Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ぼくたちと駐在さんの700日戦争(試写会)

2008-03-28 14:46:37 | 映画(は行)
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市原隼人、佐々木蔵之介、麻生久美子、石田卓也、加治将樹、賀来賢人、脇知弘、冨浦智嗣、石野真子出演。塚本連平監督作品。

1979年。田園風景が広がるとある田舎町。イタズラの天才“ママチャリ”(市原隼人)率いる7人の高校生グループは、イタズラを仕掛けることに並々ならぬ情熱を燃やしていた。ある日、そんな彼らの前に町の交番に赴任してきたばかりの一人の駐在さん(佐々木蔵之介)が立ちはだかる。駐在さんは、彼らのイタズラを取り締まるだけでなく、なんとイタズラで仕返ししてくるツワモノだった。かくして、ママチャリたちと駐在さんとの仁義なきイタズラ戦争が勃発。しかも、ママチャリたちが一瞬にして心奪われたマドンナ(麻生久美子)が、あろうことか駐在さんの奥さんと知り、ママチャリたちの敵愾心は否が応でも盛り上がってしまうのだったが…。

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
笑えてグっとくるツボを押さえた映画度:★★★☆☆

かなり笑えるという評判通り、笑えました。ベタな笑いをくだらないと思いつつ、それが笑える人、好きな人にオススメ。総合は★3.5でもいいかな。
ただもっと笑える映画になったんじゃないかなという気もしますね。
主演の市原くんは(またしてもこの子の映画、試写会で観てしまった・笑)、こういうバカっぽいというか、アホっぽいというか、軽い役の方が似合いますね。
西条役の石田くんは、エンドロール観るまで、「SweetRain 死神の精度」で阿久津役をやった子だと気付きませんでした。どっかで観たなぁと思ったのですが、なんか雰囲気違うし。一番イケメンでしたね。冨浦くんの女装も笑えましたが、化粧すると可愛い!

佐々木蔵之介さん演じる駐在さんと、ママチャリたちのやり取りが面白いです。イタズラのかけあいも。駐在さんも大人気ないし(笑)。
とは言いつつ、ママチャリたちも仲間を大切にするいい奴で、駐在さんもそれをちゃんと分かってる。
逮捕されるかもしれない、というレベルのいたずらでも、勢いと熱い情熱で突っ走ってしまうのは、若さゆえですが、こういう若者たちは、大人になったら意外とまともで、犯罪を犯したりしないもんですよね。自分くらいの年齢になると、若さっていいなぁ、仲間っていいなぁという目で見てしまいます。

ところで花火のシーンなんですが、まさに花火が打ちあがる!という感動的なシーンで、会場中がシーンとして固唾を呑んでスクリーンを見守っていた時、

「ふぇっくしょん!」

とくしゃみをされた方がいて、たまらず吹き出してしまいました。わざとではないと思うんですが、タイミングよ過ぎ(笑)。
そのシーンまで、ざんざん笑っていた私たちはちょっとしたことで笑ってしまう状態なもので・・・・・・


どうやらこの映画はママチャリたちと駐在さんの108日間のようで、続編がありそう?!


ノーカントリー

2008-03-27 13:42:09 | 映画(な行)
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トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド出演。ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督作品。

人里離れたテキサスの荒野でハンティング中に、銃撃戦が行われたと思しき麻薬取引現場に出くわしたベトナム帰還兵モス(ジョシュ・ブローリン)。複数の死体が横たわる現場の近くで、200万ドルの大金を発見した彼は、危険と知りつつ持ち帰ってしまう。その後、魔が差したのか不用意な行動を取ってしまったばかりに、冷血非情な殺人者シガー(ハビエル・バルデム)に追われる身となってしまう。モスは、愛する若い妻カーラ・ジーン(ケリー・マクドナルド)を守るため、死力を尽くしてシガーの追跡を躱していく。一方、事件の捜査に乗り出した老保安官エド・トム・ベル(トミー・リー・ジョーンズ)だったが、行く先々で新たな死体を見るハメになり苦悩と悲嘆を深めていく…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★★☆
すごい緊張感だった度:★★★★☆

観てきました。すごい緊張感のある映画でした。たぶん、BGMは一切かからなかったんじゃないかと・・・。風の音で恐怖をあおり、受信機のピッピッピッピという音でドキドキし、でかい銃声で何度もビク!!としながら観てました(笑)。「バンテージ・ポイント」の時の緊張感とはまた違った恐怖の入り混じった緊張感でした。
その緊張感をかもし出しているのは、やはり怪演しているハビエル・バルデムの存在でしょう。あの髪型、笑っちゃうんだけど、笑うと不気味で・・・しかし顔がでかく見えますな。普段はかなりイケメンな俳優さんですが。(インタビュー見てびっくりした・笑)。
過去は語られないので、余計に不気味さを強調しています。会話もかみ合ってないし・・・。

主役は一応、モスなのでしょうが、完全にシガーに喰われてますね。モスの最期もアッサリしてて、ちょっとびっくりしました。あれだけの逃走劇をやったのに、最期を見せないなんて。それも演出なのでしょうが。モスは危険を知りつつ逃走しますが、その間、金の入ったバッグの隠し方とか、それを取り出す方法とか、いろんな道具を使って非常にテキパキと手際よくやってます。ただのハンターなのに、なんでそんなに手際がいいんじゃい、と思ったのですが、ベトナム戦争経験者だから、ということでいいのかな?その辺はとても手際がいいのに、バッグの中にある発信機に気付かなかったりするおマヌケさんなのよね・・・。中盤から後半にかけての逃走劇はとても面白かったんですが、その後が微妙でした。長く感じました。トミー・リー・ジョーンズは、保安官の悲哀が出てて、やる気なさげな感じが良かったんですが、ラストはもっとサクっと終わった方が私の好みです。
しかし、シガーが持ち歩いていた酸素ボンベの威力といったら、凄いです。音も凄いけど・・・・・・。


ヒットマン(試写会)

2008-03-26 11:15:37 | 映画(は行)
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ティモシー・オリファント、ダグレイ・スコット、オルガ・キュリレンコ、ロバート・ネッパー出演。ザヴィエ・ジャン監督作品。

優雅なスタイルと確かなテクニックのプロの殺し屋(ティモシー・オリファント)は、首の後ろのバーコードの刺青から“エージェント47”という名前で知られていた。淡々と殺しを重ねる“47”の前に、ある日ロシア人の売春婦ニカ(オルガ・キュリレンコ)が現れる。(Yahooムービーより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆

「プリズン・ブレイク」(ティーバッグ役)でブレイクしたロバート・ネッパーが出ているとのことで、どんな役なのだろうと楽しみにしていました。刑事役でびっくり(笑)しましたが、正義の味方・・・かどうかは観てからのお楽しみ(笑)。出番はあまり多くないですが、私はなんか嬉しかったです。ティーバッグみたいにキモくないよ(笑)。
主役のティモシー・オリファント、どこかで観たなぁと思っていたら、「ダイ・ハード4.0」で悪役やった人だそうです。そう言われてもパっと思い出せないんだけど(汗)。この映画では坊主頭だったけど、髪の毛あったらもっとかっこいいだろうなというイケメンさんでした。
組織(機関?)に裏切られて話が進んでいくわけですが、売春婦ニカを助けるようになるあたりが、イマイチ分かりにくいような。敵を殺さないと、ニカが一生追われる身だということはなんとなく分かるんですが、その辺がもう少し分かりやすかったら、感情移入したかも。凄腕の殺し屋が、そんなにアッサリ売春婦を助けるかな?と思ってしまったので・・・。自分の身を守るためか、単に奥手なのか(笑)、二人がラブな関係にならないところは良かったです。迫られて困る主人公が可愛く見えたりして(笑)。最後までそっと見守る存在というところにグっときます。
チラシに“21世紀のレオン”と書かれていて、それはちょっと(笑)と思いましたが、製作にリュック・ベンソンが関わっているので、そのキャッチコピーを使ったのでしょうね。「レオン」のように悲哀は感じられなかったし、殺し屋がかっこよすぎ、洗練され過ぎです(笑)。「レオン」はジャン・レノが不器用で朴訥なおっちゃんなのがいいのです。

ラストのオチは、これまたちょっと分かりにくいような。何しろ坊主頭で後頭部にバーコードの人が多すぎて誰が誰やら、な感じなので。殺し屋が坊主で後頭部にバーコードじゃ不便な気がしますけどねぇ。目立ってしまうんじゃないかな。でも誰もカツラも帽子被ってなかった(笑)。でもこのオチは嫌いじゃないです。その伏線すっかり忘れてたので。

王妃の紋章(試写会)

2008-03-24 15:38:51 | 映画(あ行)
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コン・リー、チョウ・ユンファ、ジェイ・チョウ、リィウ・イエ出演。チャン・イーモウ監督作品。

10世紀、唐時代の中国。美貌の王妃(コン・リー)は継子である皇太子(リィウ・イエ)と不倫関係にあった。王(チョウ・ユンファ)はそれを知りながらも“重陽節”を祝うため、第二王子ジェイ(ジェイ・チョウ)を伴い王宮に帰還する。だが盛大に儀式が執り行われる最中、数千に及ぶ黄金の甲冑姿の兵士たちが城内に姿を現し……。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
豪華絢爛という言葉がふさわしかった度:★★★★☆

観たかったこの映画、友人が試写会を当ててくれて、観てきました。ちっとも興行収入に貢献しない香港・中国映画好きの私(苦笑)。いや、これはもう一度観なくては!という映画はもちろん劇場で観直すのですが・・・。一度観れば、それで満足な映画がほとんどなわけで(笑)。でも早く観たいので試写会に行ってしまうのでした・・・。
噂通り、豪華絢爛、きらびやかな衣装と宮廷、眩しくって目が痛くなるほどでした~。
あれだけの衣装や美術、そしてものすごい数のエキストラ(CGってことはないよねぇ?)、さすがチャン・イーモウ監督、お金かかってそうな映画です。去年、日本で上映された「女帝エンペラー」とストーリーがやや被る所があるなと感じがしました。だから公開を1年遅らせたという噂を聞きましたが・・・。
私が見た映画サイトでは、チョウ・ユンファが一番にクレジットされてましたが、これはコン・リーの映画ですね。いやぁ、迫力ありました。指につけてる装飾品も長い爪みたいで、あれで引っ掻かれたらザックリいきそう(笑)。背も高いし、こういう気位の高い役をやらせるとほんとに素晴らしいと思います。チャン・ツィイーとはまた違った風格があるんですよね。コン・リー、私は結構好きな女優さんです。毒と知りながら薬を飲み続け、発作を起こしつつも一心不乱に菊の刺繍(この菊から「王妃の紋章」というタイトルをつけたのかな?)をするコン・リーに引付けられました。
チョウ・ユンファは吹替えでしたよね?最初声を聞いた時に本人の声じゃない、と思ったので。途中から慣れてしまって分からなくなりましたが・・・(汗)。ジェイ・チョウは「頭文字D」の時よりずっと演技は良かったと思いました。違和感はなかったです。アクションシーンも頑張ってましたね。中国とか香港の映画に出ると俳優だろうが歌手だろうが関係なくアクションをやらされ、ワイヤーアクションもこなさなければならないので、本当に大変ですね。

ストーリー的には、よくある愛憎劇ではあるんですが、キンキラキンで眩しいよ、という話ばかりを聞いていたので、思ったほどトンデモ映画ではありませんでした。突っ込み所はあるけれど(笑)。コン・リーの、はみだしそうなおっぱいも見所の一つかな(笑)。コン・リーに限らず、宮廷の女性たちのあの衣装は絶対にチャン・イーモウの趣味でしょう(爆)。色にもこだわりがある監督なので、キンキラキンにも納得できます。外身はキラキラ、中身はドロドロと言ったところでしょうか。


あの空をおぼえてる(試写会)

2008-03-19 13:30:16 | 映画(あ行)
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竹之内豊、水野美紀、広田亮平、吉田里琴、小池栄子、中島朋子、小日向文世出演。富樫森監督作品。

地方都市で写真館を営む雅仁(竹野内豊)は妻(水野美紀)と小学生の息子(広田亮平)、幼稚園に通う娘(吉田里琴)と幸せに暮らしていた。だがある日、子どもたちが交通事故に遭い、息子は無事生還するが、娘は亡くなってしまう。雅仁は娘を守れなかったことで自分を責め、生き残った息子は何とかして両親をなぐさめようとする。

公式サイト

総合:★★☆☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆
映像が綺麗だった度:★★★☆☆

富樫監督は「天使の卵」の監督です。この映画を観て、私はこの監督、あまり得意じゃないのかも(汗)と思いました・・・。
事故で娘を失った家族の再生を描いた映画です。なので、泣ける映画です。実際泣きましたし。ただ、私は、特に前半はあまり面白くありませんでした。娘の絵里奈のキャラを描き、幸せな4人の家族を演出しているわけなんですが、正直ウザかった。そこはちょっと描けば十分伝わるのだから、サクっと終わらせてよかったのでは?延々と描かれて、回想もたっぷりで話が進まない。生き残ってしまった息子が妹の死を知っているのかどうかさえよく分からないシーンが続き、それに意味があるのかと思いきや、普通に死んだことは知っていて受け止めていたし・・・。
ただ、広田くんの演技は素晴らしかった。傷心の両親をなんとか慰めようとして、明るく振舞う姿がいじらしくて、なんだか本当に可哀想でした。妊娠中の母親は、少しずつ立ち直ったので、やはり母は強し、といったところか、と思いましたが、父親がねぇ・・・。もちろん気持ちは分かるんですが、どんなに自分が辛くても、一緒に事故に遭い、生き残ってしまった息子がどんな気持ちでいるのか、それを先に考えて欲しかった。映画だからしょうがないんだけど、それでも父親にはイライラして、あんな父親嫌だよ、と思いました(苦笑)。自分ではなくて、妹が生き残れば良かったと、親が思っていると思い込んでしまうくらいに息子を追い詰めた罪は重いぞ~~~。
別に竹之内さんが悪いわけではなくて、父親のキャラクターが嫌でしたね。竹之内さんは7年ぶりの映画出演とか。そんなに映画に出てなかったんですね。

映像は綺麗でした。田舎なので緑が多く、その中で撮った写真なども良かったです。絵里奈は、明るすぎるくらい明るくて、笑顔も可愛いんですが、なんだかあまり好きになれなかった。小日向さんのカツラに大ウケしました。最初のシーンで、わ、髪が多い!と思ったのですが、ああいう展開になるとは(笑)。


そういえば、予告で見たチャウ・シンチーの「ミラクル7号」に客が反応して笑っていて、なんだか嬉しかった。私も楽しみにしている映画です。



バンテージ・ポイント

2008-03-17 11:25:01 | 映画(は行)
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デニス・クエイド、マシュー・フォックス、フォレスト・ウィッテカー、サイード・タグマウイ、エドゥアルド・ノリエガ、エドガー・ラミレス、ウィリアム・ハート出演。ピート・トラヴィス監督作品。

テロ撲滅の国際サミットが開催されるスペインのサラマンカ。大観衆を集めた広場では、アシュトン米大統領(ウィリアム・ハート9によるスピーチが行なわれようとしていた。だが、演説が始まろうとした矢先、一発の銃声が轟き、大統領が狙撃されてしまう。続いて爆発も発生し、一瞬にして広場が混乱状態に陥る中、シークレット・サービスのトーマス(デニス・クエイド)とケント(マシュー・フォックス)は狙撃犯の捜索に奔走する。そして、市長を護衛していた地元刑事エンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)の証言や、観光客のハワード(フォレスト・ウィッテカー)が収めていたビデオカメラの映像などから、複数の容疑者が浮上するのだが…。

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
カーチェイスの迫力が凄い度:★★★★☆

観たいと思ってたこの映画、観てきました。面白かった!迫力あるし、8人の視点から描いているので、これどーなっちゃうの!!というところできゅるきゅると~映像(時間)が戻り、飽きさせません。私はかなり楽しめました。が、後には残らない(爆)。犯人の動機とかは描かれていないので、なんでこんなことに?とかは、どうでもいい感じ。90分、興奮して、まさしくハリウッド映画を観た!という感覚を味わえたので、私は満足でした。だって、こんなカーチェイス、邦画じゃ絶対観れない。カット割が多すぎて金かかるから撮れないんでしょうね。でもって、主役のデニス・クエイド渋くて素敵!で不死身過ぎ(笑)。いや、ほんと笑うとこじゃなかと思うくらいだった。あれ、絶対死んでるよというシーンでも車からフラフラ出てきて、生きてるし。スゲー!って声出しそうになりました(笑)。
観てみたいなぁと思ってる人は、劇場で観た方がいいと思います。DVDだとこのカーチェイスの迫力はなかなか味わえないかと。
フォレスト・ウィッテカーがいい味出してて、個人的には良かったです。

以下、ネタばれ含みます。

サスペンス映画ではありますが、犯人が誰?というよりも、この後どうなるの!?という楽しみ方でしたね。いいところで、映像がきゅるきゅる~~と巻き戻って、うわ~~~ってやっぱり声出しそうになりました(笑)。
テイラーが怪しいのは、すぐに分かりましたが、実際のSSからは裏切り者を出したことがないのにいいのか??と思ってしまいました。「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」でもSSから裏切り者が出てましたが、あれは確か裏切ったままではなかったような・・・。ま、いいんですけどね。

マイ・ブルーベリー・ナイツ(試写会)

2008-03-13 11:13:15 | 映画(ま行)
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ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ、デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズ、ナタリー・ポートマン出演。ウォン・カーウァイ監督作品。

ニューヨークのとあるカフェ。失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は、この店のオーナー、ジェレミー(ジュード・ロウ)が焼くブルーベリー・パイを食べ少しだけ心癒やされる。それでも、なかなか別れた恋人のことが忘れられない彼女は、ついに宛のない旅に出る。仕事をしながらメンフィス、ラスベガスとアメリカを横断していくエリザベス。彼女はその先々で、それぞれに愛を求め愛に傷つく人々と出会い、彼らと束の間の時間を共有していく中で新たな自分を見いだしていく。

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
登場人物が魅力的度:★★★★☆

ウォン・カーウァイ信者(笑)の私が楽しみにしていた映画、試写会で見てきました。よみうりホールが満席!!久々にこのホールで満席の状況を見ました。
映画は私は好きな作品になってました。映像の雰囲気やカフェを使っているところなんかは、以前のウォン・カーウァイ映画をなぞっている感じがして、新鮮さは薄いです。観る前からそういう情報は得ていたんですが、やっぱりそう思いました(笑)。
まぁ私はウォン・カーウァイ映画の信者なので、評価は”大好きフィルター”を通っていると思ってもらっていいです(笑)。
この映画で一番良かったのは、登場人物がそれぞれ魅力的なこと。ウォン・カーウァイ監督の近年の映画「花様年華」「2046」ではあまり感じなかったんですが、「恋する惑星」「天使の涙」で感じたキャラクターの魅力が出ていたと思います。
とにかく、キャスティングが豪華で素晴らしい。大スターをつかって映画を撮るのが大好きなウォン・カーウァイ監督もご満悦だったことでしょう(笑)。
特に女性陣のノラ、ナタリー、レイチェルがとても魅力的。みんな傷ついているのに、キラキラしていました。ナタリーの魅力的なギャンブラーも素敵。レイチェルは見たことない髪型で、最初誰だか分からなかった。やっぱり素敵。
もちろん、男性陣も良かったです。デヴィッドが警官役だというのは「恋する惑星」のトニーを思い出しました(笑)。ジュード・ロウがエリザベスを探してメンフィス中(のカフェ?)に電話を掛けまくるシーンも可愛くって好き。鍵の小道具も効いていて、鍵にまつわるエピソードも良かった。ああいうカフェを見ると、カフェをやってみたくなります(笑)。それから、ブルーベリーパイを食べたくなる!もちろんアイスを添えて♪
それから、レイチェルの役名スー・リンは、「花様年華」のマギーが演じたスー・リー・チェン、「2046」でコン・リーが演じたスー・リー・チェンから来たのかな?と思いました。ナタリーの役名レスリーは、言うまでもなく、レスリー・チャンからでしょうね・・・。

公式サイトのイントロダクションやプロダクション・ノートを読みましたが、ウォン・カーウァイ監督は、やはり今回も自分のやり方を通したようですね。もちろん妥協もあったようですが。ちゃんと予算通りに出来たのかな?低予算、とありましたが、キャスティング見るだけでも低予算には見えないですが。俳優陣はウォン・カーウァイ監督のやり方を楽しんでいたようで、良かったです。今後もこんな風にサクサク映画を撮ってくれるといいなと思うんですが・・・(笑)。ニコール・キッドマン主演の映画の話もどこかへ行ってしまっているし(ニコールは妊娠中だしねぇ)、トニー主演の映画の話は進んでいるのでしょうか。

ゲゲゲの鬼太郎

2008-03-12 11:45:31 | 映画(か行)
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ウエンツ瑛二、井上真央、内田流果、田中麗奈、大泉洋、間寛平、利重剛、橋本さとし、YOU、小雪、西田敏行、室井滋出演。本木克英監督作品。07年。

妖怪世界で目玉おやじや猫娘(田中麗奈)たちとのんびり暮らしていた鬼太郎(ウエンツ瑛二)。そんな鬼太郎のもとに、人間界の小学生・健太(内田流果)が助けを求めてきた。彼が父・晴彦(利重剛)、姉・実花(井上真央)と暮らす団地では、テーマパーク建設のため、裏山の稲荷神社の解体工事が始まってからというもの、不気味な妖怪たちが出現し、住民たちを震え上がらせていたのだ。一方同じ頃、妖怪世界でも大事件に揺れていた。恐るべき魔力を秘め、地下深くに厳重に封印されていた“妖怪石”が忽然と消えてしまったのだった。やがてその妖怪石はひょんなことから健太と実花の手に渡る。妖怪石を狙う邪悪な妖怪たちの魔の手から姉弟を守るため、鬼太郎が立ち上がる。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
鬼太郎のキャラクターは微妙だった度:★★★☆☆

興味はあったのですが、劇場に行くのはちょっと、ということでDVDで観ました。B級っぽさ満載でしたが、それなりに楽しめました。
が、評価にも書いたように、鬼太郎のキャラが微妙でした。アニメの鬼太郎のキャライメージ(not墓場の鬼太郎)が強すぎるのかなぁ。前半は鬼太郎、なんだか暗いキャラじゃなかったですか?観ながらなんか違うと思ってしまいました。別にアニメと一緒である必要はないんですけど、だったらなんか違うと思う暇を与えないくらいテンポよく進めるとか、濃いキャラにするとか、もうちょっとやりようがあったのではないかと。ウエンツのコスプレ自体には何の文句(髪の色が違えど)もないんですけどねぇ。他のキャラクターもそれなりに笑えるコスプレなので、全然問題なかったです。鬼太郎のキャラよりも、健太のキャラが良かったですね。お父さんとの約束を頑なに守るいい子でした。可愛かったな。
ハマってたのが、大泉洋さんのねずみ男と西田敏行さんの輪入道。特に西田敏行さんの輪入道最高!!キャラが凄く面白かった。これだけで、この映画観て良かったと思いました(笑)。
あと、一反木綿のキャラが変わってて、「はぁい!どちらまで!」とか言ってるので笑ってしまったんですが、声を柳沢慎吾ちゃんがやってたんですね。それ知って、また笑ってしまいました(笑)。
闘いのシーンなども含め、B級ならB級で全然OKだと思います。子どもたちが楽しめる内容には十分なっていたと思うので。続編の公開が決まっているようですが、鬼太郎のキャラクターをもうちょっと修正して欲しいなぁ。


うた魂(たま)♪(試写会)

2008-03-11 11:55:59 | 映画(あ行)
夏帆、ゴリ、石黒英雄、徳永えり、亜希子、間寛平、薬師丸ひろ子出演。田中誠監督作品。

かすみ(夏帆)は自分のことが大好きな女子高生。しかし、秘かに思いを寄せる牧村純一(石黒英雄)が撮ってくれた、大口を開けて歌う自分の写真を見てがく然とする。その日以来、自信喪失してしまったかすみ。しかし、ライバル校のヤンキー合唱部の魂の込もった合唱と、部長・権藤洋(ゴリ)の一言をきっかけに自分を取り戻す。(シネマトゥデイより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★☆☆☆
薬師丸ひろ子が歌上手い度:★★★★☆

「うた魂(たま)♪」

正直、最初はどうなることかと思いました。主人公のかすみが、天然ボケというか、勘違い少女というか、いけすかない奴として描くにしても、なんだかティーンズ文庫に出てくる少女みたいな感じだったので、うわ、これ結構辛いかも・・・と思いました。
ところが、観ていくと結構笑えるし、合唱のツボを押さえているし、何より合唱が良い。特にゴリたちが歌う「15の夜」はちょっと感動した(笑)。泣けたりする感動作ではないけれど、悪くはないなと思えたので、評価は★3つです。

特に薬師丸ひろ子の演技が良かった。評価に書いたのですが、やっぱり歌上手いです。最初のなんだか変な教師っぷりも、やりすぎず、かといって、どういう教師なのかというのを的確に伝える演技をしていたと思いました。

夏帆ちゃんが歌っているのは、もちろん本人なんですよね?かなり上手いです。彼女たちが歌っている歌はあまり知らなかったので、残念でした。知ってたらもっと感動したかな?
演技はまぁまぁでした。へんな主人公のキャラだなと思って観ていたのに、好きな男子に面白い顔、というようなことを言われて傷ついて泣くシーンなどは、かなり本気で可哀想だと思い、共感してしまったし。夏帆ちゃんは「天然コケッコー」といい、天然キャラが似合うのかな~?(笑)


ジャンパー

2008-03-11 11:52:59 | 映画(さ行)
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ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソン、サミュエル・L・ジャクソン、ダイアン・レイン出演。ダグ・リーマン監督作品。

ミシガン州に住むデヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は同級生のミリー(レイチェル・ビルソン)に想いを寄せるごく普通の高校生。そんな彼は冬のある日、川に転落してしまう。だが、溺れそうになったデヴィッドは次の瞬間、図書館へ移動していた。自分にテレポート能力があると知った彼は、母が家を出て以来、人が変わってしまった父のもとを離れニューヨークへ。そして、その力を悪用して銀行の金庫から大金をせしめ、自由を満喫するのだった。しかし一方で、デヴィッドと同じ能力を持つ“ジャンパー”たちの抹殺を使命とする組織“パラディン”のリーダー、ローランド(サミュエル・L・ジャクソン)にその存在を気付かれ、つけ狙われ始める。10年後、瞬間移動で世界中を旅していたデヴィッドは偶然ミリーと再会、またやがてジャンパーのひとり、グリフィン(ジェイミー・ベル)に出会うのだが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆
ラストが好きじゃない度:★★★★☆

「バンテージ・ポイント」とこの映画、どっちと聞かれれば、「バンテージ・ポイント」を観たかったのですが、立ち寄った映画館ではこっちしか上映していませんでした。ので、こっちを観てきました。
テンポは良いし、ジャンプする時の映像が凄いです。迫力あります。CGも良い。なので楽しめました。が、私はあまり主人公が好きになれなかった・・・。能力をすぐに悪用して銀行からお金盗んじゃうし、同じ力を持った友人(と呼べるか分からないけど)を置き去りにするし。デヴィッドの恋人を犠牲にしようとしたという理由はありますが、それにしてもなんだかなぁ。
敵がなかなか手ごわくて、やっと倒したと思ったら、ただ置き去りにしただけというのもちょっと拍子抜け。なんだか続編作りたいのかな?とさえ思ってしまいました。
5歳の頃に出て行ったという母親が敵の仲間だと分かり、母親との関係がどうなるのか、楽しみにしていたのですが、ラストであっさり会い、そして別れたので、それも拍子抜け・・・・・・。そこをじっくり描いて欲しかったなぁ。普通の人が持っていない能力を持っている人物は、弱点をしっかり描かないと魅力的に見えないです。能力のせいで恋人が出来ず、ずっとこれからも孤独だというのなら、まだ分かるけど、ラストはしっかり恋人とどっか行っちゃったし、ハッピーエンドじゃないか~~~~!とちょっと怒りさえ(笑)。

まぁ上に書いたように映像はなかなか良かったので、暇つぶしにはなったかなという感じでした。ああ、「バンテージ・ポイント」が観たい(笑)。