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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ダ・ヴィンチ・コード

2006-05-25 13:20:41 | 映画(た行)
トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニー出演。ロン・ハワード監督作品。

ある日、ルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエールが殺害される事件が起こる。遺体は奇妙な体勢で横たわり、周囲には不可解な暗号らしきものが記されていた。フランス司法警察のファーシュ警部は、講演のためパリに滞在していたハーバード大学教授ロバート・ラングドンに協力を依頼、事件現場に呼び出す。宗教象徴学の権威であるラングドンはさっそく暗号の解読を始めるが、この時警部はラングドン自身をこそ疑っていた。そこへ、暗号解読官ソフィー・ヌヴーが現われる。ラングドンが無実で、事件解決には彼の力が不可欠だと確信する彼女は、直後、ある驚きの行動に出るのだった…。(allcinema onlineより)

公式サイト

観てきました、今年の超話題作。珍しく原作(ダン・ブラウン著)、既読です。
GWにひょんなことから買ってもらい、我慢できずに読んでしまいました。
謎解きやサスペンスは好きなので、この映画はずっと楽しみにしていて、映画→原作→映画という流れにしようと思っていて、初日に行っちゃったりしようかな~なんて思っていたのですが、原作を読んだので、初日には行かず、いつものようにレディースディに(苦笑)。
原作はなかなか面白かったです。ルーブル博物館の館長が殺されて・・・というのは読む前から知っていましたが、原作ではラングドン教授がなかなか死体の場所に連れていかれないので、そこだけイライラしました(笑)。後は暗号の解読やソニエール館長が残した文章の謎を解いていく過程などは、楽しめました。
私はキリスト教についての知識はほとんどないため、へぇ~とかほぉ~とかいう事ばかりで読み終わった時に、「で、どれがフィクションで、どれがノンフィクション?ま、いっか(爆)」という感じでした。

カンヌ映画祭での上映後の噂や、公開後の評判はあまり芳しくなく、あらら・・・と思っていたのと、どうやら危惧した通り、説明的なセリフが多くて、字幕だと大変という話を聞き、吹替えで観ようかなとも考えたのですが、時間の関係もあり、今回は字幕で観る事にしました。
結果、やっぱり字幕だと大変(笑)。原作既読でも、字幕の文字の意味をちょっと考えると、すぐにストーリーに置いていかれます(泣)。でも、ソニエール館長が残した意味深な文章とかってじっくり読んで意味を考えたいじゃないですか?でも字幕だとあっという間に消えちゃって、何?何が書いてあったの??という感じ。あ、でもこれは吹替えでも同じか(笑)。小説の時は読むのをやめて、じっくり吟味できたからなぁ。
原作既読なので、あまり深く考えないようにしたのですが、それでも映像を見ていて、いくつか字幕を見逃したと思います。特に問題はありませんでしたが。
原作未読で、ちゃんとストーリーを理解したい人には吹替えをオススメしますね。

全体的な感想を言うと、それでもなかなか面白く観れました。なんだこりゃという印象は受けなかったし、ラスト、オチは知っているのに、ちょっと感動しちゃった私は単純ですか?(笑)

以下、ストーリーに触れますので、ご注意下さい。

カンヌ映画祭で失笑というのは、キリストが結婚していて、しかも子どもがいた、そしてその末裔がオドレイ・トトゥ扮するソフィーという設定のせいでしょうか。いくらフィクションでも、敬虔な信者やキリスト教に造詣が深い方にとっては「はぁ?」という感じなんでしょうね。思わず失笑せずにいられないというか。
日本人は結婚する時は教会で、正月には神社にお参り、死ぬ時は寺で葬式という、諸外国からみたら、ありえない人種なので、キリストが神の子じゃなくて人間で、結婚もしてて、子どもがいても「ふ~ん。そうなんだ~」くらいでたいしたことじゃないんですよね(笑)。実際にその末裔が現代に生きていたとしても「命が狙われるんじゃないの?大変ねぇ」くらいの感想しか出てきません。
だから逆に普通のエンターティメントとして観れるような気がしました。

原作との変更点は結構ありましたね。思いつくだけでも、ソフィーには弟がいたのに兄になっていたし、亡くなってました。家族は自動車事故で亡くなってましたが、ソフィーも一緒に乗っていて、それでも助かったという設定になってました。ソニエールは実祖父のはずが、引き取られたという設定に。ファーシュ警部がオプス・ディと関係があったし。シラスが死ぬシーンも違ったし、祖母との再会のシーンも違いました。図書館で検索するはずが、バスの中で若者が持っていた携帯で検索したり。その他もろもろ・・・・・・
細かい変更は大して気になりませんでしたが、ちょっと残念だったのが、祖母との再会のシーン。あのロスリン礼拝堂での一連のシーンは、原作を読んだ時、なんだか感情移入して泣いてしまったので、映画でも感動の再会を再現して欲しかったな~と。申し訳ないけど、感動には程遠かった・・・・・・。
感動でいえば、シラスとアリンガローサ司教との関係も、もうちょっとジーンと来るはずなんだけどなぁという物足りなさがありましたね。

でも映像的には、ルーブル美術館は本物だし、いろんな絵画が出てきたり(本物なのかどうかは知らないけど)、十字軍のシーンがあったりと盛りだくさんで楽しめました。もっと映像をじっくり観るには、やはり吹替えじゃないと無理だな(苦笑)。
しかし、ソフィーは暗号解読を専門にやっている割には、何か解読したっけ?みたいな感じでしたね。原作ではもうちょっと活躍していたような。ラングドンがあっさり暗号や文章を解読するのは時間の関係で仕方がないとして(笑)。
役者関係としては、シラス役のポール・ベタニーやサー・リー役のイアン・マッケランは良かったですね。トム・ハンクスやオドレイ・トトゥは彼らじゃないといけないという理由が特に見当たらない(苦笑)。なんていうか演技も何も謎解きに一生懸命で、観てる方もストーリーを追うのに(字幕を追うのに、とも言う)一生懸命で、演技をじっくり観るどころじゃないし(笑)。ジャン・レノなんて、大して出てこないし、見せ場ってあったっけ?みたいな(笑)。
しかし、よく2時間半にまとめたね・・・・・・テンポ早かった~。

ところで、この映画のコピーは『ダ・ヴィンチは、その微笑みに、何を仕組んだのか』ですね。微笑みというのはモナ・リザを指していると思いますが、モナ・リザはストーリーにほとんど関係ないです(笑)。ほんの数分しか出てこないし~~