Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

シルク(第19回東京国際映画祭・アジアの風)

2006-10-30 15:44:05 | 映画(さ行)
チャン・チェン、江口洋介、カリーナ・ラム出演。スー・チャオピン監督作品。

公式サイト

上映前に最優秀アジア映画賞の授賞式がありました。そんなこと知らないで観に行った私(笑)。
受賞作品は「父子」でした。ステージにはパトリック・タム監督とチャーリー・ヤンが!!
この間とはまた違うドレスを着ていました。綺麗~~~。でも今日の席はこの間よりずっとステージから遠かったので、ちょっと残念でしたが。
私の感想としては、うーん…という映画だったのですが、チャーリー・ヤンがまた見れると思っていなかったので、凄く嬉しかったです。

シルクは、粗筋を読むと、ちょっとホラーっぽい感じなので、怖かったらどうしようと内心ドキドキ(苦笑)。基本的に、ホラーを劇場には観に行かないので…。
結論から書くと、わっ!!という感じでびっくりするシーンがいくつか。でもその後で笑いを堪えるのも大変でした(爆)。全然笑うシーンじゃないんですけど、でも見たら笑うと思う…。
全体の感想としては、結構面白かったです。あんまりホラーを見ないので、他と比べようがないんですが、ホラーの部分じゃなくて、ドラマの部分がなかなか良かったです。
メンジャースポンジって本当にあるみたいですね。幽霊を閉じ込められるのかどうかは知りませんが(笑)。少年の霊を閉じ込める、という設定もなかなか面白かったし、何よりチャン・チェンの演技が良かったです。実はそんなにチャン・チェンが出演している映画を見てないと思うのですが、今迄見た中で一番良かったと思います。死を目前にして、恋人に電話するシーン、チャン・チェンの涙にグっときました。
江口さんが日本人の博士として共演してるので、チャン・チェンは日本語も披露してます。なんとか聞き取れる発音でしたよ。意味を理解するのに数秒かかることもありましたが(笑)。江口さんも日本語と北京語(台湾語?)の両方をしゃべってました。
江口さんがティーチインで、中国語は全然しゃべれないけれど、テープを聞いてなんとか覚えられたので、これからもなんとかなるんじゃないかと思うと言ってました。片言の日本語の中にいると自分の日本語も片言になるような気がすると言ってて、爆笑してしまいましたが(笑)。
最近よく思うのですが、外国の映画で日本語のシーンの日本語が聞き取りにくいことが多いです。字幕つけて欲しいくらい。たぶん、音声の人が、日本語が分からないため、日本語が聞き取りにくいか、そうじゃないかが分からないからじゃないかな~と思ったり。え?今なんて言ったの?と考えているうちに次のシーンに行ってしまうし。今回も「びっこ」という日本語が聞き取れなくて、ティーチインでやっと分かったり…。橋本博士が「びっこ」と言われた回数を数えてて、それが「744回」(爆)でという話の時です。台湾で744という数字が地獄に通じる?回数というのは初めて知りましたが、あのシーン、江口さんの演技が熱くて、会場中爆笑でしたね。お前細かいよ!というツッコミを入れたくなるという…(笑)。

ストーリーは、橋本博士が率いるチームが少年の幽霊を部屋に閉じ込めることに成功して、その少年の霊を探るため、読唇術の心得のあるチートン(チャン・チェン)をチームに引き入れ、謎を追いかけていくというものですが、同じチームにチェン・ボーリンがいましたね。最初、見たことあるけど、誰だっけ?名前が出てこない~という感じで、しばらくして思い出しました。彼は最期に笑い取ってました。笑うとこじゃないのに~(すいません、私も笑いました)。チートンの彼女役でカリーナ・ラムが出てました。ラムちゃんが出てることをすっかり忘れてて、見た瞬間嬉しくなりました。彼女は見るだけで癒されます。可愛いよー。ちょい役でちょっと残念。チャン・チェンといい雰囲気でしたね。
恨みの糸=シルクということなんでしょうが、少年、もしくは少年の母親が人間を襲う理由がイマイチ分かりませんでした。なぜ四つんばいになって歩く(走る)んだろう?(爆)。他の映画でもそういうシーンを観たことがあるような気がします。それもすんごい早いし(笑)。
上にも書いたようにビクーっというシーンはあるものの、怖くて目を逸らすという事はなかったので(どっちかというと笑いを堪えるのが大変だった)、ちょっとホラーは苦手だけど…という人も大丈夫かと。
部屋で一人でDVD見るよりも劇場で見た方が怖くないかもしれませんね。
ちなみに監督は、ホラー映画ではなく、サスペンスだと言ってましたけど。


イザベラ(第19回東京国際映画祭・アジアの風)

2006-10-30 15:35:37 | 映画(あ行)
チャップマン・トウ、イザベラ・リョン、J・J・ジャ、デレク・ツァン出演。パン・ホーチョン監督作品。

公式サイト

公式サイトでのチャップマン・トウの役名はシンになってますが、確か字幕ではセンだったような。この映画、ベルリン映画祭で音楽賞か何かを取ってましたね。音楽、良かったですよ。ポルトガルの音楽も使っていたみたいだし、全体的にそういう感じの曲調でしたね。「ブエノスアイレス」をふと思い出しました。
映画、面白かったです。期待していた以上にチャップマン・トウやイザベラ・リョンの演技が良かった。イザベラ・リョン、実年齢は何歳なんでしょう。10代にも見えるし、ちょっと大人びた雰囲気なので、20代にも見える。
イザベラ・リョンは事務所から仕事を干されたと噂を聞きましたが、もったいない~。ま、すぐ復活するのでしょうけど。
チャップマン・トウと、イザベラ・リョンのコンビが想像以上に合ってましたね。チャップマン演じるダメ警官が、娘と名乗るヤンと出会って、変わっていく様子が描かれてますが、見てて気持ちいいです。途中からラストはこうなるんだろうな~~と予想しながら見たのですが、見事に裏切られる展開でした。いつも見ている香港映画という感じじゃなかったですね。でもそれがまた良かった。せつないけど、あったかい感じ。センがヤンと食事をしながら、決意を語るシーン、凄くいいです。涙を目に溜めてるイザベラ・リョンがまたいい。
映像と音楽と二人の演技がピッタリ来てました。公開したら(配給決まってるのかな…?)また見たいですね。
ところで、3回しか登場しないアンソニー・ウォンですが、観客から笑いが起こってました(笑)。監督によると3,4時間くらいで撮影をしたとか。いつも食べているシーンだったのですが、全部でハンバーガー7個、ラーメン4杯食べたそうです。食べているアンソニー・ウォンはおそらく美味しくないと思うが、美味しそうに見えますよね、と言ってました。さすが役者魂って感じでしょうか。
イザベラ、という名前は娘の名前だとばかり思ってたのですが、違いました。ラストといい、私にとって、予想外のことがいくつかあったので、新鮮な感じがしました。
タバコのエピソードも良かったですね。監督がティーチインで語っているのを聞いて、なるほど、と思ったのですが、ラストで父親との約束を語るヤンのちょっと嬉しそうな表情を思い出しました。

アリスの鏡(第19回東京国際映画祭・アジアの風)

2006-10-27 16:49:55 | 映画(あ行)
トゥアン・ジュンハオ、オイ・ジン、ニッキ・シエ、ルー・イーチン、ジャック・カオ出演。ヤオ・ホンイ監督作品。

公式サイト

ホウ・シャオシェン氏が製作という事でしたが、微妙にホウ・シャオシェン監督の映画が苦手な私。果たして…とちょっと冒険的な感じもあったのですが、ストーリーは淡々と進み、余分な説明はしないで、観ている側が想像力を働かせる感じでした。本日3本目の私には少々キツかった。淡々としてても、観ている自分の心が揺さぶられるならばいいのですが、そういう事もほとんどなく…
ミーに恋人が出来、母親にも恋人がいることに嫉妬する気持ちが分かるような分からないような。そして、ミーが、結婚したいと願っている相手(男)とジンが浮気しているのを見てしまって、ショックを受ける気持ちは分かるのに、ミーが泣いていても、全然グッとこない…。
ただ、主演二人の女優さんは凄く可愛いし、キュートでした。トイレの中でミーの撮影をしているシーンが印象的。なんでトイレなんだ(笑)。

ヤオ・ホンイ監督がティーチインのゲストでしたが、若そうだな~と思ったら、まだ20代だそうです。質問者から自然光と照明についての質問が出て、出来るだけ自然光で撮りたいと思ったと言っていました。そう言われると、確かに光の使い方はいいなと思いましたね。映像の質的にはそんなに綺麗ではなかったのですが、おそらく低予算の映画なのでしょうし、低予算だからこその映像なんだろうなと思いました。

父子(第19回東京国際映画祭・アジアの風)

2006-10-27 16:47:25 | 映画(は行)
アーロン・クォック、チャーリー・ヤン、ン・キントー、ヴァレン・シュー出演。パトリック・タム監督作品。

公式サイト

パトリック・タム監督の15年ぶり?の監督作品だそうです。
静かで淡々とした映画な上に150分?の長時間。退屈はしないんですけど(途中、眠気に襲われましたが…)、長すぎて、お尻は痛いし、集中力が切れて、素晴らしい映画でした!と思える精神状態ではありませんでした(苦笑)。
アーロン・クォックのダメ親父っぷりがいいですね。改心するのかと思いきや、やっぱりダメだし(苦笑)。「父子」というタイトルからして、母親がさっさと出て行くか、死ぬかして、父子の絆を描く映画なのかと思ったのですが、私の予想とはちょっと違いました。最後の最後まで一番可哀想なのは子どもでした。夫婦がダメになると家族も崩壊していく様を描いていたようなんですが、イマイチ、グッと来なかった。
アーロンはチャーリー・ヤンと情婦役の女優さんと濃いベッドシーンを演じてましたが、役得ですなぁ(笑)。チャーリー・ヤンが家出をした後、結婚する男性はアーロンが二役やっていましたが、何か意味があるんでしょうか…?一度くらいしか出てこなかったような。
そして、子役のン・キントーくんの演技が素晴らしい。アーロンに殴られて泣き出すシーンとか、本当にアーロンが怖くて泣いてしまったんじゃないかと思ったりしましたが、どうなんでしょう?お母さんが女優さんだそうで、その紹介で出演することになったそうです。

ティーチインには、パトリック・タム監督、チャーリー・ヤン、ヴァレン・シューがゲストでした。生チャーリー・ヤン。綺麗でしたー。感激。チャーリー・ヤンは白いドレス(ワンピっぽい)姿で、ヴァレン・シューは黒のドレスでした。
チャーリーは、大胆なベッドシーンについてどんな気持ちだったのか聞かれてましたが、そのシーンは、リンが心の中でいろいろ葛藤するシーンだったので、悲しい気持ちだったと言ってました。

ドッグ・バイト・ドッグ(第19回東京国際映画祭・コンペティション)

2006-10-27 16:45:15 | 映画(た行)
エディソン・チャン、サム・リー、ペイペイ出演。ソイ・チェン監督作品。

公式サイト

26日に3本観た中で一番印象に残った映画でした。いろんな意味で。
バイオレンスアクション映画なので、人を選びそうですが、だいぶこの手の映画に慣れてきた自分には、バイオレンスの部分だけが強調された、という感じには受け取りませんでした。
エディソンとサム・リーの殺し屋VS刑事の対決を楽しみにしてたんですが、それぞれの過去や現在の背景や気持ちなどが描かれていて、それが伝わってきました。子どもの頃から闘って相手を殺さなければ、自分が死ぬ環境で育ち、殺す事=生きること、で何のためらいもなく人を殺せる殺し屋をただの悪人と観る事が出来ず、感情移入してしまいました。私利私欲のために殺し屋をやっているのではなく、カンボジアに戻って、仕事の報酬を父親代わり?の人に渡したのに、指名手配されているからとさっさと追い出されるあたり、胸が締め付けられましたね。それからサム・リーのラストの変貌の仕方に脱帽。人格が変わってしまっていて、そうなる過程を思い出して、観ていてせつない。サム・リーが泣くと、毎回一緒に泣いてました(笑)。ラストの闘いで、エヂが膝と手をついた時、涙でスクリーンが見えませんでしたよ。ううう。
決して楽しいストーリーではないけど、エヂとサム・リーの演技の熱さには打たれ、印象に残りました。
この映画でも、冒頭からラム・シュー登場♪しかし、うわーん(涙)な展開に…

上映終了後に、観客参加型記者会見とティーチインがありました。けど、記者会見って感じじゃなかったような…ライターからの質問もちょっとだけだったし。
ゲストはソイ・チェン監督、エディソン・チャン、プロデューサーのサム・レオン氏の3人。エヂは、ポケットに手を突っ込んで登場(苦笑)。あれって、照れ隠しなのかな…でもポッケに手を入れるのは、止めたほうがいいよぉ。エラそうに見える(笑)。
落ち着きがないのはいつものことだけど、質疑応答はしっかりしてました。時々、え?自分への質問??という感じで天然ボケも発揮してましたが。
役作りは、自分が香港に来たばかりの頃、孤独だったことを思い出し、あとは監督と相談しながらだそうです。役とプライベートを切り離したいと思いつつ、なかなか出来ないタイプだそうで、撮影中、自分では普段通りのつもりでも、家族や友人には、違うといわれるそうです。
サム・レオン氏は、日本語ペラペラでした。彼に対する質問はなかったのですが、質問はすべて日本語で理解されていたのではないかと。ラストの質問には日本語で答えてましたし…。

いろんな映画と同日に見てしまうと質疑応答の内容を忘れちゃうー。すいません、あまり覚えてなくて

I’ll Call You(第19回東京国際映画祭・アジアの風)

2006-10-27 16:42:57 | 映画(あ行)
アレックス・フォン、ビアン・リアン出演。ラム・ジーチョン監督作品。

公式サイト

映画祭残り3日にして、すでに疲弊しております(苦笑)。去年は、勢いで9日間過ごしたので、なんとかなりましたが、今年は仕事の休みを取って1日3本観たり(そのうち1本は2時間半)、観た後にダッシュしたり(爆)、映画と映画の間が3時間くらい空いてしまったりと、妙に疲れるスケジュールです。レビュー書く気力が湧いてきません・・・(苦笑)。
ゲストを少しでも前で観たくて、早くから並んだりしてるから余計疲れるんでしょうけど(爆)。でも生でゲストを観れると、ぽわ~ん(はぁと)となって、疲れが吹っ飛びますね。今年は観る作品全てにティーチイン(もしくは舞台挨拶)があるので、それも嬉しいです。映画祭ならではの楽しみですから。

この映画の主役のアレックス・フォンは若い方の人です(笑)。私は「トランサー 霊幻警察」でしか観た事がない(と思う)ので、顔がはっきり分からなかったのですが、この映画ではもちろんはっきり分かります。さっぱりした可愛い感じの顔ですね(笑)。
ストーリーの詳細は、公式サイトをご覧頂くとして、私の感想としては、ラストの終わり方が印象的でした。わぁ、ここで終わるんだ~~~という終わり方。ティーチインでも質問が出てました。話としては、珍しいものではなく、恋する女性に都合のいい男として扱われてしまうものの、女性の方も実は彼が一番大事な人なのでは・・・という感じです。
アレックス・フォン扮するマンが、彼女に尽くすのが観ていて可愛いのですが、途中からかわいそうになって笑えなくなってしまいました(苦笑)。
マンの仕事・プライベートでの仲間がラム・ガートンともう一人…名前忘れた(汗)なのですが、3人の息がぴったり。何よりラム・ガートンがいい感じでした。メガネかけて、いつもと違う雰囲気でしたが、私の隣に座っていたカップルが「いこうせいこうにしか見えない」と上映中から話してたので、私にまでいとうせいこうに見えてきて、ちょっと困りました(苦笑)。
そうそう、忘れちゃいけないラム・シューが、マンの父親役で出てました。いつものようにちょい役なのですが、以前より顔つきがいい人っぽくなって来た気がします。なんかラム・シューを観ると安心するのは私だけ?(笑)
あとは何より面白かったのが、途中で演歌が流れたこと(爆)。日本語テロップも出てました。
それからアンディ・ラウの登場の仕方ですね。

以下、ネタばれになるので、知りたくない人は、劇場公開(するのかしら?)してから笑って下さい。

アンディは、マンが失恋して落ち込んでいるシーンで、牢屋の中(マンのイメージ)に出てくるのですが、マッスル・モンクになってます(爆)。しかも歌ってる(笑)。マンに「なんでアンディ・ラウの歌を歌ってるんだよー」と言われてます(笑)。
もう一つのパターンは、アンディが看守になって現れます。ふと、「欲望の翼」を思い出しましたが、あれは警官でしたね。

ラム・ジーチョン監督、丸っこくて可愛かったです(笑)。アンディをマッスル・モンクにしたのは、自分からお願いした、と言ってました(笑)。アンディの部分は1日で撮り終えたらしいです。ニコニコ笑顔が印象的でした。

デスノート the Last name(ジャパン・プレミア試写会)

2006-10-25 15:28:42 | 映画(た行)
藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵梨香、片瀬那奈、マギー、上原さくら、藤村俊二、鹿賀丈史出演。声の出演:中村獅堂、池畑慎之助。金子修介監督作品。

死神が地上に落とした“デスノート”を拾ったのは、天才的な頭脳を持つ大学生、夜神月だった。刑事局長を父に持ち、強い正義感に貫かれた月は、ノートを使って凶悪犯を粛清し、自らの手で理想の世界を創りあげようと決意する。人々の間でささやかれ始めた救世主「キラ」の存在。一方、一連の「キラ事件」を解明するためにICPO(インターポール)が送りこんできたもうひとりの天才、通称L。神がかり的な推理力でキラの正体に迫ろうとするLに対し、知略を尽くして捜査網から逃れようとする月。そして、2冊目のノートが舞い降りる…。(goo映画より)

公式サイト

「デスノート 前編」の感想はこちら

ジャパンプレミア試写会に行ってきました。後編を凄く楽しみにしていて、たまたま今日は映画祭での映画を観る為に仕事を休んでいたので、いつもより早めに整理券の交換が出来るかも?と思っていたのですが、とんでもない。映画祭でのティーチインが長引いて、仕事終わりで行くよりも遅くなってしまいました・・・。
2階席のうしろーーーの方から舞台を見下ろす形で、舞台挨拶に来た人達がちっちゃいのなんのって(笑)。双眼鏡を持ってたので、なんとか顔が見えたかも、くらいな感じでした(泣)。
仕事の都合で、藤原くんと鹿賀さんがいなくて残念でしたが、藤村俊二さんが出てくるとより一層拍手が大きくなるのはなぜでしょう(笑)。「親戚じゃないのに、大きな拍手ありがとうございます」って言ってた(爆)。コメントもオイシイところを持っていきましたね。さすがオヒョイさん。

2時間20分という長い映画でしたが、観終わって、やっぱり長いなとは思いつつ、それでも無駄な所は思い浮かばなかったので、2時間20分は必要だったのかなと思いました。ストーリーが複雑なので、脚本が大変だったと監督も言っていましたが、ほんと大変だっただろうなと思いました。
終始、緊張感の漂うストーリー展開が良かったですね。次どうなるんだろう、月は、次にどういう行動に出るんだろう、とワクワクしながら観る事が出来ました。
ラストは、予想の範囲内ではありましたが、もちろん、そこに至るまでの経過を楽しむ事が出来たので、私は太鼓判を押したいと思います。
ただ、私は月にもLにも感情移入しなかったので、とにかくストーリーを追う、という感じになりました。なので正直、何度も見たいかと聞かれるとうーんという感じではあります。でも満足はしましたよ。
私的にはラストのケーキとか、蛇の目でお迎え~なシーンはいらないです(笑)。その前のシーンでスパっと終わらせてくれたら、凄く印象に残る映画になったと思うので、残念。
ここでのネタばれはやめておきます。ストーリーが全てなので(爆)。
観てから1日経ち、思い出してみると、シナリオに粗も見えてきちゃった(というか、なんで・・・が分からないんだろう、とか疑問点ね)のですが、ま、いいとしましょう。

Lがずっとお菓子を食べているのは、正直、途中からキモチワルイと思ったのですが(笑)、板チョコは印象的。またパキっといい音するんだ(笑)。あんなにお菓子食べて、なんで太らないんだろうね?
前編で、ウザいキャラだなと思っていたミサミサが意外と良かったですね。可愛いし。

観終わった後、なんかLがせつないなぁ・・・と思ったのですが、原作はどういう展開になったのでしょう。映画も前後編観た事だし、原作を読んでみたいと思います。ワクワク。

10月27日(金)に「デスノート 前編」がTV放映されますね。ディレクターズカット版だそうで、楽しみです。

四大天王(第19回東京国際映画祭・アジアの風)

2006-10-25 14:45:45 | 映画(あ行)
公式サイト

公式サイトでトレーラーが見れるんですね。知りませんでした~。
この映画は俳優のダニエル・ウーが初監督をした作品です。ニコラス・ツェーもインタビューでちょこっと出ているとのことだったので、どうしても観たくて、仕事を休んで観てきました(笑)。
この日の上映は、舞台挨拶とティーチインがあり、監督であり出演者のダニエル・ウー、出演者のアンドリュー・リン、撮影/編集のパット・チャン、キム・チャンが来ました。
舞台挨拶に10~15分、ティーチインに50分(両方ともフォトセッションを含んだ時間ですが)という長時間に渡って彼らを観れたので、大満足。仕事を休んだ甲斐があるというものです(嬉泣)。その代わり、せっかく譲ってもらった「デスノート the last name」のジャパンプレミア試写会の整理券をもらうのが遅くなり、友人に迷惑をかけてしまいましたが・・・(苦笑)。

ストーリーは「ALIVE」というボーイズバンドの軌跡を追うドキュメンタリータッチのものですが、実は最初から映画を作ることが目的で作られたバンドであり、映画の中でメンバーのダニエル・ウー、テレンス・イン、アンドリュー・リン、コンロイ・チャンの性格は2割がもともと本人の性格で、あとはダニエルが創造したものだそうです。
音楽業界、マスコミ関係を皮肉った内容になっており、それらをよく知っている人や、出演者(インタビューを受けた人達も含めて)をよく知っている人ほど、面白く観れると思います。私もかなり笑わせてもらいました。
コンサートで着る衣装の打ち合わせで、着せ替え人形状態になっている彼ら4人に爆笑させてもらいました。4人とも大真面目な表情なんだもん(笑)。
インタビューはドラマーや作曲家の他、ミリアム・ヨンやニコラス・ツェー、ジャッキー・チュン、カレン・モク、キャンディ・ロー、スティーブン・フォンが一瞬だけ、とかいろんな人が出てました。ジャッキー・チュンがかなり笑いを取ってましたね。
ストーリーについては、どこまでが本当でどこが嘘なのか、については言わない方が面白いとダニエルも言っていて教えてくれませんでしたが(笑)、インタビューは全部本当の気持ちを話してもらったそうです。それぞれに30項目の質問をし、それに答えてもらい、編集をした後で本人にこういう主旨で映画を撮り、インタビューを使うことを説明し、使ったらまずい部分を申告してもらう事にしたそうですが、削除の依頼はなかったそうです。
大まかな流れは、ALIVEの結成から、コンサート、活動を通して仲たがいするメンバー、そして解散後はご丁寧にテレンス・インはファンと結婚、ダニエル・ウーは引退し、アフリカで結婚し、生活、などの説明もありました(笑)。

ティーチインが長すぎて、どんな話があったのか、あまり覚えてないのですが(汗)、このティーチインって公式サイトで後で観れるようにならないのかなー?
ダニエルは語ってましたねー。あんなにしゃべる人なんですね。監督をした、というのもあると思いますが・・・。
ストーリーは脚本がある部分とない部分が交互に来る形になったそうです。活動状況はどうなるか、未知の部分があったそうなので。
このバンドが映画のために結成したものであるという事は、10人くらいの人しか知らなかったそうです。よく騙し通せたなと思いますね。ただ、周りからは、変なこと始めたなと思われたそうです。とにかくテレンス以外のメンバーは歌が下手だったそうで(爆)。あと、金儲けのため、と思われたそうです。
アニメーションが出てくるシーンが4回あるんですが、それぞれのメンバーの個性をアニメにした感じだそうです。実はもう全部は覚えてないんですが(汗)、アンドリュー・リンのは、マトリックス×スターウォーズみたいなアニメでした(笑)。ダニエルは、確か、怪我をして手に包帯を巻いてたりして、傷だらけだったような。
質問をした人達には、ダニエルたちのサイン入りのパンフレット(公式パンフレットだったかな?)をプレゼントされるそうで、羨ましい!ダニエルたちの希望だそうです。
とにかく、時間が押した(自分が思っていたより)ので、映画館から渋谷駅までダッシュ、有楽町の駅からフォーラムまでダッシュ、で、余韻も何もあったもんじゃなかったですが、ダニエル・ウーかっこよかったです(爆)。アンドリュー・リンもいい男でした。ジャッキー・チェンの映画出演が決まったとか?なんかちょっとレスリーに似てるかな・・・。

日本公開するには、ちょっとマニアック過ぎる内容ですが、日本語字幕付きのDVDが出たらまた観てみたいですね。

父親たちの星条旗(試写会)

2006-10-25 13:48:35 | 映画(た行)
ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ出演。クリント・イーストウッド監督作品。

第二次世界大戦末期、後に硫黄島陥落のモニュメントとなった、“摺鉢山にアメリカ国旗を掲げる5人の海兵隊員と1人の海軍兵士の写真”のエピソードを基に、アメリカ側の視点で描く。その写真は、長引く戦争に疲弊したアメリカ国民の士気を上げるために利用され、6人の兵士はたちまち英雄扱いされた。兵士の中には、自分が祖国で名を成すとは知らずに撮影直後に死んでいった者、生還した者でも、祭り上げられることに関心を抱かず、自分を英雄などとは思わなかった。彼らはただ、名誉とは無縁に戦い、戦死した仲間たちとともに前線に留まりたかっただけだった…。(goo映画より)

公式サイト

映画祭での上映ではなく、一般の試写会で観てきました。
私はどうも、クリント・イーストウッド監督の映画が苦手なようで、ちょっと微妙な気持ちもあったのと、また戦争モノかぁ・・・という気持ちもあったのですが、「硫黄島からの手紙」には興味があり、その前にこちらの映画も観ておきたいとは思っていました。
戦争モノなので、面白かった?と聞かれても返事に困ってしまうのですが、戦争映画でもまたちょっと違った視点の映画だなと思いました。そういう点では面白いと思いましたね。原作がそういうテーマで書かれたものだからなのでしょうが。
戦争の善悪を問うというよりは、『英雄』とは?という視点で描かれていました。
硫黄島での戦闘シーンと、その後に帰国し、英雄扱いされた3人の兵士のシーンが交互に描かれ、しかも、現在?の視点からも描かれていました。現在のシーンはインタビュー形式なのですが、質問者が誰なのか最初分からず、ちょい混乱。戦闘シーンのリアルさが印象的で、ややストーリーに置いていかれたかも(苦笑)。
上陸直後の戦闘シーンは、「プライベート・ライアン」を思い出しました。
生き残って、祖国で英雄扱いされ苦しむ兵士たちを見ていて辛かったですね。アメリカの国旗を掲げている写真の6人をかたどった白いケーキ?が兵士たちに出され、その上に真っ赤なストロベリーソースがかけられ、それを兵士がじっと見つめるシーンが凄く印象的でした。なんて無神経な、と怒りさえ覚えましたよ。
あと、印象的だったのが、戦闘シーン。日本人は出演していなかったのでしょうね。顔がはっきり映るシーンがありませんでした。
しかも上陸直後は、日本兵の姿はほとんど見えず、潜んだ場所から銃撃してくるという感じだったので、姿が見えない分、より一層日本兵の不気味さが出ていました。
日本側の視点から撮る「硫黄島からの手紙」ではどういう風に撮影されたのか、興味が湧きました。早く観てみたいです。

ドラゴン・スクワッド

2006-10-23 11:30:08 | 映画(た行)
ヴァネス・ウー、ショーン・ユー、ホァン・シェンイー、シア・ユイ、サモ・ハン、マイケル・ビーン、ホ・ジュノ、マギーQ出演。ダニエル・リー監督作品。

国際テロリストの首領タイガー・デュンの弟パンサーが、香港を震撼させた大事件の証人として出廷することになる。重要な裁判にむけて、元SWATで一級射手のホー、地元香港警察の元暴走族取締課で超絶のドライビング・テクニックを誇るロクら、若き5名の国際警察エリート捜査官が世界各国から招集された。しかし裁判の一時間前、パンサーの護送車が謎の武装集団に襲撃され、5人の目の前でパンサーが連れ去られてしまう……。(goo映画より)

公式サイト

公開2週目の土曜日に行ってきました。卓上カレンダーももらってきました。が、あれって毎週違うカレンダーを配ってて、毎週もらうと1年分揃うらしいです。私がもらったのは、3、4月分。ショーンがデカデカと載ってたので、よしとします(笑)。
シネマート六本木のロビーには、ヴァネスたちが撮影中に実際に使用されたのと同じエアガンが展示されていたり、ヴァネスやショーンのサイン入りのポスターが飾られていました。







ダニエル・リー監督と原田大二郎氏のサインがしてあるポスターもあったけど、携帯カメラで映したら、展示されている場所の照明の加減で、ポスターに自分の姿が映っちゃったので、ここに載せるのは却下(爆)。

以下、ネタばれも含みますので、ご注意願います。
映画は想像以上にアクションシーンが多く、PG-12指定をされているのも納得。銃撃戦が激しいし、かなり血を見ます。でも、テロリスト側と国際警察側での銃撃戦はちっとも弾が当たらない(爆)。
テロリスト側も単なる悪者として描くのではなく、ペトロス(マイケル・ビーン)とタイガーの情婦ジン(リー・ビンビン)との関係なども描いてました。
ストーリーとしては、テロリスト側に証人を連れ去られてしまい、国際警察メンバー5人が独自に捜査するが、テロリストとの銃撃戦でメンバーの一人が殺されてしまいます。テロリストたちはタイガーの口座の金を狙って、タイガーの部下を全滅させ、なんとかタイガーを保護した警察との対決でも、警察側は壊滅状態。その後、テロリストの一人と因縁のあるゴン・ロン(サモハン)が国際警察メンバーに加わり、テロリストと対決するという感じでした。
シュウ(ホァン・シェンイー)が死ぬのは知ってたんですが、サモハンも最後死ぬと思ってました(笑)。定年まであと○日、とかいうのは、完全に死亡フラグだと思ったので。
・・・・・・あれ?死ななかったよね・・・もう記憶が定かじゃない(爆)。もう1回見ないとダメかな・・・。
つーか、ショーンもヴァネスも死ななかったんだ・・・というのがびっくり。みんな不死身過ぎ(笑)。ただでさえ、女性があまり出てこない映画なのに、メンバーの中でたった一人の女性を死なせちゃうしねぇ(苦笑)。でも潜入捜査の時にターゲットを好きになってしまうエピソードは好きでした。ダーゲットが刑務官に連れられて、最期のお別れに来てましたが、刑務所ってそんなに優しいのか・・・(苦笑)。

サモハンは相変わらずな体型でしたが、あんなに葉巻の似合う人、他に思い浮かびません。そして、あの体型なのにあの俊敏な動き。本当に全部本人がやっているんでしょうか??ホ・ジュノもいい動きしてましたが、あれも全部本人??
マギーQがですねぇ、「Mi:3」の時の顔が違うような気がしました(笑)。「Mi:3」の時、化粧が濃すぎるんじゃないですかね。この映画では素顔に近くて、ずっと若返った気がするんですが(笑)。ほとんどしゃべってませんでしたが、言葉は英語だったかな。
マイケル・ビーンは予想以上に出番が多かったですね。私は「ターミネーター」の時にこの俳優さん好きになりましたが、ダニエル・リー監督も同じだったようで(笑)、出演を依頼したら、快諾してくれたそうです。「ターミネーター」の頃に比べたら当然、老けてしまってて、ちょっと寂しい気もしましたが、なかなかの風格でした。
ヴァネスもショーンもかっこよかったですが、ショーンのドライビングテクニックがなかなかよろしいかと。寝たきりのお兄さんとのエピソードは、ちょっととってつけたような感じがしなくもなかったですが・・・。これだけメンバーがいて、できるだけ平均的に見せ場を、という感じにすると、それぞれのキャラが描き切れなくなるので、仕方がないんですが。
シア・ユイとマギーQの狙撃手対決はなかなか見ごたえがありました。もうダメ!という所で逆転してましたからね。
サイモン・ヤムはあまりいい役じゃなかったし、出番も少なかったです。ちょっと残念。そうそう、リウ・カイチーさんが、ちょこっと出てました。コミカルな役で(笑)。
国際警察メンバーと国際テロリストなので、いろんな言語が飛び交ってて、普通に広東語と普通語が入り混じって会話してたし、英語も混じったりして、見てて面白かったです。

アクションシーンはカット割が早くて、ちょっと混乱。ついていけませんでした。今、誰がどこに向かって撃ってるんじゃい、という(苦笑)。編集の仕方は面白いと思いましたが、見てて疲れました。

つまらなくはないんですが、絶賛するとなると何か足りないような・・・。ちょっと散漫なのかなぁ。勢いのある映画なんだけど、しばらくするとストーリー忘れそうな感じ(汗)。

ダニエル・リー監督は、日本のドラマ「Gメン‘75」が大好きで、そういう映画を作りたかったそうです。故丹波哲郎さんのコメントがパンフレットに載っていました。

丹波さんも認めた“香港版Gメン”