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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

コースト・ガード

2006-04-07 10:10:50 | 映画(か行)
チャン・ドンゴン、キム・ジョンハク、パク・チア、ユ・ヘジン、キム・テウ出演。キム・ギドク監督作品。

南北境界線を監視する海兵隊のカン上等兵は、夜7時以降、海岸にいる不審な人物は、北のスパイをみなすという掟に忠実に、海岸で横たわる男を射殺した。しかし、その男はGFとの情事を楽しんでいた民間人。人間違いでも任務に忠実だったと表彰されるカン上等兵だったが、殺された男の恋人は精神を病んでしまい、家族から攻められ、彼自身も常軌を逸していく…。(amazonレビューより)

日本語字幕で観れる、キム・ギドク監督の映画はほとんど観てしまったと思っていたら、この映画がDVDになっていたのですね。存在すら知りませんでしたが、借りる段階になって、チャン・ドンゴンが主役と知ってびっくり!!
しかも、チャン・ドンゴンがキム・ギドク監督の「悪い男」を観て、触発され、自ら出演を志願したそうです。ギャラはとても安かったとか・・・・・・

この映画、観てからちょっと時間が経ってしまい、細かいストーリーを忘れかけてますので、印象に残った事を少し。
チャン・ドンゴンは、兵士である自分に誇りを持ち、国のために・・・というような、カチコチのキャラのようでした。比較的和気藹々としていた他の兵士とは交流せず、ただ一心不乱に敵を迎え撃つという感じ。
そんなカン上等兵はある夜、海岸にいた不審な人物を射殺します。ところが、その人物はスパイではなく、民間人だったために、射殺された人の恋人は精神を病み、周囲の人達から恨まれ、恋人の兄からも恨まれます。ところが、軍では、敵とみなされた人物を倒したことで栄誉を受けます。
板ばさみになったカン上等兵は、しだいに狂気にかられていきます。

チャン・ドンコンといえば、やはり目力が凄いのが特徴ですね。この映画でも、そうでした。鬼気迫った演技は、迫力がありますが、現在の彼よりも少し痩せているような気がします。線が細いというか。
しかし、ほんと、こういう役が似合いますね。チャン・ドンゴンのラブストーリーは観た事ないですが、どんな感じなのでしょう。ちょっと興味があります。
射殺された男の恋人役の女性(ミヨン、でよかったかな)の方は、「うつせみ」で、韓式家屋に住んでいる奥さんの役をやっていた人ですね。

キム・ギドク監督は、軍隊に5年ほどいたことがあるそうで、その時の体験もベースになっているのだとか。夜の海岸に入ると、無差別に射殺するなんて、凄い決まりだと思いますが、それくらいしないといけない南北の問題について映画にするというだけで、凄いですね。
ストーリーは最後までどうなるのか分からず、見入ってしまいました。キム・ギドク監督の映画はいつもそうですね。ラストの想像がつかないです(笑)。

この間のティーチインの時、監督は「これからも、小規模だけど、今迄観た事がないような映画を作っていきたい」と言っていました。これからも楽しみです。


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2 コメント

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Unknown (らんぼ~)
2006-04-19 09:40:37
最近キム・ギドクの世界にどっぷりだな~。安藤くんの映画以外は、同じ映画を何度も観るってあんまりないんだけど(笑)

「コーストガード」はほんとに救いの光が見えない映画ですね。最も救いようのない悲劇に見舞われたミヨンが見せる、あどけない笑顔が唯一の救いっていうのも、また悲しい。

そうですか~。ミヨンを演じたパク・チアって「うつせみ」で、あのずいぶんとものわかりのいい奥さん役の人と同じなんですね。ちょっと見、ジミだけどいい表情をしますね。

「コーストガード」は制作者サイドからすると、あまり撮ってほしくない映画だったようですね。

チャン・ドンゴンのキャステングにもかかわらず、興行的にもあまり良くなかったみたいだし。

でも、キム・ギドクにとって、5年間もの海兵隊生活でたまってしまった澱のようなものを、「コーストガード」で吐き出さなければ、次に進めなかったんだろうな~。

キム・ギドクいわく、「受取人不明」と「コーストガード」は事実を感じられる映画だけど、どこか気味が悪くて悲しい....と。
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>らんぼ~さん (hi-chan)
2006-04-19 15:06:57
まさにヒットしなさそうな映画でしたね(笑)。

キム・ギドク監督が事実を感じられると言っていたのでか。

実際にありそうですもんね、こういうこと。

チャン・ドンゴンは演じてみてどうだったのかな~



らんぼ~さん、ハマってますねぇ。

私も早く新作が見たいです。「弓」のプロモーションに来てたって事は日本公開あるってことですよね~♪
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