Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

誰も守ってくれない

2009-01-26 15:05:07 | 映画(た行)
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佐藤浩市、志田未来、松田龍平、石田ゆり子、佐々木蔵之介、佐野史郎、柳葉敏郎出演。君塚良一監督作品。

ある日突然、未成年の長男が小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕されてしまった船村家。両親と15歳の妹・沙織は状況も分からぬままマスコミの好奇の目に晒され、激しいバッシングに追いつめられていく。そんな中、刑事の勝浦は容疑者家族の保護という任務を命じられる。さっそく保護マニュアルに則り所定の手続きが進められ、三人別々に保護するため、同い年の娘を持つ勝浦が沙織を担当することに。しかし、沙織を匿おうと懸命に手を尽くす勝浦だったが、マスコミはその度に居場所を嗅ぎつけ執拗に沙織を追いかけ回す。やがて勝浦は、東京を離れ、ある場所へと向かうのだったが…。(all cinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆

非常に地味な映画だなと思いました。内容的にも重いしね。でも、君塚さんが、取材で知ったこの状況を、なんとか伝えたいと思う気持ちは理解できますね。
すごく難しい問題なんだと思いますが・・・。
どうしたって、世間は被害者に同情的になるし、それが当然だと思う。実際、殺人犯のお兄ちゃんの罪は限りなく重いと思いますし。加害者の家族も責任を取れ、という話になると、これまた難しい。親は、子どもの監督義務があるし、子どもは親の影響を多大に受けると思うので、責任はあると思います。が、兄弟姉妹はどうなんだろう?
しかし、まだ本人が自供してないのに、お母さんが、自殺しちゃうって・・・辛すぎるねぇ。おそらく、実際にこういうケースもあるんでしょうね。

加害者家族の保護で、両親が一旦離婚し、再び、再婚し、姓をお母さんの方にするというのは、もうほぼ強制的にされてましたね。説明されても、納得するも何もなく、ただ流れに乗って、手続きするというの、見ていてすごいなーと思いました。

脚本は、何かで賞をもらってましたね。ただ、演出はどうなんだろう。私は個人的には、君塚さんの演出はあまり・・・(苦笑)。
あのテーマソングがせつなくて、好きです。

前日に放送されたドラマ「誰も守れない」も観ました。こちらは、松田龍平くんの出番が多くて、良かったです。木村佳乃さんも、映画版にちょっと出てましたね。

トウキョウソナタ(完成披露試写会)

2008-09-18 11:40:11 | 映画(た行)
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香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、津田寛治、児嶋一哉、役所広司出演。黒沢清監督作品。

佐々木家はトウキョウに暮らす一見ごく普通の4人家族。平凡なサラリーマンの父・竜平(香川照之)は、家長としての自負を持ち、家族のために懸命に働いてきた。ところが、ある日リストラであっさり会社をクビになってしまう。その事実を家族に伝えられず、毎朝スーツで家を出ては、公園などで時間をつぶす竜平。母・恵(小泉今日子)は、せっかくドーナツを作っても誰にも見向きもされないなど、やり場のない不満と虚無感を募らせる。一方子どもたちも、大学生の長男・貴(小柳友)は、突然アメリカ軍への入隊を志願し、小学生の次男・健二(井之脇海)は家族に内緒でピアノ教室へ通い続けていた。すっかり家庭崩壊への道を突き進む佐々木家だったが…。

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆

舞台挨拶付きの試写会でした。香川さんも、キョンキョンも、たぶん、生で見るのは初めて!キョンキョン、可愛いです。42歳とは思えない・・・。アンジャッシュの児嶋さんが、キョンキョンと共演して、テレビで見てた人で、緊張したと言ってましたが、気持ち分かるな~って思っちゃいました(笑)。
香川さんは、かなりこの映画に思い入れがあるようでした。
カンヌ映画祭のある視点部門で、審査員賞を受賞しています。

映画は一言で言うと、地味でした。ヒットしそうかと聞かれると、う~ん(笑)。凄く分かりやすいというわけでもないので、誰にでも勧めるというのも、難しいかな。でも私は嫌いじゃありません。リアリティを感じる部分と、ぶっとんでる部分があって、ここはツッコミ入れちゃいけないのね、とか、思いながら観てました。
香川さんの演技は、いつも通り、素晴らしいです。家族の長としての威厳、でもリストラされて、仕事がなく、デパートの清掃員にならざるを得ない。そして、それを隠している弱さの部分。ぴったりハマってましたね。
キョンキョンは、正直、あまり演技が上手いとは思わないのですが、映像栄えするんですよね。スクリーンに一人で映っている姿を見ると、存在感があるというか、オーラがあるのでしょうか。19歳の息子がいる設定なので、老けメイクにはなっていると思いますが、観てて、なんかいいなと思ってしまいます。
小柳友くんは、舞台挨拶の時と役柄が全然違って、挨拶ではとてもいい人でした(笑)。演技に目覚めたと言ってましたね。そんなに出番はなかったですが、アメリカの軍隊に入るという突拍子もない設定で坊主になるなど、大変そうでした。
井之脇海くんは、ある意味、主役でもあると思いますが、凄く目がいいです。ちょっと柳楽くんを彷彿するような。演技もなかなか良かったかと。いい役者さんになってほしいです。最後のピアノ演奏は、彼が実際に弾いていたのでしょうか?ずっと手元が映っていたし、音と合っていたので、そうだとしたら、凄いな・・・と。
あのピアノ曲はなんていう曲なんでしょう。聴いたことあるのに、クラシックに弱いもので・・・。
主婦である恵(小泉今日子)を家の外で連れ出す役として、役所さんが泥棒役で、出ていましたが、一人だけテンション高くて、映画の中では浮いてました(笑)。それはそれでいいんでしょうけど。

家族の崩壊と再生というテーマの映画は、よく聞くような気がしますが、意外と観てなかったのかな、と思いました。どんな状況であろうと、母親は家族のためにご飯作っちゃうし、それを食卓でみんなで食べてしまう。変だけど、普通の風景。
家族の再生の象徴というか、希望?という意味でも、上にも書きましたが、ラストのピアノのシーンは、秀逸ですね。

ダークナイト

2008-08-19 17:23:33 | 映画(た行)
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クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エーカット、マギー・ギレンホール、モーガン・フリーマン。クリストファー・ノーラン監督作品。

ゴッサムシティでは、バットマン(クリスチャン・ベール)とゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)が手を組み、日々の犯罪に立ち向かっていた。だが、白塗りの顔に裂けた口の“ジョーカー”(ヒース・レジャー)と名乗る正体不明の男が闇の世界で頭角を現わし、バットマンを嘲笑うかのごとく次々と凶悪事件を引き起こしていく。そんな中、新しく赴任した地方検事のハービー・デント(アーロン・エーカット)は正義感に燃え、バットマンとも協力して犯罪の一掃を強力に進めていく。それでも凶行の手を緩めず街を混乱に陥れるジョーカーは、いよいよバットマンたちを窮地に追い込むための謀略を開始するのだった。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★★☆
ラストシーンのバットマンがかっこよすぎる度:★★★★★

アメリカで大ヒット中というのと、故ヒース・レジャーの怪演を観たくて行ってきました。
いや~想像以上に重く暗い映画でしたが、面白かったです。
私はバットマンシリーズをつい最近まで全く観た事がなく、テレビ放映を録画したバットマンの第1作目と「バットマン ビギンズ」のみ観ました。
1作目とビギンズがあまりにも作風が違って、なんじゃこりゃと思ったら、監督が違うんですね。もちろん出演者も違いますが。1作目はずいぶん前の映画ですが、ジャック・ニコルソンがこれまたジョーカー役を怪演していました。こちらはティム・バートン監督なので、コミカルなジョーカーでした。
ビギンズはかなりバットマンについて深く掘り下げた内容だったので、それもかなり面白かったです。スーパーマンのように宇宙人じゃないし、スパイダーマンみたいに突然変異してしまったわけではないのに、なんで超人的な力があるんだろう?という疑問を解消してくれる内容でした。

今回のバットマンは、バットマンの心の葛藤を描いていて、正義の味方(ヒーロー)ではないバットマンのせつなさみたいなものが伝わってきました。大切な女性との気持ちのすれ違い、誤解・・・うう、せつないです。こっそり手紙を焼くアルフレッドも泣ける。レイチェルと助けに行ったのに、そこにいたのは・・・・・・。
ほんとにもう、観客がジョーカーを憎むようにストーリーが展開していきましたね・・・。

そのジョーカー役のヒース・レジャー。素晴らしい演技でした。本当に、素晴らしい。これでもうヒース版ジョーカーが見れないと思うととても残念です・・・。

ラスト、ハービーはヒーローに、バットマンはダークナイト(闇の騎士)に、という感じのセリフを確かゴートンが言ってたと思うのですが、バットマンがあのバイクに乗って去っていく映像に被っていて、鳥肌が立つ程かっこよかった・・・。かっこよすぎでした。
バットマンに惚れました(爆)。まだ続きがありそうですね。

2時間半くらいのかなり長い上映時間ですが、映画館で映画を観ていることを忘れるほどのめりこむ時もありましたよ。
バットマンシリーズ、他のも観てみたいと思います。



※追記

エディソン・チャン、一瞬の出演でしたが、セリフあったし、気づきました。
はっきりと姿は映っておらす、焦点が合ってないので、ピンぼけでした……。

デトロイト・メタル・シティ(試写会)

2008-08-19 16:28:02 | 映画(た行)
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松山ケンイチ、加藤ローサ、松雪泰子、宮崎美子、高橋一生、大倉孝二、岡田義徳、鈴木一真出演。李闘士男監督作品。

オシャレな渋谷系ミュージシャンを夢見て大分の田舎から上京してきた純情青年、根岸崇一(松山ケンイチ)。ところがふと気づくと、事務所の豪腕女社長(松雪泰子)によって悪魔系デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ(DMC)”のギターボーカル“ヨハネ・クラウザーII世”としてデビューさせられていた。根岸は、オシャレとポップソングが好きな憧れの女性・相川さん(加藤ローサ)にバレないようひた隠すが、DMCのデビュー・シングル『SATSUGAI』は予想外の大ヒットとなり、根岸の思いとは裏腹にクラウザーさんはどんどんカリスマへの道を突き進んでしまい…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
松ケンがはっちゃけてた度:★★★★☆

友人に試写状を譲ってもらい、観てきました。面白かったです。かなり笑わせてもらいました!!
ただ、観る人を選ぶかも・・・この手のストーリーやギャグ、絵面を受け付けない人もいると思いますので。
私はかなり楽しんで見ることが出来ました。手を叩いて笑ってた観客もいたし(笑)。
ストーリーはかなり単純です。こんなバンドやりたくなかったのに、人気出ちゃって困っている主人公の状況がデフォルメされて描かれているわけですが、下ネタに関しては、松雪泰子が叫んでたくらいで、そんなにどぎつくなかったし、抵抗なく見れましたよ。

松ケンのクラウザーっぷりが素晴らしいですね(笑)。なりきってというか、乗り移ってる感じで、根岸くんの時とのギャップがたまりません。アコギで一生懸命歌う根岸くんがちょっとせつないですが・・・。

個人的には「べえべえべえ・・・」に爆笑してしまいました。
宮崎美子ママも好きです。

たみおのしあわせ

2008-08-04 14:58:37 | 映画(た行)
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オダギリジョー、麻生久美子、原田芳雄、大竹しのぶ、小林薫、忌野清志郎、石田えり出演。岩松了監督作品。

母親を亡くして以来、父・伸男と2人暮らしの民男。引きこもり気味で、女性に対してもオクテの彼を心配して、伸男がお見合い相手を見つけてくるものの、民男はいつも断ってばかり。ところが何度目かのお見合いで、ついに理想の相手とめぐり逢った民男。おまけに、容姿端麗で清楚なその女性・瞳のほうも、意外にもこの縁談に前向きで、民男は驚きつつも喜び一杯に。一方、伸男も懸案だった民男の結婚が決まり一安心。これを機に、秘めた交際を続ける会社の部下、宮地雪江との関係も進展するかに思われたが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆

「時効警察」コンビのオダジョーと麻生久美子ちゃんの映画を観てきました。コミカルな雰囲気もあり、なかなか面白かったです。ラストがびっくり仰天の展開でしたが(笑)。
オダジョーが、着ている服のせいか、野暮ったい青年に見えました。麻生久美子ちゃんは相変わらず可愛くて・・・。ドレスも似合ってました。それなのに・・・・・・(苦笑)。瞳ちゃんの行く末が非常に気になります。

たみおの父(原田芳雄さん)と、母の弟(小林薫さん)が一人の女性(大竹しのぶさん)を取り合うみたいな感じになってましたが、どーみても、小林さんと大竹さんのカップルの方が似合ってましたね~。おとーちゃん可哀想だけど・・・。

忌野清志郎さんがちょこちょこ出てきて笑えました。携帯のメールなんかについては、皮肉って描かれてましたね。

まぁまぁ面白かったんですが、ラストはかなり予想外で、う~ん、どうなんだろ~・・・と個人的には思ってしまいましたが。たみおのお母さんも綺麗な人でしたね。

ドラゴン・キングダム(試写会)

2008-06-25 13:19:57 | 映画(た行)
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ジャッキー・チェン、ジェット・リー、マイケル・アンガラノ、コリン・チョウ、リウ・イーフェイ、リー・ビンビン、モーガン・ベンワー出演。ロブ・ミンコフ監督作品。

カンフーマニアで、孫悟空を夢見る17歳のジェイソン(マイケル・アンガラノ)。ある日チャイナタウンでギャングに追われた彼は、次の瞬間古代中国のとある村で目を覚ます。大酒飲みの男ルー・ヤン(ジャッキー・チェン)に危機を救われたジェイソンは、やがて白馬に乗ったサイレント・モンク(ジェット・リー)に出会い……。(Yahooレビューより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
ジャッキーとジェットが並んで立っているだけで興奮してしまう度:★★★★☆

最速試写会へ行って来ました。なんかこういう試写会には当たるんだよね(笑)。ジャッキーとジェットのお宝グッズを持ってきて下さいと試写状に書かれていましたが、さすがに私はDVDくらいしか持ってないので、持って行きませんでした。
試写会に行った人全員は、宣伝グッズのCD-ROMと缶バッチをもらいました。



映画が始まる前に宣伝マンが出てきて、これから公開するまでに出るグッズやポスター、ポストカードなど、映像で紹介してくれました。武術指導のユエン・ウーピンの話に反応する客もいて、マニアック過ぎ(笑)。

さて、映画ですが、予想以上に面白かったです。ジャッキーとジェットの共演の話はず~~~っと前から知っていましたが、ファンタジーであるということが、かなり大きく取り上げられて、ジャッキーたちもそれを強調していたので、せっかく二人の共演なのに、なんちゃってカンフー映画だったら、がっかり、と思っていたのですが、カンフーアクションはカンフーアクションでしっかり見せ場がありました。良かった~。まぁよく考えれば、それがないとファンが納得しないですよねぇ。
当然、一番ドキドキしたのが、ジャッキーVSジェットのアクションシーン。迫力ありましたね~。二人が並んで立っているだけでなんかスゲーって思うのに、アクションですよ。凄いでしょ?(笑)。やっぱりファンは観ておくべきでしょう。
まぁ結局2人は仲間になるので、勝負の結果はほにゃららですが(笑)。

アクションもしっかりしていたし、ファンタジーとしてのCGもさすがハリウッドな感じで、中国・香港映画だったらこうはいかない(爆)というレベルになっていました。中国映画じゃなくて、アメリカ映画として二人の共演が実現した、というのは、中国・香港映画ファンとしては、ちょっと残念ではありますが、ここはやはり、素直に喜んで、楽しんで観ていいんじゃないでしょうか。
アメリカ資本の映画なので、当然、アメリカ人が出てきます。それがカンフーおたく。(どっかで聞いたばかりの設定だってば)でもって、素養も何もないのに、カンフーをあっという間に取得(爆)。そういうツッコミどころはあるにせよ、楽しめたので、いいんじゃないでしょうか。

日本では中国・香港映画がなかなかヒットしないですが、この映画はヒットして欲しいな~と思います。



つぐない

2008-05-01 16:24:21 | 映画(た行)
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キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン、ロモーラ・ガライ出演。ジョー・ライト監督作品。

1935年、夏のイングランド。政府官僚ジャック・タリスの屋敷では、小説家を夢見る末娘のブライオニー(シアーシャ・ローナン)が休暇で帰省する兄とその友人を自作の劇で歓待しようと準備に追われていた。一方、大学卒業後の身の振り方が定まらず鬱屈した日々の姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、ある出来事をきっかけに使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)への愛を自覚する。ところが、ロビーにほのかな想いを抱いていたブライオニーは、些細な行き違いと嫉妬心から姉とロビーの関係を誤解してしまう。そんな時、タリス家に預けられていた15歳の従姉妹ローラが敷地内で強姦されるという事件が起きる。現場に居合わせたブライオニーは、ロビーが犯人だと告発、彼は無実を証明することも出来ず警察に連行されていく。4年後、ロビーは戦場の最前線に一兵卒として送られ、セシーリアはそんなロビーとの再会を信じて、彼への手紙をしたため続けていた…。

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆

この映画、予告を見た時から観たいと思っていて、ようやく観てきました。が、ちょっと期待しすぎたかな・・・思っていた程ではありませんでした。
前半のブライオニー視点とセシーリア、ロビー視点でのストーリー展開は緊張感もあり、面白かったです。ブライオニー役の子がとてもいいですね。タイプライターの音とその音を使った曲でますます緊張感を盛り上げていました。13歳のブライオニーが嫉妬で嘘をついてしまうことも、そういうことってあるよね~と思えたし。ただ、時代と環境で悲劇になってしまいましたが。
ところが4年後のロビー視点での戦争のシーンは正直、退屈でした・・・。戦争の場面よりも、ロビーが警察に連行された後どうなったのか知りたいのに、なかなかそっちへ話がいかなくてイライラしてしまいました。18歳のブライオニー、13歳の子とよく似てましたね。セシーリアに告白するシーンはなかなかいいなと思ったのですが、ラスト、老女になったブライオニーが出てきて、セシーリアのところへは行かなかったと言ってて、え、じゃぁ何がほんとなの??と混乱してしまいました(笑)。
ブライオニー視点以外は、人に聞いたとフォローはしてましたが、全体的に散漫になった印象を受けました。時間軸が飛んだり、行ったり来たりする映画は、うまく作らないと、観ている側の気持ちが途切れてしまうんですよね。戦争のシーン長いし・・・・・・。
途中まで面白かったのに、ちょっと残念。
ラストシーンは、「タイタニック」のラストシーンを思い出しました。ほんとなら、こういうふうに幸せになってたのに~というシーン(笑)。

チーム・バチスタの栄光(試写会)

2008-02-04 10:43:37 | 映画(た行)
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竹内結子、阿部寛、吉川晃司、池内博之、玉山鉄二、井川遥、田口浩正、田中直樹、佐野史郎出演。中村義洋監督作品。

拡張型心筋症に対する手術で成功率60%といわれる高難度のバチスタ手術。東城大学病院では、天才外科医・桐生(吉川晃司)をリーダーとする7人体制の専門集団“チーム・バチスタ”を結成、26連勝という驚異的な成功を記録する。だが突如として、3例立て続けに術中死が発生。たまたま不運な事故が続いたのか、あるいは医療ミスか、はたまた故意か? 病院側はことを荒立てずに原因を見極めようと、日陰の存在である心療内科医の田口(竹内結子)に内部調査を命じる。渋々引き受るハメになった田口だったが、外科の素人には荷が重すぎたのか真相解明には至らず確信の持てぬまま「単なる事故」と結論づけようとする。するとそこへ、厚生労働省の破天荒なキレモノ役人、白鳥(阿部寛)が現われ、報告書を一刀両断し、事件を殺人と決めつけるや、困惑する田口を引き連れ強引な再調査に乗り出すのだった。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
阿部ちゃんのキャラが濃すぎて主役・竹内さんの影が薄くなった度:★★★★☆

この映画は、芸能ニュースでクランクアップ時に知りました。たいてい、これだけの出演者が出ている映画はもっと前から知っているんですが、なぜかこの映画に関しては、いつの間にか作られていた、という印象を受けました。撮って出しなのかな・・・とちょっと思ったりして。原作が200万部突破とかでかなり売れているようですね。現役医師の海堂尊さん原作「チーム・バチスタの栄光」です。映画を観てみて、原作を読んでみたくなりました。ストーリーはほぼ同じなんでしょうか?ラストも?主役は男性から女性に代わったらしいですね。男二人で捜査というのは、映画ではやっぱりちょっと華がないので難しいのだと思います。ドラマ「ガリレオ」と同じパターンですね。どっちかが女性になってしまうという。

監督は「アヒルと鴨のコインロッカー」を撮った方。もちろん、全然作風が違う。というのも、見終わって知ったのですが、脚本が斉藤ひろしさんと蒔田光治さんなんだもん。そりゃコメディタッチにもなるって(笑)。原作もそうなのかは分かりませんが。

映画はなかなか面白かったです。阿部ちゃんのキャラが濃すぎるのが気になりましたが。「トリック」の上田を思い起こさせる感じでした。阿部ちゃんは途中から登場なのに、竹内さんが癒し系のキャラのため、阿部ちゃんが主役みたいに見えました。でもキャラは面白かったですけどね。うどんをおかずにそばを食べるシーンにはウケました(爆)。
この映画はミステリーという感覚で観に行ったので、果たしてその辺がどうなのか・・・と思いながら観ましたが、私はすっかりミスリードされました(笑)。まぁこの手のジャンルはあまり考えずに観た方が楽しめるので、勝ち組かな(ちょっと強がり)。
キャッチコピーにもミスリードされたような気がしますが・・・。
納得いく結末なのかと聞かれると、私は正直微妙です(笑)。とってつけた感じがしなくもない・・・。でもつまらないという風には思いませんでした。

ドラマの「医龍」を見ていたので、「バチスタ」という言葉には全然抵抗がありませんでした。難しい医療用語も出てこなかったと思うし、ちゃんと説明があったと思います。ただ、心臓がドクドクと動いているシーンなどがあるので、その手の映像がダメな方にはあまりオススメしません。観客の中でも目をそむけている人がいたような。
予想していたよりも、吉川晃司さんの演技が良かったので、観ていて安心しました。池内さんや佐野さんも良かったですね。

患者の一人に山口良一さんがいて、元気になったら、ロックをやりたいと言い、手術の前に病院の庭でギターを弾きながらマイクで歌うシーンがあるのですが、あのシーンは私的には微妙でした。あんなに長くやる必要があるのかな?あとで田口が泣くシーンに繋がるのだとは思いますが、観ていて非常に微妙な気持ちでした。ぼそぼそ歌うレモンティの歌は悪くないんですけどね、笑える、という所までは行かないし。

ラストの方で落ち込む田口を患者たちが慰めるシーンが個人的に好きでした。心療内科医って地味だけど、やっぱり大変な仕事だと思うんですよね・・・。


最近、試写会ばかりで、観たい映画を全部試写会で観てしまうので、劇場へなかなか行かないのですが、なんと「L change the World」のジャパン・プレミア試写会に当選してしまいました!!(笑)ますます劇場が遠のく(爆)
会社帰りに行くので、席は期待できませんが、前回の「デスノートthe Last name」の時よりはマシな席で観れるといいな~~。

ダイ・ハード4.0

2007-12-17 14:29:53 | 映画(た行)
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ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、ティモシー・オリファント、クリフ・カーティス、マギー・Q、メアリー・エリザベス・ウィンステッド出演。レン・ワイズマン監督作品。

アメリカ独立記念日の前夜。ワシントンDCのFBI本部に、何者かが全米のあらゆるインフラを監視するシステムにハッキングを仕掛けてきたとの情報が入り、ブラックリストに載るハッカーたちの一斉捜査が開始される。一方その頃、ニューヨーク市警統合テロ対策班のジョン・マクレーン警部補は、久しく顔を見ていない娘ルーシーに会うため、ニュージャージー州の大学に立ち寄っていた。しかし、意に反してルーシーの冷たい対応に気落ちするマクレーン。おまけに、たまたまそこにいたばかりに、上司から、近くに住むマットというハッカーをFBI本部まで連行せよ、とのヤボ用まで仰せつかるハメに。不承不承マットのアパートへと向かうマクレーンだったが、それは、またもや始まる不運の序章にすぎなかった…。(allcinema onlineより)


総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
ド派手なアクションに笑った度:★★★★☆

劇場に行こうと思いつつ、結局行けなかったこの映画、DVDで観ました。アクションがド派手で思わず吹き出してしまいました。
ダイ・ハードは1と2が好きでした。と言ってもTV放映しか観ていないのですが。3は確かDVDで鑑賞。・・・・・・ビデオだったかな(爆)。3はあまり好きじゃなかった記憶が。
なので、そんなに期待してなかったのですが、面白かったです。
最初の方の車がクルクルクル~~と宙を回転しながら飛んでくるシーンを見て大笑いし、「ひゃー」と「きゃー」を足して2で割ったような声で叫んでしまったので、テンション上がりました。車をぶつけて、ヘリを墜落させたり、F-35の翼の部分に乗っかってみたり(笑)、アクション凄すぎ。前作(1作目?)は12年前らしいので、CGの技術も良くなり、ますます派手になりましたね。
今回は奥さん(離婚したらしい)は出てこず、娘が登場。いつものパターンとして、娘が人質になり助けに行くという展開でした。テロも現代らしくサイバーテロ。「24」を観ている自分としては、そう目新しいものではないですが、ダイ・ハードはシリーズものだし、一定のパターンにのっとる形のストーリー展開には文句はないです。
主人公は、もともとくたびれた感じで、いつも「なんで俺が・・・・・・」という不満を持ちつつ頑張ってしまうというキャラですが、ヒーローの悲しさも台詞で言ってましたね。それ、そのまんま「24」のジャックに繋がるものでしたが(笑)。
ただ、途中のアクションがすごく派手なのに、ラストがあっさりしてたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。

マギー・Qのアクション、なかなか良かったですね。このところ、ハリウッド映画でよく観かけます。悪役が知らない人だったので、ちょっとびっくり。いつも大物じゃなかったかな~。ボウマン役(FBI)のクリフ・カーティス、どこかで観たなぁと思ったのですが、「サンシャイン2057」だったようです。ジャスティン・ロングはたぶん初めてかな?ジョン・マクレーンが来てくれて良かったのか、運が悪かったのか(笑)。命が助かったので、良かったんですかね。なかなかいい感じの2人でした。
ブルース・ウィリス、シリーズ1作目の時は30代で今は50代だそうで、オッサンになったわけですが、まだまだ頑張れる感じがしました。最近は2番手3番手の役も多いですが、たまにはこうやって主役張って欲しいですね。

椿三十郎

2007-12-10 11:58:34 | 映画(た行)
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織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、鈴木杏、佐々木蔵之介、西岡徳馬、風間杜夫、小林稔侍、中村玉緒出演。森田芳光監督作品。

とある社殿の中で密議をこらす9人の若侍。彼らは、上役である次席家老・黒藤(小林稔侍)と国許用人・竹林(風間杜夫)の汚職を暴こうとしていた。その粛清を求める意見書は城代家老の睦田(藤田まこと)には撥ねつけられたが、大目付の菊井(西岡徳馬)に受け入れられ、この社殿に集められたのだった。するとそこへ、よれよれの紋付袴姿の浪人(織田裕二)が現われる。そして彼は、正しいのは睦田で、菊井が黒幕だと言い放つ。その通り社殿は菊井の手下に包囲されてしまっていた。だが浪人が独りその窮場を凌ぎ、敵方の用心棒・室戸半兵衛(豊川悦司)は浪人が只者でないことを知る。やがて浪人は、意気上がるも不安げな若侍たちに一肌脱ぐこととなるのだが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
オリジナルを知らない方が楽しめると思った度:★★★★☆

ずいぶん前から宣伝やら予告を観ていたこの映画を観てきました。
今年の夏ごろだったか、オリジナル版を初めて観ました。面白かったです。でも1回観ただけなので、ほぼ半分くらい忘れてました(汗)。
観始めて、冒頭のシーンはああ、こんな感じだった!と思い出しました。
織田さんの三十郎は、最初出てきた時、やはり三船さんに比べて迫力ないな~と思ったのですが、すぐに気にならなくなりました。
松ケンの役は加山雄三さんがやってたんですね。全然覚えてないな(汗)。田中邦衛さんが強烈過ぎて(笑)。何が強烈って演技よりも見た目があまりに若くて(爆)、田中邦衛さんにもこんな時代が!!という衝撃が強かったです(笑)。
佐々木蔵之介さんの演技がコミカルで良かったです。オリジナルでも面白かったシーンです。押入れを出たり入ったり(笑)

仲代達也さんの演技もあまり覚えてないので、全然比較することなく、トヨエツの演技を観てました。というより、ストーリーを忘れかけてたので、途中からどうなるんだろう??という興味の方が強くて演技うんぬんよりもストーリーに夢中でした。
覚えてるシーンもあって、ああこうなるんだよな~と思うところもあったので、オリジナルを観た事がない人の方が、映画を楽しめるような気がします。
脚本はまったく変えてないと何かで読みましたが、椿の花を流すシーンも、オリジナルと同じなのかな?
椿の色がキーになるんだけど、モノクロ映画のオリジナルはどうだったっけ???ちょっとそこが気になりました。正月に実家へ行った時にもう一度観てみよう。

びっくりしたのが、全く血が出てこないこと。音だけで表現してました。R指定にならないように、ということなのかな。刀についた血でさえ、なんとなくついてるかな~くらいで。ラストの2人の対決でも血は流れませんでした。あそこはオリジナルでは有名なシーンですけど・・・・・・。

織田さんの殺陣はなかなか良かったと思います。私は黒澤信者ではないし、オリジナルに思い入れがあるわけじゃないので、全体的に満足したし、楽しめました。
黒澤監督の映画(特に時代劇)は、古いせいで技術的な問題があるのか、テンポがイマイチだといつも思うのですが(父に言わせると、これくらいのテンポがいいんだそうで)、この映画は、テンポ良く、最後まで飽きずに観れました。