Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

妄想diary

2008-01-31 11:59:59 | 映画(ま行)
「トラックバックとコメントについて」

シャーリーン・チョイ、ショーン・ユー、イザベラ・リョン出演。オキサイド・パン監督作品。劇場未公開06年。

恋人のアクワンに去られたウィンナは、その喪失感を埋めるかのように、日記を綴り、人形作りに没頭していた。ある日、アクワンにそっくりな青年アホウと出会う。友人のアドバイスもあり、勇気を出して話しかけるウィンナ。やがて2人は恋に落ちるが、元カレは交通事故死したと聞かされていたワイホウは、ガンで死んだと言い張るウィンナを問いただす。彼女が日記を取り出すと、そこには衝撃の真実が綴られていた!

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
怖さ:★★☆☆☆

ショーンが出演している映画だぁ~と軽い気持ちで借りたのですが、観始めて、え?ホラー?と気づきました。ケースの絵を見れば気づくって(笑)。監督がオキサイド・パンって・・・ひえ~~~と冷や汗をかき、観るのをやめようかさえ思ったのですが、とりあえず、もうちょっと観てから判断しよう・・・と思いつつ、最後まで観てしまいました(笑)。

予想してたより、全然怖くなかったので、正直ホッとしました。ホラーというよりサイコサスペンスですね。途中までは、比較的まったりと進み、怖いのは突然鳴ったりする音だけで、人形が歩いたりするのは、そんなに怖くありませんでした。
出演者はシャーリーンとショーンとイザベラのみ。ほとんど3人だけ。途中で話が展開し始めると面白くなります。何も考えずに観る方が楽しめると思います。
というか、私は、日記の日付とかどうなってるの??と考えたりしたんだけど、よく分からなかった(笑)。
凄く面白いかと聞かれるとう~んという感じですが、後半の展開が面白かったので、興味のある方は観てみて下さい。


以下、ネタばれ含みますので、ご注意願います。未見の方は読まない方がいいです。


前半は比較的まったりなので、どうやって話が展開するんだろう??と不思議な気持ちで観ていました。途中で統合失調症の説明が入ったりするので、ウィンナが病気であることが分かるので、人形が人間に見えてしまっているのかなという想像はつきました。友人らしきイザベラも、おそらく妄想上の友人かな、とか。しかし、恋人を殺してたという展開までは想像していなかったので、びっくり。もうそうなると、あのピンク色の肉みたいな物をまな板の上でドスドスやってたのを思い出して、うわ~~~ですよ(笑)。しかも、次の恋人も殺しちゃって、またしても、血の滴るキッチンででっかい鍋がコトコトいってるし(苦笑)。そりゃ近所の人も気づくでしょうね。

で、その後の展開がまた面白い。実は主人公は、妄想上の友人と思っていたイザベラ(役名忘れた)で、イザベラが自分はウインナだと思い込んでいたわけですね。実際のウインナはアクワン(字幕ではセイクワン?)と夫婦。アクワンはイザベラの元恋人でした。どんでん返しが2回来たのが面白かったですね。
え?アクワン殺したんじゃなかったの?と家の壁を壊してみると、しばられた人形が出てきたり。一番可哀想なのは、アクワンに似ている新しい恋人。こっちは殺されてしまったようですね。縛られて苦しんでいるショーンにちょっとドキドキ・・・(ヲイ)。
ラストに警察で、ニュースキャスターが自分を好き?とかいう妄想を話すイザベラが怖かった。友人から似たような話を聞いたことがあって・・・・・・。

サイドカーに犬

2008-01-29 14:57:26 | 映画(さ行)
「トラックバックとコメントについて」

竹内結子、古田新太、松本花奈、谷山毅、ミムラ、鈴木砂羽出演。根岸吉太郎監督作品。07年。

不動産会社に勤める30歳の薫(ミムラ)は、久々に再会した弟から結婚披露宴の招待状を受け取る。離婚した両親も出席すると聞いた薫は、ふと20年前に母が家を出て行った時のことを思い出す。小4の夏休みのはじめ、父(古田新太)とケンカの絶えなかった母がついに家を出て行った。それから数日後、薫の家にヨーコ(竹内結子)さんという若い女の人が突然やって来た。ドロップハンドルの自転車に颯爽と乗るヨーコさんは、神経質な母とは対照的に大ざっぱな性格で気が強い人だった。薫に対しても子ども扱いすることなく対等に接してくれた。真面目で内気な薫にとって、そんなヨーコさんとの生活はまさに驚きの連続だった。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
竹内結子さんの男勝りのキャラが良かった度:★★★☆☆

見てから時間が経ってしまって、忘れかけています(汗)。なかなか楽しく見れたのですが、竹内さんの演技がもっとはっちゃけているのかと思いました。思ったより大人しかった。賞を取ったりして、映画もかなり評価されていたので、期待しすぎてしまったようです。
古田新太さんと竹内結子さんが愛人関係・・・ありえねぇ(失礼)と思いつつ、子役の子(二人とも)も良かったし、面白かったですね。
自転車に乗って颯爽と現れ、いなくなるという謎の女性を竹内結子さんが好演しています。結局、仕事は何をしているのかとか、そういったことの描写はありませんでしたが、それがまた良かった。子どもの目から見たら、あの人は何の仕事をしてて・・・とか、正直どうでもいいことですよね。母親が家出をして、ぽっかり空いてしまった心の穴を埋めてくれた存在を強烈に覚えているということだけで、十分なのだと思います。
きっちりした母親とは対照的に、大雑把な感じのヨーコが際立ってました。上にも書いたけど、ストーリーを知らなかったので、もっとはっちゃけたキャラかと思いましたが、こういうストーリーなのであれば、丁度良いと思いました。竹内さんは今、連続ドラマに出演していますが、ふとした時に山口智子さんに見えることがあって、大雑把というか、豪快に笑ったりするキャラが上手いというのは、共通な部分なのかもしれません。

この映画、何が印象に残ったかと言えば、麦チョコ(爆)。「ほら、えさ!」と子どもたちに与えていたあの麦チョコ。実は結構好き。さっそくスーパーで購入し、テレビを見ながらサクサク食べました。皿には乗せなかったけど。

今後の竹内結子さん出演の映画は、2月に「チーム・バチスタの栄光」があります。友人が試写会に当選し、誘ってもらったので、今度見に行ってきます。
最近、見たい映画は、全部試写会で見れてしまい、劇場へ足を運ぶことが少ないです。これで、「L change the World」が当たったら、本当に劇場へ行く必要がないような(苦笑)。
なんとなく寂しいような気がするので、明日のレディースディには何か見に行こうかな。

Sweet Rain 死神の精度(完成披露試写会)

2008-01-28 10:50:00 | 映画(さ行)
「トラックバックとコメントについて」

金城武、小西真奈美、冨司純子、光石研、石田卓也、村上淳出演。筧昌也監督作品。

死神の千葉(金城武)の仕事は、不慮の事故で亡くなる予定の人物のところに7日前に現れ、その人を1週間観察し、その生死を判断すること。雨男の彼はその日も雨の中、7日後に死を迎えるはずの27歳の会社員一恵(小西真奈美)が現れるのを待っていた。やがてメーカーの苦情係として働き、疲れ果てて仕事を終えた彼女が姿を見せ……。(Yahooレビューより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★☆☆
死神のズレた感覚が面白い度:★★★★☆

総合は★3.5くらいかな。最近、ちょっと評価が甘いような(笑)。
昨日、完成披露試写会へ行ってきました。原作既読で読み終わった後、面白いなと思った小説です。と言っても、1度読んだだけなので、詳細は忘れました(笑)。映画が製作されていると知る直前くらいに読んだので、決して死神・千葉役を金城くんのイメージで読んだわけではないのですが、合っていると思いました。原作は比較的、淡々とした感じで展開するので、どれくらい原作の雰囲気があるのかなぁと楽しみにしていました。

完成披露試写会だったので、舞台挨拶がありました。金城武さん、小西真奈美さん、冨司純子さん、光石研さん、村上淳さん、石田卓也さん、奥田恵梨華さん、筧昌也監督が登壇しました。金城くんは「傷だらけの男たち」以来でした。髪が長くなってましたね~。小西真奈美さんは、「天使の卵」以来。小西さんは、「天使の卵」の挨拶の時も思ったのですが、コメントが凄くしっかりしているんですよね。とても頭のいい人なんじゃないかと思います。もちろん、今回の挨拶のコメントも、しっかりしてました。今回の私のお目当てはムラジュン♪スーツを着込んでいる金城くんとは対照的に、かなりラフな格好。コメントでは、金城くんが好き(笑)とかなり持ち上げる発言をしたり、客席で白い手袋をして手を振る、金城くんを応援しているファンたちに「金城くんはスペシャルだよ!」と盛り上げてました。発言がなんか安藤くんに似てきたような(爆)。ムラジュンは直接サインをもらったことがある俳優さんなので、親近感があります。この試写会に応募する時も、確かムラジュンが見たいと書いたような。だから当たったのか(爆)。

映画は、原作の雰囲気があったと思います。死神のキャラは原作に沿っている感じがしたし、原作と違う!と違和感を感じるところはありませんでした。ま、忘れてるというのが大きいのかもしれませんが(笑)。なんで白い手袋をするのかさえ、忘れてたし(爆)。
金城くんは原作を読んでいると言ってました。日本映画に主演するのは6年ぶりなんですね。いろいろ見てるので、全然そんな気がしないのですが。
死神が人間界の新しい言葉についていけなくて、人間とのズレた会話をしてしまう所が面白かったです。他の死神(ムラジュン他)との会話のやり取りも楽しかったです。銃撃戦があるエピソードでは、死神がゾロゾロ(笑)。あのシーンおかしかったなぁ。
ストーリーは3つのエピソードをうまく繋げていました。監督曰く、脚本に1年半かかったそうです。ラストのイメージも小説読んだ時、あんな感じだった気がします。
そうそう、あの黒い犬との会話で、ストーリーが分かりやすくなっていて、上手いなと思いました。原作にはないですが、小説では心情が文章として語られるので、その代わりになっていましたね。犬の問いかけに対する死神の「まあな」「さあな」という台詞がなんか好き(笑)。あの犬はかなり訓練されているのでしょうね。金城くんが方向転換して歩き出しても、ちゃんと金城くんの後を歩いていました。アニメを見ているみたいにキッチリ。

原作の文庫本が2月8日に出るようです。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0313385
私は図書館で借りて読んだので、文庫本が出たら、買おうかなと思い始めてます。で、読んでから、もう1回映画観ようかな。

ラスト、コーション(ジャパン・プレミア)

2008-01-25 12:00:10 | 映画(ら行)
「トラックバックとコメントについて」

トニー・レオン、タン・ウェイ、ワン・リーホン、ジョアン・チェン、チン・ガーロウ出演。アン・リー監督作品。

1942年、日本軍占領下の上海。ごく普通の女子大生チアチーは、抗日運動に心血を注ぐクァンに秘かな恋心を抱き、彼と行動を共にする中で次第に感化されていく。やがてチアチーは、日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダー、イーに近づき暗殺を遂行する危険な任務を与えられる。さっそく身分を偽りイー夫人に接近し、冷徹で異常なほど用心深いイーを誘惑する機会を窺うチアチーだったが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★★★
ストーリー:★★★★☆
演出:★★★★★
タン・ウェイの演技力に脱帽:★★★★☆

昨日、マンダリン・オリエンタルホテルにて行われたジャパン・プレミアに行ってきました。友人が当選し、ありがたいことに誘って頂き、正装をして出かけました。一般人もレッド・カーペットを歩かされると聞いて、どんな感じなのか、ドキドキしていましたが、単に入口にレッド・カーペットが敷いてあるので、歩かざると得ないという(苦笑)。しかも、大勢のマスコミが固唾を呑んで見守る中(笑)。正直、あまりいい気分ではなかった・・・。向いてないですね、自分にああいう場は。
電話確認等をしてくれた友人から、トニー・レオンは来ない、来るとしたら奇跡(笑)と聞いていたので、そんなにショックはありませんでしたが、やはりちょっとだけは期待していて、やはりトニーが来日しなかったと知って、がっかりでした。またすぐに日本に来るって言ってたのに残念です。ただ司会者によると、“延期”ということらしいので、「傷だらけの男たち」の時のようにフラリと来日してくれるかもしれません。その時にまた駆けつけられるといいのですが。しかし、しばらくは平日会社を休みにくいよ(笑)。
来日されたのは、アン・リー監督、タン・ウェイさん、ワン・リーホンさん。レッド・カーペットを歩いて中に入って来た時に近くで見ましたが、タン・ウェイさん、すんごく細くて綺麗でした~~。ワン・リーホンさんは、ちょこっとヒゲが生えてました。いやぁ、かっこいいです。トニーが来ないと知った私は、終始落ち着いていて、手を伸ばしたところで握手できなさそうだなと思ったのもあり、タン・ウェイさんたちが近くを通っても、座ってました(笑)。私の方が通路に近かったので、カメラ持ってる友達と席代われば良かった。
芸能人が来るかな~?と思ってたのですが、確認できたのは、高橋ひとみさんだけ。今朝のめざましTVで菊地凛子さんが来てたのを知りました。会場内にいた??
アン・リー監督は終始ニコニコしていましたが、ワイズ・ポリシーのブログによると、ホテルに向かう車の中で初めてヒース・レジャーの悲報を知ったそうです。

プレミアは、イメージソングを歌う中孝介さんなどが生で歌ったり、タンゴ歌手の冴木杏奈さんが歌ったりしました。
タン・ウェイさんたちは、日本でのプロモーションが最後であることを何度も言ってましたね。3人ともこの映画のプロモーションでは再来日で、何度も来日してくれるなんて、嬉しいです。トニーが一緒だったら尚嬉しかったなぁ・・・。
試写会が終わった後にパーティがあるようで、その時に皆さんとお話ししたいです、監督やタン・ウェイさんは言ってましたが、うちら一般人には当然関係なく(苦笑)、でもきっと彼らの知識や映画に詳しいのは、ファンの方じゃないかと思ったり。

映画は、2時間半超えのかなり長い映画です。私は台湾版を購入し、すでに1度視聴していました。が、「男児本色」の香港版を見た時と違って、英語字幕がなく、言葉が全く分からない。なので、台湾版を見た時に感想としては、タン・ウェイさんの目力が凄いのと、トニーがまるで別人に見えた、というくらいでした。
昨日初めて、日本語字幕付きで、言葉を理解して観たら、全然違いました。
素晴らしいです。もう他に言葉が見つからないくらいでした。この映画はヴェネチア映画祭で金獅子賞(グランプリ)を取っていますが、私は賞を取った映画や、評論家が絶賛した映画をそのまま素晴らしいと思えるほど、芸術作品を評価出来る人間ではありません。ただ、この映画は本当に素晴らしい。女スパイが、殺そうと思っている相手を好きになってしまう映画は、今までにあるだろうし、目新しいものではないのに、それをここまで素晴らしい映画にしてしまうとは。非の打ち所が・・・見当たらないのです(今の時点では)。まさに絶賛するにふさわしい映画だと思います。

以下、内容に触れますので、知りたくない方はご注意願います。

トニーは上にも書いたようにいつもとは別人のようでした。しゃべり方も。ただ女性を見つめる目がいつものあの潤んだ瞳でドキドキしてしまいますが(笑)。ワン・チアチーに指輪をあげた時のイーの表情(瞳)はもう・・・ほんとにとろけそうですよ。
激しい性愛描写が話題になっています。確かに凄いですが、3回あるベッドシーンのうち、2回目からは、私はせつなくて、泣きそうでした。台湾版を見た時には、ここまでやる必要があるのかなぁと思ったりしましたが、やっぱり必要なのでしょう。(あの体位が必要かどうかは分からないけど)
トニーはこの映画の中で2回泣くシーンがありますが、中年男の涙はせつないっすね。ラストは私も一緒に涙してしまいました。

タン・ウェイさんは、ほんとに映画初出演かという素晴らしい演技。終始出ずっぱりで、この映画は、まさにタン・ウェイさんのための映画ですね。目力が強く、とても印象に残ります。激しいベッドシーンについて、彼女が台詞で説明するシーンがあるのですが、その時の感情ほとばしる演技がほんとに素晴らしい。素晴らしいしか言えない語彙の少ない私を許して下さい(苦笑)。
そのシーンがあるからこそ、ラストの方で、指輪をもらった時に言ってしまう台詞に説得力が生まれるのだと思いました。

ワン・リーホンは、演技が初めて?と聞いてますが、本当でしょうか?「真昼ノ星空」で見てました。しかも誉めてる・笑)自然な演技で、私は全く違和感ありませんでした。なさすぎて、良いとも悪いとも何も考えなかったくらいで。演技の才能あるんじゃないでしょうか。ラストで、ワン・チアチーを見つめる目は、裏切りを憎む目ではなかったと理解しました。それだけでも、ワン・チアチーは救われたのではないかと。私も救われた気分です(笑)。

映画は、2月2日から公開です。R-18指定ですが、引っかからない方(笑)はぜひ。私は初日にまた見に行きたいと思っています。

陰日向に咲く(試写会)

2008-01-22 11:50:48 | 映画(か行)
「トラックバックとコメントについて」

岡田准一、宮あおい、三浦友和、西田敏行、伊藤淳史、緒川たまき、平山あや、塚本高史出演。平川雄一郎監督作品。

大型台風が接近中の東京。ギャンブルから足が洗えず、借金まみれの末に、ついにオレオレ詐欺に手を染める青年、シンヤ(岡田准一)。若かりし頃に売れない芸人・雷太に恋した母・鳴子(宮あおい)の恋の軌跡を辿る女性、寿子(宮あおい)。25歳の崖っぷちアイドル・みゃーこ(平山あや)と、彼女を一途に応援するアキバ系アイドルオタクのゆうすけ(塚本高史)。大ボラ吹きのカリスマ・ホームレス“モーゼ”(西田敏行)に心酔し、人生を投げ出しダンボール生活を始めたエリートサラリーマン、リュウタロウ(三浦友和)。一見、無関係な彼らの人生が、台風の接近と共に不思議な縁に導かれるように次第に交錯していく…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合;★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
岡田くんの泣きの演技良かった度:★★★☆☆

東京国際フォーラム・ホールCでの試写会でした。この映画、12月の中旬くらいに試写会が当たったのですが、都合が悪くて行けず、友人に試写状を譲りました。友人が良かったと言ってたので悔しくて(笑)、その後も頑張って試写会に応募。当たらなかったら劇場へ観に行こうと思ってたのですが、直前に当たりました。何度も試写会をやっているので、先に並んでくれると言っていた友人にそんなに早く並ばなくていいよと言っておいたのですが、開場1時間前に会場に着いた友人から「すごい並んでるんだけど」という連絡をもらい、急遽並んでもらいました。どうやら、前日の大阪での試写会にサプライズで岡田くんが来たらしく、東京での試写会にも来るんじゃないかと。もしかしたら、ファンの人たちは来ると知ってたのかもしれませんが、一般人の私は全く知らず、あわてて会場へ行きました。そんなに大きい会場じゃないのに、こんなに人入るのかなと思いましたが、みんな入れたのかな・・・(汗)。
友人のおかげで1Fの後ろのブロックの前方列に席を取れました。中にはカメラがいて、これはやっぱり来るのね、と分かりましたが、会場の舞台下左の入口から入って目の前を通っていった時は驚きました。岡田くんを間近に見たのはもちろん初めて。むちゃくちゃかっこいいね。スポットライトが当たって、いつもの倍はかっこよく見えたんじゃないかと(笑)。思わず反射的に手を振ってしまいましたが、テレビに映らなくて良かった(爆)。←朝の芸能ニュースで確認済み

岡田くんとあおいちゃん二人の舞台挨拶でした。岡田くんは泣きの演技を1日40回もやったとか。それ聞いてしまうと見ている時に、ああこのシーンか、とちょっと興ざめしてしまって、聞かなきゃ良かったかなと思ったりしましたが(汗)。二人の共演シーンがあまり多くなかったと言ってましたが、見てみたら結構あったような気がします。

映画はまぁまぁでした。原作は劇団ひとりさんの小説だそうですが、未読です。映画は原作とちょっと違うと聞いたような気がしますが・・・。
私が一番懸念してたのは、群像劇になっているせいで、あちこち視点が飛び、気持ちが途切れてしまう事。見てみた感想としては、やはりそれは避けられなかったなという感じでした。最後には、いろいろ繋がっていくので、なかなか上手いなと思いましたが、傑作!というところまではちょっと届かなかったかな。
岡田くんの泣きの演技はなかなか良かったです。やっぱり親子愛には弱いのよね~。かなり泣いてしまいました。あの手紙は反則だろ~~~~と(苦笑)。

以下、ネタばれになりますので、ご注意願います。

シンヤとシンヤの父母、シンヤと寿子、シンヤとジュピター(電話のおばあさん)、鳴子と雷太、シンヤの父とモーゼ(ライタ)、雷太とジュピター、みゃーことゆうすけ(ここだけはちょっと別)などなど、人間関係が複雑に絡み合って、面白かったです。
一番芸達者なのは、西田敏行さんだと思うのだけど、なぜか彼のパートでは泣けず。登場人物が多いせいで、人物の描き方がやや足りないのかな。主役のシンヤについては、比較的じっくり描いてるので、最後はグッときました(爆)。パチンコをやめられず、借金を重ねてしまうところ、シンヤの母と父への想い、母親とジュピターを重ねるところ、缶の中の千円札の束・・・。寿子とシンヤはいい感じになるのかなと思ったのですが、その辺はほとんど描かれませんでしたね。シンヤはダメな奴ですが、岡田くんが演じるとあまりダメな奴に見えない(苦笑)。どこかしら品があるというか、真面目な人、という感じがしてしまいました。ただ借金取りに追われて、平謝りしているシーンはダメというか情けなさがよく出てましたね。

みゃーことゆうすけのエピソードはちょっと独立していて、シンヤがやや絡むくらいかな。ストーリーは悪くはないですが、なんとなく取ってつけたような感じがしてしまうのはなぜだろう・・・?
キャッチフレーズの「ひとりじゃない。」というのは、納得できるストーリーになってましたね。

原作は未読ですが、劇団ひとりさんって、文章を書くのが上手そうな気がするので、興味があります。読んでみようかな。


ビー・ムービー/日本語吹替版(試写会)

2008-01-17 15:03:48 | アニメ・バラエティ(映画・TV)
「トラックバックとコメントについて」

声の出演:ジェリー・サインフェルド、レネー・ゼルウィガー、マシュー・フレデリック、ジョン・グッドマン。スティーヴ・ヒックナー、サイモン・J・スミス監督作品。

公式サイト

バリーは新米の働きバチ。毎日ハチミツを作り続ける仕事にウンザリした彼は、巣の外へ冒険に出ることに。そして、初めての人間世界を彷徨ったバリーは、心優しい花屋の女性ヴァネッサに救われる。これを機に彼女と意気投合するバリー。そんな彼はある時、スーパーで大量のハチミツを発見。やがて、自分たちがあくせく働いて作ったハチミツが人間に横取りされていると知ったバリーは、人間を相手に裁判を起こすのだが・・・。(allcinema onlineより、省略部分あり)

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
台詞が良かった度:★★★★☆

昨日に引き続き、ちょっと甘めな採点?なかなか面白かったです。ちょっと大人向けっぽい感じもするアニメでした。台詞が怒涛のように紡ぎ出されるんですが、それがかなり面白い。日本語吹替版で見たのに聞き取れないこともあったので、子どもだと全部は聞き取れないかもしれませんが、それでもかまわないと思います。
絵もなかなか可愛い。ぱっと見はバリーの目がでかすぎてちょっと引きますが、見ているととても可愛くなってきます。バリーがぼぉ~っとなる所の表情なんて人間が演じるより上手い(爆)。凄い技術だなぁ・・・。
日本語吹替版を見たのですが、吹替えの声優さんの名前をちゃんと見れませんでした。今、調べたけど、見つからない。バリーの声は宮川一郎太さんでした。このアニメは最近よくあるタレントが吹替えるんじゃなく、ちゃんとした声優さんが吹替えてるんだと思います。宮川一郎太さんが声優さんかどうかは別にして(苦笑)、かなり上手いです。

ストーリーは単純です。でもここまで面白く見せられるのはやっぱり凄い。バリーの住んでいる蜂の巣の中はまるでディ○ニー○ンドのよう。ちなみにくまのプーさんのまがいもの(爆)も映画に出演。このシーンは大人がウケてました(笑)。
スティングやレイ・リオッタも出ていて、字幕版では声をあてているようです。シーンとしてはちょっとだけど。
バリー視点でジェットコースターに乗っているかのような映像も見ごたえあります。映画を気楽に楽しみたい人、家族で見るのにオススメ。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ(試写会)

2008-01-16 11:53:39 | 映画(な行)
「トラックバックとコメントについて」

市原隼人、関めぐみ、浅利陽介、三浦春馬、野波麻帆、板尾創路出演。北村拓司監督作品。

人生の目的が見つからず無為な日々を送る中で不安と焦りばかりを募らせている高校生の山本陽介(市原隼人)。そんな彼の目の前で、ある時突然、チェーンソーを振り回す不死身の男と制服の美少女・絵理(関めぐみ)との激しいバトルが繰り広げられる。何が何だか分からないながらも、このチェーンソー男を倒さないと自分たちに希望はない、と悟る陽介。そして絵理を助けるため、彼女と2人でチェーンソー男に立ち向かっていく陽介だったが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
関めぐみちゃんが良かった度:★★★☆☆

2008年最初の試写会参加でした。なので、総合の★一つおまけ(笑)。でもなかなか良かったです。滝本竜彦氏の同名小説が原作だそうです。未読です。
試写会では女子高生が多く、おそらく、中・高生がターゲットなのだろうと見る前に思いました。が、見た後は・・・どうなんだろう。こういうのって、自分が実際に高校生の時よりも、それが過ぎた後の方が共感できるんじゃないかなと思ったり。

ストーリーはかなりぶっとんでます。ある種、戦隊モノのようなノリで、突然チェーンソー男が現れて、襲ってきたので戦うしかないという(笑)。リアリティも何もないわけです。
正直、低予算映画だろうとタカをくくってたのですが、CGが意外と良い。最初は何だこの映画、と思ったのですが、私は結構早い段階で、そのチェーンソー男が何を象徴しているのかというのが分かったので、かなりストーリーに惹きつけられました。なので、★4つもあながち嘘ってわけでもないです(笑)。
なぜか戦わなくてはいけないと思い込んでいる美少女戦士(笑)が関めぐみちゃん。彼女は「アヒルと鴨のコインロッカー」「ハチミツとクローバー」で見ましたが、この映画が一番良かったと思います。まず釣り目っぽい大きな目が凄く綺麗。顔立ちももちろん綺麗。戦っている姿がなかなか良い。主演は市原くんですが、この映画の評価が良かったのは、彼女によるところが大きいです。



その主演の市原くん。彼が出演している映画を自分から劇場へ見に行ったことはないように記憶してますが、試写会で見る確率がかなり高いので、いろいろ見てます(笑)。正直(何度も書いてるけど)あまり演技はうまくないんですが、高校生役は合いますね。こういう奴、たぶんいる、って思えるんですよ。しゃべり方に特徴があるので、これまたモノローグがあまり上手くなくて、聞いてて微妙だなぁと思ってしまうんですが、台詞の違和感はそんなにありませんでした。ちょっと臭すぎる台詞があったけど、それは本人の責任ではないと思うし(笑)。文句ばっかり書いてますが、悪くはなかったですよ。
山本の友人、渡辺役の浅利くんも頑張ってましたね。いい味出してたと思います。自分の居場所を求めて、小説書いてみたり、絵を描いてみたり、写真を撮ってみたり、音楽をやってみたり。ちょっと漫画チックではあるけれど、個性的なキャラで良かったです。亡くなってしまった友人の能登役の三浦くんは、髪の毛真黄色で熱いような冷めているような役でした。でも彼は山本にとって重要な人物でしたね。

以下、ネタばれありなので、知りたくない人はご注意願います。

チェーンソー男ですが、山本が絵理に、能登がバイクの事故で死んだという話をした時に、絵理が事故現場で泣いているところが映った(絵理の回想)ので、だいたいの事情が想像できました。絵理の家族は事故で亡くなっており、チェーンソー男は絵理にとって、悲しみや辛さ、孤独の象徴なのだと。だから絵理はチェーンソー男と戦わなくちゃいけなくて、その日は倒してもまた次の日も現れる。現れるたびに戦って勝たなくてはいけない。戦う場所もなんで遊園地?江戸村?と思った時、家族との思い出の場所なんだなということが分かりました。それが分かると、俄然、絵理を応援したくなってしまうんですよ(笑)。でもって、戦うのは絵理だけど、一人じゃなくてもいい。誰かに支えてもらうことで孤独や悲しみは薄れ、チェーンソー男は弱くなっていく。
一方、山本は 自分にとって大きな存在だった友人の能登が死んでしまったことで、乗り越える壁がなくなり、毎日をダラダラと過ごします。そして絵理と出会ったことで、彼女を救って自分は死ぬことを考えます。それがかっこいいと思ってしまうんですね。ガキが考えそうな短絡的な思考だけど(笑)。能登に「根性なし~~~!」と言われていた山本は、なんとか根性ある所を見せて、彼を乗り越えようとします。渡辺が作った曲(能登が「根性なし~~~!」と歌っている曲)はなかなか良かったですね。歌を聴いて「能登?!」と山本が気づくシーンの市原くんの演技も良かった。あの歌は三浦くんが実際に歌ってるのかな?なかなかいい声だと思いました。しかし、俺さまーズって(笑)。



ラストの戦いで、バイクで突っ込むシーンとか、もろ戦隊モノな感じで、ちょっと(いや、だいぶ?)引きましたし(笑)、台詞も臭すぎるのが気になったシーンもありましたが、私は概ね良かったと思います。試写会で当たらなかったら絶対に(苦笑)見なかった映画だと思うので、見れて良かったです。原作は角川小説大賞という賞を取っているそうですが、面白いのかな?ライトノベルのようなので、中・高生向けなのかなぁ。ちょっと興味あります。チェーンソー男が同じような意味を持った存在なのか、とか。


鹿鼎記(ろくていき)

2008-01-10 16:33:03 | ドラマ・舞台
「トラックバックとコメントについて」

新年明けましたが、今年初めてのレビューです。今年もどうぞよろしくお願いします。
2008年最初のレビューは珍しくドラマからです。
あまりドラマのレビューはこちらに書かないのですが、次にDISCASから送られてくるDVD等を考えるとこのブログにレビューを書くのがずっと先になりそうだったので、書いてみることにしました。

最初タイトルを観た時、読み方が分からなかったのですが、「ろくていき」と読むそうです。英タイトルは「The duke of Mount deer」。直訳すると馬鹿の公爵。
中国では有名な金庸が原作のドラマで全40話。
トニー・レオンとアンディ・ラウが出演していて、トニー・レオンが主役です。W主役なのかな(汗)。
84年のドラマということで、当然のことながら、2人とも若い!!!そして、若いのにアンディは皇帝役が似合う(笑)。清朝時代のお話です。正直、全部観れるか自信がなかったので、購入はせず、レンタルで観始めて4話まで観ました。
ストーリーは以下の通り。

清朝時代、揚州の娼婦の息子として娼家に生まれ育ったいたずらっ子、韋小寳(トニー・レオン)。偶然にも宮廷で進行中の陰謀を知った彼は、故国を命からがら抜け出し、宮廷に潜りこむ。だが宦官に捕えられ、宦官派と皇帝派の暗闘に巻き込まれてしまった。康熙帝(アンディ・ラウ)は身分を偽って韋小寳と出会い、兄弟のように親密になった。小寳は秘密結社・天地会の首領、陳近南にピンチを救われ心服するが、彼らの目的は“反清複明"打倒・清朝宮廷にあったのだ。天地会と皇帝の間で綱渡りを繰り返す小寳は、中国各地はもちろん、未開の島だった台湾やロシアにまで足を伸ばす。康熙帝の義妹まで七人の妻に加えた彼に、皇帝は鹿鼎候という高い位を与えるが、天地会との関わりが発覚し・・・(楽天より)

まぁまぁ面白いです。私は観続けられそうなので、レンタルで最後まで観ようと思います。40話というと、ニコラス・ツェーが出演した「PRIDE -プライド-」というのがありましたが、あれもなんとか最後まで観ました。ラストはぐだぐだでしたが(苦笑)。

しかし、このドラマ、何に一番驚いたかというと、トニー&アンディが主役で主題歌をレスリー・チャンが歌っており、助導をベニー・チャン、編導をジョニー・トウがやっているということ(今、分かる範囲では1~3話がそうでした)。テロップを見て、目を疑いました(爆)。だから日本語字幕版が出たのね・・・。しかし今になって?(笑)

でも何より、トニーが出演したものが新たに日本語字幕付きで観られるということは、とても嬉しいです。かなり昔のドラマではありますが、アクションはそれなりに観れるし、衣装も悪くない。観終わるのがいつになるか分かりませんが、楽しみが増えました。

2月2日から「ラスト・コーション」が公開になるトニー・レオンですが、あまりのギャップに目が点になりそうです(爆)。