Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

アヒルと鴨のコインロッカー

2007-06-29 14:24:22 | 映画(あ行)
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濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、関暁夫、松田龍平、大塚寧々出演。中村義洋監督作品。

大学入学のため仙台へと引っ越してきた青年・椎名。ボブ・ディランの『風に吹かれて』を口ずさみながら片付けしていると、隣人の河崎というちょっとミステリアスな青年が声を掛けてくる。“ディランの声は、神さまの声だ”と語る河崎は、椎名に奇妙な計画を持ちかける。それは、同じアパートに住む引きこもりのブータン人留学生ドルジに広辞苑をプレゼントするため、本屋を襲うというもの。翌日、河崎とドルジ、そしてドルジの恋人で河崎の元カノでもある琴美の思い出話を聞かされた椎名は、いつの間にかモデルガンを手に本屋襲撃を手伝わされてしまうが…。(allcinema onlineより)

公式サイト


総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★☆☆
後を引く切なさ度:★★★★★

先週の水曜レディースディは、試写会に行ってしまったので、今週こそ「キサラギ」を観ようと思っていたのに、上映時間が合わず、予告が終わりそうな頃に無理やり入って観るのも落ち着かないし、7月1日は映画の日だから、1日に「キサラギ」を観ようと思い、じゃぁ水曜日は何を観ようかなと考え、この映画を観てきました。
先週の土曜日(だと思う)に、テレビでこの映画の宣伝をしている瑛太を見かけたのですが、インタビューで内容に触れられなくて、雑誌のインタビューでもライターさんが困っていたと言っていたのを観て、俄然観たくなりました。ちょっと調べたら、結構好評だったので、観ようと決めたのですが、恵比寿でしか上映していないと知って、びっくりしました。それどころか、東京以外では仙台ばっかり。おそらく舞台が仙台なので、そういう事になっているんだろうなと思いました。
意外と好評なので、チケットがなくなってしまうかもと思ったのですが、私が劇場に行った時にはまだ十分ありました。が、昼間の2回は満席。私が観た時間も満席が予想されるため、急遽レイトショーをやるとのことでした。
で、予定通り、満席。200席以上ありましたが、お客さんいっぱいでした。

私の評価は上の通りです。つまり良かった。面白い、という言い方は適切ではないですね。実はコメディっぽいのかなと思っていたのですが、普通の人の哀しい物語でした。
原作は伊坂幸太郎氏の小説だそうです。こちらも人気の小説らしいですが、未読です。

出演者は、私は誰かが飛びぬけていい、という風には思いませんでした。それぞれが味を出してたと思います。濱田岳さんは何で観たのかなぁと思ったら「キャッチ ア ウェーブ」「シュガー&スパイス 風味絶佳」で観てました。あまり若く見えないんですが、若いです(笑)。そしてそんなにかっこよくないんですが、この映画では、その朴訥さがまたいいです。

以下、ネタばれありますので、ご注意願います。ネタばれを読んでしまうと、この映画の面白さは半減してしまうと思うので、これから観る予定の方は読まない方がいいと思います。


上にも書きましたが、インタビューで内容に触れられないと言っていたのと、会話が噛みあわないことがあるけど、後になって、なるほど、と思えると言っていたので、もしかしたら幽霊モノかなと想像してました。
映画が始まって、瑛太が出てくるシーンで、瑛太の登場が突然だったので、これはやっぱり予想通り、瑛太が幽霊なんだと思いつつ、あんまり考えてしまうとつまらなくなっちゃうな~~なんて思いながら観ました。途中で大塚寧々扮するペットショップの麗子が「河崎くんはもうこの世にいないのよ」みたいなセリフを言うシーンがあって、私としては『ほら、やっぱり!』と思ったのに、違った(爆)。分かってるつもりで、完全に裏切られてしまいました。ほんとに普通にびっくりしてしまって・・・・・・(笑)。
でも、河崎=ドルジというのが、分かってからがまた良かった。
濱田岳扮する椎名がボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみ、河崎=ドルジがそれを部屋の中で聴き、玄関の外で椎名を見るシーン。2回目のシーンですね。あそこで涙がぽろぽろ零れました。せつなかった・・・・・・。

会話がかみ合わなかったり、河崎の印象的なセリフ(例えば、「悲劇は裏口で起きる」)なども、後のシーンになって、そういう意味があったのか、と分かります。
途中の回想シーンで、松田龍平が出てくるまで、あ、この人出演してたんだっけ、とすっかり忘れてました(笑)。なるほど、こういう役だったのか・・・と納得しましたが。

低予算の映画だと思いますが、私はなかなか好感の持てる出来だと思います。本屋の店長の息子は、動物虐待と人をひき殺してるのに、普通に仕事に戻ってるのを観て、違和感があったり、ドルジ=瑛太の最初の頃が微妙に顔が黒い(笑)のが気になりましたが、概ね許容範囲。
ラスト、犬を助けるために車道へ飛び出したドルジはどうなったのか、考えるとせつないですね・・・。
でも何よりせつないのは、3人の世界へ飛び入り参加してしまった椎名。椎名はドルジと会うために、河崎と琴美とドルジの物語を知り、そしてドルジと別れるために仙台へ行ったのかなぁ・・・・・・。

武士の一分

2007-06-26 11:45:17 | 映画(は行)
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木村拓哉、檀れい、笹野高史、桃井かおり、坂東三津五郎、小林稔侍、緒形拳出演。山田洋次監督作品。06年。

三村新之丞(木村拓哉)は東北の小藩に仕える三十石の下級武士。剣術の覚えもあり、藩校でも秀才と言われながら、現在の勤めは毒味役。張り合いのない役目に不満を持ちながらも、美しく気立てのいい妻・加代(檀れい)とつましくも笑いの絶えない平和な日々を送っていた。ところが、そんな平穏な生活が一変してしまう。貝の毒にあたった新之丞が、一命は取り留めたものの失明してしまったのだ。絶望し、自ら命を絶とうとする新之丞を、加代は懸命に思い留まらせるのだった。しかし、武士としての勤めを果たせなくなった以上、藩の沙汰次第では生きていくことも叶わない。そこで加代は、嫁入り前からの顔見知りだった上級武士の島田藤弥(坂東三津五郎)に相談を持ちかけるのだったが…。(allcinema onlineより)

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★★☆
檀れいさんが自然な演技だった度:★★★★☆

う~ん、高評価(笑)。
結局劇場には行かず、DVDを待ってしまいました。予告を見た時、こらアカン、キムタクやっぱりダメかも、と正直思ったのですが、観た感想は全然違いましたね。失礼しました、という感じ。
「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」も見ています。「隠し剣 鬼の爪」は先日、TV放映されたのを観たのですが、凄く良かった。もともと脚本は読んでいて、なんだこの引き込まれる脚本は!と驚いたのですが、映画はなかなか観る機会を作れず、TV放映を観て、これは劇場で観たかったなぁと思いましたね。

大ベテランの山田監督、演出ももちろんいいと思うのですが、何より脚本がいいのではないかと思うのです。いや、もちろん、そのセリフを言う役者がイタタだとダメなわけですが。
キムタクは、キム様な感じがなかったし、檀さんは宝塚出身だそうですが、演技が凄く自然でした。評判通り、笹野さんの演技も良かったです。口調も、主人に媚びてない感じとかも良かったし。
それから、桃井かおりさんがいい味出してましたね~。最初のお見舞いのシーンで、いい人の役なのかと思ったら、そうでもなかった(笑)。お見舞いのシーン、結構感動して、ホロっときた私の涙を返せ!(大笑)

内容は凄くシンプルで、愛する妻を陵辱された盲目の剣士が復讐するというものですが、感動してしまうんですね~。やっぱちょっと脚本を研究してみたい。

願わくば、ラストは、どう考えても飯炊き女が加世である事は分かるので、そこはサラっと行って欲しかった。私の好みの問題ですが。

この映画を観て、思い出したのですが、3部作とも、ラストはハッピーエンドじゃなかったですか?イメージ的に時代劇ってあんまりハッピーエイドじゃないような気がするのですが、この3部作はハッピーだからこそいい、という感じがします。原作は分からないですが・・・

藤沢周平氏の時代劇は、「蝉しぐれ」を観ました。今、調べたら、「腕におぼえあり」も藤沢氏の原作なんですねー。NHKドラマ、観てたな~。
藤沢周平氏の本をちょっと原作も読んでみたくなりました。映画とどう違うんだろう。
最近、映画繋がりで読む本(読みたい本)が多いなぁ・・・


憑神(試写会)

2007-06-25 11:07:16 | 映画(た行)
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妻夫木聡、夏木マリ、佐々木蔵之介、鈴木砂羽、西田敏行、赤井英和、森迫永依、香川照之、佐藤隆太出演。降旗康男監督作品。

時は幕末。代々将軍の影武者を務めてきた由緒ある家柄の次男として生まれた別所彦四郎。下級武士ながら文武両道に優れ将来を嘱望されていたが、ある事件をきっかけに婿養子に行った先から離縁され、兄夫婦のもとで肩身の狭い日々を過ごす羽目に。そんな彼はある日、昌平坂学問所のライバルで今では軍艦頭取に出世した榎本武揚と再会する。実は、彼が成り上がったのは、向島の“三囲(みめぐり)稲荷”にお参りしたお陰である、と耳にする彦四郎。そのあと酔って転げ落ちた土手のふもとに“三巡(みめぐり)稲荷”を発見した彦四郎は、思わずお祈りするのだった。しかし、そこは災いの神を呼び寄せる“みめぐり”違いのお稲荷様で、彦四郎は貧乏神と疫病神そして死神にまで取り憑かれてしまう…。(allcinema onlineより)

総合:★★☆☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆
途中までは面白かった度:★★★★☆

公開日前日の試写会に行ってきました。書くのが遅くなってしまったので、公開してしまいましたね。評判はどうなのでしょうか。
かなり期待して観に行ったのですが、私の評価は↑の通りです。総合は★2じゃちょっと辛すぎるかな。★2.5といったところでしょうか。
面白かったのです。途中までは(苦笑)。
最初はそれぞれの役者がいい味出してるなぁと思いましたし、貧乏神の西田敏行には大笑いしました。でもそこまでだった(^^;
次の疫病神は赤井さんでしたが、格下げになってませんか?(毒?)カツゼツもさることながら、演技は上手いとは言いがたい。死神の森迫ちゃんも、最後の死神が小娘の姿というのがなかなか面白いなと思ったのですが、森迫ちゃんもセリフがイマイチ・・・。演技は初めて観たのですが、やっぱりちょっと硬いかなぁ。セリフのカツゼツがもうちょっと良かったら、と思ったのですが、子どもには酷な注文か。
他にも芸達者な役者さんが出てました。蔵さんはテンション高い役で、役としてはあまりいい役ではないですが、面白かったですし、香川さんは相変わらずいい味出してます。江口洋介さんは、出てきた時に「あ、坂本竜馬!」と思ったら、勝海舟の役でした(爆)。出番はびっくりする程少なかったですね。もうちょっと重要な役回りかと思ったのですが・・・。
妻夫木くんは、とにかく笑顔がステキだと常々思っているし、演技も結構好きなので、全体的には満足しました。キメるシーンはちゃんとかっこ良かったですし。

おそらく問題はストーリーと演出かな、と。途中で彦四郎が目指すことが分かってしまうんですが、分かっても別に問題ないのです。しかし、クライマックスで全然感動出来なければ、どうしようもないです。
もともとちょっと笑えて、ホロリと来る映画かなと思っていたのに、ホロリがなかった・・・。
クライマックス、お金はかかってそうですが、なんだかポカーンと見てしまいました。

それから全体的にセリフが聞き取りにくいです。もともと幕末の話で、聞きなれない言葉も出てくるのに、カツゼツ悪いわ、早口だわで聞き取れないことも多いし、それだけでなく、音響的な問題もあるんじゃないですかね?

原作は浅田次郎さんで、数冊読んだことがありますが、読んだ限りでは結構好きな作家さんです。小説は面白いんじゃないかなー・・・なんて思ってみたりして。
機会があれば、読んでみたいと思います。

吉祥天女(試写会)

2007-06-21 13:40:34 | 映画(か行)
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鈴木杏、本仮屋ユイカ、勝地涼、市川実日子、深水元基、津田寛治、江波杏子出演。及川中監督作品。

17歳とは思えない妖艶な美貌で見る者を惹きつけるミステリアスな少女・叶小夜子(鈴木杏)。ある理由で実家を離れて育った彼女が12年ぶりに叶家へと戻ってきた。彼女の不思議な魅力に、女たちは憧れ、男たちは翻弄されてゆく。遠野家の対照的な2人の兄弟、兄・暁(深水元基)と弟・涼(勝地涼)もそんな小夜子に強く惹かれていく。一方、クラスメイトの麻井由似子(本仮屋ユイカ)は小夜子を慕い、友情を育んでいくのだが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

友達に誘われた時、「吉祥天女って何?」というくらい募集があったことすら知らなかったのですが、勝地くんの名前に惹かれて観に行ってきました。
会場に入ったら、カメラがズラっと並んでいて、もしかして舞台挨拶あるの!?と、いつもは後ろの方でまったり観るのに、ちょっと前の方の席に座ってみたりして(笑)。
舞台挨拶のゲストは及川監督、鈴木杏ちゃん、本仮屋ユイカちゃん、勝地涼くんでした。杏ちゃんとユイカちゃんは、艶やかな着物姿で登場。杏ちゃんは赤、ユイカちゃんは青の着物でした。凄く可愛かったですよ。勝地くんはスーツ姿、監督は普段着でした(笑)。
約30分も舞台挨拶があって、みなさんちゃんとしゃべってました。羨ましいくらい(爆)。
吉田秋生さんの漫画原作で、主人公の叶小夜子は、美女という設定ということで、杏ちゃんは自分とかけ離れているので、不安だったと言っていました。先に公式サイトで見ていて、表情とかは悪くないなと思っていたのですが、まぁ映像を観てみないことにななんとも言えず、確かに杏ちゃんが妖しい美しさを放つ美少女に見えないとちょっと辛い映画かな~とは思いましたね。今迄観たことのある杏ちゃんは元気で明るくて、というイメージなので、確かにかけ離れてると言っていいかも。ユイカちゃんは、監督に今までにないくらい、いろいろ言われていつも緊張して撮影に臨んでいたそうです。ラストの重要なシーンでは7回テイクを撮ったとのことでした。勝地くんは、映画自体も役もシリアスだったので、撮影していない時は出来るだけリラックスして、笑うようにしていたと言っていました。杏ちゃんとユイカちゃんが着物だったので、僕も着物を着たかったと言ってました。

前置きが長くなりましたが・・・・・・

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
杏ちゃんが妖しい美女に見えた度:★★★★☆

総合は★3.5でもいいと思いました。原作は未読です。吉田秋生さんの漫画は「BANANA☆FISH」が大好きでした。これは映像化出来ませんねぇ、きっと(苦笑)。
私には杏ちゃんが、ちゃんと妖しい美女に見えました。さすが子どもの頃から女優をやっているだけあるなぁと感心。表情と目つきがとても良かったです。長い黒髪はつけ毛も入ってるように見えました。ちょっと不自然な感じが(^^;
人物関係が複雑なので、見る前に出来ればサイトで相関図を見て行った方がいいかもしれません。セリフで説明はありますけどね。うっかり聞き逃すとあんた誰?状態になるかも。その人物関係を説明している最初の方がちょっとB級映画っぽさが漂ってたのですが、話が進むにつれ気にならなくなりました。

以下、ネタばれも含みますので、ご注意願います。


それぞれの役者がいい演技をしてたと思います。杏ちゃんは概ねいい感じでした。アクションシーンがちょっとアレでしたけど(苦笑)、許容範囲でしたし(アクション映画じゃないしね)。ユイカちゃんは杏ちゃんとは対照的な普通の高校生役で素朴な雰囲気が出ていたと思います。勝地くんは本人が言っていた通り、一切笑うことなく、常に眉間にシワ状態で、クールな役でした。うん、かっこいい(笑)。



涼が小夜子に惹かれるのはともかく、小夜子が涼に惹かれたのはなんでだろう?と後で思ったのですが、舞台挨拶の時に、杏ちゃんが、似たもの同士で・・・という話をしていたのを思い出しました。海辺で話をしていた時に、そんな感じの話題が出てましたね。養子である事の大変さとか・・・。
あと、役者さんでは、津田寛治さんのクールな役がステキでした。鈴子おばさんの役の青山知可子さんという女優さんも悪女っぷりを発揮してて良かったです。カツゼツがしっかりしていて、TVだと2時間ミステリーとかに出てきそうな感じの方でした。
今、ちょっと調べたのですが・・・・・・「恋するブラジャー大作戦(仮)」に出てるんですか!!ああ、びっくりした(笑)。

舞台は金沢で、時は昭和45年。フィルムの質感と幻想的な雰囲気の映像が良かったですね。ストーリーはおそらくもっと長いものを短くしているので、急に話が展開してしまうところとかもありましたが、ドラマの部分を丁寧に撮っているので、私は楽しめました。
小夜子が天女の血を引いていて、天女を陵辱したという男の血を引く遠野家を潰すために実家へ戻ってきて、復讐を遂げ、去っていくというのが、主なストーリーだと思いますが、漫画ならいいですが、やっぱり映画として考えるとB級臭い感じはしますね(笑)。ただ、時代が昭和45年でよかったと思います。現代だとそれこそ「はぁ?」な感じがします。
結果的に遠野家の男たちに復讐し、叶家で遠野家と繋がっていた人達も亡き者にし、雪政(津田寛治)が「終わりましたね・・・」という展開になるわけですが、好きな人も失うことになるという皮肉。屋上で普通の17歳の少女として号泣する姿がせつなかったです。
雪政の運転する車で小夜子が去っていくシーンが好きです。会話も良かった。雪政が自分の役目も終わりだ、といい、小夜子がそれでもしばらくはいてくれるんでしょ?と聞きますが、分かりませんと言われ、「・・・・・・そう」と答える小夜子が凄くいい。彼女の孤独が表現されていました。そして車を追いかけてくるのが、小夜子が心を許した由似子。橋の上でのシーン。例の7回テイクのシーンですね。私はかなりグっと来て、泣いてしまいました。由似子だけは、彼女を心から好きでいてくれるんだ、とそう思えたので。いいシーンでした。7回テイクだけのことはありましたね。
羽衣の切れ端がひらひら舞うシーンも綺麗でした。

彼女の復讐劇のお膳立ては、雪政がかなり動いていたんだろうなとか、事後工作もやっていたんだろうなとか脳内補完が必要ではありますが(笑)、私は許容範囲だったので、予想していたより高評価になってます。
原作読んでみたいなー。



女帝 エンペラー

2007-06-16 16:16:53 | 映画(あ行)
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チャン・ツィイー、ダニエル・ウー、グォ・ヨウ、ジョウ・シュン出演。フォン・シャオガン監督作品。

五代十国時代の中国。皇帝の実弟リー(グォ・ヨウ)は、その兄を殺し、王位を奪う。また彼は、甥である皇太子ウールアン(ダニエル・ウー)の命をも狙っていた。一方、夫の先帝を殺された王妃ワン(チャン・ツィイー)その復讐と、義理の息子でありながら秘かに想いを寄せているウールアンを守るため、リーとの結婚に同意する。そしてウールアンは、父の仇を討つ決意を固めるのだった。こうして彼らはそれぞれに想いを秘めながら、来たるべき時を待ちわびるが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

しばらく前に予告でこの映画を見て、へぇ~チャン・ツィイーが主演の映画が公開されるのか・・・と思ったのですが、しばらくして「夜宴」であるということに気付きました。ああ、びっくりした(苦笑)。女帝って邦題、なんやねんというのと同時に”エンペラー”って?エンペラーじゃ皇帝やんけ、となんだか萎えてしまい、試写会に当たれば見たいなぁと思ってました。
またそれからしばらくして、この映画、ダニエル・ウーが出ているという事に気付き、やっぱり観に行こうと思い直しました(笑)。予告(特報?)を見た時、ダニエル・ウー映ってたっけ????気付かなかったよ・・・。そりゃチャン・ツィイーが日本人には一番有名だろうから前面に押し出しているんだろうけど、ダニエル・ウーのようなイケメンで女性客を呼ぶという手もあるんじゃないのかなぁ。予告で見た記憶がないので、チョイ役なのかと思ったら、凄く重要な役だったし(爆)。

と、最初にちょっとグチ(笑)。

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆
悪役じゃないダニエルが見れて嬉しかった度:★★★★☆

ダニエル・ウーは悪役のイメージが強すぎ(苦笑)。この映画では、かっこよかったです。



ただ、今、冷静に考えて、演技が上手かったかどうかは、なんとなく微妙(苦笑)。セリフはおそらく吹替えだし・・・。チャン・ツィイーと一緒に急にダンスを始めるシーンがあったのだけど、なんだか萎えてしまいました。すんなり受け入れられる時もあるんだけどなぁ。今回はダメでした。
グォ・ヨウはこの間観た「イノセント・ワールド -天下無賊―」に出てた人ですねー。さすがに演技が素晴らしかったです。ジョウ・シュンは細いな~~~と思いながら観てました。ウールアン一筋で愛しつづけて、最後は報われたのか・・・?
チャン・ツィイーはやっぱり人を見下したような態度の時はハマってるなぁと思いました(笑)。綺麗ではあるし、演技も下手とは思えないのに、どうにも感情移入できませんでした。
感情移入できない、という点では、どの登場人物にも感情移入できず・・・「ハムレット」を下地にしているとのことですが、「ハムレット」もこんな感じなのかなぁ。
チャン・ツィイー演じる皇后は、皇子のウールアンが好きというのは最初から分かるし、そのために周りを騙す態度を取っていることも分かるんですが、なんで感情移入できないのかなぁ。徹底しすぎてるから?でもなぜそういう行動になるのか、というのはちゃんと明示されるんだよね。ウールアンは皇后が好きで、それを皇后に利用されていると思って、辛くてチンニー(ジョウ・シュン)に手を出しちゃうけど、おいおい、無理やりかよ(笑)って感じで・・・・・・。どうにも感情移入できず。
感情移入できなかったというのが、この映画を面白かった!と思えない原因かな。
映像はかなり綺麗で、美術も良かったと思います。そういう意味では堪能できました。途中ちょっと眠くなっちゃったけど(苦笑)。

ラストは、誰がやったのか、はっきり描かれていなかったけど、因果応報って感じなのかなーと解釈しました。


プレステージ

2007-06-14 13:30:44 | 映画(は行)
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ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、スカーレット・ヨハンソン、マイケル・ケイン、デヴィッド・ボウイ出演。クリストファー・ノーラン監督作品。

19世紀末のロンドン。華麗かつ洗練されたパフォーマンスで魅せる“グレート・ダントン”ことロバート・アンジャーと、天才的なイマジネーション溢れるトリックメイカー“THE プロフェッサー”ことアルフレッド・ボーデン。このライバル関係にある2人のマジシャンは、互いを尊敬しながらイリュージョンの腕を競い合っていた。だがそんなある日、アンジャーの妻が脱出マジックに失敗して命を落とす。彼女の縄を縛ったのがボーデンだったことから、アンジャーはボーデンへの復讐に執着していく。そんな中、ボーデンはサラと出会い幸せな家庭を築く。一方のアンジャーも、美しく優秀なアシスタント、オリヴィアを得て、その華麗なステージは一層の評判を獲得していくが…。(allcienma onlineより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★★☆
マジックへの執念が怖かった度:★★★★★

予告に惹かれて観に行ったのですが、予想してたのとは違う映画でした。良い意味で裏切られた面白い映画でした。
ただ見終わった後の最初の感想は”怖い”でした(苦笑)。ホラー映画じゃないですよ。でも怖かった。人生を犠牲にしてまでも、倫理観など無視の行為をしてまでも、マジックに魅せられた男たちの悲劇の話。怖いんだけど、彼らの心理がどこか理解出来てしまう部分があったりする・・・。
見る前はヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールがスカーレット・ヨハンソンを取り合ったりするのかな?と思いましたが、違いました(笑)。女性は完全に脇役でしたね。スカーレットの衣装がなかなかセクシーでしたが、字幕を追うのとマジックを見るので精一杯で、あまりじっくり見れませんでした(笑)。

以下、ネタばれがありますので、ご注意願います。

すべてのシーンに罠がある、とかいうキャッチコピーを見たような(聞いたような)気がするんですが、だいたいの疑問はこちらのページで納得出来ました。
ネタバレ全開のページなので映画を未見の方は見ないで下さい。
http://www.walkerplus.com/movie/report/report4897.html?identifier=pickup2

見始めた時は、誰が誰やら名前が混乱しちゃって、見逃したのか、忘れてしまったのか、不明ですが、ボーデンが捕まって法廷で裁かれている時、なんで本当の事を言わなかったのか?という疑問が・・・。本当のことを言えば、死刑という判決が出ることもないのではないかと。マジックのタネを明かすくらいなら、死刑になった方がいい、というシーンとかありましたっけ??カッターがそんなことを言ってたような言ってなかったような・・・こりゃもう1回見ないとダメ?(爆)水槽にドボンしたアンジャーを見てただけ、とか言われてたような気がしますが、見てただけじゃなくて、実際は壊そうとしてたし・・・。水槽を用意したのは、ボーデンじゃないし。
名前で混乱だけじゃなく、二人がお互いの手帳や手記により回想してたので、時系列もあちこち行くし、これちょっとヤバイかも・・・と思いました。途中から大丈夫になりましたが。

何が怖いって、二人の男のマジックへの執念・執着が怖いです。片や、双子で一人の人生を生きる事にして、最終的には片方が死刑だし、片や、マジックのために自分のコピーを作り、それを殺しつづけるという・・・コピーを作るなんて、すでにマジックじゃないし(笑)。マジックってのは、トリックがないとダメだよ~。マジックをやるたびに自分のコピーができて、コピー元が死ぬなんて、怖いよ~(苦笑)。

ラストに映ったアンジャーは、最初生きてるのかと思いました。コピーを一人だけ残しておいたのかと・・・でもよく考えたら、あれは水の入った水槽の中のアンジャーで、水槽がズラっと並んでたんですよね。溺れ死んだアンジャーはどうやって始末してたんだろうと思ったのですが、始末しないで取っておいたのか!ひぇ~~~~

原作があるそうで、またちょっと違うみたいですね。面白そうなので、機会があったら読んでみたいです。


舞妓Haaaan!!!(試写会)

2007-06-09 15:34:34 | 映画(ま行)
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阿部サダヲ、堤真一、柴咲コウ、小出早織、伊東四朗、吉行和子出演。水田伸生監督作品。

鈴屋食品の東京本社に勤務する平凡なサラリーマン、鬼塚公彦(阿部サダヲ)。彼は高校時代に修学旅行先の京都で舞妓に出会って以来、熱狂的な舞妓ファンとなり、いつかは“舞妓はんとの野球拳”という究極の夢を抱いていた。まだ“お茶屋”で舞妓と遊んだことがない公彦だったが、念願の京都支社への転勤が決まり、同僚OLの彼女、大沢富士子(柴咲コウ)をあっさりと捨てて京都入り。はじめは“一見さんお断り”の壁に跳ね返されるものの、お茶屋の常連だった社長から“仕事で結果を出せば連れて行ってやる”と言われ、しゃかりきに働き、ついにお茶屋デビューを果たす。そして公彦は、いよいよ念願だった舞妓との野球拳を実現しようとするのだが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★★☆
阿部サダヲさんが初主演頑張った度:★★★★☆

私は試写会で観た映画の感想を書く事が多い上にネタばれする事も多々あるので、内容は知りたくないけど、面白かったかどうかを知りたい!という人のために、評価をつけてみることにしました。
私の評価は偏ってることもあるので、参考になるかどうか分かりませんが・・・(笑)。

クドカン脚本のこの映画、楽しみにしていて、試写会に行けなくても劇場に観に行くつもりでした。友人が試写状を譲ってくれたので、行けました。ありがとう!

映画は面白かったです。冒頭からかなり笑えました。その笑いも、ついツッコミたくなる笑いなんですよね(笑)会場で観てるので、さすがに声出してツッコミませんでしたが、家でDVD鑑賞だったら、確実に声出してツッコんでたと思います。
かなり漫画的なストーリー展開で、はちゃめちゃです(笑)。ミュージカル調になったりして、阿部さんの歌も聞けます。真矢みきさんは、このためのキャスティング?なんて思ったりして。一人で歌も踊りも上手いんだもん(笑)。踊りは宝塚調だし。
ストーリーの中で舞妓について知らない人にもちゃんと説明があるので、分かりやすかったです。いろんなことを詰め込んでいる感じがありますが、勢いで行ってしまっているので、そう気になりません。ラストの方は息切れした感じもしますが、2時間ずっとハイテンションは観てる方も疲れますし。

そして、主人公のキャラは、クドカンしか書けないだろう上に、阿部サダさんしか出来ないであろうキャラですね(爆)。
いつも脇役に徹している阿部さんですが、ぶっ飛んだ役が多くて、強烈な印象を残します。今回の映画では、その期待を裏切りません(笑)。「アンフェア」の時の役は、なんか物足りなかったもんな~~

余談ですが、昨日の夜中にやっていた「さんまのまんま」に阿部さんがゲストで出ていて、おお、今日観てきたばかり、いいタイミングと思ってちょっと観たのですが、普通のテンションで落ち着いた方でした(当たり前)。

キャラの濃さで言えば、堤さんも負けてません。どこぞのエロオヤジがいるのかと思うくらいで(爆)。声が低くてドスが効いてるのですが、それが非常に濃く感じます。最初はマジ、ウザかった(笑)。

柴咲コウちゃんの舞妓姿も可愛いんですけど、目つきがね、あまりああいう化粧に向いてない気はしました。駒子役の小出早織ちゃんの方が私は可愛く感じましたよ。どこで見た女優さんかな~と思ったのですが、昨日の夜、「帰ってきた時効警察」を観たら、出てました(笑)。

キャストには、亡くなった植木等さんも出演されていて、なんだかせつなかったです。他にもほんのちょっとの出演なのに印象に残るキモキャラ(笑)の北村一輝さんや私の好きな須賀健太くんも出てました。水田監督は「花田少年史」の監督だったんですね~。
山田孝之くんが出てきた時もなんで???と思いました。ちょっとの出演でしたが、彼のシーンはなんとなく浮いてるような気もしました。クドカン脚本に出てくるイメージがないせいかな?酒井若菜ちゃんが出てたようですが、気付きませんでした。舞妓役だったみたいですね~
エンドロールに千葉真一さんの名前があって、何かの指導をしたようなんですが、よく見えませんでした。アクションの指導かな?

かやく別売りのラーメン食べてみたいな~~。


妖怪大戦争

2007-06-07 13:52:11 | 映画(や行)
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神木隆之介、宮迫博之、菅原文太、近藤正臣、阿部サダヲ、高橋真唯、栗山千明、豊川悦司出演。三池崇史監督作品。05年。

両親の離婚で、東京から母の故郷、鳥取に移り、母と祖父と3人で新たな暮らしを始めた10歳の少年タダシ(神木隆之介)。都会育ちのタダシは田舎の生活になかなか馴染めず、当然クラスでも浮いた存在で、いじめっ子の格好の標的となっていた。そんなある日、タダシは神社のお祭りで“麒麟送子”に選ばれる。麒麟送子は大天狗の山の洞窟へ伝説の聖剣を取りに行かなくてはならないのだった。勇気を出して大天狗の山へと入ったタダシだったが、やっぱり怖じ気づいて引き返してしまう。タダシはその途中でネコに似た不思議な生き物に出会い連れ帰る。一方その頃、日本各地では突然子供が消える事件が多発していた。さらにその影では、妖怪たちも何者かによって次々と襲われる異変が起こっていた…。(allcinema onlineより)

予想以上にヒットしたらしいこの映画をやっと観ました。
なんていうか、凄かったですねぇ。”妖怪大戦争”じゃなくて”妖怪大集合”もしくは”妖怪大宴会”って感じ?(笑)
ストーリーはなんかまぁうーん・・・って感じでしたが、この手の映画はストーリーうんぬんにこだわってはいけないんでしょうな。
妖怪好きにはかなり楽しい映画なのでしょう。プロデューサーにも凄い面々が名前を連ねていますし、出演者も一癖二癖ある人ばかり。

川太郎は、絶対に阿部サダヲ氏だろうと思ったのですが、じっくり観ても判別できませんでしたし、小豆洗いはエンドロールで名前を見るまで岡村隆史だと分かりませんでした(笑)。妖怪の方が似合うだろうという宮迫が人間役だしねぇ(爆)。いつも怪演を見せる竹中直人の影が薄くなるくらい、みんな凄かった。栗山千明の髪の毛(と言うのか分からないけど)のデカさが最初凄く気になってたのに、最後の方は見慣れてしまって、普通に見えました(笑)。
神木くんは頑張ってましたね。なんか一人で頑張ってた、という印象が強いです。妖怪大戦争とはいえ、加藤と戦ってるのは、ほとんど神木くん一人だし・・・。なんだかまだ可愛い感じの頃ですね。たった2年前なのに。

個人的には一反木綿への「おまえ、鬼太郎にはずいぶんいい顔してるそうやないか」というセリフに吹き出してしまいました(笑)。
あと、すねこすりが可愛かったですね~チープなのはわざとなんでしょうか。
小豆が身体にいい、というのは分かるんですが、それが加藤と倒す要素になるというのがちょっとわかりにくくて・・・ただ、「小豆ずきずき~~」という忌野清志郎さんの歌には爆笑しました(大笑)。
泣き虫少年の一夏の成長物語なのでしょうが、真っ白な嘘がもうちょっと感動に繋がればなぁと思いました。宮迫の役をもうちょっと描いてくれないと、感情移入できないし、別に嘘つかなくてもいいんじゃない?と思ってしまったので・・・(笑)

三池監督は頼まれたらなんでも撮るという噂を聞いたことありますが、あいかわらず変わった監督ですねぇ~~(笑)。
「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」を楽しみにしてるんですが、この映画は何の参考にもならないでしょうね(爆)。

しゃべれども しゃべれども

2007-06-04 15:33:29 | 映画(さ行)
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国分太一、香里奈、森永悠希、松重豊、八千草薫、伊東四朗出演。平山秀幸監督作品。

東京の下町。二つ目の落語家・今昔亭三つ葉(国分太一)は、若手のくせに古典にしか興味がなく、普段から着物で通すなど今どき珍しいタイプの噺家。古典落語への愛情は人一倍ながら、腕のほうは思うように上がらずいつまで経っても真打になれずに行き詰まりを感じていた。そんな三つ葉は、ひょんな成り行きで落語を使った話し方教室を始めるハメに。そこに集まってきたのは、美人だけど無愛想で口下手な女性・十河五月(香里奈)、大阪から引っ越してきた関西弁の少年で、しゃべりが達者すぎてクラスに馴染めず悩む村林優(森永悠希)、コワ面であがり症というプロ野球解説者の湯河原太一(松重豊)。集まるたびに言い争いばかりする彼らに手を焼きつつも何とか教室を続けていく三つ葉だったが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

映画の日に観てきました。本当は違う映画を観ようと思ってたんですが、なかなか評判が良さそうだったので、こっちを観て来ました。
面白かったです。落語はテレビで見た事しかなかったのですが、機会があれば、生でも聞いてみたいですね。
喋り方一つで、面白くもつまらなくもなるんだなぁと実感しました。まぁ映画なので撮り方もあるとは思いますが・・・。
国分太一くんは、なかなかいいしゃべりでした。たいして上手くないという設定なので、最後の落語以外は面白くないんですが(笑)。展開も心地よく、いい按配にゆったりしてて、楽しめましたよ。
子役の森永くんが凄く面白かった。落語もそうですが、普段のしゃべりが面白いです。関西弁だし、面白いことをセリフで言わせてもらってるわけなんですが、ああいうのって間も大切だと思うし、本人も関西人なのかな?すごくハマってました。松重さん、八千草さん、伊東さんの演技も安定してて、心配なし。八千草さんに時々笑わせてもらいました。
問題は香里奈・・・・・・。いくつかのドラマで演技は見てるんですが、それまでそんなに気にならなかったのに、この映画はちょっと・・・気になりました。役柄が美人だけどしゃべるのが苦手で笑わない人という設定だったので、表情があまり変わらないのは、役柄に合ってるんでしょうけど、なんか硬いんですよねー。ラスト、抱きつくシーンなんて、あんた嫌なのかよ!という突っ込みを入れたくなりました(笑)。なのでそのラブシーンだけ、どうしても違和感が拭えず、あの辺、バッサリカットしてもいいんじゃないかと思うくらい。でも浴衣姿はとーっても綺麗でしたよ。

話し方教室で落語の練習をしたからって、どうなるってわけでもないような・・・という感じはありましたが、その辺はスルーでしょうか(笑)。五月は三つ葉といい感じにはなったけど、話が上手くなったわけじゃなさそうだし、湯河原さんは解説辞めて、コーチに就任だし(爆)。唯一、村林くんが友達となんとかやっていけそうという感じでしたね。

まぁでも全体的に楽しめたので、よしとします。特に落語好きじゃなくても楽しめると思いますよ。ラストの国分くんの落語が良かったな。自分だけの落語を見つけた・・・というのがね。

2007年5月のレビュー

2007-06-01 10:23:18 | 本・雑誌、その他雑記
【香港・台湾・中国映画】


【韓国映画】


【アメリカ映画】
「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレート(試写会)」
「主人公は僕だった(試写会)」
「スパイダーマン3」
「300<スリーハンドレッド>(試写会)」
「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」

【日本映画】
「シュガー&スパイス 風味絶佳」
「バトル・ロワイヤル2 特別篇 REVENGE」
「涙そうそう」

【その他の国の映画】
「あるスキャンダルの覚え書き(試写会)」
「レベル・サーティーン(試写会)」

【アニメ】
「時をかける少女」

【ドラマ・舞台】


うーん。香港映画を見てないのか・・・と思ったら、そういえばDVDを1本見てました。レビューをあげてないだけで。
今月観た中では、「時をかける少女」が面白かったですね~。
あとは、ハリウッド映画の大作を公開早々に観に行き、珍しく祭りに乗った、という感じでした(笑)。