Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ロード・オブ・ウォー

2006-11-29 11:11:09 | 映画(ら行)
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ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク、ジャレッド・レト、ブリジット・モイナハン、イアン・ホルム出演。アンドリュー・ニコル監督作品。05年。

ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれ、少年時代に家族とともにアメリカに渡ったユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は、ニューヨークにレストランを開いた両親を手伝っていた。ところがある時、ギャング同士の銃撃戦を目撃し、今の世の中では、食事を提供するレストランと同じように武器を供給する仕事が求められているのだと気づく。そして、弟のヴィタリーを誘い、2人で武器売買の事業に手を染める。日々弾丸が飛び交い、火薬が炸裂する裏社会で天性の才覚を発揮し、世界有数の武器商人へと成長していくユーリー。やがてギャングやテロ組織ばかりでなく、国家さえクライアントにし、成功の絶頂にまで上り詰めるのだが、そこには執拗につきまとう、インターポールのバレンタイン刑事(イーサン・ホーク)の姿があった…。(amazonレビューより)

武器商人が主人公、そしてブラックコメディの映画でした。劇場公開時から気になっていましたが、アッサリ上映が終了したので、果たして評判はどうだったのだろうと思っていたのですが、概ね好評価な感じ?
シリアスになりがちなテーマをエンターティメントに、そしてアメリカの大統領が一番のお得意様と強烈に皮肉っている所が気に入りました。しかし、よく上映出来たね(笑)。
アメリカ大統領がお得意様・・・というのは予告で観ていたので、軽いタッチで最後まで押すのかと思っていたら(だから余計によく上映出来たなと思っていた)、ラストでは、弟を失い、妻子は去っていき・・・と武器商人としての性を描いていました。
ラストでの、ユーリーとバレンタイン刑事のシーンは良かった。静かに語るニコラス・ケイジの演技はさすがだと思いました。
冷戦後のロシアから大量に余った武器を買い取り、アフリカの独裁国家に売るという、ありそうでなさそうで、でもやっぱりありそうな話。実話を基に作った映画だそうですが・・・。売った武器により、目の前で虐殺が行われても、自分には関係ない、これはビジネスだと割り切る主人公ユーリーには決して感情移入できないけれど、金が目的じゃなく、才能なんだとのたまう彼をなぜか憎めない。これってニコラス・ケイジがハマリ役だからなのかなー。
戦争があるから、武器商人がいるのか、武器商人がいるから戦争が起きてしまうのか・・・・・・まるでニワトリが先か卵が先かみたいな現代の戦争事情ですが、日本だって、たっくさん武器持ってるわけだからねー・・・戦争しないとは言ってるけど(先制攻撃はしない、か)いつまで対岸の火事でいられるのか分かったもんじゃないですね。
ミサイルあるけど、いる?とニコラス・ケイジが売り込みに来ないことを願いたいもんです(笑)

ディパーテッド(東京国際シネシティ映画祭・招待作品)

2006-11-27 15:36:57 | 映画(た行)
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レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォルバーグ、マーティン・シーン、レイ・ウィンストン、ベラ・ファーミガ、アレック・ボールドウィン、アンソニー・アンダーソン出演。マーティン・スコセッシ監督作品。

公式サイト

東京国際シネシティフェスティバル2006 公式サイト

ボストン南部。刑事ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)は、コステロ(ジャック・ニコルソン)が仕切るギャングのシンジケートへ潜入、一方、冷淡な犯罪者、コリン・サリバン(マット・デイモン)は警察へ潜入する。互いに組織の作戦を探り合う二重生活が始まる…。 (goo映画より)

皆様ご存知の通り、香港映画の「インファナル・アフェア」のリメイク版です。
私の「インファナル・アフェア」シリーズのレビューは下記の通り。
「インファナル・アフェア1」
「インファナル・アフェア(TV放映)」
「インファナル・アフェア2 無間序曲」
「インファナル・アフェア3 終極無間」
「インファナル・アフェア3 終極無間(2回目)」
「インファナル・アフェア1,2,3 キネカ大森で連続鑑賞」

東京国際シネシティフェスティバル2006のクロージング作品として上映されたこの映画を観てきました。
いつもこのブログに来て下さる方々は、よくご存知だと思いますが、私はオリジナル版の大ファン。この映画で香港映画オチしたと言っても過言ではありません。なので、リメイクの話を聞いた時は、やめてくれ、と正直思いました。
十数年後にリメイクするならともかく、今リメイクする意味がどこにあるのか、私には理解出来ません・・・・・・。単にアメリカ人は字幕読むのが苦手だから、面白い映画はリメイクしちゃえ、という感じなのか?とか、アンタたちもたまには字幕読めよ(笑)と思ってしまいます・・・・・・。
リメイク権を買っても、そのまま放置される事も多々ある中、ちゃんとリメイク版を作ったのは、やはりリメイク権が高かったから?(笑)

前フリはともかく(笑)、観てどう思ったかというと・・・・・・「インファナル・アフェア」に思い入れのある人は観なくていいです。観ない方がいいです。ワタクシ、後悔しました(苦笑)。

昨日、観終わった時点では、怒りや悲しみを通り越して、せつなくなり、落ち込んで帰ってきました。一晩寝たら、どうでも良くなったけど(笑)。
マーティン・スコセッシ監督は、オリジナル版を観ないで(現時点ではどうか分からないけど)映画を撮るという話を聞いていたのですが、やっぱり観るべきだったのでは?
「インファナル・アフェア」のどういう所が観客の心を掴み、これだけヒットしたのか、という事を分かってないような気がします。
香港の観客がどう思ったのかは具体的に知りませんが、私がこの映画に惹かれたのは、潜入捜査官ヤンの、警官でありながらマフィアのふりをして、悪事を働き、暴力をふるい、いつバレるか分からない危険に命をさらす辛さや苦しみ、アイデンティティの危うさであり、潜入マフィア・ラウの、エリート警官として、マフィアからの情報で昇進していくものの、正義に目覚め、善人として生きたいと願いながらも許されず、太陽に恥じる事なく生きたヤンに憧れ、精神を崩壊していく様子、そして二人の運命に翻弄される姿だったのに・・・・・・。
少なくとも、この映画には、潜入マフィアの葛藤が描かれていなかった。リメイクというのは、そのまま作る必要はもちろんないのだけれど、そこを描かなくて、一体何を描きたいのだろう?これじゃ主人公、ただの悪いヤツじゃん・・・・・・
一晩寝て思ったのは、もともと仏教的思想が根底にあるという設定で作る事は無理なわけで、同じ視点で作る必要もない。主人公二人の葛藤を描く、という事も望むべきじゃなかったのね・・・・・・。
ただ、それを差し引いても、あのラストはねぇだろ、とか(笑)、なんであんなに会話が面白くないのか、不思議でならない。全然心が惹き付けられない。
ハリウッド映画の会話(セリフ)のウィットに富んだ面白さには、いつも感心するのに、それが全然感じられなかった。
冒頭のジャック・ニコルソン(コステロ)のモノローグにもちっとも心を惹かれないし、レオナルド・ディカプリオ(ビリー)とマーティン・シーン(クイーナン)&マーク・ウォールバーグ(ディグナム)が最初に交わすビリーの過去や家族の会話も長いだけで、なんだかあまり要領を得ない感じでした。レオの目つきが鋭くなっていく様子は良かったけれど。
せっかく観たのだからいい所を探したいのだけど、あまり見つからない・・・。唯一、変更点で悪くないなと思ったのが、リー先生じゃなくて、ベラ・ファーミガ(マドリン)の役。マット・デイモン(コリン・サリバン)の恋人でありながら、患者であるビリーにも惹かれてしまうという役。ケリーとサミーの役が一つになってた。三角関係のドロドロとかが始まったらそれはそれで嫌だなと思ったのだけど、さすがにそれはなかった(笑)。
ビリーとマドリンのカウンセリングルームでの会話も面白くなかったな・・・・・・

・・・・・・今、思ったんだけど、もしかして字幕のせいもある??(汗)
ちなみになっちゃんではないです(苦笑)。

あとは、ジャック・ニコルソンがでしゃばり過ぎ(苦笑)。出番増やせと言ったとか言わないとか噂は聞きましたが、あなたはいるだけで十分存在感があるんだから、若い二人に焦点充てさせてあげてよ(笑)。
コステロVSクイーナンというシーンがなくて(コステロVSクイーナン&ディグナムはちょっぴりあった)、あの腎臓だか肝臓が一つだけあって麻雀パイで選んで・・・というくだりのシーンがない。別に麻雀パイじゃなくていいんだけど、ああいう息を飲んで見つめてしまう会話のシーンとかがないんだよね・・・・・・
当然、あの屋上での拳銃突きつけるシーンも、アッサリしたもんで・・・(苦笑)。まぁそれを言ったらキリがないんだけれど。
一つ吹き出したのが、コステロとサリバンの映画館の密会の後、ビリーがサリバンの後をつけるシーン。携帯が鳴った(爆)。確か映画館の中ではちゃんとマナーモードになってたのに、直後のあのシーンだけ着信音鳴ってんの(笑)。

結局文句ばっかり書いてるみたいでいやーな感じなんだけど、それぞれの役者の演技はまぁまぁ良かったと思います。特別誰がいいという感じでもなかったけれど。
レオは、これで主演男優賞を狙っていると聞いたけど、アメリカではこの映画、ヒットしたみたいなので、それもアリなのかな?
この映画、ヒットもそうだけど、評価もなかなか良いらしく、どの辺が高評価に繋がっているのか、私にはちっとも分からない(泣)。スコセッシ監督の映画は、「ギャング・オブ・ニューヨーク」を見たけど、ダラダラ長いだけで、何が面白いのか分からなかった・・・。スコセッシ監督とは相性が悪いのかしら・・・。

ところで、上に観なくていいです、と書きましたが、私がまだ観てなくて、観た人のレビューを読んでいて、そう書かれていたとしても、観ますよ。で、後悔する、と(笑)。
世間が×を出す映画にめちゃくちゃ惹かれる事もあるので、やっぱり自分で観て判断したいですから。じゃないと文句も言えないし。

というわけで、営業妨害をしているわけではありませんのであしからず(笑)。

THE 有頂天ホテル

2006-11-24 12:04:25 | 映画(た行)
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役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子他多数。三谷幸喜監督作品。05年。

都内の高級ホテル“ホテルアバンティ”。新年のカウントダウンパーティーまであと2時間あまり。その成否はホテルの威信に関わり、これを無事終えることが副支配人の新堂平吉に課せられた責務。ところが、そんな新堂をあざ笑うかのように、思いも掛けないトラブルが次々と発生する。刻一刻と新年のカウントダウンが迫る中、従業員と“訳あり”宿泊たちを襲う数々のハプニング。はたして彼らは無事に新年を迎えることができるのか?

好評である事は知りながら、劇場に足を運ぶには今一歩興味が持てず、DVDでの鑑賞になりました。なるほど。面白いです。三谷氏にこういうシチュエーションコメディを書かせたら、やはり天下一品ですね。分かりやすいし、笑えるし、何より見ていて上手いな~と思いました。ごちゃごちゃしていた事柄がラストに向かって一気に終息していく様が見ていて爽快感に繋がります。

それにしても豪華な出演陣。これだけの人を集められるというだけでも凄いですね。撮影も大変だったんじゃないかと思います。
個人的に面白かったのは、オダジョーの筆耕係。そんな係があることも知らなかった。そして、あの髪型(爆)。普通にかっこいいオダジョーじゃつまんないもんね。そして、役所さんが持ってきたサンタのヒゲで代用する筆に大受け。サンタの顔がぐるっと180度回転したシーンは、この映画で一番ウケたシーンでした。なんかツボった(笑)。
ホテル探偵の石井正則さんが忘れた頃に画面に現れるので、面白かったなぁ。途中で「古畑さん」と呼ばれてたような気がしたんですが、気のせいですかね?
それから、今、出演者一覧を見ていて、吹き出したんですが、アヒルのダブダブの声を山寺宏一さんがやってるという(笑)。ガァガァ、のために山寺さんを呼んだのか(爆)。
篠涼が色っぽくてバカっぽくて可愛かったな。寺島さんがあんまり活躍してなくてちょっと残念だった。
全部書いてるとキリがないので、もうやめます(笑)。

なかなか楽しめた2時間ちょっとの映画でした。

ヒストリー・オブ・バイオレンス

2006-11-22 11:15:40 | 映画(は行)
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ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート、アシュトン・ホームズ、ハイディ・ヘイズ出演。デヴィッド・クローネンバーグ監督作品。05年。

インディアナ州の田舎町で小さなダイナーを経営するトム・ストールは、弁護士の妻と2人の子どもとともに穏やかな日々を送っていた。そんなある夜、彼の店が拳銃を持った2人組の強盗に襲われる。しかしトムは驚くべき身のこなしで2人を一瞬にして倒してしまう。店の客や従業員の危機を救ったトムは一夜にしてヒーローとなる。それから数日後、片目をえぐられた曰くありげな男がダイナーに現われ、トムに親しげに話しかける。人違いだと否定するトムだったが、トムの過去を知るというその男は、以来執拗に家族につきまとい始める。(allcinema onlineより)

予告編を見て、非常に興味を惹かれた映画でした。かなり私好みのストーリー(笑)。どっかで見たようなストーリーだったとしても、見終わった後にせつない気持ちになったりしたら、それでヨシとしようと思って、劇場で見るつもりでしたが、単館映画で、どうにも時間が合わず、しかもあっという間に上映が終わってしまったので見に行けず、やっとDVDで見ました。
しかし、この映画、私が予想していた雰囲気とは違いました。トム演じるヴィゴ・モーテンセンは予想以上に寡黙な男だったし、暴力描写がこれまた予想以上にリアルでした。さっき思い出しましたが、そういえばこの映画、R-15指定でしたね。
そして何より、ハリウッド映画らしくない静かで淡々とした映画だったという印象が強いです。音楽もそんなに強調されていませんでした。

娘が悪夢にうなされると家族で慰めたりするような温かい家庭であるという描写があり、また奥さんのエディが「10代の頃に出会いたかった」というセリフから、トムがエディと出会ってそんなに経っていない事、おそらく娘と息子は奥さんの連れ子であると推測されます。そんなごく普通の家族と暮らすトムは、ダイナーのマスター。そこに現れる悪人二人に強盗に入れらた時、あっという間に二人を銃でやっつけたことから英雄になりますが、トムの過去を知っているというギャングが店にやってきてトムのことを「ジョーイ」と呼びます。人違いではなく、トムは過去を隠して生きているのだなとすぐに分かりますが、トムは必死に家族を守ろうとします。
ギャングたちを倒すものの、家族には、トムの過去がバレてしまいます。妻からは拒否され、息子も一度は、トムを拒否するものの、トムがギャングのボスで兄、そしてその手下たちを倒して帰ってきた後、娘は無言でトムの前に皿とナイフ&フォークを用意し、息子はローストビーフをトムの前に置きます。下を向いていた妻のエディは顔をあげ、トムを見つめ、トムはエディを見つめ・・・・・・映画はそこで終わっています。観客に委ねるラストですね。

ダイナーに押し入った強盗やギャングたちを倒すヴィゴのアクションは見事です。ちょっとギャングたちが弱すぎる感じもしますが、それくらいジョーイは熟練しているのでしょう(笑)。
いじめられていた息子のジャックが暴力で向かっていくシーンや、エディに過去を知られた後、階段の途中での暴力的なセックス描写など、過激なシーンもありますが、印象としては、やはり静かな映画だなという感じ。暴力というものを静かに描き、問題提起しているようでした。

しかし、自分の過去を知るものをすべて抹殺し、家に帰る・・・というのは予想外の展開でした。そのままどこかへ行き、またやり直すのではなく、家族に受け入れてもらおうとしている姿勢が凄い。過去を捨てて生きてはいるけれど、逃げているわけではない、という事でしょうか。しかし、罪は償わなくていいのかしら・・・(苦笑)

エレクション2 黒社會2以和為貴(第7回東京フィルメックス映画祭・特別招待作品)

2006-11-21 13:37:13 | 映画(あ行)
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サイモン・ヤム、ルイス・クー、ニック・チョン、ラム・シュー、ラム・ガートン出演、ジョニー・トウ監督作品。

樂少(サイモン・ヤム)が組織を取り仕切るようになり、マフィアの世界にはつかの間の静かな時がおとずれた。しかし、二年に一度の会長選挙が近づき、組織内にはふたたび不穏な空気が流れ始める。今の自分の立場に未練を感じる樂少は、今回も選挙に参加したいと長老らに伝えるが、彼らは世代交代を望んでいた。長老たちは事業が順調で人望もあるという若手、ジミー(ルイス・クー)が後継者として適任だというのだが、納得できない樂少は、意欲を見せるジミーに対してさまざまな手段を使ってその行動を阻害しようとする。やがて、樂少によって後見人を拉致されたジミーは、彼と正面から対決することに…。(YesAsiaより)

「エレクション」のレビューはこちら

一昨日に引き続き、見てきました。2の方が人間関係含むストーリーは分かりやすいです。比較的淡々と話が展開する印象も受けます。ただ、グロさはこちらの方が上(苦笑)。ああ、なんかヤバそう・・・と思ったんですが、目をつぶるのには間に合いませんでした(爆)。カンヌ映画祭で吐いた人もいると聞きましたが・・・(笑)。私は、ああ、あれ作り物だしなぁと最近は平然と思うようになり、気分が悪くなったりする事はないですが、見てて気持ちがいいわけでは決してありません(笑)。

2の主役はルイス・クー。商売が上手く行っているジミーは、会長なんかになりたくない。けれど、長老であるタンはジミーに会長になるよう促します。何を言われても会長をやる気のなかったジミーですが、大陸での商売で、大陸の公安からトップじゃないと優遇出来ないと言われ、商売のために出馬する事に。

現会長で、再任を企むロクは出馬する気マンマンのトンクンを押さえ、フェイをそそのかし、ジミーの後見人を拉致します。この拉致のシーンが笑えます。棺桶の中でラム・シューと向き合うってどうよ(爆)。ドリルでグリグリと穴を空けてましたが、最初見た時は、締めているのかと思いました。あれって空気穴を空けてたんですね。
自分の欲のためなら、誰であろうと平気で殺すロクに呆然。タンの丸っこい身体が階段をごろんごろんと転がるシーンは、後で思い出して笑ってしまいましたが・・・
人間というのは欲深い生き物ではありますが、他人にしたことはやはり自分に返ってくるのでしょう。しかし、そうしむけるためにロクの手下を拉致したジミーの拷問は凄すぎます。黒社会にはいたくない、商売人として生きていきたいと望むジミーですが、その拷問の仕方、根っからそちらの方としか思えないっすよ、ええ・・・
ジミーの奥さんが今回の映画の紅一点でしたが、珍しくちょこっと活躍(笑)。子どもには医者と弁護士になってもらいたいと言っていましたが、因果応報、そうはいかないと思いますけどね・・・

ジミーは会長に選ばれますが、大陸の公安に今後ずっと会長でいろと言われ、激昂します。結局は大陸人に操られていただけ・・・・・・しかし、公安を殴るとは(苦笑)。

いかにも続きがありそうな終わり方でした。トンクンはどっか行っちゃったし、フェイも。話を作ろうとすれば作れそうですが、続編の予定はないようですね。

今日もジョニー・トウ監督のメッセージが読み上げられていました。この千年紀における黒社会の未来とはいかに、というテーマで撮ったとか、そんな感じのメッセージだったと思います。

やっぱり「エレクション」にある程度、客が入らないと2の公開はないのかも・・・あまり一般受けはしなさそうです(苦笑)。


エレクション 黒社會(第7回東京フィルメックス映画祭・特別招待作品)

2006-11-20 14:14:18 | 映画(か行)
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レオン・カーファイ、サイモン・ヤム、ルイス・クー、ニック・チョン、ラム・シュー、ラム・ガートン出演、ジョニー・トウ監督作品。

公式サイト

ストーリーの詳細は公式サイトのこちらから。

楽しみにしていたこの映画、見てきました。
全体的には面白かったんですが、人間関係が複雑(苦笑)。
公式サイトで予習をして行ったのですが、あまり役に立たなかったようで、見ている最中、混乱しました(汗)。
今、またストーリーを読んできたのですが、見てから粗筋を読んで、なるほど!と納得(笑)。
え?この人達味方同士だよね?という人達も竜頭棍を巡って争ってるんで、頭の中に???が浮かんだのですが、彼ら自身にも敵味方が分からなかったんですね。それぞれにボスがいて、その命令で動くからそういう事になるという・・・。
ラム・シューとラム・ガートンのシーンでは笑いが起きてました(笑)。ラム・シュー可哀想だった~~(苦笑)。
箱に人を詰めて、山の上から転がすシーンは、予告で見たような気がしたのですが、あんなに何回もやるとは思わなかった(爆)。

一件落着したと思った後の2段階に渡るロクとディのエピソードが印象的。1つ目は完全にミスリードされてしまいました。二つ目も前触れなく、だったので、ちょっとびっくり。子どもが怯えてて可哀想だったな・・・。

ディ演じるレオン・カーファイは、さすがの演技でしたね。すぐにキレるタイプで、強引なやり方のディをテンション高く演じてました。彼の出演している映画をそんなに見てないのですが、今迄見た中では「楽園の瑕」と同じくらい良かったです。(全然違うタイプの役ですけど)
ロク演じるサイモン・ヤムは、落ち着いた雰囲気でシブくて良かった。ヤムヤムかっこいいわ・・・。年上を敬うとかで、いい人っぽかったけれど、そこはやっぱり黒社会の人間。という事で、容赦がないです・・・。
ルイス・クーは、これまたシブい役でした。しかし、似合うんだ、これが。元は本物のヤクザ屋さんだったらしいという事を聞いたことがあるんですが・・・ま、それはいいとして(笑)。
すったもんだの挙げ句、やっと手に入れた竜頭棍をロクに渡しますが、ロクが袋を開けたらニセモノじゃないか、と勝手に勘ぐってドキドキしてしまいました(爆)。
「エレクション2」では主役を張っているらしいので、楽しみです。
紅一点のマギー・シュウは、ディの奥さん役でした。あまり出番はなく、ラストも・・・相変わらず女性の描き方がせつないっすよ、トウ監督(笑)。

この映画は、来年1月に公開予定だそうです。これはもう1度観てもいいかな~。もうちょっと人間関係をスッキリさせたい(笑)。
でもって、「エレクション」に客が集まらないと、「エレクション2」の公開が危ういですよね・・・まだ配給決まってないみたいですし。
思っていたより暴力描写は酷くなかったです。というか、私が慣れたのか・・・(笑)。ジャンル的に客を選びそう(女性にはキビシイ)ではあるし、あまり若い人向けという感じでもないですが、私は結構面白かった(笑)。

上映前にジョニー・トウ監督からの手紙が読み上げられました。黒社会の歴史を描きたかった、という内容だったと思います。今日の「エレクション2」の前にも手紙が読まれるのかな?同じ内容だったりして(笑)。

硫黄島からの手紙(ワールド・プレミア試写会)

2006-11-16 11:47:29 | 映画(あ行)
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渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童、裕木奈江出演。クリント・イーストウッド監督作品。

公式サイト

太平洋戦争最大の激戦地、硫黄島。緻密な防御戦術で米軍を恐怖に陥れた栗林忠道中将は、家族へ愛情あふれる手紙を送り続けた。硫黄島。米国にとっては日本本土空襲の拠点。日本にとっての本土防衛の拠点。陸上戦力、日本軍約2万人に対して、米軍は支援部隊含め約16万人。「この上陸作戦は5日間で簡単にかたがつく」と考えていた米国の予想をはるかに超える36日間という長きにわたった戦闘。その戦闘を指揮し、「アメリカを最も苦しめ、それ故にアメリカから最も尊敬された男」、硫黄島総指揮官・栗林忠道中将。硫黄島決戦において日本軍の指揮を執った栗林忠道と兵士たちの戦いを描く。(goo映画より)

「父親たちの星条旗」のレビューはこちら

昨日のワールド・プレミアに行ってきました。日本武道館で行われたのですが、18:30頃から中のスクリーンでレッドカーペットを歩いている出演者、監督、その他来場した芸能人の様子を見ました。
芸能人たくさん来てましたね。思い出すだけで、櫻井翔くん、瀬戸朝香さん、山田優さん、蛯原友里さん、押切もえちゃん(がいたらしい)、坂口憲ニさんなどなど・・・名前の思い出せない俳優さんもいた(笑)。レッドカーペットでインタビュー受けている人もいました。イーストウッド監督は、若い女性の観客(笑)との握手に応じてましたし、謙さんは、ファンにサインしてましたね。
始まる直前に武道館1Fの関係者席に来た芸能人もいて(上記の中では、山田優ちゃん、エビちゃん、坂口さんなど)、1F西スタンドにいた私は、席まで歩いていく姿が近くで見れました。ラッキー。
登壇したのは、クリント・イーストウッド監督、渡辺謙さん、二宮和也くん、伊原剛志さん、加瀬亮さん、アイリスヤマシタさん(脚本家)、製作者の方などでした。
イーストウッド監督、もちろん生で観たのは初めてですが、友人も言ってましたが、若い若い。髪は白髪だけど、とてもお元気そうでした。謙さんは、この映画は日本映画だと思っている、日本人に忘れ去られようとしている硫黄島の闘いをクリントが撮ってくれた、この映画に参加できたことを誇りに思うと言っていました。二宮くんは、謙さんの後にマイクの前に立ったので、スタッフの人がマイクスタンドを低くしてくれて笑いが起きてましたが(すみません、私も笑ってしまった)、アリーナ席前方であんなに笑ったらちょっと可哀想・・・緊張してるだろうから気付かないかもしれないけど。二宮くんは、見終わった後、思ったのは、これは事実なんだという事だったと言っていました。

前回、「父親たちの星条旗」を観た時も書きましたが、クリント・イーストウッド監督の映画が正直、苦手です。でも「父親たちの星条旗」は私がいつも思う苦手さはありませんでした。今回の映画もそうでした。戦争映画なので、明るいわけもなく、やはり重い話なのですが、ラストは後味わるーい(苦笑)という感じではなく、感動的な作りになっています。冒頭とラストのみ2005年の設定での硫黄島が映されますが、まだご覧になっていない方もタイトルからラストがどういう風なのか想像がつくかな、と思います。
ラストの方で映る硫黄島の夕日が印象的です。
ストーリーの中盤でも、謙さんのセリフに泣かされたりはしましたが、そんなに大泣きする、という感じではなく、私はエンドロールが流れている間が一番涙が出ました。もう映画は終わっているのに、とめどなく涙が溢れて、まるで自分の涙ではないようでした。誰かの代わりに涙を流し、誰かのために泣いているのかも・・・と思えるくらいでした。

全体の印象としては、淡々とした演出だなと思いました。過剰な演出はないです。やや心に訴えるシーンとしては、謙さんのセリフだったり、中村獅童さんがタンカを切るシーンでしたね。謙さんには、やはり一番いいセリフを言わせているのですが、それが心に響くのは、謙さんの演技力なのだと思います。獅童さんも、タンカ切るシーンが一番の見せ場でした。その後はぐたぐたで・・・いや、獅童さんがぐだぐだなのではもちろんなく(笑)、役がぐだぐだ・・・最後ってどうなったんだっけ・・・
加瀬亮さん、伊原さんは好演してました。伊原さん、オイシイ役でしたね~。二宮くんは、妻子ある兵士の役でしたが、どうしても妻子があるように見えない・・・(苦笑)。どうせなら少年兵の方がしっくり来たかも(毒)。最初は、セリフの喋り方があまりに現代風で60年前の兵士には見えないよ・・・と思ったのですが、ストーリーが進むに連れて良くなったと思います。好演してたと思いますが、主演の謙さん始め、他のキャストがそれぞれ個性的でいい役者さんばかりなので、印象が薄くなり・・・アカデミー賞助演男優賞にノミネートか!と言われていますが、私的にはちょっと・・・(まぁでも最近の受賞者はイマイチ納得できない事があるので、私の感覚とは違うかも)
裕木奈江さんは・・・彼女がやる意味はあったのでしょうか?二宮くんと年齢的にも不釣合いだし・・・彼女が妻役をやる意図がよく分かりませんでした。どういう経緯で役が決まったんでしたっけ・・・。
手紙を通して、日米の兵士の共通点を見せていたのが印象的でした。日本がアメリカ兵を助けるシーンも、アメリカ兵の日本人捕虜に対するシーンはびっくりしましたが。

こういう戦争映画は、テンポよく、というわけにはいかないし、上映時間も2時間21分(デスノート後編よりも1分長い・笑)という長さだし、座った席が武道館の西(真横です)なので、首が痛いし、お尻も痛いし、集中力という点ではキビシイものがありましたが、ラストが感動的だったので、印象は良いですね。
冷静に考えると、とってつけた感じがしなくもないんですが・・・あれって事実じゃないよね?二宮くんが「この映画は事実・・・」と言ってたので、気になりましたが。掘り出されたバックの中に・・・というのは事実なのかなぁ。

硫黄島の闘いで命を落した兵士は日米合わせて3万人になるそうです。武道館にいた人達の3倍の人数。それを考えるだけで涙が出そうでした。
「いつの日か、我々のために涙を流し、黙祷をささげてくれる・・・」


子ぎつねヘレン

2006-11-13 10:30:54 | 映画(か行)
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大沢たかお、松雪泰子、深澤嵐、小林涼子出演。河野圭太監督作品。05年。

春の北海道。カメラマンとして世界中を飛び回る母に置いていかれ、たった一人で東京から北海道の森の動物診療所に預けられた少年、太一。ある日、彼はひとりぼっちの子ぎつねと出会う。母ぎつねがいる様子はなく、太一はその元気のない子ぎつねを放っておけず、動物診療所へと連れ帰る。獣医の矢島はすぐに子ぎつねが目も耳も不自由なことに気づく。太一はまるでヘレン・ケラーのようなこの子ぎつねを“ヘレン”と名付け、その日から懸命にヘレンの世話をするのだった。(allcinema onlineより)

動物と子どもが出てくる映画は、嫌いではないんですが、基本的にあまり興味を持ちません。特に最近は。
この映画は予告で涙ぐんだりしてたので、試写会があれば観たいなと思っていたのですが、親子限定試写会が多くて(苦笑)、結局当たりませんでした。当然、劇場には観に行かなかったのですが、正直、DVDでもあまり観る気はありませんでした。
けど、大沢たかおが雑誌のインタビューか何かでこの役を引き受けたことについて話していて、ちょっと興味が湧き、観てみることにしました。

一番驚いたのは、全然泣かなかったという事(笑)。お涙頂戴の映画ではありませんでした。多少グっとくるシーンはありましたが…。
まぁ、全体としては、凄く面白いというわけではなかったのですが(汗)、途中で止めるほどでもなく、最後までは観ました。
とにかく子ぎつねのヘレンは可愛い。きつねってあんなに可愛かったっけ?というくらい可愛いです。動物の子どもの頃はみんな可愛いけどね。
目が見えず、音も聞こえないという設定のきつねでしたが、撮影の仕方はどうだったんでしょう。きつねが演技してたんですかね?見えてなさそうでもあるし、見えてそうでもある、という微妙な感じがしなくもなかったですが、その辺をあまり突っ込んでもしょうがないですね(笑)。
主人公の太一の母親はカメラマンで、留守がちであり、寂しい思いをしているという設定で、夢見がち、妄想癖のある子でした(って、言い方が酷いけど)。
その妄想というか、想像の部分をCGで表現していて、なるほどねーと思いました。最初にCGが出てきた時は、せっかく北海道という設定で、自然がいっぱいで綺麗な景色もたくさん撮れるだろうに、なんでCGを多用するんだろう?と納得がいかなかったのですが、そういう使い方なら、まぁアリかな…。

子ぎつねヘレンの演技(?)が良かったので、人間の方の演技がややおろそかに見えましたが、大沢たかおのキャラ設定がちょっと意外でした。上手く説明が出来ないのですが、こういう映画にありがちな、型にハマったキャラではなかったですね。結局はいい人なんだけど、あまりそう感じないというか(笑)。
ただちょっと、人間関係が分かりにくかったような。私が分かりにくいなと思ったので、子どもが観たら、もっと分かりにくいんじゃないかと思ったですが…。
大沢たかおと一緒に住んでいた女の子は、娘なのか妹なのか、最初首をかしげてしまいました。大沢たかおは、あんなに大きな(高校生?)の娘がいるように見えないので(笑)、妹かな?妹だよな?と何度も思いました。セリフとかで説明ありましたっけ…私が見逃しただけかな?でも結局娘でした(笑)。

命の大切さを教えるのに、子どもに見せるのはいいと思いましたが、実際、きつねが人間にあんなに慣れるとはちょっと思えないのだけど……(苦笑)。ま、いっか。映画だから(笑)。

ところで、河野監督は、つい最近観た「椿山課長の七日間」の監督でもあります。最近、映画を撮ってるみたいですが、ハートフルストーリーみたいなのが多いですね(笑)。
ドラマでは、現在「僕の歩く道」の演出もやっているようですが、私は個人的にもっと「古畑任三郎」とか「白い巨塔」とかみたいなのを撮って欲しいなぁ。「王様のレストラン」とか「振り返れば奴がいる」で三谷幸喜氏とも組んでたみたいだし。この2本のドラマ、大好きなので…。

デュエリスト(韓国版&コメンタリー)&1%の奇跡&私たちの幸せな時間(仮題)

2006-11-09 11:38:44 | 映画(た行)
昨日、韓国ドラマ「1%の奇跡」の全26話を見終わりました!!ほどんどがDISCASから送られてきたDVDで観たので、一気に観る事が出来なかったので、1話を観てからだいぶ経ってしまいましたが、それにしても長かったです(笑)。
1話~2話を見た時のレビューはこちら
実はこの時に予想していた以上にハマりました(笑)。ストーリーとしては、単純だし、結果は見えているのですが、主演二人のやりとりが面白い。二人のキャラも、会話も見ていて楽しいのです。
この世の中にはいろんな恋愛があって、今、この瞬間も恋をしている人がたくさんいて、なんか素敵だなぁ…とか思ったりしてしまったのです、この私が(爆)。
タヒョンとチェインが結婚するまではとても面白かった。が、しかし(笑)。
その後もダラダラ続くのがいただけない。チェインの従弟や、妹の恋愛をダラダラ見るのは苦痛でした(苦笑)。多少の興味はありましたが…正直、蛇足としか言えない。
連続ドラマなので、枠や長さが決まっていて、続けるしかなかったのかもしれませんが。
日本の連続ドラマの11話の長さだと、ここまでは描けなかったと思うので、15話くらいで終わりにしたら良かったんじゃないかと。
後は昨日観た、最終回の会長のスピーチが良かったですね。
韓国の一般家庭の事情が全然分からないので、なんとも言えないのですが、このドラマではかなり模範的な家庭を描いてました。(タヒョンの家族ね)こんなにいい家族が果たしてどれくらいいるのか(笑)。
カン・ドンウォンは他にもドラマに出ていますが、連続ドラマは観るのが大変なので、後のは観る気があまりしない(苦笑)。

それから、「デュエリスト」ですが、こちらのDVDは購入した後、すぐに観て、9月にはレビューを書いていたのですが、「1%の奇跡」がなかなか見終わらなかったので、だいぶ時間が経ってしまいました。その時に書いたレビューをそのまま載せます。

劇場で観た時のレビューはこちら。
「デュエリスト ジャパン・プレミア試写会」
「デュエリスト(鑑賞2回目)」

8月25日のDVDが発売されましたー。私はコレクターズBOXを購入。
さっそく韓国版を観ました。日本版は韓国版の最初と最後をカットしてあり、それ以外にも途中いくつかカットされているシーンがありました。
最初と最後のシーンはそれを入れることによって、事件が本当に起こった事なのか、酒に酔ったおっちゃんの作り話なのか、曖昧にしている感じでした。
途中でカットされた部分はナムスンとその上司のコミカルな部分、後はカットすることによって、“悲しい目”とナムスンのラブストーリー部分をより一層クローズアップしている感じでした。

コメンタリーはイ・ミョンセ監督、カン・ドンウォン、ハ・ジウォン、アン・ソンギでした。(他にもいたかも)
みんなで和気あいあいで楽しそうでしたね~。カン・ドンウォンのファンのお姉さま方の話がちょくちょく出てました(笑)。アン・ソンギさんは、この映画の中でちょっとコミカルなキャラでしたが、もともと楽しい方のようですね。彼は今度日本で公開される予定の「墨攻」でアンディ・ラウと共演しています。楽しみにしている映画です。

コメンタリーを聞くと、内容の理解度が増します(笑)。見逃していたシーンなどの説明もあったし、誤解されていた部分の説明もありました。軍務長官と“悲しい目”の仲についてとか(笑)。
監督は、観客はみんな目が肥えているから分かると思った、みたいな事を言ってましたが、それを踏まえてもちょっと分かりにくいシーンが多かったと思うけどなぁ(笑)。
季節の移り変わり(秋から冬になるシーン)についてアン・ソンギさんが気付かない人がいたみたいと言ってましたが、私も言われないと気付かなかった(汗)。しばらく経ってから、ああ雪降ってる・・・と思った気がする。分かりやすすぎるのも観ていて嫌なんだけど、バランスが難しいなぁと思いました。


カン・ドンウォンの新作は「私たちの幸せな時間(仮題)」です。



韓国では好評だったようで、日本でも来年早々くらいに公開予定だったと思います。
そして、一般公開に先駆けて、12月9日にオープンするシネマート新宿にて上映があります。ぜひ観たいと思って、ぴあのプレリザーブに申込みしましたが、1回のみの上映なので、競争率が高そうだ(笑)。一般発売でも取れるか微妙ですねぇ。
ま、そのうち公開されるので、チケットが取れなければ、公開した後に観ようと思います。もしくは試写会で(爆)。


椿山課長の七日間(試写会)

2006-11-08 10:07:59 | 映画(た行)
西田敏行、伊東美咲、成宮寛貴、和久井映見、市毛良枝、桂小金治、須賀健太、志田未来、余貴美子、國村隼出演。河野圭太監督作品。浅田次郎原作。

脳溢血のため突然死した椿山課長(西田敏行)。やり残した仕事や家族、家のローン…未練がありすぎて死んでも死にきれない!天国と地獄の中間地点にある“中陰役所”で、3日間だけ現世に戻ることを許された椿山は、正体がバレないように生前の姿とは似ても似つかない絶世の美女、和山椿(伊東美咲)となってよみがえる。「あの世」から「この世」に舞い戻った椿山は、家族の秘密と親子の深い愛情、そして秘められた想いをを初めて知る。そして、椿山と同様に、殺されたヤクザの親分・武田もまた3日間だけの“黄泉がえり”を許される。イケメンの美容師へと姿を変えて…。(goo映画より)

公式サイト

試写会で募集があるまで、この映画のことを知りませんでした。同じ、浅田次郎原作の「地下鉄(メトロ)に乗って」(未見)が大々的に宣伝されていた事を考えると、小粒な映画なのかなぁと思いました。が、見た感想から書くと、なかなか面白かったです。
全然予想してなかったので、泣いた自分にびっくりしました。(周りの人はそんなに泣いてなかったので、私が泣き過ぎなのかもしれませんが・笑)
前半は結構笑えて、後半は泣かせるという流れになっていました。ストーリーはそんなに奇をてらったものではありません。3日間だけ蘇ることを許された椿山の秘密も特にびっくりするようなものではないし、ヤクザの親分・武田の行動もいかにもやりそうなパターン。小学生ユウイチが本当の両親に言う言葉も普通。それなのに、なぜか結構感動的(笑)。
とにかく子どもが絡むストーリーだと涙腺の太さが2倍くらいになってしまうのですが(苦笑)、それにも増して、出演している子役が須賀健太くんと志田未来ちゃんで、私の中では最強の二人です(笑)。市毛さんと志田未来ちゃんのシーンでは号泣でした。
見てから1日経ってみると、なぜか伊東美咲ちゃんの演技の印象が薄くなっている(笑)。伊東美咲ちゃんは、椿山課長が蘇った役なので、身体は女だけど、心は中年親父なわけで、そういう演技をしていたわけですが、ガニマタ歩きがどうも、見ててかわいそうでした、似合わなくて(笑)。今回、成宮くんの演技がなかなか良かったなぁと思います。今迄見た中では一番いいんじゃないかな。



イケメン美容師だけど、中身はヤクザの親分で、時々、芝居がかった口調になり、ドスの効いた低い声になるわけですが、それがなかなかいい感じでした。

地味~な映画ですが、親子愛、家族愛がテーマな映画が好きな人や、心温まるファンタジーが好きな人にはオススメ。