですが、実際には、マオリ族の一部が白人に味方したりして、入り乱れ、複雑な内戦だったようです。

出演者はサマンサ・モートン、キーファー・サザーランド、テムエラ・モリソン他。監督はヴィンセント・ウォード。
1868年、土地戦争真っ只中のニュージーランドを舞台に、戦いに翻弄されながらも運命に立ち向かう一人の女性の姿が描かれる壮大な人間ドラマ。激流のほとりにある入植地で育ったアイルランド人女性サラ(サマンサ・モートン)は、マオリの青年との間に男の子をもうけるが、息子はマオリ人の祖父に奪われてしまう。息子の生死さえ分からぬまま、サラは遠く離れた戦いの前哨地に息子を探しに向かう…。(公式サイトより)

以下、内容に触れます。日本で公開するかどうかアヤシイので、ちょっと詳しくストーリーを追ってみます。(覚えている限りですが・笑)
ニュージーランドの激流のほとりにある入植地で育ったアイルランド人のサラは、父親から外科手術の技術を教わり、医者として父親を手伝っています。そんなある日、サラはマオリ族のトミーと出会い、恋をします。ところが、トミーは伝染病で亡くなってしまい、遺されたサラはお腹にトミーの子を宿していました。父親に反対されるものの、サラは子どもを産み、ボーイと名づけ、幸せに過ごします。
ところがボーイが6歳の時、ボーイの祖父であるマオリ族の入れ墨の彫り師ランギに連れ去られてしまいます。
その後、サラの父親と姉はアイルランドに帰ってしまい、一人残ったサラは、その後もボーイを探し続けます。サラは友人である兵卒のドイル(キーファー・サザーランド)が自分に好意を持っていると感じつつ、サラの愛は息子のボーイにだけ向けられていました。
7年経ったある日、サラがランギを探してある村に行った時、マオリ族から寝返り、白人側についていたウィレムのいる白人の少佐の部隊が村を襲います。サラはその村でランギを見つけますが、ボーイの居所を聞き出す前に少佐が撃ち殺してしまいます。
その後、軍医として働くサラですが、ある夜、ウィレムがマオリ族の首長の病気を治して欲しいと言ってきます。ウィレムは少佐に殺されたランギの息子でした。ウィレムについていけば、ボーイに逢えると思ったサラは、敵地へ行く事を決め、目隠しをされ、川の上流へ何日もかけて小さなカヌー(のようなもの)で向かいます。カヌーをこぐのは、ウィレムの子どもたち。目隠しをされたまま、一人の子どもを話すサラ。ウィレムの子ともだという彼は実はボーイの成長した姿でした。
マオリ族が住む奥地へ着くと、首長は高熱を出し、弱っていましたが、サラが看病するうちに元気になります。首長を治す事のできたサラはボーイと逢う事を許され、二人は抱き合います。サラは入植者たちの元へ帰ることを許され、ボーイを連れて帰ろうとしますが、ボーイはすっかりマオリ族になじみ、入植者との闘いにも参加して、この地を守ると言います。
マオリ族と白人入植者の闘いが始まり、サラは他の女性たちと避難するように言われますが、ボーイを残して逃げる事は出来ず、影からボーイを見守り、ボーイが危険にさらされた時には銃で白人を撃ちます。そこへやってくるドイル。ドイルは逃げるボーイを撃とうとしますが、撃てず逃げるように言います。ボーイを逃がしたすぐ後に、マオリ族に撃たれてしまうドイル。サラはドイルを助けようとしますが、どうする事もできず、銃撃が止むまで、隠れます。その後、ボーイがドイルを見つけ、殺そうとしますが、自分を撃たなかった白人である事が分かり、身包みを剥ぐだけで、殺さずに去って行きます。
銃撃が止んだ後、サラがドイルを助けます。ドイルはサラにボーイを撃たなかったとうわ言のように繰り返します。ボーイを置いて、ドイルと共に白人の元で戻るサラ。ドイルの応急処置をした後、隠れ家へ行きます。人がもう住んでいない小屋へ行くと、そこにはドレスなどの服がそのまま残されており、ドイルに言われるがまま、ウェディングドレスを着るサラ。ドイルはその姿をベッドから見て、涙を流します。
朝方、目が覚めたサラが外へ出ると、川の向こうにはウィレムがいます。ドイルを残し、ウィレムの元へ行くサラ。二人は結ばれます。小屋へ戻るとドイルは亡くなっていました。
見張り番を買収し、サラに逢いに来るウィレムでしたが、ドイルが亡くなったことでウィレムと共に行く気のないサラ。しかし、ボーイが白人側に捕らえられ、駆けつけるサラ。今にも殺されそうなボーイを助けにきたウィレムが、白人側についたウィレムの従兄に自分の指を切って差し出し、ボーイの命を助けて欲しいと懇願します。
その隙を見て逃げ出すボーイ。ウィレムとサラもボーイを追いかけ逃げていきます。
なんとか逃げ切ったサラたちは、洞窟のような所に隠れます。サラは彫り師になるというボーイに自分にも顔に入れ墨をして欲しいと言います。口の下に入れ墨をしたサラは川に入っている所を、執拗に追いかけてきた白人の少佐たちに撃たれてしまいます。

その後、行方不明になったと言われたサラは、川の女王と呼ばれ、マオリ族と共に暮らした――――という話しです。

1度観ただけなので、ちょっと違う箇所や飛ばしている所、解釈が違う所があるかもしれません。あしからず。14日に、また観てくるので、違う所があったら、訂正しますね。

私の見所は当然、キーファー。大きいスクリーンで観るのは久しぶりでした。
ヒゲがフサフサ。やっぱり銃を持っていて(笑)、ワイルドな雰囲気を漂わせる兵士でしたが、ジャックと重なることはありませんでしたよ。身包み剥がされてキーファーの裸体が・・・(爆)。後ろ姿でしたが、尻を観るのは久しぶりだわ、とか足細い!とか関係ない事を考えながら観てしまいました。
キーファーの演じたドイルは、サラを愛する一途な男でした。死ぬまで一言も愛を口にする事はありませんでしたが、サラを天使と表現し、自分を救ってくれると言っていました。影からサラを見守り、愛に生きた男という印象でした。
主役のサラと、こんなに絡む役だとは思っていなかったので、正直びっくりしましたが、出番はそんなに多くはないですね。近々の映画の中では多い方ではありますが。
あと、時々鼻歌を歌ってました。あのダミ声シブい声で歌うのですが、あんまり上手くはなかったです・・・・・・(笑)。
サマンサ・モートンは何かで写真で観た事があったのですが、その時は別に何も思いませんでしたが、この映画ではとても綺麗な女性でした。彼女は実際にアイルランド系ですね。
テムエラ・モリソンはスター・ウォーズ/エピソード2、3でコマンダー・コーディ役でした。と書いたものの、私もどの人がコマンダー・コーディなのかワカラナイ(笑)。ただ出演していたことは分かります、ハイ。彼はマオリ人俳優です。

ニュージーランドの風景がとても美しかったです。川の水も。音楽もステキでした。
ただストーリーはですね、娯楽作品ではないのと、ニュージーランドの土地戦争は、日本人にはなじみが薄いので、何かしら興味がないと、最後まで観るのはちょっとキツいかな。主役のサラが白人側に行ったり、マオリ族側に行ったりして、ちょっと分かりにくい面もあるかもしれません。
私はキーファーが見れて大満足でしたが(笑)。
キーファーが出てくると、キーファーの目線で映画を観てしまうので、ドイルがケガをして、辛い思いをしているのに、サラはこっそり小屋を出て、ウィレムと密会かよ~~~というツッコミをしたくなりました・・・(苦笑)。

14日にまた観てきますが・・・・・・日本公開は難しいだろうなぁ(苦笑)。

アンジェラ(試写会)

2006-05-11 11:44:20 | 映画(あ行)
リー・ラスムッセン、ジャメル・ドゥブーズ、ジルベール・メルキ、セルジュ・リアブキン出演。リュック・ベンソン監督作品。

パリに暮らすアンドレはギャング絡みの借金が原因で48時間後には殺されてしまう運命に陥ってしまう。絶望してアレクサンドル三世橋からセーヌ河を見下ろすアンドレ。何も思い残すことはないと覚悟を決めた矢先、隣に現われた美女が、いきなり川に飛び込んだ。思いもよらぬ事態に、とっさにアンドレも後を追い無我夢中で彼女を助け出す。これがきっかけで、この絶世の美女アンジェラは、戸惑うアンドレをよそに、彼の後を付いて回るようになるのだった…。
(allcinema onlineより)

公式サイト

私は世間で騒がれているほど、リュック・ベンソン監督の作品は好きじゃないです。
リュック・ベンソン氏が関わった映画で一番好きなのは「ダニー・ザ・ドッグ」(笑)「クリムゾン・リバー 天使たちの黙示録」も面白かったですね。「ニキータ」や「レオン」はもちろん良かったですが、みんなが言うほどではないかなー。好きな映画の筆頭、とかには上がらない(笑)。
近々では、予告で観た感じだと「トランスポーター2」は面白そうですね。1は未見ですが面白いのでしょうか。

この映画は、タイトルだけ知っていて、ほとんど予備知識がなかったのですが、観る前にチラシを読んで、主人公がある女性に出会って、その女性は天使??というストーリーなんだなと思って観ました。そしたら、そのまんまの話しでした(爆)。
ラストをバラさないでください、みたいな宣伝文句も聞きましたが、キーワードが天使と言ってしまっている時点で、アウトでしょ(笑)。

ほぼ二人だけでストーリーが進み、二人の会話が主になってくるのですが、アンドレがアンジェを助けた後の二人の会話の所で、私、寝ました(爆)。
別に会話がつまらないからというわけではなかったと思うんですが・・・とても面白かったとも言いがたい(苦笑)。
ただ別に途中で寝ても、ストーリーが分からなくなるという事はありませんでした。ちょっと退屈~?と思いながらも途中2回泣きましたし(笑)。ちょっと笑える会話もアリ。他の客は笑ってなかったみたいですが(汗)。
アンジェは、アンドレに、自分の内面の美しさを気付かせ、任務が終わると天に帰るという設定。ファンタジーですが、映像が最初から最後までモノクロなので、より非現実的な感じはしました。私は結構モノクロ映像好きですね。何の違和感もなく最後まで観れました。逆に映像が美しいとさえ思いましたよ。モノクロにするとチープ感が薄れるような気がします。

アンドレが鏡に向かって、自分に「愛してる」というシーンと、ラスト橋の上でアンジェラとアンドレが会話している時の2箇所にグっときました。その2箇所で、この映画の評価が上がりましたね。
ラストのアンジェラの羽がリアルなのと(笑)、飛び方の不自然さがやっぱりリアルで、観ていて凄いなと思いました(笑)。天使ってもっとスマートに飛び立つイメージがありますが、ドタバタ、ジタバタ、そしてアンドレも諦めないし、みたいな感じでちょっと笑えました。

誰も観た事がない映画といううたい文句のようですが、そうでもないよねぇ(苦笑)。ストーリーはありがちというか、誰でも思いつきそう(笑)。
主演の二人の演技が意外と良かったのとモノクロ映像が良かったです。
上映時間も短いし、あまりお金がかかってなさそうな映画でした・・・・・・私は劇場に行ってまでは観ないかな~

ところで、宣伝コピーで『泣き虫で凶暴』というのがあるそうですが、どこかで聞いた事あるような・・・・・・(苦笑)。

プリズン・ブレイク(上映会)

2006-05-10 11:01:56 | ドラマ・舞台
ウェントワーズ・ミラー、ドミニク・パーセル、ピーター・ストーメア、ロバート・ネッパー、サラ・ウェイン・キャリーズ出演。ブレット・ラトナー監督(第1話)、ブラッド・ターナー監督(第2話)。

20th foxjapan 公式サイト

ハリウッド・チャンネルという携帯のサイトで当選した試写会に行ってきました。最近、ハリチャンでよく試写会や鑑賞券が当たります。ありがたいです(笑)。
これは映画ではなくて、アメリカのドラマ。「24」の視聴率を越えた!と今、宣伝されてますねー。TV CMもバンバンやってます。5月11日からレンタル開始だそうです。
実はこの「プリズン・ブレイク」のDVD1話~2話が収録されているものに、「24」のシーズン4から5へのブリッジストーリーが一緒に収録されてます。ネットでその映像は観たのですが、日本語字幕はついてませんでした(苦笑)。
借りようかな~と思っていたら、試写会に当選してしまって、ああ・・・借りる理由が減った(笑)。

ストーリーの詳細はサイトをご覧下さい。
サクっと説明すると、主人公のマイケルは建築士として成功している人物。けれど、兄が死刑囚として収監されていて、死刑執行まであと少し。兄は無実を訴え、マイケルは助けるために、事件を起こし、同じ刑務所に収監されます。
そして、脱獄するために着々と計画を実行しますが、なかなか思い通りにはすすみません。兄の罪状は副大統領の兄弟殺し。しかし、どうもマイケルの兄は政府(シークレットサービス?)の陰謀が絡んでいるようで・・・・・・という感じです。
今回2話まで観たのですが、なかなか面白いです。TVで放送してたら、必ず観るわ(爆)。
ドキワクで、先の読めないストーリーは「24」と似てますね。まだ2話なので、「24」より面白いとは思いませんが、続きを見てもいいなと思いました。
ただ刑務所の中の規律というか、そういうのにちょっと疑問があったりするんですよね・・・・・・ま、あまり深く考えなくていいような気もしましたが。

主役のウェントワーズ・ミラーはかっこいいです。誰かに似てるんだよな~思い出せない。映画にも出ているようですが、私は初めて見ました。
映画俳優も結構出ていて、ピーター・ストーメアが出てきた時「あ!」って思いました(笑)。「コンスタンティン」に出てましたね。他にもロバート・ネッパーをどこかで見たなと思ったら「ホステージ」で見てました。

ところで、今回の試写会はハリウッド・チャンネルの試写室だったので、席が40くらいしかない所でした。椅子がソファーみたいにフカフカで疲れないです(笑)。
実は今週、もう一つ同じ試写室で試写会が当たっていたのですが、都合が悪くて行けなくなり、今回同行した友人に譲ることを了承してもらいました。
試写室にいた関係者の方は、みなさんすごく良い方でしたよ。対応が丁寧で、友人がギリギリの到着になってしまうと伝えた時も待っていてくれたし、友人が入口で「お待ちしておりました」と言われたとびっくりしていました。
別に他の試写会場の関係者の方の態度が悪いというわけではないですが、関係者の対応が良かった、というだけで好感度がアップしますねぇ。3人くらいいたのですが、みんな丁寧なんです。いたれりつくせりというか。こちらの人数が少なかったとはいえ、なかなかああいう対応はされたことがないです。
とても気持ちのいい時間を過ごすことができました。

Vフォー・ヴェンデッタ

2006-05-02 11:50:19 | 映画(あ行)
ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィーヴィング、スティーブン・レイ、スティーブン・フライ、ジョン・ハート出演。ジェームズ・マクティーグ監督作品。

近未来のイギリス。そこは独裁者アダム・サトラー議長が支配するファシズム国家となっていた。テレビ局で働くイヴィーはある日、外出禁止時間に表を歩いていたところを運悪く秘密警察に見つかってしまう。そんな絶体絶命の危機を、彼女は“V”と名乗る謎の仮面男に救われる。しかし男は、1605年に国王の圧政に反発し国家転覆を図り失敗に終わったガイ・フォークスにならって、たった一人でサトラー政府に反旗を翻す狡猾非情なテロリストだった。次第にVのテロ活動に深く巻き込まれていくイヴィーは、やがて自分自身の内なる真実に目覚めてゆく…。(allcinema onlineより)

公式サイト

『あなたを自由にしてくれる』

という、予告CMに惹かれて観に行ってきました(笑)。
もともと政治色の強い映画は嫌いではないです。政治色というか、陰謀とかそういう類が好きなんですね(笑)。「シリアナ」も、それがあって、観たいと思ってたのですが、あれはちょっと理解しきれなかった(汗)。

率直な感想を書くと、ズバリ「好き」です。
こういう映画はレビューを書くのが難しいので、出来ればこの一言で終わらせたいくらい(笑)。
“V”の謎めいた仮面、過去、ちょっとコミカルな所、超人的な力と剣さばき、血ぬられた復讐心と民衆を導くカリスマ性。非常に魅力的な主人公でした。最後まで仮面を取らない所も良し。
「スーパーマン」「スパイダーマン」「マトリックス」よりも「コンスタンティン」やこの映画の”V”が好きな私は、どうやらアンチヒーローに惹かれる傾向があるようですね。

なんかうだうだと私が感想を書いてもあまり意味がないような。ちょっと興味がある人は、観に行って欲しいなぁと思います。

ただ主人公がテロリストなので、暴力を肯定している映画をよく作れたなぁという気がしましたね。
“V”がモデルにしたという、ガイ・フォークスという人物は実在していて、ジェイムズ一世によるカトリック弾圧に耐えられなくなり、1605年11月5日に議事堂を爆破しようとして捕まり、首をくくられ、火あぶりになったそうです。今でもイギリスでは11月5日にはフォークスによる国家転覆計画が未然に終わったことを祝うそうで・・・・・・同じように議事堂を爆破しようとしたこの映画を、イギリスの人達はどう観たんだろう。

ヒューゴ・ウィーヴィングは、ずっと仮面を被りっぱなしで、大変だったでしょうねぇ。あの仮面が目に焼き付いて、ヒューゴの顔は浮かびませんでした。声としぐさで演じてました。
ナタリー・ポートマンも熱演でした。実際に丸刈りにした事で話題になりましたが、それだけじゃなく、迫真の演技だったと思います。

曖昧な箇所もありますが、あまり突っ込む気がしません(笑)。ドキドキワクワクして、面白かったからいいやーみたいな。
レビューをどういう風に書こうかといろいろ考えたんですが、うまく言葉になりませんね~。
ま、こういう時もあります(苦笑)。あまり参考にならず、すみません。

「”V”は、父であり、母であり、弟であり、私であり・・・あなたである」

2006年4月のレビュー

2006-05-01 12:02:00 | 本・雑誌、その他雑記
【香港・台湾・中国映画】
「男たちの挽歌2」
「男たちの挽歌3 アゲイン」
「狼/男たちの挽歌・最終章」
「金玉満堂/決戦!炎の料理人」
「恋の風景」
「もういちど逢いたくて/星月童話」
「流星 THE KID」

【韓国映画】
「受取人不明」
「コースト・ガード」
「親切なクムジャさん」
「デュエリスト ジャパン・プレミア試写会」
「デュエリスト(鑑賞2回目)」

【アメリカ映画】
「アンダーワールド エボリューション(試写会)」
「遠い空の向こうに」
「ドミノ」
「ニューワールド(試写会)」
「Mr.&Mrs.スミス」

【日本映画】
「いま、会いにゆきます」
「この胸いっぱいの愛を」
「キャッチ ア ウェーブ(試写会)」
「深紅」
「チェケラッチョ!!(試写会)」
「間宮兄弟(試写会)」
「陽気なギャングが地球を回す(試写会)」
「LIMIT OF LOVE 海猿(試写会)」

【その他の国の映画】
「ヴェラ・ドレイク」
「戦場のアリア(試写会)」
「ナイロビの蜂(試写会)」
「ヒトラー~最期の12日間~」

【アニメ】


29本・・・・・・ちっとも減ってないんですけど(笑)。同じ映画を2回観てますので、正確には28本ですが。
このうち、試写会が10本。
香港映画は3月末にバタバタっと観た物が多いです。レビューが4月になってしまったのですが。
香港映画を最近観てないような気がする~と思ったのですが、そのせいだったようですね。
邦画のほとんどが試写会という(笑)。10本のうち7本は自分が当てたものなので、4月は結構当たりましたね~。「ナイロビの蜂」は2回当たり、「トム・ヤン・クン」と「GOAL!」は日にちがダブって行けませんでした。

4月のレビューで印象に残っているのは、「男たちの挽歌」シリーズ、「デュエリスト」「遠い空の向こうに」「ナイロビの蜂」でしょうか。「恋の風景」も結構好きだったな。


エリザベスタウン

2006-05-01 10:11:38 | 映画(あ行)
オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、スーザン・サランドン、アレック・ボールドウィン出演。キャメロン・クロウ監督作品。

シューズ会社に勤務するデザイナー、ドリューは、長年開発に打ち込んできた画期的なシューズが10億ドルもの大損害を招き、会社をクビになってしまう。恋人にも捨てられ生きる望みを失ったドリュー。そんな彼に追い討ちを掛けるように、故郷を訪れていた父親が心臓発作で亡くなったという報せが届く。父の葬儀のためにケンタッキー州の小さな街、エリザベスタウンへと向かうドリュー。失意の彼は飛行機の中で、陽気でお節介焼きのフライト・アテンダント、クレアと出会うのだが…。(allcinema onlineより)

オーリーが普通の青年役をやったということと、製作にトム・クルーズがかかわっているという事で話題になった映画でしたね。
DVDが出たので観てみたのですが・・・・・・面白くありませんでした。
観る前は、キルスティン・ダンストが一番引っかかっていた(苦手なタイプの女優さん)のですが、キルスティン・ダンストは思っていたよりいい感じでした。
それよりもストーリーに入り込めなかった・・・・・・。
まず、社員一人が、シューズのデザインの失敗で、会社の損失を追うという設定に納得できませんでした。シューズのデザインを認めて、製品を作ったは会社じゃないのか?10億もの損失を若手社員一人に押し付ける会社ってどうなのよ。普通チームを組んでプロジェクトを進めるんじゃないのか?アメリカの会社ってそういうもの?もうその時点で頭の中に?マークが続出。
失敗のために会社を辞めるというのは、まぁ分かるとしても、自殺するほどとはとても思えません。
それから、ドリューが亡くなった父親の遺体をエリザベスタウンに引き取りに行きますが、そこで父親が、とても愛されている存在だと知ります。それはいいんです。が、ドリューが、父親との確執があって、父の本当の姿を知る、とか、父の愛を知る、というストーリーならば感情移入できると思うのですが、そういうわけでもなく、かと言って、ドリューがエリザベスタウンの人達に癒されるのかと思いきや、癒されるのは、エリザベスタウンじゃなくて、途中で知り合ったフライト・アテンダントのクレアでした。うーむ。
何が一番良かったかといえば、スーザン・サランドンのスピーチが良かったです(笑)。
父親の葬儀も終わり、あとは家に帰って自殺するだけ、の青年を旅に出させるクレアのノートは良かったですが、そこまでに全然感情移入できていないので、感動も何もなく、二人が再び出会うのもポカーンと観てしまいました(苦笑)。
オーリーの演技うんぬんよりも、曖昧なキャラ設定と感情移入できないストーリーに問題があるのではないかと・・・・・・
正直、ちょっと退屈でした。