ヤン・ドングン、パン・ミンジョン、キム・ヨンミン出演。キム・ギドク監督作品。
70年代の米軍基地の町を舞台に、心に傷を抱えた3人の若者の愛と悲しみを美しい映像と緻密な構成で描いた青春ドラマ。(amazonレビューより)
青春ドラマ・・・(苦笑)。またしても、なんか凄いモノを観てしまった気分です。
もともと、キム・ギドク監督の映画はセリフが少なく、淡々としているのですが、この映画はセリフがあるのに淡々としてました。そしていつも通り、というか、いつもより痛い映画でした。
監督がインタビューで、7割が事実、3割フィクションと言っていて、主人公の一人がアメリカ人との混血児、もう一人が自分、もう一人が片目が見えない少女と言っていたので、これらの登場人物は本当なのでしょう。
半分が親米、半分が反米の映画と監督が言っていましたが、日本の沖縄での在日米軍問題についても知っていて、びっくりしました。
私が子どもの頃住んでいた地域は、だだっぴろい米軍基地があり、そのせいで、その一角に建てられた私が通っていた学校の校舎は、3階までの高さにしか建てられず、小学校、その隣に中学校、そのまた隣に小学校という、わけの分からない建て方になっていました。私の世代は子どもの人数が多かったので、一つの学校に生徒が入りきらなかったんです。
ただ、私は米軍兵士を見たことがありませんでした。あまりの基地の広さに果たして人がいるのかどうかも外からは分かりませんでした。私が毎日通っていた歩道のすぐ横が基地なのですが、金網の中はただ草が生えていて、秋になるとすすきがぼうぼうと生えるという、ただの原っぱのようでした。ヘタすりゃ金網越えて中に入れそうでしたが、中に入って捕まった人がいるという話は聞いた事がないので、やった人はいないんでしょうね(笑)。
そんなのんびりした雰囲気とは違って、沖縄は大変だと思います。今もよくニュースで事件の報道がありますね。
話が逸れてしまいましたが、上にも書いたようにこの映画、痛かったです。
学校に行けず、同じ年頃の男たちにカツアゲされる少年、韓国の土地になじめず、地元の少女に、目を治す代わりに付き合いを強制する米兵と少女、受取人不明で戻ってくる手紙を、米軍兵の夫に出し続ける女、その息子は混血児ゆえに差別を受けている。どれもこれも救いがなく、ただ起きていく出来事を呆然と観てしまいました。
レビューを書くのが難しいなぁと思うのが、観ていて、なかなか感情が湧いてこないからだと思います。
ただやはり次の展開が読めないので、ついつい観てしまいますね。
1回観ただけだと、面白いのか、そうじゃないのか判断がしにくいですが、監督の少年、青年時代を理解するには、興味深い映画だと思います。
70年代の米軍基地の町を舞台に、心に傷を抱えた3人の若者の愛と悲しみを美しい映像と緻密な構成で描いた青春ドラマ。(amazonレビューより)
青春ドラマ・・・(苦笑)。またしても、なんか凄いモノを観てしまった気分です。
もともと、キム・ギドク監督の映画はセリフが少なく、淡々としているのですが、この映画はセリフがあるのに淡々としてました。そしていつも通り、というか、いつもより痛い映画でした。
監督がインタビューで、7割が事実、3割フィクションと言っていて、主人公の一人がアメリカ人との混血児、もう一人が自分、もう一人が片目が見えない少女と言っていたので、これらの登場人物は本当なのでしょう。
半分が親米、半分が反米の映画と監督が言っていましたが、日本の沖縄での在日米軍問題についても知っていて、びっくりしました。
私が子どもの頃住んでいた地域は、だだっぴろい米軍基地があり、そのせいで、その一角に建てられた私が通っていた学校の校舎は、3階までの高さにしか建てられず、小学校、その隣に中学校、そのまた隣に小学校という、わけの分からない建て方になっていました。私の世代は子どもの人数が多かったので、一つの学校に生徒が入りきらなかったんです。
ただ、私は米軍兵士を見たことがありませんでした。あまりの基地の広さに果たして人がいるのかどうかも外からは分かりませんでした。私が毎日通っていた歩道のすぐ横が基地なのですが、金網の中はただ草が生えていて、秋になるとすすきがぼうぼうと生えるという、ただの原っぱのようでした。ヘタすりゃ金網越えて中に入れそうでしたが、中に入って捕まった人がいるという話は聞いた事がないので、やった人はいないんでしょうね(笑)。
そんなのんびりした雰囲気とは違って、沖縄は大変だと思います。今もよくニュースで事件の報道がありますね。
話が逸れてしまいましたが、上にも書いたようにこの映画、痛かったです。
学校に行けず、同じ年頃の男たちにカツアゲされる少年、韓国の土地になじめず、地元の少女に、目を治す代わりに付き合いを強制する米兵と少女、受取人不明で戻ってくる手紙を、米軍兵の夫に出し続ける女、その息子は混血児ゆえに差別を受けている。どれもこれも救いがなく、ただ起きていく出来事を呆然と観てしまいました。
レビューを書くのが難しいなぁと思うのが、観ていて、なかなか感情が湧いてこないからだと思います。
ただやはり次の展開が読めないので、ついつい観てしまいますね。
1回観ただけだと、面白いのか、そうじゃないのか判断がしにくいですが、監督の少年、青年時代を理解するには、興味深い映画だと思います。