Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

めがね

2009-09-04 22:08:36 | 映画(ま行)
★★★☆☆

特に事件が起きるわけでもなく、のーんびりした映画だよーと聞いてたので、退屈だったら、何かしながら見よう(笑)と思ってDVDをかけたのですが、予想以上に楽しく観れました。ほんとに特に劇的なことは起きないんですが、「かもめ食堂」の時と同じで、食事がおいしそう!私はたそがれるの、結構得意なので、あの場所に行ってみたいですねー。あのあずきのカキ氷も食べてみたいし。カキ氷を食べて、しばらくたそがれる人たちがなんとも言えず、見ててにんまりしてしまいます。バーベキューの肉もおいしそうだったなー。焼肉食べたい(笑)。

ミラーズ

2009-01-26 14:42:24 | 映画(ま行)
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キーファー・サザーランド、ポーラ・パットン、エイミー・スマート、メアリー・ベス・ペイル出演。アレクサンドル・アジャ監督作品。

元ニューヨーク市警刑事のベン・カーソン(キーファー・サザーランド)。彼は1年前に同僚を誤って射殺したことから停職処分となり、アルコールに溺れながら妹のアパートに居候する身となっていた。それでも別居中の妻エイミーや子供たちのため、社会復帰して信頼と幸せな家庭生活を取り戻そうともがいていたのだった。そんなベンはある日、5年前の大火災で閉鎖されるも保険関係で現状維持されているメイフラワー・デパートの焼け跡を巡回する夜警の仕事へ就くことに。そして、その不気味な現場へ足を踏み入れたベンは、そこに美しい光沢のまま残された巨大な鏡に引き込まれていく。すると突然激痛に襲われ、鏡の中に焼けただれた女性の姿を見るなど怒濤の恐怖に見舞われてしまう。またそれ以来、ベンの周囲では、奇怪で凄惨な出来事が起こり始め…。(all cinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆

2008年の終わりごろから公開していた映画で、1月の上旬に観て来ました。
オリジナルは韓国映画の「Mirror 鏡の中」です。未見です。
基本的に、ホラー映画は映画館で観ないのですが、そこはそれ、キーファーが主演となると、話は別です(笑)。安藤くんが出演した「悪夢探偵」もそうでした。2が公開されて、観てみたいなと思いつつ、結局見にいけませんでした・・・。


以下、ネタバレ含みます。


怖さ的に言うと、それほど怖くはないです。観ていて、ビクーーーっとかには、なりませんでした。

怖いというより、それちょっとどうなのよ、というのがキーファーの妹役の人。霊?に取り殺されちゃうわけですが、殺され方がお風呂に入っているときに、口を裂かれて死にます。その描写が酷すぎる~。そこはさすがに目をそらしました。
だって、妹は、その鏡の中の霊と全然関係ないです。ただベンの妹だった、というだけ。可哀想過ぎました。

ストーリーで、私が一番気になったのは、警備員がなぜ夜中に見回りをしないといけないのか?ということでした。確かに放って置くと、浮浪者が住み着いたりして、マズイのでしょうが、昼間の管理人はいたし、デパートの敷地に入るのにも、別の壁というかドアがあって、鍵がかかっていました。そう簡単には入れないし・・・。でも、あの管理人も、途中でやめちゃってるし、怪しい人だったからなぁ(笑)。
ま、夜中に見回りするシチュエーションがないと、話が始まらないので(笑)、しょうがないのでしょうが。

キーファーは、この映画に出演したのは、主役が諦めずに立ち向かう姿勢が好きだった、というようなことを言っていました。確かに最後までやり通しましたね。自分の家族のために、鏡の中に自分に取り付いた霊を閉じ込めた張本人の修道女を銃で脅して、現場までこさせてまで(爆)。
その強引さがどうにもいただけないような・・・。テロリストじゃないんだから(笑)。ま、家族の命がかかってるからと言われれば、そうなんですけどね。なんとなく腑に落ちないというか。

ラストの終わり方は、どうなんでしょう。あーーホラー映画にありがちーという気がしなくもないですが、修道女が死んじゃったのに、家族は助かって、主人公も助かって、ハッピーエンドっていうのも、なんかねぇ(笑)ということで、いいんじゃないでしょうか。



ミラクル7号(ジャパン・プレミア試写会)

2008-06-05 17:00:24 | 映画(ま行)
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チャウ・シンチー、シュー・チャオ、キティ・チャン、ラム・ジーチョン出演。チャウ・シンチー監督作品。

工事現場で働くティー(チャウ・シンチー)は、貧しいながらも一人息子のディッキー(シュー・チャオ)を名門校に通わせていた。息子に新しい靴すら買ってやれない貧乏生活だったが、彼らはそれなりに楽しい日々を送っていた。そんなある日、ディッキーは父がゴミ捨て場から拾って来た緑色の風船のようなオモチャが動くことを発見し……。(Yahooレビューより)

公式サイト

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
ナナがとっても可愛かった度:★★★★★

ジャパン・プレミアに行ってきました!初めての生チャウ・シンチー。もっと無愛想な感じかなと思ってたのですが、終始ニコニコしてご機嫌な様子でした。良かった(笑)。
ストーリーなどの詳細をあまり知らずに観に行ったのですが、子役の子が女の子だということを知らなかったので、凄くびっくりしました。映画の中ではどう見ても男の子。やや声が高いかなとは思いますが、小学生くらいの男の子なら、あれくらいの声の子、いるしねぇ。司会者からまた男の子役のオファーがあったらどうする?と聞かれて、もう嫌だと言ってましたね(笑)。
注目度が低いのか、マスコミがほとんどいなかったのが残念・・・・・・。もっと宣伝してあげてほしい・・・・・・。フジテレビが押しているのか、司会者もゲストのフジテレビのアナウンサーでしたが、翌日のめざましTVの7時台ではジャパン・プレミアの様子が流れませんでした。悲しい~。公開直前に流れるかな?

映画は面白かったです。チャウ・シンチーも言ってましたが、「ET」っぽさあり、ドラえもんっぽさ(つーかパクリ?)ありですが、「ET」のアレよりもず~~~っとナナちゃんは可愛いです。あれ、欲しいよ、マジで。前売り特典にナナちゃんのマスコットがついてるなら買おうと思ったくらい。でも特典はう○こだったのでやめました(爆)。
SFというには、正直しょぼいですが、SF大作というわけではないし、父子親子の愛情物語が主になってるので、私的には全然OKでした。子役の子がとても良かったです。特に泣くシーン。観てるこっちも、なんだか自分の予想以上に泣いてしまいました。自分でびっくり(笑)。
何度も書いてますが、とにかくナナちゃん(よく分からない物体)が、とっても可愛い。表情や動きが良いです。役に立たない・・・・・・と思っているのは、父子親子だけで・・・・・・それがまたいいんだよね。知ってたらまた感想が違ってくる気がします。
ラストも笑えます。
チャウ・シンチー監督の映画なのに、アクションがほとんどないのが、びっくりですね。ナナちゃんがアクションやってますけど(笑)。

ただ、何か物足りない感じはします。でもそれはこの映画に限らず、チャウ・シンチーが監督している映画は、私はいつも何か足りない感じがしてしまうんですよね。映画のテンポが合わないのか・・・ギャグはナンセンスでも笑えるし、問題ないんですが・・・・・・。なので、私はチャウ・シンチーが出ている映画にあまり惹かれないんです。出演作品もあまり見ていないし。相性ってありますし、しょうがないんですが。
でもこの映画、とっても観たかったですけど。ぬいぐるみが苦手な私が、ナナちゃん欲しいって言ってるくらいだから、かなりのもんですよ(笑)。

マイ・ブルーベリー・ナイツ(試写会)

2008-03-13 11:13:15 | 映画(ま行)
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ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ、デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズ、ナタリー・ポートマン出演。ウォン・カーウァイ監督作品。

ニューヨークのとあるカフェ。失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は、この店のオーナー、ジェレミー(ジュード・ロウ)が焼くブルーベリー・パイを食べ少しだけ心癒やされる。それでも、なかなか別れた恋人のことが忘れられない彼女は、ついに宛のない旅に出る。仕事をしながらメンフィス、ラスベガスとアメリカを横断していくエリザベス。彼女はその先々で、それぞれに愛を求め愛に傷つく人々と出会い、彼らと束の間の時間を共有していく中で新たな自分を見いだしていく。

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
登場人物が魅力的度:★★★★☆

ウォン・カーウァイ信者(笑)の私が楽しみにしていた映画、試写会で見てきました。よみうりホールが満席!!久々にこのホールで満席の状況を見ました。
映画は私は好きな作品になってました。映像の雰囲気やカフェを使っているところなんかは、以前のウォン・カーウァイ映画をなぞっている感じがして、新鮮さは薄いです。観る前からそういう情報は得ていたんですが、やっぱりそう思いました(笑)。
まぁ私はウォン・カーウァイ映画の信者なので、評価は”大好きフィルター”を通っていると思ってもらっていいです(笑)。
この映画で一番良かったのは、登場人物がそれぞれ魅力的なこと。ウォン・カーウァイ監督の近年の映画「花様年華」「2046」ではあまり感じなかったんですが、「恋する惑星」「天使の涙」で感じたキャラクターの魅力が出ていたと思います。
とにかく、キャスティングが豪華で素晴らしい。大スターをつかって映画を撮るのが大好きなウォン・カーウァイ監督もご満悦だったことでしょう(笑)。
特に女性陣のノラ、ナタリー、レイチェルがとても魅力的。みんな傷ついているのに、キラキラしていました。ナタリーの魅力的なギャンブラーも素敵。レイチェルは見たことない髪型で、最初誰だか分からなかった。やっぱり素敵。
もちろん、男性陣も良かったです。デヴィッドが警官役だというのは「恋する惑星」のトニーを思い出しました(笑)。ジュード・ロウがエリザベスを探してメンフィス中(のカフェ?)に電話を掛けまくるシーンも可愛くって好き。鍵の小道具も効いていて、鍵にまつわるエピソードも良かった。ああいうカフェを見ると、カフェをやってみたくなります(笑)。それから、ブルーベリーパイを食べたくなる!もちろんアイスを添えて♪
それから、レイチェルの役名スー・リンは、「花様年華」のマギーが演じたスー・リー・チェン、「2046」でコン・リーが演じたスー・リー・チェンから来たのかな?と思いました。ナタリーの役名レスリーは、言うまでもなく、レスリー・チャンからでしょうね・・・。

公式サイトのイントロダクションやプロダクション・ノートを読みましたが、ウォン・カーウァイ監督は、やはり今回も自分のやり方を通したようですね。もちろん妥協もあったようですが。ちゃんと予算通りに出来たのかな?低予算、とありましたが、キャスティング見るだけでも低予算には見えないですが。俳優陣はウォン・カーウァイ監督のやり方を楽しんでいたようで、良かったです。今後もこんな風にサクサク映画を撮ってくれるといいなと思うんですが・・・(笑)。ニコール・キッドマン主演の映画の話もどこかへ行ってしまっているし(ニコールは妊娠中だしねぇ)、トニー主演の映画の話は進んでいるのでしょうか。

妄想diary

2008-01-31 11:59:59 | 映画(ま行)
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シャーリーン・チョイ、ショーン・ユー、イザベラ・リョン出演。オキサイド・パン監督作品。劇場未公開06年。

恋人のアクワンに去られたウィンナは、その喪失感を埋めるかのように、日記を綴り、人形作りに没頭していた。ある日、アクワンにそっくりな青年アホウと出会う。友人のアドバイスもあり、勇気を出して話しかけるウィンナ。やがて2人は恋に落ちるが、元カレは交通事故死したと聞かされていたワイホウは、ガンで死んだと言い張るウィンナを問いただす。彼女が日記を取り出すと、そこには衝撃の真実が綴られていた!

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
怖さ:★★☆☆☆

ショーンが出演している映画だぁ~と軽い気持ちで借りたのですが、観始めて、え?ホラー?と気づきました。ケースの絵を見れば気づくって(笑)。監督がオキサイド・パンって・・・ひえ~~~と冷や汗をかき、観るのをやめようかさえ思ったのですが、とりあえず、もうちょっと観てから判断しよう・・・と思いつつ、最後まで観てしまいました(笑)。

予想してたより、全然怖くなかったので、正直ホッとしました。ホラーというよりサイコサスペンスですね。途中までは、比較的まったりと進み、怖いのは突然鳴ったりする音だけで、人形が歩いたりするのは、そんなに怖くありませんでした。
出演者はシャーリーンとショーンとイザベラのみ。ほとんど3人だけ。途中で話が展開し始めると面白くなります。何も考えずに観る方が楽しめると思います。
というか、私は、日記の日付とかどうなってるの??と考えたりしたんだけど、よく分からなかった(笑)。
凄く面白いかと聞かれるとう~んという感じですが、後半の展開が面白かったので、興味のある方は観てみて下さい。


以下、ネタばれ含みますので、ご注意願います。未見の方は読まない方がいいです。


前半は比較的まったりなので、どうやって話が展開するんだろう??と不思議な気持ちで観ていました。途中で統合失調症の説明が入ったりするので、ウィンナが病気であることが分かるので、人形が人間に見えてしまっているのかなという想像はつきました。友人らしきイザベラも、おそらく妄想上の友人かな、とか。しかし、恋人を殺してたという展開までは想像していなかったので、びっくり。もうそうなると、あのピンク色の肉みたいな物をまな板の上でドスドスやってたのを思い出して、うわ~~~ですよ(笑)。しかも、次の恋人も殺しちゃって、またしても、血の滴るキッチンででっかい鍋がコトコトいってるし(苦笑)。そりゃ近所の人も気づくでしょうね。

で、その後の展開がまた面白い。実は主人公は、妄想上の友人と思っていたイザベラ(役名忘れた)で、イザベラが自分はウインナだと思い込んでいたわけですね。実際のウインナはアクワン(字幕ではセイクワン?)と夫婦。アクワンはイザベラの元恋人でした。どんでん返しが2回来たのが面白かったですね。
え?アクワン殺したんじゃなかったの?と家の壁を壊してみると、しばられた人形が出てきたり。一番可哀想なのは、アクワンに似ている新しい恋人。こっちは殺されてしまったようですね。縛られて苦しんでいるショーンにちょっとドキドキ・・・(ヲイ)。
ラストに警察で、ニュースキャスターが自分を好き?とかいう妄想を話すイザベラが怖かった。友人から似たような話を聞いたことがあって・・・・・・。

魍魎の匣(もうりょうのはこ)

2007-12-25 11:11:00 | 映画(ま行)
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堤真一、阿部寛、椎名桔平、田中麗奈、黒木瞳、宮藤官九郎、柄本明、谷村美月、宮迫博之出演。原田眞人監督作品。

公式サイト

終戦から7年後の1952年。“探偵”榎木津礼二郎(阿部寛)は、元映画女優の柚木陽子(黒木瞳)から失踪した娘・加菜子(寺島咲)の捜索を依頼される。同じ頃、売れない作家の関口巽(椎名桔平)は、カストリ雑誌『月刊實録犯罪』の記者・鳥口(マギー)から少女バラバラ連続殺人事件の記事を任され、若手記者・中禅寺敦子(田中麗奈)と共に事件との関係が疑われる新興宗教“深秘御筥教”への潜入取材に向かう。一方その夜、謹慎中の木場刑事(宮迫博之)の後輩で、連続殺人事件を担当する青木刑事(堀部圭亮)は、駅のホームで加菜子が電車にひかれ瀕死の重傷を負った現場に遭遇する。搬送先の病院に駆けつけた陽子は、加菜子を高名な美馬坂医学教授(柄本明)の研究所へ転院させてしまう。そこは、巨大なハコ型をした異様な建物だった。やがて、難解な3つの事件は敦子の兄にして古書店“京極堂”主人・中禅寺秋彦(堤真一)のもとへと持ち込まれることになるのだが…。(allcinema onlineより)

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
思ってたよりグロくて、コミカルだった(笑):★★★★☆

前作の「姑獲鳥の夏」の感想はこちら
前作は、堤さんが出演しているというだけで見に行ったミーハーな私(笑)。「姑獲鳥の夏」の映画を観た後、原作を読んだのですが、なんだか小難しくて、でも一気に読んだという記憶があります。が、続きを読もうとまでは思わなかったらしい。
で、今回。シリーズ2作目の「魍魎の匣」が映画化されると知って、じゃあ今回は先に原作を読もうかなと手にとってから・・・この「妖怪シリーズ」にハマってしまいました。
現在、本になっている妖怪シリーズはすべて読みましたが、私はこの「魍魎の匣」の話が一番好きです。衝撃度、グロさ(笑)がピカイチ。でもって、この「魍魎の匣」の実質主人公の木場修太郎のキャラが結構好きかな、と思っているので。それから、心理学、宗教、占い、超常現象などについて語られていて、それが非常に面白かった。これを読んで、私は運命とか占いを信じなくなりました(笑)。世間では、占師やなんとかカウンセラーがもてはやされているようですが、私は全く関心がありません。子どもの頃、占いやおまじないの本を読み漁っていたのが嘘のよう(笑)。ただし、占いを信じている人を否定しているわけではありませんので、あしからず。
まぁ、あの手のモノがうさんくさいと思っている人は、この本を一読してみると良いかも。著者は京極夏彦氏。分冊文庫も出てますので、読みやすいです。(持ち運びしやすいと言うべきか)
ちなみにその辺の薀蓄は映画ではバッサリカットでした(笑)。

話しがそれてしまいました。映画ですが、まぁまぁ合格点でした。納得いかないシーンもありますが、あの長いストーリーをよくまとめたなと。バッサリなくなったエピソードもありますが、役者陣が頑張っていたのと、コミカルな部分が楽しく観れたので良かったです。ストーリーを知っているので、ミステリーモノとしては見ることが出来ませんでしたが、犯人は誰なんだ!!ということはあまり重要ではなかったような。公式サイトの出演者コメントでネタばれしてますし(爆)。

以下、ネタばれも含みますので、ご注意願います。

一番良かったのが、阿部ちゃん演じる榎木津かな。私はこのシリーズを読む前に前作の映画を見ているので、役者のイメージで読んでいるのですが、それを差し引いても、阿部ちゃんの榎木津はかなり近いなと思いました。特徴があるので、演じやすさもあるかも。今回はハジけると言っていた阿部ちゃんでしたが、もっとハジけてもいいかも。ただ、「魍魎の匣」あたりでは、原作でもそんなにハジけてなかったかな・・・。
一番納得出来なかったのは、宮迫さん演じる木場修。どうやら、宮迫さんのスケジュールの都合で出番が減ったらしいですが、青木刑事だけで十分な感じ。上にも書きましたが、このストーリーの実質主人公は、木場修なわけですが、そうではなくなって、木場修がバッサリカットで、あとはだいたい均等に役割が割り振られていたような感じでした。木場修は、このシリーズで重要なメンバーですが、この映画のこのストーリーであれば、いらなかったな・・・。
ストーリーはだいぶカットされ、加奈子がハコ館から失踪する部分がありませんでした。それがなくなるとラストが活きてこないんですけどね・・・仕方ないですね。
一番最後の加奈子の「ほう」は、匣の中で言って欲しかったな、というのが願望。
田中麗奈さん演じる敦子は、前作よりもこの映画の方が原作に近いかなという気はしました。ただ、敦子だけじゃなく、京極堂の妻・千鶴子も、関口を小バカにした台詞があって、ちょっと納得出来ません。原作では、京極堂や榎木津にはいつもケチョンケチョンにやられる関口ですが、女性陣にはそれなりに扱われているので、女性陣までこれじゃちょっとかわいそう(笑)。関口の妻役の篠原涼子に至っては、ほぼ現代人みたいな感じに見えて(しゃべり方も)、ちょっとガックリ。
京極堂は原作よりも、人間味溢れる人になってました(笑)。ま、いいけど・・・ラストのピンチは、びっくりしたけど。どう考えても、ピンチになるのは関口の方で、京極堂が、しらんぷりして帰ってしまうという図が思い浮かぶんですが(笑)。
京極堂たちが御筥様のアジトに乗り込んでいくシーンはなかなか良かったです。京極堂の家で、榎木津、関口の3人が口々にしゃべり出すシーンも面白いです。榎木津が、久保竣公の所へ行くシーンも良かった。けど、榎木津があんなに簡単に刺されたりしないような(笑)。
黒木瞳演じる陽子は元女優で、劇中劇で、時代劇をやってましたね。よくあんなの撮ったなぁと感心。しかし、ラストの方での女優復帰には心底驚きました。愛する人が死に(たぶん)、娘の居所は分からないのに女優復帰して、楊貴妃役であんな晴れやかな顔。黒木さんが楊貴妃の衣装を着たかっただけじゃないのか?(爆)と、目が点になりました。
久保竣公役のクドカンは、悪くないんですが、原作の久保とは違うキャラになってました。悪意を持って、手足を切ってたみたいで・・・。それだと普通にアブナイ殺人者なんだよね。ただ箱にみつしりと隙間なく娘を入れたくて、だたそれだけのために・・・というのが狂気を感じさせてゾっとするわけなんですが。

ハコ館は、想像してたよりずっとでかくて、びっくりしました。中があんなに広いというイメージはまったくなかった。なので、美馬坂の所へたどり着くまでが長く感じましたね。久保には美馬坂の首にガッツリ噛み付いて欲しかったですが、そのシーンはありませんでした。
PG指定等がなかったようですが、思ってたよりグロかったので、グロがダメな人は要注意です。まぁバラバラ殺人事件だしね。ダメな人は観に行かないよね。

というわけで、どちらかというと、ダメ出しの方が多かったような気がしますが、私はもう1回見に行きます(笑)。前売券を使ったので、今度はレディースディに。
総合評価は、もう一度観たいと思ったので、★一つおまけ。


マインドハンター

2007-10-29 11:45:03 | 映画(ま行)
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LL・クール・J、ジョニー・リー・ミラー、キャスリン・モリス、ヴァル・キルマー、クリスチャン・スレイター出演。レニー・ハーリン監督作品。04年。

FBIプロファイラーとなるべく厳しい最終試験に挑む7人の訓練生たち。これに合格すれば晴れて“マインドハンター(心を探る者)”となれる。そんな彼らに教官が与えた課題は、ノースカロライナ沖の無人島にある特殊訓練施設で、限られた時間の中、連続殺人犯をプロファイリングし、その正体を暴くというもの。そして、訓練生7人と試験のオブザーバーとして送り込まれたフィラデルフィア市警殺人課のゲイブ(LL・クール・J)がその不気味な島にやって来た。ところが翌朝、仲間の一人が何者かによって無惨に殺されてしまう。しかも犯人はさらなる殺人を予告していた。動揺する訓練生たちは、生き延びるため、協力して犯人の割り出しにあたるのだったが…。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
予想以上に怖かった度:★★★☆☆

たまたま見つけて面白そうだったので、予約していたのですが、来るまでに少し時間がたったので、詳しいあらすじは忘れていました。なので、無人島での最初の殺人に予想以上に驚いてしまいました。死に方も目が点になったし・・・・・・。
私は最後の方まで犯人が分かりませんでした。なので、結構楽しめました。ちょっと怖かったけど(苦笑)。映画館で観たら、もっと怖かっただろうな~~。
あまり知っている役者さんが出ていなくて、教官役がヴァル・キルマーだということをさっき知りました。やっぱり太っちゃってて・・・・・・(苦笑)。もうあれが、普通なんだろうな。
ストーリー的にはアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を思い起こしますね。誰が犯人なんだろう?というドキドキ感がかなり味わえました。サラが犯人と疑われた後に、心理分析をするシーンはなかなか面白かったです。
R-15指定なんで、そういう映画だと知った上で興味を持った方がいたら、オススメ。


以下、ネタバレ含みます。

最初の殺人で、クリスチャン・スレイターが死んだことにかなりびっくりしました。クリスチャン・スレイターくらいしか、知ってる役者が出てなかったのに!(笑)。「そして誰もいなくなった」を考えると、一度死んだ人が実は死んでませんでした、という感じなのかなと思ったのですが、クリスチャン・スレイターの死に方が液体窒素によって凍ってしまい、身体がバラバラになったので、絶対に復活は無理だったし(苦笑)。そのバラバラに衝撃を受けてしまいました。もうほんとにびっくりした(苦笑)。
その後は次々死ぬんだろうなと思ってたので、それほどの衝撃はありませんでしたが。
ラストが二人生き残ったのがちょっと意外でしたね。全員死んじゃうのかな~とか。
安心していいのは、帰宅の時だけ、というセリフが出てきますが、ラストに迎えに来たヘリがワナだったら・・・とそこまで考えてしまいました(笑)。

マッド探偵〔ディテクティブ〕(第20回東京国際映画祭・アジアの風)

2007-10-26 14:13:37 | 映画(ま行)
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ラウ・チンワン、アンディ・オン、ラム・ガートン、ケリー・リン出演。ジョニー・トウ、ワイ・ガーファイ監督作品。

警察から盗まれた銃による連続殺人事件が勃発。捜査官のホー(アンディ・オン)は人間の内面が透視できるブン(ラウ・チンワン)に協力を依頼するが…。(公式サイトより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★★☆
もう一度観たい度:★★★★★

ジョニー・トウ監督のティーチ・イン付きの上映でした。上映後に出てきたジョニー・トウ監督の出で立ちは、白(ちょっとブルーがかってる?)のスーツに黒のサングラスでちょい悪オヤジ系(笑)。どうも二日酔いらしいという噂を聞きました。ふんぞり返ってて、シャツの間からおへそが見えてました(笑)。

面白かったのですが、不思議な感覚の映画でした。主人公のブンは刑事ですが、ホーが着任して3日後に警察を辞めてしまいます。その後、ラム・ガートンともう一人の刑事がある事件で容疑者を林で追い詰めた後、もう一人の刑事が失踪してしまい、その刑事が持っていた銃で連続殺人が起きてしまいます。
その事件を追うホー刑事が、元刑事のブンに協力を依頼するところから話が始まるのですが、ブンは人間の心の闇(鬼)が見えるらしく、ラム・ガートン(役名忘れた・汗)には7人の鬼が見えています。その中の一人が女でどうもリーダーらしい。そしてその中の男の一人がラム・シュー(笑)。途中からホー刑事には子どもが一人見えたりします。そして、ホー刑事には見えないブンの奥さんがブンには見えている様子。この描写で私は死んだ人も見えるという設定なのかと思いました。
それから、ブンは事件が起こった場所で死んだ人や犯人と同じような行動を取ると、犯人が分かるようで、刑事の時もそうやって犯人を捕まえていたようでした。
刑事失踪事件も同じような行動を取ることによって、ラム・ガートンが犯人だということが分かるのですが、問題はここから。
死んだのかと思っていたブンの奥さんは、ブンと離婚し、別の警察著で刑事をしていて、実際に登場します。そして奥さんはブンのことを統合失調症で薬を飲んでいないと言います。ブンは心の鬼が見えるというのは本当のことなのか、それとも病気のせいなのか、観ている私たちには分からなくなってしまいます。実際、ブンに見えていた奥さんは妄想だということははっきり分かったわけだし・・・。
本当に、ブンが言った通り、ラム・ガートンが犯人なのか??ホー刑事は観客と同じく混乱(笑)。

ラスト、ブンとホー刑事とラム・ガートンの銃撃戦の末、子どものような純粋な心とおびえの心を持っていたと思われるホー刑事が変わってしまいます。新たに女性の鬼が見えて・・・・・・。
死んだ外国人容疑者、ラム・ガートン、ブン、そしてホー刑事が持っていた銃(ホー刑事は自分の銃を取られたため、恋人の刑事の銃を持っていた)を辻褄を合わせるように持ち替えさせていくのですが・・・それを何度も繰り返すので、誰が持っていた銃を誰に持たせているのか、観ている方がまたしても混乱(笑)。
すぐに考えることを放棄した私(爆)。

ジョニー・トウ監督は、この映画は普通の映画を撮る時よりも大変だったと言っていました。考えながら撮ったと。役者にはあまり考えないで演じるように伝えたそうです。考えると分からなくなるから、と(笑)。誰の心の中にも鬼はいると思うけれど、他の人よりは自分は多いと思う、と言ってました。

観終わった後のこの不思議な気持ち。なんとも言えない気持ちになります。ぜひもう一度観る機会が欲しいと思います。

ミルコのひかり

2007-09-18 15:05:29 | 映画(ま行)
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ルカ・カプリオッティ、シモーネ・グッリー、アンドレア・グッソーニ、アレサンドロ・フィオーニ、フランチェスカ・マトゥランツァ出演。クリスティアーノ・ボルトーネ監督作品。

1971年、イタリア・トスカーナ。10歳になるミルコは、ある日自宅にあった銃をいじっていて誤って暴発させてしまう。一命はとりとめたものの、両目の視力を失ったミルコ。当時のイタリアでは、視覚障害者は特殊学校へ入ることが強制させており、ミルコも全寮制の盲学校へ送られる。周囲に心を閉ざすミルコだったが、ある時古いテープレコーダーを偶然見つけると、それでいろいろな音を録音してつなぎ合わせ、音だけで物語を作ることに楽しみを見出すのだった。しかし、規律を重んじる校長によって、一度はテープレコーダーを取り上げてしまうが、彼の才能に気付いたジュリオ神父は、校長に内緒で別のテープレコーダーをミルコに与えるのだった。やがてテープレコーダーを使った“遊び”は、他のクラスメイトたちにも広がり、抑圧されていた彼らの心に夢や希望の光をともし始めるのだったが…。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
フランチェスカが可愛かった度:★★★☆☆

鑑賞券が当たったので、観て来ました。イタリアの映画で、イタリア映画界の第一線で活躍するサウンドデザイナー、ミルコ・メンカッチの実体験を元にしたストーリーだそうです。
この映画の前に1本観て、その後ランチをしていたので、おなかがいっぱいで途中ちょっと寝てしまったのですが、概ね面白かったです。
自分でいろんな音を作ったり、自然の音を使って、音を作り出し、物語に臨場感を加えていくシーンが見ていてワクワクしました。ラジオドラマ(あまり聞いたことないけど)を思い出しますね。
だんだんと仲間が増え、最終的には学芸会までやってしまうのですが、こういう話、嫌いじゃありません。見ていて気持ちがいいです。神父さん、GJ!
イタリアでは、盲人は強制的に特殊学校に行かされるというのは、初めて知りました。それもいずれ閉鎖されたそうですが。

出演者は、主人公の子は盲人ではないと思いますが、クラスメートは実際に盲人の子たちじゃないかな、と思いました。でもみんなイキイキしていて魅力的でした。
管理人(?)の娘のフランチェスカがが一人、紅一点でしたが、可愛い子でした~。

ミス・ポター(試写会)

2007-08-21 13:57:21 | 映画(ま行)
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レネー・セルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン、ビル・パターソン、バーバラ・フリン出演。クリス・ヌーナン監督作品。

ヴィクトリア王朝時代の英国。世の中はまだ封建的で、女性差別は激しく身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかった時代。こんな風潮の中、女流作家ビアトリクス・ポター(レネー・セルウィガー)は、自立や愛などに悩みながらも「ピーターラビットとその仲間たち」の物語を次々と出版する。そして、編集者(ユアン・マクレガー)と恋におちるのだが、それは身分違いの許されない恋だった。しかもこの恋の行方には、思わぬ運命が待っていた…。(goo映画より)

総合:★★☆☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
映像・演出:★★★☆☆
ピーター・ラビットの動く様子が可愛かった度:★★★☆☆

伝記モノはあまり得意じゃないので、そんなに期待はしていませんでした。総合評価は★2.5といった所でしょうか。
なんで得意じゃないかというと、やっぱりストーリーに難がある場合が多い。物語の起伏が少ないので・・・つまり面白くない場合が多い(苦笑)。史実に沿っていくとしかたがないんでしょうけどね。

観た感想としては、やっぱりストーリーは大した事ないです。○○フラグが立った時点で先が読めるし・・・。
見所は、やはり動くピーター・ラビットたちが可愛いこと。ピーター・ラビットを知らない人はいないでしょうが、私はああいう絵本だったということはほとんど知りませんでした。ちょっとした挿絵くらいにしか思ってなかった。で、可愛いので、キャラクターとして価値が上がったのかな、とか。ピーター・ラビットって、グッズを買う時、やや高級感がありますよね。ディズニーキャラクターほど子どもっぽくはないし、かといって、リアリティのある絵柄でも、子どもがすんなり受け入れられるという。私も嫌いじゃないです。

レネーが予想以上にオバサンっぽく見えたのは私だけでしょうか。この時代の服装などのせいもあるでしょうが、32歳設定なのに、30代後半くらいの人に見えました・・・。
ユアンはやや童顔のせいか、30代前半に見えましたが。レネーの恋する女性としての表現は可愛げがあっていいなと思いました。
ユアンの姉役をやっていたエミリー・ワトソンってどこかで見たことある、と映画を観ている間ずっと思ってたのですが、さっき調べて分かりました。「レッド・ドラゴン」に出てた人です。ちょっと特徴のある顔の方ですよね。びっくりしたような目が印象的(笑)。

正直、私は金を払ってまで見たい映画ではありませんが、出演者のファンの方なら、失望することはないと思います。