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濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、関暁夫、松田龍平、大塚寧々出演。中村義洋監督作品。
大学入学のため仙台へと引っ越してきた青年・椎名。ボブ・ディランの『風に吹かれて』を口ずさみながら片付けしていると、隣人の河崎というちょっとミステリアスな青年が声を掛けてくる。“ディランの声は、神さまの声だ”と語る河崎は、椎名に奇妙な計画を持ちかける。それは、同じアパートに住む引きこもりのブータン人留学生ドルジに広辞苑をプレゼントするため、本屋を襲うというもの。翌日、河崎とドルジ、そしてドルジの恋人で河崎の元カノでもある琴美の思い出話を聞かされた椎名は、いつの間にかモデルガンを手に本屋襲撃を手伝わされてしまうが…。(allcinema onlineより)
公式サイト
総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★☆☆
後を引く切なさ度:★★★★★
先週の水曜レディースディは、試写会に行ってしまったので、今週こそ「キサラギ」を観ようと思っていたのに、上映時間が合わず、予告が終わりそうな頃に無理やり入って観るのも落ち着かないし、7月1日は映画の日だから、1日に「キサラギ」を観ようと思い、じゃぁ水曜日は何を観ようかなと考え、この映画を観てきました。
先週の土曜日(だと思う)に、テレビでこの映画の宣伝をしている瑛太を見かけたのですが、インタビューで内容に触れられなくて、雑誌のインタビューでもライターさんが困っていたと言っていたのを観て、俄然観たくなりました。ちょっと調べたら、結構好評だったので、観ようと決めたのですが、恵比寿でしか上映していないと知って、びっくりしました。それどころか、東京以外では仙台ばっかり。おそらく舞台が仙台なので、そういう事になっているんだろうなと思いました。
意外と好評なので、チケットがなくなってしまうかもと思ったのですが、私が劇場に行った時にはまだ十分ありました。が、昼間の2回は満席。私が観た時間も満席が予想されるため、急遽レイトショーをやるとのことでした。
で、予定通り、満席。200席以上ありましたが、お客さんいっぱいでした。
私の評価は上の通りです。つまり良かった。面白い、という言い方は適切ではないですね。実はコメディっぽいのかなと思っていたのですが、普通の人の哀しい物語でした。
原作は伊坂幸太郎氏の小説だそうです。こちらも人気の小説らしいですが、未読です。
出演者は、私は誰かが飛びぬけていい、という風には思いませんでした。それぞれが味を出してたと思います。濱田岳さんは何で観たのかなぁと思ったら「キャッチ ア ウェーブ」と「シュガー&スパイス 風味絶佳」で観てました。あまり若く見えないんですが、若いです(笑)。そしてそんなにかっこよくないんですが、この映画では、その朴訥さがまたいいです。
以下、ネタばれありますので、ご注意願います。ネタばれを読んでしまうと、この映画の面白さは半減してしまうと思うので、これから観る予定の方は読まない方がいいと思います。
上にも書きましたが、インタビューで内容に触れられないと言っていたのと、会話が噛みあわないことがあるけど、後になって、なるほど、と思えると言っていたので、もしかしたら幽霊モノかなと想像してました。
映画が始まって、瑛太が出てくるシーンで、瑛太の登場が突然だったので、これはやっぱり予想通り、瑛太が幽霊なんだと思いつつ、あんまり考えてしまうとつまらなくなっちゃうな~~なんて思いながら観ました。途中で大塚寧々扮するペットショップの麗子が「河崎くんはもうこの世にいないのよ」みたいなセリフを言うシーンがあって、私としては『ほら、やっぱり!』と思ったのに、違った(爆)。分かってるつもりで、完全に裏切られてしまいました。ほんとに普通にびっくりしてしまって・・・・・・(笑)。
でも、河崎=ドルジというのが、分かってからがまた良かった。
濱田岳扮する椎名がボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみ、河崎=ドルジがそれを部屋の中で聴き、玄関の外で椎名を見るシーン。2回目のシーンですね。あそこで涙がぽろぽろ零れました。せつなかった・・・・・・。
会話がかみ合わなかったり、河崎の印象的なセリフ(例えば、「悲劇は裏口で起きる」)なども、後のシーンになって、そういう意味があったのか、と分かります。
途中の回想シーンで、松田龍平が出てくるまで、あ、この人出演してたんだっけ、とすっかり忘れてました(笑)。なるほど、こういう役だったのか・・・と納得しましたが。
低予算の映画だと思いますが、私はなかなか好感の持てる出来だと思います。本屋の店長の息子は、動物虐待と人をひき殺してるのに、普通に仕事に戻ってるのを観て、違和感があったり、ドルジ=瑛太の最初の頃が微妙に顔が黒い(笑)のが気になりましたが、概ね許容範囲。
ラスト、犬を助けるために車道へ飛び出したドルジはどうなったのか、考えるとせつないですね・・・。
でも何よりせつないのは、3人の世界へ飛び入り参加してしまった椎名。椎名はドルジと会うために、河崎と琴美とドルジの物語を知り、そしてドルジと別れるために仙台へ行ったのかなぁ・・・・・・。
濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、関暁夫、松田龍平、大塚寧々出演。中村義洋監督作品。
大学入学のため仙台へと引っ越してきた青年・椎名。ボブ・ディランの『風に吹かれて』を口ずさみながら片付けしていると、隣人の河崎というちょっとミステリアスな青年が声を掛けてくる。“ディランの声は、神さまの声だ”と語る河崎は、椎名に奇妙な計画を持ちかける。それは、同じアパートに住む引きこもりのブータン人留学生ドルジに広辞苑をプレゼントするため、本屋を襲うというもの。翌日、河崎とドルジ、そしてドルジの恋人で河崎の元カノでもある琴美の思い出話を聞かされた椎名は、いつの間にかモデルガンを手に本屋襲撃を手伝わされてしまうが…。(allcinema onlineより)
公式サイト
総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★☆☆
後を引く切なさ度:★★★★★
先週の水曜レディースディは、試写会に行ってしまったので、今週こそ「キサラギ」を観ようと思っていたのに、上映時間が合わず、予告が終わりそうな頃に無理やり入って観るのも落ち着かないし、7月1日は映画の日だから、1日に「キサラギ」を観ようと思い、じゃぁ水曜日は何を観ようかなと考え、この映画を観てきました。
先週の土曜日(だと思う)に、テレビでこの映画の宣伝をしている瑛太を見かけたのですが、インタビューで内容に触れられなくて、雑誌のインタビューでもライターさんが困っていたと言っていたのを観て、俄然観たくなりました。ちょっと調べたら、結構好評だったので、観ようと決めたのですが、恵比寿でしか上映していないと知って、びっくりしました。それどころか、東京以外では仙台ばっかり。おそらく舞台が仙台なので、そういう事になっているんだろうなと思いました。
意外と好評なので、チケットがなくなってしまうかもと思ったのですが、私が劇場に行った時にはまだ十分ありました。が、昼間の2回は満席。私が観た時間も満席が予想されるため、急遽レイトショーをやるとのことでした。
で、予定通り、満席。200席以上ありましたが、お客さんいっぱいでした。
私の評価は上の通りです。つまり良かった。面白い、という言い方は適切ではないですね。実はコメディっぽいのかなと思っていたのですが、普通の人の哀しい物語でした。
原作は伊坂幸太郎氏の小説だそうです。こちらも人気の小説らしいですが、未読です。
出演者は、私は誰かが飛びぬけていい、という風には思いませんでした。それぞれが味を出してたと思います。濱田岳さんは何で観たのかなぁと思ったら「キャッチ ア ウェーブ」と「シュガー&スパイス 風味絶佳」で観てました。あまり若く見えないんですが、若いです(笑)。そしてそんなにかっこよくないんですが、この映画では、その朴訥さがまたいいです。
以下、ネタばれありますので、ご注意願います。ネタばれを読んでしまうと、この映画の面白さは半減してしまうと思うので、これから観る予定の方は読まない方がいいと思います。
上にも書きましたが、インタビューで内容に触れられないと言っていたのと、会話が噛みあわないことがあるけど、後になって、なるほど、と思えると言っていたので、もしかしたら幽霊モノかなと想像してました。
映画が始まって、瑛太が出てくるシーンで、瑛太の登場が突然だったので、これはやっぱり予想通り、瑛太が幽霊なんだと思いつつ、あんまり考えてしまうとつまらなくなっちゃうな~~なんて思いながら観ました。途中で大塚寧々扮するペットショップの麗子が「河崎くんはもうこの世にいないのよ」みたいなセリフを言うシーンがあって、私としては『ほら、やっぱり!』と思ったのに、違った(爆)。分かってるつもりで、完全に裏切られてしまいました。ほんとに普通にびっくりしてしまって・・・・・・(笑)。
でも、河崎=ドルジというのが、分かってからがまた良かった。
濱田岳扮する椎名がボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみ、河崎=ドルジがそれを部屋の中で聴き、玄関の外で椎名を見るシーン。2回目のシーンですね。あそこで涙がぽろぽろ零れました。せつなかった・・・・・・。
会話がかみ合わなかったり、河崎の印象的なセリフ(例えば、「悲劇は裏口で起きる」)なども、後のシーンになって、そういう意味があったのか、と分かります。
途中の回想シーンで、松田龍平が出てくるまで、あ、この人出演してたんだっけ、とすっかり忘れてました(笑)。なるほど、こういう役だったのか・・・と納得しましたが。
低予算の映画だと思いますが、私はなかなか好感の持てる出来だと思います。本屋の店長の息子は、動物虐待と人をひき殺してるのに、普通に仕事に戻ってるのを観て、違和感があったり、ドルジ=瑛太の最初の頃が微妙に顔が黒い(笑)のが気になりましたが、概ね許容範囲。
ラスト、犬を助けるために車道へ飛び出したドルジはどうなったのか、考えるとせつないですね・・・。
でも何よりせつないのは、3人の世界へ飛び入り参加してしまった椎名。椎名はドルジと会うために、河崎と琴美とドルジの物語を知り、そしてドルジと別れるために仙台へ行ったのかなぁ・・・・・・。