Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

曖昧な週末

2007-07-31 16:29:14 | 映画(あ行)
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マーク・ロイ、ジェイミー・オン、ヨーヨー・モン、テレンス・イン、サム・リー出演。アラン・マック監督作品。99年。

ある朝、二日酔いの不快感と共に目覚めたドン(マーク・ロイ)は、曖昧な前夜の記憶の中で、“ソニア”という名の女性とベッドを共にしたことを思い出す。しかし、彼女の姿は既に無く、青い手帳だけが残されていた。そこには電話番号と「拾った方は連絡して下さい」という文字があった。ドンは、同僚たちの話と手帳だけを手掛かりに、“ソニア”を求めてのクラブ通いをはじめる。そんなある夜、ニコル(ジェイミー・オン)と出会ったことで、平凡だった彼の人生が一変する。さらには最悪なことに、手帳を落としてしまうのだった――。 偶然、手帳を拾ったアシュレー(ヨーヨー・モン)は、そこにあった番号へ電話をした。相手の男はスティーブン(テレンス・イン)と名のり「恋人の“ソニア”は行方がわからなくなっている」と彼女に告げるのだった――。毎日クラブに入り浸っているゴードン(サム・リー)は、周りからは変わり者扱いをされていた。ある夜、いつものように飲んでいた店でドンという男と知り合う――。
記憶の中の“ソニア”を探すドンとその彼を振り回すニコル。スティーブンのために“ソニア”を探すアシュレーとそんな彼女に惹かれて行くスティーブン。何かを秘めながらも漂うように遊び続けるゴードン。様々な事件を経て、“ソニア”を捜し求めた皆が集まるクラブに、遂に彼女が姿を現す。

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
衝撃のラスト(笑)に驚いた度:★★★★☆

衝撃のラストに驚いたというより、笑ったと言い換えた方がいいかも(爆)。
引用したあらすじがとても詳しいので、書く事がないんですが(笑)。なかなか面白かったです。
これ、DVDじゃなくて、Yahoo!の動画で観ました。Winマシンに替えてから初の記念すべき動画鑑賞がこれ(笑)。
アラン・マック監督作品だったので、前から気になっていたのですが、こういうストーリーだとは全然知りませんでした。載っていたレビューをチラッと読んでから観たのに、衝撃のラストであることをすっかり忘れて観てました。なので、ふつーに驚いた&笑った。

登場人物それぞれの視点から描いてるので、時間が行ったり来たりするのですが、「運命じゃない人」を思い出しましたね。製作ではもちろんこの映画が先になりますが。
クラブなど、若者が集まる場所を描いているせいか、あまり香港映画っぽくない気がしました。どこもかしこも綺麗なんだもん(笑)。

この映画、誰が主役だったんだろう?最初に出てきたマーク・ロイが主役かと思ったら、途中からヨーヨー・モンの視点になったし、テレンス・インも重要な役だし、サム・リーは何か秘密を抱えてたし・・・

なかなか良い暇つぶしになりました。いや、誉め言葉ですよ(笑)。
Yahoo!動画で無料で観れますので、お暇な方はぜひ。

どろろ

2007-07-31 15:55:06 | 映画(た行)
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妻夫木聡、柴崎コウ、中井貴一、中村嘉葎雄、瑛太、原田美枝子、原田芳雄出演。塩田明彦監督作品。07年。

とある時代のとある国。戦乱が続き、荒廃が進む世を憂う武将・醍醐景光(中井貴一)は、国を治める力を手に入れるため、生まれてくる我が子の体48箇所を48体の魔物に差し出した。醜い姿で生まれ、そのまま捨てられた赤ん坊・百鬼丸(妻夫木聡)は医師・寿海(原田芳雄)に拾われる。寿海は百鬼丸に失われた部位の代わりとなる作り物の体と護身の妖刀を与え大切に育てるのだった。立派な青年に成長した百鬼丸は、魔物を倒すごとに失われた部位を一つずつ取り戻すことを知り、魔物退治の旅に出る。やがて、そんな百鬼丸と出会ったコソ泥・どろろ(柴崎コウ)は百鬼丸の不思議な妖刀を手に入れたくて彼の後を追い始める…。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
CGのちゃちさが気にならなかった度:★★★★☆

確か3回ほど映画館へ観に行こうとして断念した映画でした。観に行こうとするたび具合が悪くなったり、急遽コンサートに誘われたり、こりゃ映画館へ行くなと言われてるな、と勝手に思ったので、DVDを待ちました。
で、さっそく鑑賞。

予想してたよりも楽しめました。正直もっと酷いのかと(苦笑)。原作は未読、アニメも知りません。タイトルだけ知っていて、ストーリーも全く知りませんでした。
手塚治虫氏原作だけあって、ストーリーの元の部分は面白そうですね。父親のせいで身体の48箇所を魔物に取られてしまった主人公が、自分の身体を取り戻すために旅に出る、と。で、旅先でいろんなことが起こるわけですね。非常に連続アニメに似合う設定(笑)。
それをぎゅっと縮めて2時間ちょいの映画にした、と。
百鬼丸、どろろのキャラ設定も良かったです。百鬼丸は、最初は目も見えないし、なんだかニヒルでクールなキャラ。対照的に元気でよくしゃべるどろろ。柴崎コウさんのああいう役柄は初めて観ました。
ただやっぱり、旅の途中で出会う魔物との対決があまり印象に残らない。あっさりしてた感じがしました。子どもを餌にしてた魔物のところは比較的じっくりやってましたけど。

アクション監督はチン・シウトン氏。もちろんワイヤーアクションもバリバリ。妻夫木くんはどこまで自分でやったんでしょう。観ててそればかり気になりました。本人曰く、ちょっと練習すればたいていなんでもこなせてしまうそうなので、ある程度まではやったのかな?もちろんCGもバリバリ使ってるのですが、魔物はおお!と思うCGと、え?と思うCGの差が激しかったような。でもちゃちいCGも私はあまり気になりませんでした。これはこれでいいかな~~みたいな感じで。逆に凄いCGは見飽きたかも(爆)。芋虫のデカイ版みたいな魔物も、ハリボテみたいでしたが、逆に笑えました。
クライマックスは当然、父親との対決。中井貴一さん、ドラマ「HERO」での演技が素晴らしかったし、「亡国のイージス」の演技も素晴らしかったけど、この映画ではうーん・・・特に凄いとは感じなかったなぁ。このあたりに来ると、映画長いなぁ・・・と考えながら観てるので、あまり引き込まれなくて(苦笑)。けっこうダラダラに感じてしまいました。
もっとドラマの部分なのでじっくり描きたかったのでしょうが・・・。
弟の多宝丸役の瑛太は、印象薄いです。原田美枝子も最期はアッサリ・・・。

ラストは「残り24箇所!」みたいなテロップが出て、ああこれで続くなのね、と思ったわけですが、もう次を撮影してるんだっけ??
父親との対決が終わっちゃって、あとは強い魔物との対決になるのでしょうか。イマイチ、ピンと来ない気がしますが・・・どうせ続くなら、父親との対決を残しておけばいいのに、と思ったけど、この映画が好評だったら次も製作する、という手はずだったのかな。

ちと妻夫木くんがかっこよすぎる(キャラ的にね)ような気がするんですが(笑)、原作はどんな感じなんでしょう。興味が湧きました。アニメもDVDとかで観れるのかな?
関係ないですが、「どろろ」と打とうとして、間違って「そろろ」と打ってしまい、笑ってしまいました(笑)。


ベクシル -2077日本鎖国-(試写会)

2007-07-30 11:47:56 | アニメ・バラエティ(映画・TV)
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(声の出演)黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子、朴路美、大塚明夫、櫻井孝宏、森川智之。曽利文彦監督作品。

21世紀初頭、バイオ技術とロボット産業が急速な発展を遂げ、その両方で世界を大きくリードする日本は市場を独占してしまう。そんな中、国際連合は安全性や倫理的な問題を理由に厳格な国際協定を設けて規制を強化する。日本はこれに反発して国際連合を脱退、そして2067年、ハイテク技術を駆使した完全なる鎖国を開始する。それから10年、一切の闇に覆われた日本の実態を把握するため、米国特殊部隊“SWORD”は潜入作戦を決行、隊長レオン(谷原章介)の身を挺した行動と謎の日本人マリア(松雪泰子)の助けにより、女性兵士ベクシル(黒木メイサ)が潜入に成功する。その後マリアと行動を共にしながら、次第に日本を牛耳る企業“大和重鋼”が企む巨大な陰謀に巻き込まれていくベクシルだったが…。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
映像と音楽の迫力度:★★★★☆

公式サイト

3Dライブアニメ、と言うそうです。「アタゴオルは猫の森」と似たようなジャンルなのかな?
とにかく、絵が綺麗で、迫力があるし、音楽も凄かったです。よみうりホールでの試写会だったのですが、音響が良い。前からあんなに良かったっけ??(笑)2階席で観たのに、迫力ありました。
ストーリーはまぁまぁ面白かったです。この手のSFは嫌いじゃないし、予告は観ていったのですが、あまりストーリーをあれこれ想像せずに言ったので、単純に「へぇ~~」という感じで観れました。
敵(DAIWA)を倒すために、自らの犠牲をいとわずにトンネルを走る(飛ぶ?)シーンは迫力あるし、ドキドキしながら観ていて、気がついたら、涙ぐんでました(苦笑)。ああいうのに弱いのよね・・・。
ラストは日本人としては、えええ~~~?!という感じでしたが、まぁああならないように気をつけましょう、という事ですかね。昨日の選挙の結果を見ても、日本の国民は分かりやすいなぁと思う反面、まだまだ自分たちの意見を主張できるんだなと思いましたしね。かくいう私は昨日遊びまくって、選挙に行かなかった非国民ですが(爆)。

声優・・・というか、声あてをした俳優の中では、松雪さんが一番良かったです。声が艶っぽいんですよね。実写で観ると、あまり気付かないんですが、かなり色っぽい声で、上手かったです。別に色っぽい役じゃないですけど(笑)。谷原さんは、あまり出番がなかったですが、もともと声が素敵な人だし、もっと声優の仕事してもいいんじゃないかなと思ったり。黒木メイサちゃんも上手かったですよ。あまりメイサちゃんの声だ、という意識をせずに観れました。

このアニメは、音響の良い劇場で観るといいと思います。斜め後ろから声が聞こえてきたりして、いい感じです。
しかし、先日観たばかりの「トランスフォーマー」といい、ロボットづいてるなと観ながら思いました(笑)。

トランスフォーマー(試写会)

2007-07-26 16:04:23 | 映画(た行)
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シャイア・ラブーフ、タイリース・ギブソン、ジョシュ・デュアメル、アンソニー・アンダーソン、ミーガン・フォックス出演。マイケル・ベイ監督作品。

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
たくさんコミカルシーンがあって、驚いた度:★★★★☆

「ニホンノミナサン、ミテクダサイ」とかなんとか、スピルバーグ氏とマイケル・ベイ監督が予告でしゃべってましたね(笑)。
日本のおもちゃが一番最初で、その後、アメリカでアニメが出来て、それがヒット。日本でも放送、というので合ってるのかしら??

予告は結構前から何度も見ていたし、スピルバーグ氏が製作なのか~とか、また地球侵略の話~?(「宇宙戦争」はイマイチだった)とか、ロボットって別に興味ないしぃ~という感じで、劇場に観に行く気はサラサラなく、試写会で当たらなければ、見ないジャンルの映画でした。

が、しかし。
観てみたら、観る前と印象がエライ違います。コミカルなシーンが結構出てきて、それに時間を割いてます。主に、主人公サムと味方のロボットたちとの交流ですが、それが結構笑える。ラブシーンはないけれど、ごく普通の青年(サム)がイケテル女子に恋するパートも描かれてます。そういう細かい所は共感できるシーンでしたね。
最初の方で、敵のロボットか変身する姿は、ほとんどギャグみたいな感じで、スゲー!というより、プッと吹き出してしまう感じでした。ロボット好きな人たちに怒られてしまうかもしれませんが・・・。だって、カシャ-ンカシャ-ンという変身がなんだかコミカルなんだもの。
巨大ロボットが出てきた時はさすがに凄いと思ったけど、CGが凄いとかよりも、味方のロボットのキャラが面白くて、サムが家にあるモノを取りに帰った時も、道路で待っているように言われたのに、じっと待っていられなくて、サムの家の狭い庭を巨大ロボットたちが占拠してしまったり、サムの親に見つからないように隠れたり、口に人差し指を当てて、「しーっ」っとやるシーンが笑えました。あのデカイ図体をどうやって隠すんだ(笑)。サムをガードしているというバンブルビーというロボットとの交流も良かった。結構長くその手のシーンをやってて、やり過ぎじゃないの?と思ったりしたんですが、味方のロボットがピンチになった時に、気付きました。ヤバイ、このロボットのこと、好きになっちゃってる!と(笑)。連れて行かれるロボットを助けようとするサムに感情移入してるんです。うまいな~~と思いましたね。

クライマックスのロボットVSロボットの戦闘シーン、迫力はあったのですが、どれが味方でどれが敵なのか分かりにくいです。で、敵を倒すシーンも「え?」という終わり方。

ロボットは、ガンダムのようであり、エヴァのようでもあり・・・他に私がロボットをほとんど知らないから、という話もありますが(笑)。
ストーリーはちょっと子どもっぽい感じもしました。一応、子どもがターゲットなのかな?
サムがロボットを見て「日本製だと思う」と言うシーンもあります(笑)。ロボット好きな人の心をくすぐる何かがある映画だなと感じました。
ただ、ロボットに興味のない私でも十分楽しめたので、ちょっと予想外でした。お金出してみても、損はしないかな。ただ、これも上映時間長いよね・・・
CGが凄い凄いと言われている映画ですが、私はCGよりも、ロボットのキャラが気にいったし、サムに共感した映画でした。


包帯クラブ(完成披露試写会)

2007-07-24 15:42:36 | 映画(は行)
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柳樂優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜妃出演。堤幸彦監督作品。

大切なものが少しずつ失われていく毎日に、嫌気がさしている女子高校生のワラ(石原さとみ)は、ある日、病院の屋上のフェンスを乗り越えようとする。そのとき、奇妙な関西弁を話す入院患者の少年ディノ(柳楽優弥)が、突然ワラの前に現われる。手首に傷を負ったワラの心の傷を見抜いたディノは、ワラの手首からほどけ落ちた包帯をフェンスに結び付け……。心に傷を負った人々を癒すため、依頼の場所に包帯を巻いて回るクラブを結成した若者たちの青春ストーリー。(yahooレビューより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★★☆
青春度:★★★★☆

完成披露試写会に行ってきました。1Fから詰めて座るように言われ、入ってみると席の半分以上が「指定席」と書かれていて???
普通の席はもうないけど、何の説明もないまま、人はどんどん入ってくるので、仕方なく指定席に座ったら、指定席には座れないと言われた。2Fへ行けというので、しかたなく2Fに行ったら、そこも指定席が2列くらいあって、他の席も埋まり始めていて、先に並んでいた私たちよりも、後に並んでいた人が先に座っていた。なんだかすごく感じ悪い対応だったんですけど(怒)。劇場の人なのか配給会社なのか知らないけど、もうちょっとちゃんと誘導して欲しい。1Fの席が少ないなら少ないで、だいたいの人数以上は2Fへ誘導して欲しかった。映画見る前から、すごく気分が悪くなりました。こういうのって映画の評価に影響するので、反省して、今後に活かして下さい。

登壇者は、堤監督、柳楽優弥くん、石原さとみさん、田中圭くん、関めぐみさん、佐藤千亜妃さん、原作者の天童荒太さんでした。2Fからだったので、遠くて、表情はほとんど見えなかったけど、柳楽くんは緊張しているようでした。堤監督は、なんだか挙動不審で落ち着かない(笑)。相変わらず金髪(というか黄髪?)。原作者の天童さんが一番しゃべってたような。出演者と監督で高崎市へ行き、合宿をしたそうです。ロケ地を回って、感覚を掴んでもらい、撮影時にすんなり演技に入ってもらうためだったそうで、出演者もやりやすかったと言ってました。
その後、観客に配られていた包帯を頭の上でピンと伸ばして、撮影。今朝の芸能ニュースでも流れてました。2Fもやって下さいと言われてやったけど、やっぱり映ってなかった(笑)。

劇場での対応にカチンと来たものの、映画の評価は高評価(笑)。
堤監督の映画なので、ちょっと期待して行ったのですが、期待以上でした。
私の好みのストーリーだったというのも、もちろんあると思います。最初から泣いてました。たぶん、あんなに最初の方から泣いてたのは、会場で私だけだと思いますが(大笑)。
この映画は人の痛みとそれを癒そうとして、自分自身も癒されていく傷を負った少年少女たちの青春ストーリー。
よくある事だったり、凄く大きな傷だったり、傷の種類はいろいろだけど、なんてストレートに表現している映画なんだろう、そして、なんて青春しているんだろう(笑)、と思いました。胸にグサグサ突き刺さって、エピソードごとに泣いてました。

「包帯クラブ」という発想はとても面白いですね。HPで、傷を負った人から依頼を受け、クラブのメンバーが傷を負った場所へ行き、包帯を巻く。それを写真に載せて、依頼者はそれを見る。そして、自分が立ち直るキッカケにする。
なんて単純で、バカらしくて、そんなことで癒されるわけないじゃん、って思えるような行動なんだろう、と冷静に観ていると思うのですが、女の子が連れ込まれた事件があった場所に包帯を巻くエピソードはとても良かった。ソファーやその場所にあった物に包帯を巻き、それを燃やすという「葬式」の様子を写真で見た、依頼者の女の子が、病室で、看護婦がさげようとしている食事を泣きながら「食べます」と言ったシーン。彼女は間違いなく、メンバーのしてくれた事から何かを受け取ったんだなと思えました。
ディノも、ワラも、タンシオも、リスキーも、ギモも、テンポも。みんな何かの傷を背負って生きていて、包帯クラブでの活動によって、変わっていく様子が描かれています。それぞれのキャラクターも個性があって良かったと思います。
柳楽くんは、なんちゃって関西弁で、なんだかとてものびのび演技をしていました。「星になった少年」の頃から考えると雲泥の差。凄くいい演技でした。石原さとみちゃんも、特に好きな女優さんではないのですが、好感が持てましたね。
堤監督は、本当に若手俳優を撮るのが上手い監督ですよね~~。

「存在するだけで、誰かを傷つけているかもしれない」というのは、キツいな~と思いましたが、実際、自分が幸せな気持ちでいたり、幸せな経験をした時、その裏で、悔しかったり、辛かったりする人が確実にいる、というのも事実。
私は子どもの頃、友達が今どんな気持ちでいるのか、本当に知っていたのかな。人の痛みを分かってあげられる人間だったのかな。そんなことを考えました。

きっとそのうち、「包帯クラブ」は自然消滅するのでしょう。ずっと続けられるものでもないのだし。二人三脚で橋を渡って、キャーキャー言えるのは、10代のうちだけ(笑)。だからちょっぴり羨ましいのです。
昨日もらった包帯はとっても分厚くて・・・私はどこにあの包帯を巻くのだろう?

トニー・レオン緊急来日&舞台挨拶

2007-07-18 10:56:11 | 本・雑誌、その他雑記
7月19日(木)みゆき座、ららぽーと横浜にて、トニー・レオンの舞台挨拶があります。
「傷だらけの男たち」みゆき座は15:55の回終了後、18:35の回上映前。ららぽーと横浜は14:00の回終了後です。
ららぽーと横浜はまだチケットがあります!平日昼間ですが、都合のつく方はぜひ!!
http://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/TNPI2000J01.do?site_cd=036

ちなみにこ~んな記事あ~んな記事を書いたので、詳細はそっちでも確認できます。


私は、みゆき座でチケット取りました。
昨日、改めて取ったチケットを確認したら、チケットを購入した時間が載っていて、12:12とあった。
ありえん。
普通なら、会社の最寄駅まで10分かかる。んで電車に乗っている時間だけでも5分はある。で、有楽町からみゆき座まで。
普通は12分で行けるはずない。
猛ダッシュしたおかげで今日は筋肉痛ですが(笑)。
購入した時間が12:12なので、窓口に着いたのはもっと早いな・・・。息も絶え絶えにしゃべる私を、劇場窓口のおねーさんは、不思議に思ったことでしょう。そうでもないかな?
みゆき座に電話した時は、男性の方が出て、「朝から問い合わせが殺到しています」と言われたのよね。
焦った私は、チケットを購入するには、劇場窓口へ行けばいいんですか?と聞いたら、まぁそうです、みたいな返事だった。
あとで冷静に考えれば、チケットぴあでも購入できたのだけど・・・・・・(笑)
結果的に席が良かったので、ダッシュした甲斐があったのだけどね。

舞台挨拶の様子、レポできればいいんだけど、好きな人が出る舞台挨拶って、いつもまともに聞いてないからなぁ(爆)。見過ぎなんだよね、その人を(笑)。

TATTOO -刺青-(第16回東京国際L&G映画祭)

2007-07-17 16:32:04 | 映画(た行)
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レイニー・ヤン、イザベラ・リョン出演。ゼロ・チョウ監督作品。

タトゥーサロンを営む竹子(イザベラ・リョン)の元に客として訪れたジェード(レイニー・ヤン)は、飾られた彼岸花の絵に魅せられ、同じ絵柄のタトゥーを入れて欲しいと頼む。しかしその絵は思い出の品であり、タトゥーには出来ないと断る竹子。2人は気づいていないが、昔ジェードは竹子に憧れを抱いていた…。(公式サイトより)

東京国際L&G映画祭公式サイト

7月12日から16日まで開催されていたL&G映画祭に行ってきました。見たのはこの映画のみ。
なぜこの映画を見ようと思ったのかといえば、イザベラ・リョンが出ていたから、というのが理由。去年の東京国際映画祭で「イザベラ」という映画を見たのだけど、その映画に出演していて、なかなか演技が良かったので、気になっている女優さんなのでした。



映画は7月13日の18:15からだったのですが、18:10過ぎても開場しないので、おかしいなと思っていたら、アナウンスが入り、字幕機が故障のため、日本語字幕が出ませんとのことだった。それでもよければ、入ってね、という感じで、ポカーンとしたけど、まぁここまで来たし、雰囲気だけでも、と思い、入ることにした。その後、なんとか復旧作業をして、日本語字幕は無事出ました。ホッ。

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆

タトゥサロンに来るジェードは、ネットアイドルという設定。ジェードの部屋をネットで見れて、リアルタイムで話せたり、チャットが出来るもの。時々、この手の設定を映画で見かけるのですが、実際にもこういうのあるのかな・・・私が知らないだけ?(笑)
ジェードのセクシーなダンスにちょっと驚き。レイニー・ヤンは歌手なので、歌も上手いです。実年齢は22才くらいのはず。童顔なので、子どもっぽいイメージがありましたが、なかなか良かったです。

対する竹子は刺青師の役。師匠が日本人でした。あの役者さんは知らない人でしたが、完全に日本人が話す日本語でした。吹替えじゃないよね?
竹子の弟は、解離性障害で、記憶がないという設定。それだけじゃなく、精神年齢も幼い感じでした。竹子が高校生(?)くらいの時に弟を家に一人して、好きな女の子の家でベッドインしていたら、地震が来て、あわてて戻った時には、地震で倒壊した家の前で弟がぽつんと座っており、家の下敷きになった父親の手だけが見えていたというシチュエーションに出くわし、それが弟が病気になった原因であり、竹子のトラウマになっていました。その父親の手には、彼岸花の刺青がしてあり、弟はその刺青だけを覚えていたので、竹子は自分の腕にも同じ刺青を入れています。

そういう過去があるので、イザベラ・リョンは終始、暗い顔をしてましたね。竹子が高校生くらいの時に、ジェードは、竹子に憧れ、竹子が道を通るのを待っていて、知り合いになったのですが、その時、ジェードはまだ小学生くらいの年齢。実年齢はイザベラ・リョンの方が4歳くらい年下ですが(まだ19才くらい)、ちっとも違和感ありませんでした(笑)。イザベラ・リョンが凄く大人っぽいんだよね。映画の中では20代半ばくらいの年齢に十分見えました。

タトゥサロンに通ってくる男の子はお腹に鬼武者を入れて欲しいとせがみます。男は力を、女は愛を刺青に求める、とか。無邪気な男の子で、竹子を慕っていますが、彼もまた孤独なのだと感じました。
そう、登場人物がみな、孤独でした。
ネットアイドルのジェードを逮捕するために、ネットで監視(参加も)している警察官がいましたが、彼はジェードを逮捕したくなくて、何度もこういうのをやめるように説得します。ジェードは彼を竹子ではないかと思っていて、説教に反発するものの、本当は止めて欲しかったのかなぁ・・・と思ったり。竹子ではないと分かった時のジェードの涙にグッときました。
ラストは竹子とジェードは復活したのかな。竹子が明るい顔をしてたのは、弟が目覚めて、またジェードに会う気になったからなのかな、と思いました。

ストーリーはつまらなくないのだけど、グーっと引っ張られる何かが足りないような気持ちになったので、凄く面白かった!というのとはちょっと違うのですが、レビューを書いていたら、結構良かったのかも、と思えてきました。
レズの話ではあるけれど、それがメインというわけじゃないので、この手の話がダメな人も抵抗は少ないと思います。
ベルリン映画祭でテディ賞をもらったそうですが、果たして日本公開はあるのか・・・?


カオス

2007-07-12 11:08:22 | 映画(か行)
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ジェイソン・ステイサム、ウェズリー・スナイプス、ライアン・フィリップ、ジャスティン・ワデル出演。トニー・ジグリオ監督作品。05年。

シアトルのグローバル銀行を強盗グループが襲撃、人質を取って立てこもる。リーダーのローレンツ(ウェズリー・スナイプス)は、ベテラン刑事コナーズ(ジェイソン・ステイサム)を交渉役に指名。コナーズは前の事件で問題を起こし謹慎中の身だったが、警察幹部は若手刑事デッカー(ライアン・フィリップ)を相棒につけることを条件に復帰を認める。コナーズはさっそく現場に赴きローレンツとの交渉を始めるが、事態は一向に進展せず、ついに強行突入を決断、しかしSWATの身勝手な行動が混乱を引き起こし、犯人たちを取り逃がしてしまう。ところが、金庫からはなぜか何も盗まれておらず、ローレンツの不可解な行動に謎は深まるばかりだったが…。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
このラストはOKなの?度:★★★★☆

ストーリーを全然知らずに観始めました。なんで借りたのかも思い出せない(笑)。
主役のジェイソンは今、公開中の「アドレナリン」で凄いことになってますが(爆)。テレビでCMをよく見かけます。
「アドレナリン」は「トランスポーター」シリーズとはまた違った雰囲気の役でした。
始まってすぐに銀行強盗が起き、謹慎中のコナーズが復帰して犯人と交渉へ・・・という展開だったので、銀行強盗の話なんだ~~と思ってみていたら、あっという間に銀行へ強行突入したので、びっくりしました。そしたら、それがメインの映画ではなかったんですね・・・・・・。いやもう全然疑ってみてなくて、サプライズ!でした(笑)。

以下、ネタバレありです。

ジェイソンが主役なので、コナーズ視点で映画を見ていて、ライアン演じるデッカー刑事が最初はウザかった。でも、家が爆発して、コナーズが死んだあたりから、なんだかおかしいと気付きました。主役がそんな簡単に死ぬわけないし、遺体もはっきり見せなかった。こりゃ生きてるな、と思いましたが、黒幕だとは思わなかった・・・・・・。
なので、サプライズになったという点で総合は★3.5でもいいと思います。面白かった。

が、ラスト、あの終わり方でいいんでしょうか?正義が負けることもある?え?それでいいの?続編あり?なんて考えてしまいました。自家用ジェット機でトンズラかよ!みたいな(笑)。


傷だらけの男たち 鑑賞2回目

2007-07-11 10:10:27 | 映画(か行)
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試写会に続いて、鑑賞2回目です。
試写会での感想はこちら
何回か観に行くかも。
前回、疑問に思ったことなどが、ほとんど理解出来ました。ヘイとスクツァンを狙っていたのは、冒頭で逮捕されたライ・サンワーだということが、はっきり分かったし、前回観た時よりも、音楽(音響効果も含む)が、映像と合っていたと思いました。前半は映像がスタイリッシュだと思ってたのですが、後半も思ってたより良かった。何より、金城くんの魅力が前回よりも分かりました。前回はよっぽどトニーばっかり観てたんだな(笑)。

以下、ネタバレ全開ですので、ご注意願います。


ラスト、スクツァンが病院で目覚めて、ヘイに話すシーンがあるのですが、え?なんで分かるの??というセリフだったので、これってヘイの妄想かなと理解してたのですが、パンフレットを読んだら、トニーは妄想として解釈してないみたいで・・・ヘイが細工してたのをうっすら目を開けて見てたので、スクツアンは全てを理解したんでしょうか?昏睡状態があんなに続いてたのに、急にしゃべるし(挿管されてててもしゃべれるんだっけ?)、手も動かすし、うーむ・・・・・・。

この映画を観ると、ヘイは復讐以外に何か生きていく方法がなかったのかな・・・・・・と考えてしまいます。辛い過去を持っているからこそ、幸せに生きて欲しかった。スクツァンの存在は、彼の痛みを癒すものにはならなかったけれど、復讐した後に、大切な存在だと気付いたのは、まだ救いかな。スクツァンが昏睡状態の時のヘイの表情は、それでも後悔しているようには見えなかった。物凄く複雑な感情が渦巻いている、という風に見えました。スクツァンが、チャウの実の娘じゃないと分かった時も、ヘイは黙ってじっと座っているだけで、助けるために家に戻ろうとしなかった。私が脚本を書くとしたら、すぐに家に助けに戻らせるという風に書きたくなっちゃうけど、それだけ、彼にのしかかっている過去が重いという事なんだろうなと思ったり。ミスのない完璧な計画で、もしバレなかったとしたら、ヘイはスクツァンの財産を相続して生きていくつもりだったんだろうか?大切な家族と気付いたから、ああいうラストになったんだろうか?

ポンも、真相を知った後(真相を追求しないと気がすまないという設定なので、真相を追究してしまうのは仕方ないと思う)、黙っているという選択もあった。ヘイに話せばああいう結果になることだって、予想できたわけだし。悩んで飲んで、飲んで悩んでああいう風にするしかないと結論を出したのだと思うと、それも辛い。ただ間違っているとも思わないけれど。銃声がした時の、ポンの表情がまた涙を誘うんだよね・・・。
ラスト、やや明るく終わるのがなんだか許せない私は、やっぱりヘイに感情移入してしまっているんだろうなぁ・・・・・・。本来は、あれが観客にとって救いになるはずなんだろうけど。

ノベライズが出ているようなので、サントラと一緒に購入して読んでみようと思います。
テーマソングを歌っているあゆの曲「glitter/fated」(テーマソングの『secret』はカップリング)も買おうかなと思ってます。DVDの方だとショーンが見れるみたいだし。
あゆのCDを買う事なんて、一生ないと思ってたのに(爆)、自分でびっくりです。


・・・・・・というレビューを2日程前に書いたのですが、昨日、ノベライズを読みました(まだ数ページ残ってますが)。ほぼ、ポンの視点で書かれていました。小説になると、映像とは表現方法が違うので当然ですが、省略されているシーンも多々あるし、映像と文章の違いがはっきり分かります。映画を先に観てしまっているというのもありますが、私はやっぱり映像が好きなんだなと実感しました。
子どもの頃から文章を書くのが好きで、作家になりたいと思った事もあるのですが、映画に出会ってからは、小説よりも映画の脚本を書くことに興味を持ちました。
私はたぶん、映像の力を信じているのです。自分では撮れないくせに(笑)。
言葉でしか語れないこともあるけれど、言葉では語れないものも、またあると、そう信じているのです。

というわけで(?)、この映画、好きです。今日また観に行こうか迷ってます。1週間に3回同じ映画観るってのも・・・・・・(笑)。

ちなみに、ノベライズでも、スクツァンが病室でしゃべるシーンがあり、それをポンがドアの外(だったかな)で聞きます。だからほんとにしゃべってるらしい。うーむ・・・・・・(←納得いかないらしい)