Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

サウンド・オブ・カラー 地下鉄

2006-09-28 13:46:45 | 映画(さ行)
トニー・レオン、ミリアム・ヨン、チャン・チェン、ドン・ジェ、ファン・ジーウェイ出演。ジョー・マ監督作品。03年。

香港、上海、台湾を舞台にいたずら天使が、決して出逢うことのなかった男女を結び付け、クリスマスに奇跡を起こす、やさしさと愛に包まれたラブ・ストーリー。
香港ー。 
ヨーク(ミリアム・ヨン)は目の不自由な女性だが、何でも自分でこなし、一人で外出もできるしっかり者。彼女はある偶然から、小さなデートクラブを営むいい加減な男ホー(トニー・レオン)と出会う。2人は意気投合するが、ある日ホーは、新開発の痩せるジュースを飲んで、突然失明してしまう。暗闇への不安から心を閉ざし、世話をしてくれる友人たちにもあたり散らすホー。そんな彼を心配したヨークは、彼を街へ連れだし、「音」の世界を案内する。やがて二人は次第に恋に落ちるが、クリスマス、二人に思いがけない出来事が起こる。
上海ー。
ごく普通の女の子ドン(ドン・ジェ)は、憧れの人への思いを諦めきれず、会えることを期待して毎日地下鉄に乗っていた。一方、台湾でサラリーマンをしているジエ(チャン・チェン)は片思いをしている同僚の女性にカードを送ったのだが、天使のいたずらでドンに配達されてしまう。ドンから返信されてきたカードを見たジエは彼女に会うため上海へ行く。しかし彼女の心は失恋の痛みに凍り付いてしまっていた。ジエはある決心をし、ドンを地下鉄へと導くのだった・・。(amazon レビューより/多少改編)

劇場未公開映画です。DVD直行・・・(悲)。日本語字幕付きで観れるだけ、まだマシでしょうか。最近、ちょこちょこと日本語字幕付きでトニー出演の映画がDVD化されるので、嬉しい反面、ちょっとの期間でもいいから劇場公開してくれたら、大きなスクリーンで観れるのになぁと思います。

この映画は二つのエピソードから出来ていました。トニー・レオン&ミリアム・ヨンのパートと、チャン・チェン&ドン・ジェのパートが同時進行。どちらもほのぼのラブストーリーでした。
ジミーの絵本が原作とあって、途中でクレイアニメーションが入ってりしてて、可愛い映画でしたよ。
トニーもミリアムも演技が自然で、いい感じでした。トニーはちょっと嫌な男から、失明し、ヨークと心を通わせるようになる男へと変化していく様子をほんとに自然に演じてましたね。ちょっとコミカルな雰囲気もあり、時々笑ってしまいました。
あまりにもサラーっと観れてしまうので、私にはちょっと物足りない感じがしましたが、こういうトニーもステキです。
いつもは、一度観てから、DVDを買うか決めるんですが、久しぶりのDVD発売で、思わずDVDを購入してしまいましたが、メイキングインタビューなどの特典もついていたし、損したという感じではなかったので、良かったです。

来月(だったかな?)発売予定の「ラブ・イズ・マネー」(スー・チーと共演でバリー・ウォン監督作品)を購入しようか考え中です。で、今amazonを見てきたんですが、間違ってクリックしてしまい、注文を受け付けました!という表示が出てびっくり(笑)。
ほんとに間違ってクリックしちゃったので、あわててキャンセルしました。1クリック方式っておっかない(爆)。まだ他のサイトで値段見てないのに~~!!(笑)。
買う時はちゃんと買おう!と思ってクリックすることにします。ハイ。

二重被爆

2006-09-28 11:12:12 | 映画(な行)
前回、この映画の宣伝をしたレビューはこちら

公式サイト
UPLINK X
『二重被爆』通信

友人と共に土曜日に観に行って来ました。東京では現在、渋谷にあるUPLINK Xで11:00、12:30の上映です。
前回のレビューで説明した通り、ドキュメンタリー映画です。「二重被爆」の方たちの話が主でした。その方の話と現在の様子なども観る事ができ、すでに90歳の山口さんは、足が少し不自由でしたが、見た目とてもお元気そうでした。けれど、やはり話を聞くと、いろんな後遺症に悩まされ、相当な苦労をされたのだと分かります。何より、被爆した時の光景は、心の傷として永遠に残ると思います。
他にも二重被爆の方で、母と妹を亡くした方や、生後5ヶ月の子どもを亡くした方などの話もありました。涙なしでは、とても観れませんでした。

二重被爆の方達の話を海外の学生などに見せて感想を聞いている映像がありました。山口さんがとてもお元気そうなので、被爆したのに矛盾を感じると言っている人がいました。確かに山口さんはお元気そうでしたが、そういう方はほんの一部であり、その他、たくさんの方達が被爆した当時亡くなり、生き残った方達は、ずっとずっと後遺症に苦しんでいることを、やはり唯一被爆国である日本人の私達が伝えていかないといけないんだろうなぁと思いました。
私は高校生の時、広島に修学旅行で行きましたが、その時、被爆者体験談として、生でお話を聞く機会がありました。高齢の女性でしたが、とてもハキハキと話され、元気そうでした。あとで、担任の教師から聞いたのですが、その方、休憩時間にはタバコをスパスパ吸っていて、よく笑い、とてもパワフルな方だったそうです。正直言って、その方の話や顔は忘れてしまったのですが、タバコ吸ってたパワフルなおばあさんの被爆体験談を聞いた、という事はよく覚えてます(汗)。それくらいパワフルな方でなければ、生きてこれなかったのだろうな、と今は思います。

山口さんは、短歌を詠むそうで、本も出版されているそうです。映画の中で自分の短歌を泣きながら読んでいる姿に、観ているこちらも涙が止まりませんでした。
東京では、10月6日まで上映です。興味のある方はぜひ。

サンキュー・スモーキング(試写会)

2006-09-27 11:22:09 | 映画(さ行)
アーロン・エーカット、マリア・ベロ、アダム・ブロディ、サム・エリオット、ケイティ・ホームズ、ロブ・ロウ、ウィリアム・H・メイシー、ロバート・ディヴァル、キャメロン・ブライト出演。ジェイソン・ライトマン監督作品。

公式サイト 

タバコ研究アカデミー所属のPRマン、ニック・ネイラー(アーロン・エーカット)の使命は、得意の話術でタバコ業界への手厳しいバッシングをかわすこと。その巧みな論理のすり替えテクニックから「情報操作の王」と異名をとる彼の評判はすこぶる悪いが、一人息子のジョーイ(キャメロン・ブライト)だけはそんな父親を尊敬していた。訴訟を未然に防ぎ、反タバコ法案を掲げる上院議員をやり込め、ハリウッドをも巻き込むあの手この手の戦略を展開するが、思わぬ落とし穴が待っていた…。(goo映画より)

最近、とみにFOX映画を観る事が多いような気がします。上映前に予告が流れた「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」「トリスタンとイゾルデ」「プラダを着た悪魔」はすでに観てます。そしてこの映画もFOX。ま、いいんですけどね。「24」シリーズのDVD BOX買ってる時点ですでにかーなーり貢献してるので、他の映画くらい試写会で見せろという感じでしょうか(爆)。(ちなみに「ザ・センチネル~」は試写会じゃないです)

サラっと粗筋を読んだ時点で面白そうだなと思ってました。話術で人を煙に巻くというだけで、なんだかワクワク。煙に巻かれるのは嫌ですが、当事者でなければ非常に楽しい(笑)。できればそのテクニックを伝授して欲しいくらいです。
映画はなかなかテンポがよく、楽しく観れました。人を煙に巻く話術も、自分の正当性を主張するのではなく、相手が間違っている事を指摘すれば良い・・・って、実際はそう簡単に行かないですけどねぇ。
タバコが身体に悪いという事は誰もが知っているわけで、「タバコは身体に悪くありません!」とは言えないわけです。私はタバコを吸いませんが、吸ってる人だってみんな、身体に悪いと思いつつ、吸ってるわけですよね。そのタバコの宣伝マンってやっぱり大変でしょうね~。
ハリウッド映画では今、映画の中でタバコを吸っているシーンがないそうですね。そう言われてみるとそうかも・・・あんまり考えたことありませんでした。日本では外タレがCMでかっこよくタバコを吸っているのがありましたが、最近はとんと見かけません。未成年に見せないために規制がかかっているんでしたっけ?
邦画やTVドラマでは普通に吸ってたような気がしますけど・・・「2046」でトニー・レオンがタバコをくゆらすシーンは映画の雰囲気を見事に表現していて、凄くステキですが、トニー、吸いすぎには気をつけて!と言いたくなるくらいでした(苦笑)。あと、「サムライ・フィクション」で、夏木マリが煙管を吸うシーンがありますが、あの色っぽさには、惚れ惚れしました。それまで夏木マリという女優を全然意識したことがなかったのですが、あのワンシーンで、一気に、「この人凄い!なんて色っぽいんだろう!!」と思いましたからね。めちゃめちゃヘビースモーカーのキーファー・サザーランドが、「アメリカではありえない」と嬉しそうにタバコを吸いながら、来日記者会見をやっていたそうで、規制されてないとはいえ、それはどうなのよと思ったりもしましたけど(苦笑)。

映画の話から逸れてしまいました(苦笑)。そんな風に話術に長けた主人公ですが、美人女記者(ケイティ・ホームズ)の罠にハマり、今までの苦労が水の泡です。あらいざらい、新聞にぶちまけられ窮地に陥ります。女には気をつけろという事ですね。最近、その手の映画も見たような気がしますが(笑)。
その後の展開を今、思い出してたのですが、パターンが「プラダを着た悪魔」と似てるなと思いました。まぁハリウッド映画は、どれもこれも同じようなパターンと言ってしまえば、そうなんでしょうけど(笑)。別にハリウッド映画をけなしているわけではありません。そういうのを観客も望んでいるんでしょうし、観ている時にそれをあまり感じさせない作り方をしてるので、やはり上手いと思います。
お酒の宣伝ウーマンと銃の宣伝マンとの会合も面白いです。宣伝ウーマンのマリア・ベロは「ワールド・トレード・センター」で見たばかりですね。
ニックの息子ジョーイ役にはキャメロン・ブライト。すでに「ウルトラヴァイオレット」「記憶の棘」「バタフライ・エフェクト」で見てます。「X-MEN ファイナルディシジョン」にも出演しているとか。売れっ子ですね。なかなか好演してました。両親が離婚して、父親とは一緒に住んでいないのに、すでに父親の才能を受け継いでいるかのような話術に笑えます。

全体的にくすくす笑える感じでなかなか面白かったです。単館で上映すれば、そこそこヒットしそうな感じ。私は試写会で十分な感じでしたが。
公式サイトで喫煙試写会の募集してましたね。タバコを吸うお父さん限定試写会(笑)。9月末締め切りのようです。

トリスタンとイゾルデ(試写会)

2006-09-26 12:06:17 | 映画(た行)
ジェームズ・フランコ、ソフィア・マイルズ、ルーファス・シーウェル、デヴィット・オハラ、マーク・ストロング、ヘンリー・ガヴィル出演。ケヴィン・レイノルズ監督作品。

主人公のトリスタンは、コーンウォールの領主マークを育ての父に持つ勇敢な騎士。戦闘で重傷を負い、敵国アイルランドの海岸に流れ着いた彼は、アイルランド王の娘イゾルデにかくまわれ、献身的な介護を受ける。粗末な海辺の小屋で過ごす濃密な時間のなかで、ごく自然に結ばれるふたり。だが、運命の女神は、別れよりも残酷な試練を彼らに用意していた。イゾルデとマークの政略結婚。それは、すぐそばにいながらみつめあうことすら許されない苦しみを、トリスタンとイゾルデにもたらすものとなる。そしてついに、彼らの愛は、国を滅ぼしかねない危険なものへと変貌を遂げていく…。(goo映画より)

公式サイト

「ロミオとジュリエット」は、この話が基になっていると聞いて、どんなストーリーなんだろう?と思いつつ、見てきました。
ベタなラブストーリーだと思ったので、その点はあまり期待しなかったのですが、悲恋ですから、私の好みではありますね(笑)。
闘いのシーンなどもあって、動きが速く、目が追いつかない所もありましたが、全体的に丁寧に描いていて、分かりやすかったと思います。敵味方の区別がつきにくいというのはありますが・・・。
冒頭から出会って別れるまでを描いているのかと思ったら、そうではなく、その時代のアイルランドとイギリスの関係や出会うきっかけもきちんと描いていたので、素直に感情移入できたと思います。
最初の方は主役の二人がパッとしないなぁと思ってたのですが、見ているうちにイゾルデがとても綺麗に見えてきました。ケイト・ウィンスレットを若くして、細く(苦笑)したような感じの女優さんでした。どうやら「アンダーワールド・エボリューション」で見ているようですが、全然記憶にないです。
トリスタン役のジェームズ・フランコは「スパイダーマン」でハリー役(主人公の友人?)の人みたいですが、これまた記憶にない。「スパイダーマン」自体にあまり興味がないもんで・・・

イゾルデとトリスタン、そしてマーク王の三角関係は見ていて、辛かったですね~。
アイルランドの王の娘イゾルデを賭けて、イギリスの領主たちが闘い、トリスタンは命の恩人であるコールウォール領主マークのために闘います。王の娘がイゾルデであることを知らずに・・・。
イゾルデを娶ったマーク王がこれまたいい人だから困っちゃう。これが暴君とかだったら、イゾルデとトリスタンを全面的に応援できて、そのまま逃げちゃえ!となるわけですが、右手首を失ってまで、トリスタン少年を助けるようないい人だったりするわけで、マークがイゾルデを心から愛していると分かれば分かる程、トリスタンは苦しみ、見ている方も辛いわけです。でも若い二人は気持ちを抑えきれず、何度も逢瀬を繰り返してしまう。そしてしまいには、それにつけこまれ、裏切られる隙を作ってしまいます。

最後は悲しい結末ですが、私はもっと悲劇的な結末かと思ってました。「ロミオとジュリエット」の下地というくらいなので。
でも、毒薬が出てきたりとか、悲恋だったりとかくらいで、あとはそんなに似てないような。
ストーリーのインパクトとしては、「ロミオとジュリエット」の方が上かなという気もします。
この映画、上にも書いたように複雑ではないし、予想を裏切る展開があるわけでもないのですが、飽きずに見せていて、やっぱりハリウッド映画だなぁと思いました。
デート映画にはなかなか良いのではないかと。私は予想以上に楽しめました。

バタフライ・エフェクト

2006-09-25 11:24:11 | 映画(は行)
アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット、エルデン・ヘンソン出演。エリック・ブレス、J・マッキー・グルーバー監督作品。04年。

初期のごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるというカオス理論を効果的に取り入れた異色サスペンス。“バタフライ・エフェクト”とは、カオス理論を“一匹の蝶が羽ばたいた結果、地球の裏側で竜巻が起きる”という喩えで表した有名な言葉。
少年時代、エヴァンは記憶を喪失する“ブラックアウト”を起こすことがしばしばあった。そこで、精神科の医師の勧めに従い日記をつけるようになるエヴァン。そんなある日、エヴァンが13歳の時、ひとつの出来事が原因で幼なじみケイリーとの仲が引き裂かれてしまう。しかしその時にも彼にはブラックアウトが起きていた。やがて大学生となり、ブラックアウトもなくなり平穏な日々を送っていたエヴァンは、ふと幼い頃の日記を手にとる。すると突然13歳のあの時の記憶が鮮明に蘇った。やがてケイリーのその後の運命を知ったエヴァンは、彼女への想いのあまり、ある行動に出るのだが…。(allcinema onlineより)

何か他の映画とごっちゃになっていたようで、スパイ映画だと思って見始めたら、全然違う話だったので、びっくりしたのですが(笑)、この映画、面白かったです。基本的に好きなタイプの話。でも“バタフライ・エフェクト”という言葉は知りませんでした(苦笑)。
日記を読むなどのきっかけでその当時の自分に戻れて、過去が変えられるという能力を持っていると知った主人公が、好きな子や友人のために一番いい方法を見つけるまで、過去へ戻ってやり直す話でしたが、最初に現代に戻って、すっかり変わってしまった時は驚いてしまいました。こういう話だと思って観てなかったからなんですが(笑)。
ロールプレイングゲームでは、途中の選択によって、その後のストーリーが変わるわけで、上手く行かなかったり、気に入らなければやり直すわけですが、それと似た感覚ですね。「ラン・ローラ・ラン」という映画でも、何度かやり直すというストーリーでした。あれはちょっと実験映画的でしたが。こういう設定や話は探せばたくさん出て来そうだなぁ。
この過去に戻れる能力は遺伝らしく、同じ能力を持っているらしい父は施設に収容されていました。ラスト、みんながハッピーエンドになったようでしたが、お父さんはどうなんだんだ??とそれがとても気になりました。
ラストの選択も、よく考えればすぐに思い浮かぶ方法なので、ちょっと安易かしらという気もしましたが、まぁ面白く観れたので、良しとしましょう。
観終わって、もうちょっとせつない気持ちになれたらもっと良かったなと思いました。主人公がエイミーを好きだという気持ちはよく分かったんですけどねぇ。彼の選択にグっと来る、という所までは行きませんでした。
DVDの特典についていた別エンディングを観ましたが、やっぱり本編のラストが一番いいですね。

エヴァン役のアシュトン・カッチャーは名前だけ聞いた事ありましたが、初めて観ました。演技もなかなか良かったです。トミーの子役にキャメロン・ブライトが出てましたね。「ウルトラヴァイオレット」「記憶の棘」に出演していた子役ですが、すでにいろいろ出ていて凄いですね。彼のふてぶてしい顔つきが非常に印象的です。

マーダーボール(試写会)

2006-09-20 13:42:29 | 映画(ま行)
マーク・ズパン、ジョー・アソーズ、キース・キャビル出演。ヘンリー=アレックス・ルビン、ダナ・アダム・シャピロ監督作品。

2002年、ウィルチェアーラグビー世界選手権。アメリカ代表はカナダ代表と対戦した。マーク・ズパンらアメリカ代表選手はケンカでもするかのごとく意気込んでいる。それもそのはず、カナダ代表を率いるのはかつてアメリカ代表だった“裏切り者”ジョー・ソアーズなのだ。しかし結果はカナダが勝利。アメリカ代表は敗北に打ちひしがれたが、04年のアテネパラリンピックでのリベンジを誓い、再始動するのだった。

【解説】
本作を「ウィルチェアーラグビー(車いすラグビー)の選手たちに迫ったドキュメンタリー」…というと、障害者の苦悩を描く繊細な作品を思い浮かべるかもしれない。もちろんこの『マーダーボール』もそうした部分をとらえているが、いわゆるお涙頂戴的な表現は皆無。“殺人ボール”とかつて呼ばれたスポーツに打ち込むヤツらは、むしろ前向きで、豪快で、ヤンチャ。そして何より、選手として高い誇りを持っている。だから勝てば子どものように喜ぶし、負ければ涙を流して悔しがる。そんな彼らはとても美しくて、カッコよくて、そこには障害の有無など関係ない。男の“誇り”と“カッコよさ”の意味が、ストレートに伝わってくる作品だ。(goo映画より)

公式サイト

TSUTAYA ONLINEの試写会に珍しく当たりました。ほんと、珍しいなぁと思ったら、独占試写会でした。ドキュメンタリーだし、比較的当たりやすい(苦笑)。TSUTAYA ONLINEで募集している試写会にはなかなか当たらないんですよ。競争率が高いんだろうなぁ。

解説を読んでもらえれば、私の感想は必要ないくらいなんですが(笑)、思ってたよりも楽しめました。選手たちもなかなかイケメン揃い。試合の様子も緊迫感あるし。
全然お涙頂戴ものではありません。普通にTVで放送しそうなドキュメンタリーにちょこっと映画っぽさを加えたくらいで。
車椅子に乗るようになった理由が親友の飲酒運転だったりして、今の日本にはタイムリーな話題だなぁ(苦笑)と思いながら見てました。

車椅子のバスケは見たことがあるような記憶がありますが、ラグビーは初めてで新鮮でした。車椅子でぶつかっていって、相手を倒すんですから凄いですよね。
アテネでのパラリンピックの試合、アメリカVSカナダという図だったはずなのに、最終的に金メダルを取ったのが、全然別の国だった事に笑いました。
日本もちょこっと映ったりしてましたが、日本での障害者スポーツってあまり人口が多くなさそうですよね。日本のチームの人達も一筋縄では行かないような強面の人達でしたが(笑)。


ワールド・トレード・センター(試写会)

2006-09-19 11:42:24 | 映画(わ行)
ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール、マリア・ベロ、スティーブン・ドーフ、ジェイ・ヘルナンデス、マイケル・シャノン出演。オリヴァー・ストーン監督作品。

2001年9月11日、全世界がTV画面に釘付けになった、あの日。アメリカ同時多発テロの標的となったワールド・トレード・センターの地下で、逃げ惑う人々を必死に誘導する男たちがいた。港湾警察官のジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)とウィル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)のふたりもその中に…。しかし次の瞬間、ビルは崩落し、ふたりは地中深くに閉じ込められてしまう。極限状況の中、彼らに何が起きたのか?ふたりは互いに励ましあって、愛する家族のために最後まで決して希望を捨てずに困難に立ち向かう!。そして彼らの生還を信じて待つ家族…。TVでは知りえなかった、必死になって生きよう、そして助けようとした素晴らしい人間の姿がここにある。(allconema onlineより)

公式サイト

この間、「ユナイテッド93」を観てきたので、こちらの映画も観たいと思っていました。
事実を基に作られた映画ということで「ユナイテッド93」と共通する部分がありますが、こちらは生還した人の話。感動作!というふれこみだったので、変に感動させる作り方になっていたら嫌だなぁと思いつつ期待していました。
映画は思っていたよりもずっと淡々としていました。もちろん、最初の方にビルが倒壊する様子は、すさまじい映像でしたが。ドキュメンタリーじゃないかというくらい、ビルの倒壊がリアルでした。観ていて、とても辛かった。
飛行機がセンターに突っ込んで、あの状況を見て、救助のためにビルに入っていった人達がいたこと、生き埋めになった人達を気も狂わんばかりに待ちつづけた家族がいたこと、倒壊したビルの中で救助活動をした人達がいたことを、とにかく映像として残しておこう、というのが伝わってくる映画でした。
あのビルが倒壊して、亡くなった人達は数千人、救助されたのはたった20名だそうです。この映画で救助された二人は18番目、19番目だったそうです。
無事、救助はされますが、その後の手術の回数が半端じゃない。27回の手術をしたとか、字幕で説明がありましたね。助かった後もきっと凄く大変だったのだと思います。
ニコラス・ケイジとマイケル・ペーニャも瓦礫の下で熱演してましたね。ビルに入って、さぁこれから救助へ、という所で全く何もしないままビルの倒壊に巻き込まれたというのも、逆にリアリティがあって、観てて切なかったです。倒壊したビルに入って救助にあたった人達の勇気も凄いですよね。いつまた崩れるか分からないのに、救助を待っている人がいる、というその一心だったのでしょう。やろうと思ってもなかなか出来る事じゃない、と映画を観て実感しましたね。

あの日、私はTVでビルが倒壊する様子を観ていて、心を痛めましたが、遠くからの映像ではあの倒壊で生き埋めになった人が数千人いると言われても、なかなか実感出来ませんでした。映画を観て、よかったです。
まったく政治的な側面から撮った映画ではなかったので、ちょっと驚きました。

ウィルの奥さん役の人、どこかで見たような気がするなぁと思ったら、ジェイク・ギレンホールのお姉さんなんですね。ウィル役の人も「クラッシュ」に出てた人でした。
医者役として、「24」でカーティス役をやっているロジャー・クロスや、警部補役として、同じく「24」でマイク・ノビック役をやっているジュード・チコレッラなども出演していて、「おおー!」と思いました。ロジャー・クロスなんかは、ほんの数秒ですけど(苦笑)。

あの日の朝の様子で、かすんだワールド・トレード・センターが映っていて思い出しましたが、あの日の数日前まで観光でN.Yにいた私は、空港から朝焼けで美しかったワールド・トレード・センターを写真に撮ったのを思い出しました。映画で出てきたのと映った様子が似てたな・・・・・・


宇宙戦争

2006-09-17 18:46:23 | 映画(あ行)
トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ジャスティン・チャットウィン、ミランダ・オットー出演。スティーブン・スピルバーグ監督作品。05年。

アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイは労働者階級のごく平凡な男。別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。そして子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。晴天だった空が突如不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。すると大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。その光景を呆然と見つめていたレイ。町が次々と破壊され、人々がパニックに陥る中、レイは子どもたちのもとへ駆けつけ、彼らを守るため懸命に奔走するのだった。(allcinema onlineより)

悪評ばっかり聞こえてくる映画で、そんなにつまらないのか…と見るのが今頃になってしまったのですが、期待していなかった分、そんなにつまらないという程には感じませんでした。でも劇場で見る程でもないし、また見たいとは思いませんけど。

Miシリーズのトム・クルーズはめっちゃかっこいいですが、この映画ではかっこよくありません。ダメオヤジだし、逃げてばっかりだし。
主人公が逃げてばっかりで、闘おうとする息子を必死で止めたり、闘おうとした人を亡き者に(想像ですけど)してしまったりと、娘をただひたすら守るためと言えども、よく考えるとアメリカ映画としては珍しいのかも?
自分たちを助けてくれた人を、娘を危険にさらす可能性があるからって、亡き者にした(と思う)時はとっても後味悪かったですけどね(苦笑)。

宇宙船?の形が「マトリックス」に出てきたのと似てましたね。昔の「宇宙戦争」は見てないので、どういう感じだったのか分からないのですが。
宇宙人の姿のグロテスクさを見ると私はやっぱり宇宙モノはあんまり好きじゃないわ、と思ったりするんですけど…。
ところで、シールドがあって、歯が立たない宇宙船を大阪では何機かやっつけたというセリフがありました。
大阪?なんで大阪?(笑)と不思議でしたが、かなりGJ!じゃないですか(笑)。
トム・クルーズが逃げ回るより、そっちを見たかった(大笑)。

ラストのあっけなさは、原作通りらしいですが、微生物うんぬんで、自滅した宇宙人よりも、途中ではぐれた(というか、どう考えても生きてないだろと思ってた)息子が、ボストンの元妻たちの所に普通に辿り着いてた事の方がびっくり。元妻たちも全然元気そうで、ボストンは何ともなかったのか???
宇宙人が攻めてきても、武力で闘うのではなく、とにかく逃げるが勝ちという映画でした(笑)。


甘い人生

2006-09-16 13:10:07 | 映画(あ行)
イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ヨンチョル、キム・レハ、ファン・ジョンミ出演。キム・ジウン監督作品。05年。

ソウルにある高級ホテルの総マネージャー、ソヌ。クールで頭の切れる彼は、裏社会にも絶大な力を持つボスのカンからも厚い信頼を得ていた。非情な男カンは、若い愛人ヒスに別の男がいると疑い始めていた。カンは、ソヌに彼女を監視させ、もし裏切りを見つけた場合は、彼女を殺すか、カンに連絡するよう命じる。人を愛したこともなく氷のように冷たい感情を持つソヌだったが、ヒスの監視を続けるうち、彼女の不思議な魅力に知らず知らず惹かれていく。やがて、ヒスと男との情事の現場を押さえたソヌは、男を追い出し事実を隠蔽しようとしている自分に気づく。彼女を見逃し、思いがけずボスを裏切ることになってしまったソヌは、次第に窮地へと追い込まれていくのだった…。(allcinema onlineより)

タイトルとは違って、血がドロドロの映画だよ、と誰かが言っていました。
なるほど、拷問シーンとかになった時にうわ~と思いました。拷問された姿はあちゃーという物でしたが、拷問シーンは大して出て来ませんでした。ちょい拍子抜け…別に見たいわけじゃないですが(笑)。

冒頭のモノローグを聞いた時、「楽園の瑕」すぐにが浮かびました。
枝が揺れているのか、風が揺れているのかと師承に尋ねたら、揺れているのはおまえの心だと答えたというもの。
これはまさしく「楽園の瑕」に出てくる「仏典曰く 旗なびかず 風なし 揺れるは人の心なり」と同じですね。

ストーリーは上の粗筋にあるように、ひょんな事から女にフラっと来てしまった男が身を滅ぼす話しで、女には気をつけろという事ですね(笑)。
惹かれる程何かあったっけ?とラストまでは思ってたのですが、ラストシーンで、ヒスがチェロ?を弾くシーンが出て来て、それに見とれるソヌのほにゃ~とした笑顔でなるほどね…と納得しました。
ヒスは、仕事一筋だったソヌの人生の、一服の清涼剤だったという事ですね。それなのに叶わない夢。それゆえ殺せなかった、と。

その辺の事情はまぁ納得出来るとして、時間の割に、内容が薄いです。半分の時間で十分かと。復讐していく様子がダラダラしていて、全然緊張感がない。見てて飽きてしまいます…。
最初の方のイ・ビョンホンの動き(アクション)は悪くないし、銃がほとんど出て来なかったので、もしかして銃を使わないでやっていくのかな?とちょっと期待したのですが、復讐劇はやっぱり銃撃戦でした。
ラストで、ソヌは頭に銃弾を受けて、一度倒れますが、ムクっと起き上がり、再び銃を撃ちます。おまえはターミネーターか(笑)。それだけ復讐心に燃えていた、と無理矢理解釈してみましたが、キビシーです。香港映画かと思いました(爆)。
上にも書いたように緊張感がないし、せつなさも、ヒスがソヌからプレゼントを受け取った一瞬だけでした。もの足りない…
一つ良かったなと思ったのは、ソヌがカン社長に裏切られたと知った時に雨に打たれながら、血の涙を流すシーン。あれはなかなか良かった。

イ・ビョンホンは、確かこの映画を代表作にしたいと言っていたのを聞いたような気がしますが…この映画で、いいのかー?

天使の卵(プレミア試写会)

2006-09-13 14:57:15 | 映画(た行)
市原隼人、小西真奈美、沢尻エリカ、戸田恵子、北村想、三浦友和出演。冨樫森監督作品。「天使の卵 エンジェルス・エッグ」村山由佳原作。

公式サイト

高校で国語教諭をしている斉藤夏姫(沢尻エリカ)は、学校からの帰り道、高校の元同級生、一本槍歩太(市原隼人)の姿を見つける。思わず声をかけた夏姫は、歩太が近頃、念願かなって合格した美大へ行っていないとの噂を耳にしたことを告げる。「絵はもういいんだ。描きたい人物がいないんだから。」声を荒げ、遠ざかっていく歩太。その背中に、「いるじゃない、一人だけ」とつぶやく夏姫。二人は、忘れることのできない思い出を共有しているのだ。―4年前。歩太と夏姫は恋をしていたが、生活リズムが違う二人は、少しずつ違和感を感じていた。そんなある朝、満員の通勤電車に揺られていた歩太は、車内で美しい女性(小西真奈美)と出会う。(goo映画より)

プレミア試写会に行ってきました。映画上映前に舞台挨拶があり、市原隼人くん、小西真奈美さん、原作者の村山由佳さん、冨樫森監督が登壇。試写状には沢尻エリカちゃんの名前もありましたが、ゲストが登場する前に、司会者からゲストが一部変更になっているという説明があり、沢尻エリカちゃんは来ませんでした。沢尻エリカちゃん、今、旬の女優さんですよね~。楽しみにしてたんですが、残念でした。ドラマの撮影で忙しいのか、主演の二人よりも注目されてしまうとマズイという大人の事情なのか・・・(深読みしすぎ?・笑)

市原隼人くんは、「偶然にも最悪な少年」のプレミア試写会の時にも生で見たのですが、しゃべり方が今時の若者、という感じでやや呆れた(苦笑)んですが、その後、「ウォーターボーイズ」というドラマで、しっかり演じてましたし、「チェケラッチョ!」では等身大の男の子の役だし、ラップも上手かったし、ハマり役だなぁなんて、ちょっと見直したりしました。
が、この舞台挨拶でのしゃべり方もやっぱりちょっと微妙(苦笑)。
一生懸命しゃべってはいるんですが、ある一言で、それまで、隣でニコニコしていた小西真奈美さんの表情がムっとしたのを友人が見逃しませんでした(笑)。デリカシーのない男は嫌われますよ~・・・(苦笑)。
小西真奈美さんは、可愛いですね~。顔はもちろんですが、声が可愛いです。白いワンピにエナメルの黒いロングブーツでしたが、ロングブーツがキラキラと光り過ぎちゃって、もっと清楚な感じでも良かったよね、と友達と話しました。受け答えは当然(笑)しっかりしていて、100年経っても同じ気持ちで見れる恋愛映画になっていると言ってたと思います。
村山由佳さんは、映画に関して一番率直な感想を述べていて、映画を見た時になるほどな~と思いました。すごくストレートな表現を監督がしている、また、ここで泣かせようとか、感動させようという撮り方をしていないと言ってましたね。

映画は、私の苦手なラブストーリーでした。見た後に一番最初に思ったのは、うーん、私はやっぱり市原隼人くん苦手かも、という事(苦笑)。
ストーリーは今時珍しいくらいストレートなもので、どこにでもあるような、もっと言ってしまうと見飽きてしまった類いのストーリーで、主人公の歩太もストレートに自分の感情をぶつけるキャラでした。その熱さは感じられたのですが、好みの問題ですかねぇ、あんまり好きな演技じゃないです・・・。ただ、絵を描いている時の真摯な表情と目は凄く綺麗で、これは大画面で見ると、見とれてしまいます。
こういう表情が出来るという事は、今19歳ですし、もうちょっと大人になって、演技が良くなったりすると、大化けする可能性もあるかも?と思ったりもします。
小西真奈美さんは、大人な女性を演じていて、とても綺麗でしたね。歩太が春妃を見つめて、それがそのまま絵になるというシーンが何度かあって、ちょっとアニメっぽい感じはしました。
沢尻エリカちゃんは、可愛かったですが、教師役が似合ってなくて、スーツ姿がちょっと微妙でした。髪をショートにしても、あまり大人っぽく見えないのはなぜだろう?目がキラキラしてて可愛すぎるんじゃないかな~(笑)。

ストーリーは正直、面白くなかったんですが、原作とはどう違うんでしょうね。だいぶ端折ったりしてるんでしょうか。100万部売れたという事らしいので、原作は面白いのかな?舞台挨拶で、市原隼人くんが「初めてのキスシーンで舌入れました」とか言ってたので、ラブシーンをじっくり見てしまいましたよ(爆)。意外と長かったですね。
原作は大泉学園周辺が舞台ということでしたが(精神病院が出てきたので、それで大泉学園周辺なのか・・・と思いましたが)、映画では京都が舞台という事で、どんな風になるんだろう?と思っていたのですが、別に京都じゃなくても良かったような。紅葉は綺麗だし、屋上(?)から見た景色もまぁまぁでしたが、出演者のほぼ9割(甲本さん以外)が標準語しゃべってるし(爆)、どこか京都やねん、という感じでした。

以下、ネタばれになってしまいますが・・・

現在のシーンで始まり4年前を回想するという形になっているので、春妃がおそらくもういないのだろうという事は想像できて、もしかして病気ものじゃないだろうなと嫌な予感がしたりしてたのですが・・・春妃の亡くなり方がイマイチよく分からなかった。子どもを身ごもっていて、それによる体調不良で救急車で運ばれた時に鎮痛剤を処方されて、そのアレルギーで死んだという事でしょうか。あまりに唐突に苦しみだす春妃にやや呆然として、ストーリーに置いていかれた感じがしたのですが(汗)。自分でアレルギーを知っていて、鎮痛剤を飲んだ、というわけではないですよね???


10月21日公開だそうです。