昨日3月30日、恵比寿ガーデンシネマでキム・ギドク監督と行定監督のトークショーがあり、行って来ました。
私は仕事が終わってから駆けつけたのですが、友人が先に整理券をもらってくれたので、余裕で入る事ができました。が、集合時間になって、映画館に行ってみると、凄い人。230席くらい席がある劇場ですが、立ち見まで出る大盛況でした。整理券をもらってくれた友人に感謝感謝です。
正直、純粋にキム・ギドク監督目当ての人がどれくらいいるんだろう・・・と思いましたが、トークショーでの拍手の凄さを考えるとキム・ギドク目当ての人がほとんどだったのではないかと思います。
なんだかとても不思議な気持ちがしました。1年前、「サマリア」を観るまで、全く知らない監督だったのに、今、生キム・ギドクを観ているのですから。
映画上映後に監督二人のトークショーがありました。
映画は試写会に続いて2回目の鑑賞でした。
前回観た時の感想はこちら。
最初は恥ずかしそうにボソボソと話していたキム・ギドク監督ですが、最後の方は胸を張って、大きな声で堂々と話をされていて、自信に満ち溢れているように見えました。よく写真で見かけるように帽子を被っていたので、やや後方にいた私には表情はよく見えなかったのですが・・・・・・
行定監督は6年前の釜山映画祭に「GO」が招待され、行った時にキム・ギドク監督と知り合ったそうです。キム監督は珍しく酔っ払っていて覚えていないだろうと思っていたら、次に会った時にちゃんと覚えていて、記憶力のいい人だと思ったとか。
キム監督は、どこへ行っても、一番仲がよい監督は行定監督だと言っているとの事。
今回の来日は「弓」のプロモーションだそうで、この映画もセリフがないので、早く観たい人は韓国版のDVDを観てください、僕はもう観ましたと行定監督が言ってました。
新作の「タイム(time)」はすでに撮り終わり、ポストプロダクションも終わっているとの事。観客からの質問にセリフがない映画が多いがこれからもそうなのか、というのがありましたが、「タイム」はセリフがあるようです(笑)。
キム監督はだいたいいつも2週間くらいの短い期間で映画を撮り終える事、低予算である事、行定監督は日本でも長く撮る方なので見習いたいそうです。「北の零年」は7ヶ月かかったとか。「ロックンロールミシン」は2週間で撮ったそうですが。「ロックンロールミシン」はキム監督も観たそうです。私は未見~。
低予算で撮るというのは、キム監督自身がお金をかせぐのにとても苦労した経験があるので、自分のお金が大事ならば、他人のお金も同じように大事で、自分に投資してくれる人のお金は大事に使いたい、投資してくれる人には一生感謝しなければならないと思っているとの事。うーん、ウォン・カーウァイ監督に、このキム監督の話を聞かせ(以下略)。
行定監督が、ぜひキム監督に日本で映画を撮ってもらいたい、一緒に何か出来ないかと思っていると言っていました。キム監督は日本という国をずっと誤解していた、それは自分が受けてきた教育のせいだと思う、映画製作に携わるようになり、自分の映画に投資してくれる日本人や配給してくれる会社などと関わるようになって、イメージが180度変わったとの事。今回の「うつせみ」のテソク役にも日本の俳優の金子賢さんや安藤政信さんにオファーをしたが、キム監督の映画を撮る期間が2週間と短いため、スケジュールやいろいろな問題で叶わなかった。「弓」も少女役には日本の女優をと考えていたが、それもいろいろな問題で叶わなかったとの事。自分のことを好いてくれる人達がいるので、これからもそういう人たちと仕事をしていきたいと思っているとの事。
もちろん、安藤くんの名前が出た時点で、過剰に反応する私(大笑)。金子賢に安藤政信ってそのまんま「キッズリターン」だね、と一緒にいた友人と話してました(笑)。
安藤くん、2週間くらい、他の仕事放ってでも行くべきだったよ!(と勝手なことを言ってみる)
でも話を聞いていて、なんとなく、近い将来そういう機会があるんじゃないかなと思いました。
「うつせみ」は難しい映画で、観る人によって、解釈がいろいろ出来ると思う、ソナが見た夢、テソクが見た夢、ソナの夫が見た夢という解釈が出来るとの事。どうやらキム監督はソナの夫が見た夢、という風に撮ったようです。
この「うつせみ」は心にある空間を埋める映画だと思う、固く閉ざしている心をノックする映画で、今、韓国では、ノックをしてもドアを開けない人が増えている、そして1回ノックして開かなければ、それで諦めてしまう、なぜ1回で開かなければ、何度も何度もノックしようとしないのか、これはそういう映画だと思う。この映画を観て幸せな気持ちになった人は、そういう空間がある人だと思うと言っていました。
質問の中で、赤い色がいつも特徴的なので、今回はどういうつもりで赤を使ったのかというのがあったのですが、キム監督は、自分は特に赤にこだわっているわけではないと言っていました。どの色にこだわってというのはないというのを繰り返し話してましたね。そして、黒と白が混ざった色はどんな色でもない、だから自分は黒と白は同じだと思う、と言っていました。パンフにもありましたが、黒と白が同じというのは、善と悪は同じであるというのに繋がっているのかなと思いました。黒と白の話は行定監督も「居酒屋で何度も聞いた(笑)」と言ってました。
予想以上に長時間、トークそしてティーチインがあったので、全部覚えてません(汗)。そして、うろ覚えな話しは自分の言葉に置き換えているのもありますので、ご了承を。どなたかこんな話もしてたよ~とか、補足していただけるとありがたいです。
ところで、画像のサインですが、ワタクシ、監督にサインをもらってしまいました!!!
パンフを買って、外に出たら、人だかりがあって、なんだろう?と近付いてみると監督がサインをしてるじゃないですか!!
ペン持ってこなかったよ~~~と言いつつ、人だかりに近付いていったら、ちゃんとサインペンを持っている人が何人もいて、凄いな~と思いました。で、近くにいたオバサマがサインをもらい終わっていたので、「すみません、ペンを貸してもらえませんか?」と言ったら、快く貸してくれました!
そしてなぜか監督の近くでパンフとペンを出したらすぐにサインをしてもらえました!!ずっとサインをもらうために待っていた方ごめんなさい!ペンを借りてたので、焦ってパンフを出したらすぐにしてもらえたんです~~。
しかも、スタッフの方が「キム・ギドク監督、移動の時間ですので、そろそろ…」と言っていたのですが、なんせ日本語なので(笑)、監督はスタッフをチラっと見た後、すぐにまたサインをくれました(笑)
サインをもらって、オバサマにペンを返して「ありがとうございました!」と言ったら、オバサマは良かったね~と言ってくれ、なぜか監督もオバサマに「ありがとございましゅ(と聞こえた・笑)」と言ってました(笑)
でも、後でサインをよく見たら、日付けが間違ってる(爆)。昨日は3月30日でしたよ~29日って書いてありますが(笑)そして、このサイン、パンフが上下逆です。私が監督に渡した時に動揺してしまったようです。暗かったし~。
話しかけてみる、という事は全く思い浮かばなかったのですが(あんなに近くにいてチャンスだったのに!)、安藤くんを使って下さいと言えばよかった~~(笑)。名前を連呼すれば理解してもらえたかも(爆)。
監督と写真を撮ってる方もいましたね。
なんかもうミーハー炸裂で、こういう時の自分の行動力は凄いといつも思います。さすが慣れてるというか(笑)。サインもらえて、とても嬉しかった。監督は丸い顔の小柄な普通のオジサマでした。どうやら「ありがとうございます」という日本語は覚えたらしいですね(笑)トークの時も言ってましたし。
時間が来てしまって、トークショーが終わる時もまだまだ手を挙げて質問をしたがっていた人がたくさんいました。またこういう機会があるといいなと思います。
今回のトークショー行って良かったです。大満足でした。
私は仕事が終わってから駆けつけたのですが、友人が先に整理券をもらってくれたので、余裕で入る事ができました。が、集合時間になって、映画館に行ってみると、凄い人。230席くらい席がある劇場ですが、立ち見まで出る大盛況でした。整理券をもらってくれた友人に感謝感謝です。
正直、純粋にキム・ギドク監督目当ての人がどれくらいいるんだろう・・・と思いましたが、トークショーでの拍手の凄さを考えるとキム・ギドク目当ての人がほとんどだったのではないかと思います。
なんだかとても不思議な気持ちがしました。1年前、「サマリア」を観るまで、全く知らない監督だったのに、今、生キム・ギドクを観ているのですから。
映画上映後に監督二人のトークショーがありました。
映画は試写会に続いて2回目の鑑賞でした。
前回観た時の感想はこちら。
最初は恥ずかしそうにボソボソと話していたキム・ギドク監督ですが、最後の方は胸を張って、大きな声で堂々と話をされていて、自信に満ち溢れているように見えました。よく写真で見かけるように帽子を被っていたので、やや後方にいた私には表情はよく見えなかったのですが・・・・・・
行定監督は6年前の釜山映画祭に「GO」が招待され、行った時にキム・ギドク監督と知り合ったそうです。キム監督は珍しく酔っ払っていて覚えていないだろうと思っていたら、次に会った時にちゃんと覚えていて、記憶力のいい人だと思ったとか。
キム監督は、どこへ行っても、一番仲がよい監督は行定監督だと言っているとの事。
今回の来日は「弓」のプロモーションだそうで、この映画もセリフがないので、早く観たい人は韓国版のDVDを観てください、僕はもう観ましたと行定監督が言ってました。
新作の「タイム(time)」はすでに撮り終わり、ポストプロダクションも終わっているとの事。観客からの質問にセリフがない映画が多いがこれからもそうなのか、というのがありましたが、「タイム」はセリフがあるようです(笑)。
キム監督はだいたいいつも2週間くらいの短い期間で映画を撮り終える事、低予算である事、行定監督は日本でも長く撮る方なので見習いたいそうです。「北の零年」は7ヶ月かかったとか。「ロックンロールミシン」は2週間で撮ったそうですが。「ロックンロールミシン」はキム監督も観たそうです。私は未見~。
低予算で撮るというのは、キム監督自身がお金をかせぐのにとても苦労した経験があるので、自分のお金が大事ならば、他人のお金も同じように大事で、自分に投資してくれる人のお金は大事に使いたい、投資してくれる人には一生感謝しなければならないと思っているとの事。うーん、ウォン・カーウァイ監督に、このキム監督の話を聞かせ(以下略)。
行定監督が、ぜひキム監督に日本で映画を撮ってもらいたい、一緒に何か出来ないかと思っていると言っていました。キム監督は日本という国をずっと誤解していた、それは自分が受けてきた教育のせいだと思う、映画製作に携わるようになり、自分の映画に投資してくれる日本人や配給してくれる会社などと関わるようになって、イメージが180度変わったとの事。今回の「うつせみ」のテソク役にも日本の俳優の金子賢さんや安藤政信さんにオファーをしたが、キム監督の映画を撮る期間が2週間と短いため、スケジュールやいろいろな問題で叶わなかった。「弓」も少女役には日本の女優をと考えていたが、それもいろいろな問題で叶わなかったとの事。自分のことを好いてくれる人達がいるので、これからもそういう人たちと仕事をしていきたいと思っているとの事。
もちろん、安藤くんの名前が出た時点で、過剰に反応する私(大笑)。金子賢に安藤政信ってそのまんま「キッズリターン」だね、と一緒にいた友人と話してました(笑)。
安藤くん、2週間くらい、他の仕事放ってでも行くべきだったよ!(と勝手なことを言ってみる)
でも話を聞いていて、なんとなく、近い将来そういう機会があるんじゃないかなと思いました。
「うつせみ」は難しい映画で、観る人によって、解釈がいろいろ出来ると思う、ソナが見た夢、テソクが見た夢、ソナの夫が見た夢という解釈が出来るとの事。どうやらキム監督はソナの夫が見た夢、という風に撮ったようです。
この「うつせみ」は心にある空間を埋める映画だと思う、固く閉ざしている心をノックする映画で、今、韓国では、ノックをしてもドアを開けない人が増えている、そして1回ノックして開かなければ、それで諦めてしまう、なぜ1回で開かなければ、何度も何度もノックしようとしないのか、これはそういう映画だと思う。この映画を観て幸せな気持ちになった人は、そういう空間がある人だと思うと言っていました。
質問の中で、赤い色がいつも特徴的なので、今回はどういうつもりで赤を使ったのかというのがあったのですが、キム監督は、自分は特に赤にこだわっているわけではないと言っていました。どの色にこだわってというのはないというのを繰り返し話してましたね。そして、黒と白が混ざった色はどんな色でもない、だから自分は黒と白は同じだと思う、と言っていました。パンフにもありましたが、黒と白が同じというのは、善と悪は同じであるというのに繋がっているのかなと思いました。黒と白の話は行定監督も「居酒屋で何度も聞いた(笑)」と言ってました。
予想以上に長時間、トークそしてティーチインがあったので、全部覚えてません(汗)。そして、うろ覚えな話しは自分の言葉に置き換えているのもありますので、ご了承を。どなたかこんな話もしてたよ~とか、補足していただけるとありがたいです。
ところで、画像のサインですが、ワタクシ、監督にサインをもらってしまいました!!!
パンフを買って、外に出たら、人だかりがあって、なんだろう?と近付いてみると監督がサインをしてるじゃないですか!!
ペン持ってこなかったよ~~~と言いつつ、人だかりに近付いていったら、ちゃんとサインペンを持っている人が何人もいて、凄いな~と思いました。で、近くにいたオバサマがサインをもらい終わっていたので、「すみません、ペンを貸してもらえませんか?」と言ったら、快く貸してくれました!
そしてなぜか監督の近くでパンフとペンを出したらすぐにサインをしてもらえました!!ずっとサインをもらうために待っていた方ごめんなさい!ペンを借りてたので、焦ってパンフを出したらすぐにしてもらえたんです~~。
しかも、スタッフの方が「キム・ギドク監督、移動の時間ですので、そろそろ…」と言っていたのですが、なんせ日本語なので(笑)、監督はスタッフをチラっと見た後、すぐにまたサインをくれました(笑)
サインをもらって、オバサマにペンを返して「ありがとうございました!」と言ったら、オバサマは良かったね~と言ってくれ、なぜか監督もオバサマに「ありがとございましゅ(と聞こえた・笑)」と言ってました(笑)
でも、後でサインをよく見たら、日付けが間違ってる(爆)。昨日は3月30日でしたよ~29日って書いてありますが(笑)そして、このサイン、パンフが上下逆です。私が監督に渡した時に動揺してしまったようです。暗かったし~。
話しかけてみる、という事は全く思い浮かばなかったのですが(あんなに近くにいてチャンスだったのに!)、安藤くんを使って下さいと言えばよかった~~(笑)。名前を連呼すれば理解してもらえたかも(爆)。
監督と写真を撮ってる方もいましたね。
なんかもうミーハー炸裂で、こういう時の自分の行動力は凄いといつも思います。さすが慣れてるというか(笑)。サインもらえて、とても嬉しかった。監督は丸い顔の小柄な普通のオジサマでした。どうやら「ありがとうございます」という日本語は覚えたらしいですね(笑)トークの時も言ってましたし。
時間が来てしまって、トークショーが終わる時もまだまだ手を挙げて質問をしたがっていた人がたくさんいました。またこういう機会があるといいなと思います。
今回のトークショー行って良かったです。大満足でした。