Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

早熟(中国映画祭2007)

2007-11-27 16:10:51 | 映画(さ行)
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ジェイシー・チェン、フィオナ・シッ、エリック・ツァン、アンソニー・ウォン出演。イー・トンシン監督作品。

未成年カップルの妊娠、駆け落ち、出産を通して家族の絆を描く。(公式サイトより)

作品詳細

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆

「ドラマー」に続いて、ジェイシー・チェン主演の映画でした。ストーリー的には正直言えば、好みの作品ではありません。邦画でこのタイプの映画を上映しても、絶対に観ないと思います。
「ぼくの最後の恋人」にも書きましたが、イー・トンシン監督は、アクション・サスペンス系の方が好きです。でも決してこの映画の出来が悪いとかではないです。単なる私の好みです。金持ちだけど、両親がいつもいない寂しさや反発から恋に身を任せてしまう少女の気持ちの流れや行動はしっくりきたし、恋人を妊娠させてしまった責任を取ろうと必死に仕事をする少年には好感を抱きました。

ジェイシーはデビューから2作目でこの映画に出演したそうです。ところどころ、セリフが上の空に聞こえたのは気のせいか(爆)。そういうシーンじゃなかったんだけど・・・・・・。やはり「ドラマー」「男児本色」と比べると演技が劣る感じがしました。初々しさはあるんだけどね。フィオナ・シッは名前だけ聞いた事があって、演技を観たのは初めてでした。幼い顔立ちだけど、実年齢は10代ではないですよね?なかなか好演してたと思います。個人的にはエリック・ツァンとアンソニー・ウォンの演技対決が良かったです。二人とも存在感あるしね~。
ラストはハッピーエンドですが、これからがまた大変なのよね、という話しですな(苦笑)。


誘拐ゲーム(中国映画祭2007)

2007-11-27 15:51:14 | 映画(や行)
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レネ・リュウ、カリーナ・ラム、チョン・シウファイ、グオ・タオ出演。ロー・チーリョン監督作品。

実際にあった誘拐事件を元に映画化。黒澤明監督「天国と地獄」を思わせる設定に女性の犯罪心理を盛り込んだサスペンス。(公式サイトより)

作品詳細

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
カリーナとレネ・リュウの顔が似てる度:★★★★☆

この日観た3本の中で、一番自分好みの映画でした。カリーナ・ラムは、顔が好み♪なので、好きな女優さんですが、可愛い系なので、あまりサスペンス系の映画には向かいない(刑事役とか、ちょっと微妙だった事あり)んじゃないかなと思ったのですが、今迄観たカリーナ出演映画の中でもかなりいい演技だったと思います。髪型も髪の色も今迄見たことがない短髪&グレーorシルバーぽい色で、雰囲気がかなり違いました。冷静で、ぐっと抑えた感じの演技が良かったです。

以下、ネタバレありますので・・・・・・日本公開されるかどうか、分からないけど(苦笑)。

カリーナは弟が誘拐され、殺され、しかも夫は難病にかかり、海外での治療にお金がかかるという幸薄い女性の役でした。そしてお金のために金持ちの子どもを誘拐してしまうという・・・・・・。
弟が殺されたことで警察にも恨みがあり、しかも誘拐事件の時の警察を動きに詳しいため、警察を出し抜くことが出来るというなかなかスリリングな設定。
金持ちの子どもを誘拐するつもりが、実は刑事であるレネ・リュウの子どもを誘拐していたことが分かった時、私はかなりびっくりし、この映画面白い!!と思ったのですが、単に間違って誘拐してしまったと分かった時はもっとびっくりしました(笑)。
まぁ警察に恨みがあるとはいえ、お金が必要なわけだから、刑事の子どもを誘拐したってしょうがないわけで・・・・・・。
子どもを誘拐されてしまった刑事のレネ・リュウの演技も素晴らしかった。母は強しというか、お金を借りるために金持ちの息子を誘拐しようとしたりして、だんだん狂っていくわけで、最終的には、カリーナの病気の夫を人質にとってしまうという。刑事失格ではありますが、母としては気持ち分かるな~~と。この女二人の攻防がなかなか面白かったです。
が、しかし。夫に駆け寄ろうとしたカリーナが車に引かれた時はかなりびっくり!いや、引かれたことにももちろんびっくりしたのですが、引かれる時に描写のチープさにびっくり(爆)。あの映像、もうちょっとなんとかならなかったのか~~?シリアスな映画なのに、目が点になってしまいました・・・・・・。いかにも人形、いかにも編集でいじってる感じ。まさに香港映画(爆)。あう・・・・・。
もう一つびっくりしたのは重要な刑事役のチョン・シウファイがあっさり殺されてしまったこと。うーん、これも香港映画か・・・。
なかなか面白かったのですが、私的には、カリーナとレネ・リュウの顔が似てるな~~とそれが気になりました。系統が似てませんか?見間違えることはないですけど、もうちょっと違うタイプの人だったらなぁと思ったりしました。



ぼくの最後の恋人(中国映画祭2007)

2007-11-27 11:57:23 | 映画(は行)
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ダニエル・ウー、ミリアム・ヨン、アレックス・フォン、ビンセント・コック、テレンス・イン出演。イー・トンシン監督作品。

成り行きで出会ったシェフの男とカフェを開くのが夢の女が、一軒の店を昼はカフェ、夜はレストランで交互に営業することで意気投合する。しかし、そこへ商売敵が登場したり、男女の関係も微妙になったりして…。(公式サイトより)

作品詳細

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
ダニエル・ウーがキュートだった度:★★★☆☆

この日3本続けて映画を観ました。でも思ったより疲れなかったですね。整理番号順の入場で好きな席が選べたというのもあるかもしれません。
イー・トンシン監督は、香港映画監督の中で好きな監督です。今回、この映画と「早熟」を観て思ったのですが、この監督の作品の中では、アクション・黒社会モノが好きみたいです。「ダブルタップ」「ファイターズ・ブルース」「ワンナイト イン モンコック」など・・・。それ以外では「忘れえぬ想い」も好きですが、他の3作品と比べるとそうでもないかな・・・。
というわけで、今回観た2作品は、私の好みと合致しなかったわけですが(笑)、決してつまらないというわけではありませんでした。
この映画では、ダニエル・ウーがとてもキュート。意外と料理人に見えるし。ストーリー的にはありがちな感じで、ミリアム・ヨンとのラブストーリーもまぁまぁな感じ。ミリアム・ヨンの演技は良かったと思いました。あとは、アレックス・フォンのちょっとイカれた感じのマフィアボス役が良かった。アレックス・フォンは好きな役者さんなので、出演していると知って嬉しかったです。
ラストもハッピーエンドでよかったね~という感じで終了。すぐにストーリーを忘れそう・・・(苦笑)。
この映画、邦題があまり良くないと思いますね。観終わってもピンと来ないです。


アイ・イン・ザ・スカイ(第8回東京フィルメックス映画祭・コンペティション)

2007-11-23 23:54:17 | 映画(あ行)
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サイモン・ヤム、レオン・カーファイ、ケイト・チョイ、ラム・シュー、マギー・シュウ出演。ヤウ・ナイホイ監督作品。

極悪犯罪集団を尾行する警察特殊捜査チームをスリリングに描く。(公式サイトより)

作品詳細

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★☆☆
私の好きなタイプの映画だった度:★★★★☆

フィルメックス映画祭の中で一番楽しみにしていた映画でした。ジョニー・トウ監督の「放・逐」が見れなかったので。

面白かったです。私の好きなタイプの映画でした。タイトルが「アイ・イン・ザ・スカイ」ということで”天上の目”として俯瞰の映像と工夫がありました。
サイモン・ヤム、ケイト・チョイ、マギー・シュウたちの警察監視・分析班、対するレオン・カーファイ、ラム・シューたちの強盗側の攻防の話ですが、監視班の行動が面白かったですね。こういう風に監視するのか、とか犯人を追いつめていくやり方とか、勉強になりました。
ジョニー・トウ監督が制作に加わっているのと、出演している人がジョニー・トウ監督作品の常連が多いので、ジョニー・トウ監督っぽい感じもしますが、ジョニー・トウ監督だと、ケイト・チョイの役みたいな描き方はしないんじゃないかなと思いました。彼女の感情がかなり描かれていたので。
ケイト・チョイは新人で、一番観客に近い役だったので、素直に感情移入できました。警察官としてはどうかと思う行動も、納得できたりとか・・・。

サイモン・ヤムのお腹がやたら出っ張っていて、ちょっと動きにくそうだったり(途中でお腹から何かを出すのかと思った・笑)、レオン・カーファイのいつもは冷静で普通の人っぽいのに、すごく残虐な面があったりして、いい感じでした。最近、レオン・カーファイは悪役(マフィア系)を観ることが多いなぁ。

冒頭のシーンが一体何が始まるのだろう?とかなり引き込まれました。あと、最初にサイモン・ヤムが笑えるのか微妙な小話をしたのですが、それが後になって効いてくる脚本が好きだなぁと思いました。しかし、サイモン・ヤムはラスト、あんなに大量出血したのに、助かっちゃってえええ~~~?!という感じでしたが(爆)。
絶対死ぬパターンだと思ったのに…(笑)

配給が決まっているようなので、日本公開になるのでしょうか。ぜひ公開して欲しいですね。公開したら、また観に行きたいと思います。

ドラマー(第8回東京フィルメックス映画祭・コンペティション)

2007-11-22 13:57:35 | 映画(た行)
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ジェイシー・チェン、アンジェリカ・リー、レオン・カーファイ、ロイ・チョン、ジェシー・ホー、ケネス・ツァン、ユミコ・チェン出演。ケネス・ビー監督作品。

香港で揉め事を起こし台湾に逃げた若者が、伝統的な太鼓演奏グループに出会い成長するという青春映画。(公式サイトより)

作品詳細

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
ぜひ日本で公開して欲しいと思った度:★★★★☆

フィルメックス映画祭2本目に行ってきました。確か、日曜日にもこの映画の上映はあったのですが、都合が悪く、21日の夜をチケットを取っていたら、運良く、ケネス・ビー監督とジェイシー・チェンが舞台挨拶をするとのことで楽しみにしていました。ジェイシー・チェンは先日行われた香港映画祭のオープニングセレモニーにて、生で観ていましたが、あの時は席がかなり後ろだったため、この日の方がずっと近くで観ることが出来ました。
なんていうか、可愛いんだよね~~~(笑)。背は結構高いし、がっちりした感じなのですが、しぐさが可愛いのです。ちょっと振ってみる手とか。ずうっとニコニコニコニコ。育ちの良さそうなお坊ちゃまな感じが、つい可愛いなぁと思ってしまいます。
舞台挨拶は5分とのことであっという間に終了。ジェイシーは24日に鑑賞予定の中国映画祭「早熟」にも登壇するそうなので、また観れます♪何気にこの1ヶ月くらいジェイシー祭り中(笑)。

映画の内容はよく知らず、ジェイシーが太鼓を叩くらしいという事くらいしか知りませんでした。シド(ジェイシー・チェン)は黒社会のボスを父(レオン・カーファイ)に持つ若者。父の恩人の愛人に手を出し、香港を追われ、台湾の山中で暮らします。そこで見かけた太鼓の練習をしながら、山奥で暮らすグループに出会い、仲間に入り、太鼓を始めます。
太鼓の人達との交流を通して、成長し、父とも和解していく話しですが、なんといっても、太鼓の演奏が素晴らしいですね。私も生の演奏を目の前で見たことがあるのですが(私の場合はグループではなくて、一人でしたが)、太鼓の音、リズム、響き、余韻、静寂に息をするのを忘れて見入ってしまうのです。そして、打つ人の見事な肉体(笑)。
この映画に出てきたグループの人達は山奥で暮らし、肉を食べないという生活をしてたので、私が見た太鼓打ちの人よりは、身体が細かったかな(笑)。
シドはドラムを叩けたので、太鼓も出来ると自信満々で仲間に入りますが、身体も貧弱で、まずは身体を鍛えるところから始まります。拾った石を袋に詰めて、背負って歩くというのを見て、思わずドラゴンボールを思い出しました。そのうち、素手で畑を耕すんじゃないかと思ったりして(爆)。
ラストの方で見事に太鼓を打つジェイシーは、とてもいい感じです。アンジェリカ・リーもかなりハマってました。
香港パートでは、レオン・カーファイが、黒社会のボスとして、これまたいい味を出してました。刑務所に入ってからは、いい父親になってましたね。
ロイ・チョンがレオン・カーファイの部下役で出ていて、台湾でのシドのお守り役でした。ロイ・チョン、久しぶり!な感じでしたが、意外と出番もあり、笑いも取ってました。がしかし、ラストがえ~~~!でした(笑)。でも、なんでジェイシーがロイの正体に気付いたのか、私には不思議でしたが・・・・・・。

思ってたよりも、ずっといい映画でした。台湾パートが好きです。友人に、太鼓の魅力に惹かれて、太鼓を始めた人がいますが、その友人にぜひ観てもらいたいです。つまり、日本公開して下さいってことです(笑)。配給会社の皆様、よろしくお願いします。

プルコギ THE 焼肉 MOVIE

2007-11-21 11:38:42 | 映画(は行)
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松田龍平、山田優、ARATA、田村高廣、田口トモロヲ、桃井かおり、ムッシュかつやま、前田愛出演。グ・スーヨン監督作品。06年。

空前の焼肉ブームの中、人気テレビ番組“焼肉バトルロワイヤル”で連戦連勝を続ける巨大焼肉チェーン店“虎王”の御曹子、トラオ(ARATA)。彼が創り出す赤肉料理は評判を呼び“虎王”は全国各地で大繁盛となる。ところがそんな中、唯一業績不振が続いていたのが北九州地区。そこでは“焼肉の達人”と呼ばれる韓老人が営む白肉派の“プルコギ食堂”が絶大な人気を誇っていた。そんなプルコギ食堂では、青年タツジ(松田龍平)が修行に励んでいた。ある時、偵察に訪れたトラオはその味に驚嘆、その場で“焼肉バトルロワイヤル”への出演を打診、タツジは店を守るためトラオとの対決を決意するのだった。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
なんてことないけど、結構楽しめた度:★★★☆☆

最後のテロップを観るまで、田村高廣さんが亡くなっていたことをすっかり忘れていました。覚えていて映画を観たら、もう少し感動したかも?



ストーリーはなんてことないです。先は見えるし、トラオとタツジが兄弟であることもバレバレだし(隠してなかったですが)、ラストの対決でトラオが手を抜いたりするのも、なんだかなぁという感じ。
なのに、結構楽しめたのは、特に期待して観たわけじゃなかったからかな。一昔前の映画を観ているような気さえしました。山田優ちゃんが、思ってたより演技が良かったですね。演技というかキャラが良かったのかな・・・。やたら大食いだし、タツジを殴ったりして、凶暴(笑)。タツジにベタベタくっついてたシーンは正直キモくて、ゾっとしてしまったのですが・・・(爆)。
ARATAさんは、「ワンダフルライフ」での演技が凄く良くて、結構好きな役者さんです。「ピンポン」では、窪塚洋介さんの演技喰ってたからな~~。今回はそういうことはなかったですが、髪型のせいか、ちょっと顔が変わったかな?と思いました。特にイケメンではなくて、あまり特徴のない顔だな~(失礼)とか思ったりしましたが、前もそうだったかな・・・。
プルコギ食堂の焼肉の達人じーちゃん役の田村さんは、いい味出してましたね。子どもたちに話をするシーンは、とても良かった。じーちゃんが亡くなって、タツジたちが泣くシーンがありましたが、あそこ、全然感動しなかったんですけど、いいのかしら?(笑)グッと来させるつもりであのシーンを入れたのかなと思ったのですが・・・。
あとはなんといっても、桃井かおりさん。彼女は、話し方が上手いんでしょうか。しゃべっているのを観るとおかしくておかしくて。彼女のおかげでこの映画の評価が若干上がったかな。

私は赤身の肉が好きなのですが、もしかしたら、白身の肉をおいしく食べたことがないからなのかも?と思える映画でした。焼肉食べたいな~~~。

ハチミツとクローバー

2007-11-21 10:59:45 | 映画(は行)
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櫻井翔、伊勢谷友介、蒼井優、加瀬亮、関めぐみ、堺雅人、西田尚美出演。高田雅博監督作品。06年。

浜美大に通う純朴青年、竹本(櫻井翔)。彼は花本研究室で知り合った森田(伊勢谷友介)、真山(加瀬亮)、あゆみ(関めぐみ)ら先輩美大生たちと騒がしくも楽しい学園生活を送っていた。そんなある日、花本先生の姪のはぐみ(蒼井優)が入学してくる。可憐な容姿に似合わぬダイナミックな絵を描くはぐに、竹本は一瞬にして恋に落ちてしまう。突飛な行動を繰り返す森田もはぐに対し特別な興味を示す。一方、いつもクールな真山は年上の女性理花(西田尚美)に、実らぬ恋と知りながら一途な想いを寄せていた。そしてあゆみは、そんな真山の想いを痛いほど分かっていながら、彼への気持ちを抑えることができないのだった…。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
青春といえば、やはり海なのか、と思った度:★★★★☆

ただひたすら蒼井優ちゃんが可愛いと思った映画でした。いや、ラブストーリーが苦手な割には、観れる方ではありましたが。原作は知らないし、アニメも観ていないのですが、アニメよりもギャグは少ないらしいですね。なんかもう青春!って感じでした。
登場人物が皆、片思い、という触れ込みだったような気がするのですが、森田&はぐペアはいい感じじゃないですか?櫻井くんが主役だと思うのですが、あまり目立ってないですね。伊勢谷くんも加瀬くんも個性的だからなぁ、いるだけで存在感あるし。
役者の演技はみな良かったと思います。堺さんは、こういう役の方が似合うな~と観ながら思いました。何と比べて・・・とは言いませんが・・・。
爽やかではあるんですが、なんかこう薄味な感じも・・・。なんでかな~。ラブストーリーだからか(爆)。
ラストのはぐちゃんの海の絵は、ほんとに爽やかで、なんかいいな~と思いました。
そして、エンディングのスピッツの曲がさらに爽やか(笑)。

Little DJ 小さな恋の物語(試写会)

2007-11-20 11:03:08 | 映画(ら行)
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神木隆之介、福田麻由子、広末涼子、西田尚美、石黒賢、原田芳雄、松重豊出演。永田琴監督作品。

1977年、函館。海辺の病院で少年DJとなった太郎。スピーカーから流れてくる太郎(神木隆之介)の声が、音楽が、病院で過ごす人々を勇気づけ、優しい空気で包んでいった。放送を通じて多くの人々とのふれあいも生まれた。そんな時に、太郎は美しい少女たまき(福田麻由子)と出会う。太郎とたまきの小さな恋が動き出した。言葉を伝えることに喜びを感じ始めていた太郎が、たまきに本当に伝えたかったこととは…しかし、太郎に残された時間は限られていた。(goo映画より)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
病気モノの王道を行くストーリー度:★★★★☆

病気モノの映画は、ラスト泣いてしまうので、自分からは観に行かないのですが、試写会に当たったので、行ってきました。
会場が渋谷C.C.Lemonホール(旧渋谷公会堂)だったので、まず当たるだろうなと(笑)思ってたのですが、行ってみるとほぼ満席でびっくり。やっぱり泣ける映画は需要があるのかなぁ・・・・・・。
映画は、なかなか良かったです。ラブストーリーが苦手って言っても、子どもの淡い初恋まで見ててうんざり・・・というわけではないので(笑)、大丈夫でした。神木くんと麻由子ちゃんが初々しくて可愛いです。映画の中では麻由子ちゃんの方が、年が一つ上という設定ですが、実際には神木くんの方が一つ上のようですね。でもなんだか実年齢よりも幼く感じます。普通、この年頃ってもっと大人びていると思うんですけど、逆に芸能界にいると、子どもでいることを要求されてしまうのかなぁと思ったり。
ストーリーは太郎が不治の病といういわゆる病気モノで、見ていてちょっとセカチュー(映画版はちゃんと見てないんですが)を思い出します。太郎が病院の放送でDJをやるというのが、面白い所ですね。しかし、病院内での放送、あんなに音がでかくていいのか(爆)。時代設定は77年ということでしたが、ラジオ全盛期だったのでしょうか?

太郎は野球とDJが大好きな少年という設定でした。私も子どもの頃はよく音楽のベストテン番組をラジオで聴いていた記憶があります。DJの真似事をして、録音してみたりもしました。従姉と一緒にやった事もあるんですが、10年くらい前に7歳年下の従妹に「○○(私が好きなバンド)が好きなんでしょ?」と急に言われ、なんで知ってるのか聞いたら、「DJみたいなやつが録音してあったテープが出てきて、そこで○○ちゃん(私の名前)がしゃべってた」と言われ、飛び上がるほどびっくりしたことが(爆)。従姉も取っておくなよ、そんなテープ(爆)。
子どもの頃は、DJへの憧れみたいなのがあったのかなぁ。最近は全然ラジオを聴きませんが・・・。
そういう事もあったりして、太郎には感情移入して観ていたかもしれません。
懐かしい曲もいくつか聴けましたよ。エンディングはキャンディーズの「年下の男の子」だし。77年当時、よくラジオを聴いていた人なんかはもっと楽しめる映画かもしれません。しかし、私は途中からは大泣き。会場からも鼻をすする音が・・・。

正直、なぜ今、この題材で映画を?という感じがしなくもないですが、この年代の子役で演技が上手い子がいたから、と説明されたら納得してしまうかも(笑)。二人とも違和感なく、演じてます。親子でも見られる映画ですね。(キスシーンありますけど・・・いや、キスしてないの、バレバレだけど・爆)
広末涼子ちゃんは、たまきが大人になって、ラジオ番組のディレクターをやっているという設定。ラストのリクエストハガキがまた泣けます。

神木くんが、12月8日にTOKYO FMでDJに挑戦するようです。覚えてたら聴いてみようかな~。

それぞれのシネマ(第8回東京フィルメックス映画祭・特別招待作品)

2007-11-19 11:52:40 | 映画(さ行)
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カンヌ映画祭が60回開催を記念して世界の著名監督に委嘱した短編によるオムニバス。3分間という制限の中で35人の監督たちがそれぞれの視点から"映画館"を描く。

参加監督:テオ・アンゲロプロス、オリヴィエ・アサイヤス、ビレ・アウグスト、ジェーン・カンピオン、ユーセフ・シャヒーン、チェン・カイコー、マイケル・チミノ、イーサン&ジョエル・コーエン、デヴィッド・クローネンバーグ、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ、マノエル・デ・オリヴェイラ、レイモン・ドゥパルドン、アトム・エゴヤン、アモス・ギタイ、ホウ・シャオシェン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、アキ・カウリスマキ、アッバス・キアロスタミ、北野武、アンドレイ・コンチャロフスキー、クロード・ルルーシュ、ケン・ローチ、ナンニ・モレッティ、ロマン・ポランスキー、ラウール・ルイス、ウォルター・サレス、エリア・スレイマン、ツァイ・ミンリャン、ガス・ヴァン・サント、ラース・フォン・トリアー、ヴィム・ヴェンダース、ウォン・カーウァイ、チャン・イーモウ

作品詳細

オープニングセレモニーに引き続き、映画の上映でした。
今回は評価なし。33人の映画監督が3分ずつの映画をオムニバスという形だったので、評価できません(苦笑)。
最初の方は自分の好きな監督が何番目に出てくるのか、数を数えてたのですが、途中で面倒になってやめました(笑)。

私のお目当てはウォン・カーウァイ監督。タイトルは「きみのために9000マイル旅してきた」とかなんとか。ちょっと違ったかも・・・。長くて覚えられなかった。一瞬なんだもん(笑)。内容は映画館にいる主人公(男)がある夏に映画館で出会った女を思い出すみたいな感じでした。ちょっとエロチックな感じあり。でも雰囲気だけ、という感じ(笑)。仕方ないなー。そういう作風の監督だから・・・。主人公の人(名前がやはり一瞬しか出なかったのでよく分からなかった)が暗闇だとちょっとレスリーに似てるかな、と思いました。しかし、タイトル見た時に、あ、これウォン・カーウァイ監督の映画だ、と分かりました。スクリーンいっぱいにタイトル(英語でしたが)が出たので、特徴で分かりました。
2番目に上映されたのが北野武監督の作品。タイトルは「素晴らしき休日」。たぶん(笑)。だだっぴろい農地に1軒だけ映画館(館というか、小屋)があって、農夫(モロ師岡)が自転車でやってきてそこに入り「キッズ・リターン」を見るという話し。映写機を回している人の役が北野監督。でも時々、映像が切れたりして、トラブル発生。映画が終わり、小屋を出て行くという感じ。出て行く時はなぜか自転車がなく、歩いて帰っていくんだよね。
この映画でびっくりしたのは、「キッズ・リターン」が流れたこと。それも安藤くんが出てるシーンでした。ボクシングの試合と金子くんと自転車に乗っているシーン。有名なラストの二人の会話(「僕たち、もう終わっちゃったのかな」というアレ)も英語字幕付きで流れました。ただ、モロ師岡さんも「キッズ・リターン」に出てるのに、彼が出てるシーンは流れなかった(笑)。カンヌで上映された時、この映画の主役のモロ師岡さんが「キッズ・リターン」に出てるということを知っている人が何人いただろう・・・・・・。これは「監督ばんざい」という北野監督の映画が上映された時に流れたそうなので、観た人いるかも。

他にもいろんな、ほんとにいろんな映画があったんだけど、覚えきれませんでした(苦笑)。続きが気になる映画だったり、よくわからない映画だったり・・・。映画館で親子が見る映画を相談してさんざん悩んだ後、サッカー見に行っちゃうストーリーだったり(笑)。最後の映画館のトイレで自殺する人を中継している話とか。確か監督がその自殺する人の役をやってたような。口に銃口を突っ込んだ所で終わり(爆)。中華系の映画ではチャン・イーモウ監督(あれ?チェン・カイコー監督だったかな?どっちだっけ(笑))のは「~~村」というタイトルだったような。田舎の村で映画の上映会をやることになって、子どもたちがワクワクしながら待っているんだけど、実際映画が始まると疲れて居眠りしてしまうという。そこでかかった映画がチラっと映ったけど、日本の映画だったような。黒澤映画かな?
名前だけは知っている監督が結構あったけど、タイトルと内容と監督の名前が一致しません。版権の問題でもう上映されることはないでしょう、みたいな説明がありました。
いろんなストーリーを観れるのは面白いけど、疲れました・・・。

バベル

2007-11-08 11:04:26 | 映画(は行)
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ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊池凛子、二階堂智出演。アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ監督作品。06年。


モロッコ。山羊飼いのアブドゥラは知り合いから一挺のライフルを買い、それを山羊に近づくジャッカルを追い払うためとして息子の兄弟アフメッドとユセフに与えた。すると、兄弟は遠くの標的めがけて遊び半分で射撃の腕を競い合い、ユセフが険しい山間部を走ってくる一台のバスに引き金を引く。そのバスには、一組のアメリカ人夫妻リチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)が乗り合わせていた。彼らは、生まれて間もない3人目の子供を亡くしたことがきっかけで壊れかけた絆を取り戻そうと、2人だけで旅行にやってきた。ところが、どこからか放たれた銃弾が運悪くスーザンの肩を直撃。リチャードは血まみれの妻を抱え、医者のいる村へと急ぐ。一方、夫妻がアメリカに残してきた幼い子供たちマイクとデビーの面倒をみるメキシコ人の乳母アメリア。息子の結婚式に出るため帰郷する予定が、夫妻が戻らず途方に暮れる。やがて彼女は仕方なく、マイクとデビーも一緒に連れてメキシコへと向かうのだった。日本。妻が自殺して以来、父娘関係が冷えきっている東京の会社員ヤスジロー(役所広司)と女子高生になる聾唖の娘チエコ(菊池凛子)。またチエコは満たされない日々に孤独と絶望を募らせていた。そんな中、モロッコの事件で使用されたライフルの所有者として、ヤスジローの名前が浮かび上がる…。(allcinema onlieより)

総合:★★☆☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★☆☆☆
いろいろ違和感を感じた度:★★★★☆

劇場へ観に行きたいと思っていたのですが、周りではあまり良い評判を聞かなかったのでDVD鑑賞になりました。リチャードとスーザンの夫婦のエピ、モロッコの山羊飼いの父と兄弟のエピ、リチャードの子どもたちと乳母のエピ、日本人の女子高生と父親のエピが同時進行で語られていました。私がいいなと思ったのは、山羊飼いの兄弟のエピですね。初めて猟銃を手にした幼い兄弟が。競争心に火がついて、後先考えず、猟銃をバスに向けて撃ってしまう。十分ありえる話しだと思いました。撃たれてしまったスーザンとその夫リチャード。3人目の子どもを亡くして、ぎくしゃくした夫婦仲を修復するために旅行をするのですが、なぜモロッコ??2人の子どもを置いて???まぁいいですが・・・アメリカ人のすることはよく分からないわ・・・。肩を撃たれたスーザンは、急所を外れたようで、助かってました。どう見ても普通なら出血多量で死にそうだけど・・・。リチャードたちが置いて行った子どもたちの面倒を見ていたアメリア。息子の結婚式に出たいのにリチャードたちは帰ってこないし、代わりのシッターも見つからない。仕方なくメキシコに連れて行きますが・・・うーん、気持ちは分かるけど、そりゃマズイだろうと思いました。甥(ガエル・ガルシア・ベルナル)は最初いい人そうだったけど、帰りの車は飲酒運転だし、アメリアと子どもたちを砂漠?みたいな所へ置いて、トンズラ・・・酷すぎる(苦笑)。アメリアがこの映画で一番かわいそうだと思いました。一番ありえない設定が聾唖の女子高生と父親。聾唖の女子高生ってあんな感じなの?という誤解を与えかねないような・・・アメリカ人が日本の女子高生に持っているイメージはあんな感じなのかしら?想いが通じないというストレスをため、母親は自殺し、という境遇のチエコですが、だからといって、刑事の前で裸になるかな・・・・・・。かなり違和感を感じたシーンでした。刑事役の二階堂智さんは役得でしたねぇ。ちょっと渡部篤郎さんに似てる人だなと思いました。何より、父親が猟銃を所有してて、それをモロッコで人にあげてるという設定。この人は金持ちでそういう趣味を持ってたのかな?と脳内補完は出来ましたが、どうやってモロッコに持っていったんだ?想像するに、妻はその猟銃で自殺したので、モロッコでそれを手放したんだと思ったんですが、同じ銃ではないのかな・・・・・・。ラスト、裸でベランダにいるチエコを見て、父親は抱きしめますが、玄関口で刑事と会ってるのに、なんで平気なんだろう?と思ってしまいました。普通ならびっくりして、服を着るように言って、刑事を追っかけませんか??一発殴るくらいはしないとだめでしょう、お父さん(笑)。

期待してたんですが、私にはちょっと微妙な映画でした。