Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

霊視 After Alice

2005-06-30 11:57:18 | 映画(ら行)
キーファー・サザーランド、ポリー・ウォーカー、ヘンリー・ツェーニー出演、ポール・マーカス監督作品。99年。

酒びたりの刑事、ミックことマイケル・ヘイデンは、あるきっかけで、死んだ人の服や身体に触ると、死んだ時の様子が見えるようになる。そのせいで不眠症になり、ますます酒に溺れるミックに、ハーヴィという男が近づいてくる。どうやらその男も死んだ人や服などに触ると、死んだ時の様子が見えるらしいのだが・・・。
上司であるジョンは、そんなミックを見かねて、カウンセラーに行くように勧める。行った先にいたのは、超心理学者のドクター・スワンという女性だった。
その頃、10年前に現われた連続殺人鬼・ジャバウォッキーと同じ手口の殺人事件が起こる。10年前の殺人鬼と同一人物の仕業だと言うジョンから、事件を担当するように言われたミックは、半信半疑で相棒のレイと共に捜査を始めるが・・・。


レビューが詳しいですね(笑)。この映画、大好きなんです。もちろんDVD持ってます。キーファー出演作品の中で、好きな作品は?と聞かれると、真っ先に思い浮かべます。好きな作品の中で3本指には入ります。

キーファー扮するミックのキャラは、日本版で言うと「サイコメトラーEIJI」というのに当てはまるそうです。私は未見で、なんとなく話は知っている程度。
しかし、このDVDジャケット、アヤシイですな(笑)。キーファーは霊能者じゃないですよ。水晶玉なんて出てきません(笑)。
人が死ぬ場面が見えてしまうという、あまり嬉しくない能力を持ってしまう刑事の役です。しかも酒びたり(笑)。実際のキーファーもかなりの酒好きで、お酒で問題をいろいろと・・・(苦笑)。そのせいか(失礼)、酒を飲んでいるシーンは見事です(大笑)。
バーで男と話しながらショットグラスが次々を空いて行く様子はマジで凄い。グラス10個くらいあった。飲みすぎ!(笑)

奥さんとは離婚し、家に帰ると1人きり。猫に悪態をつく始末。けれど憎めないダメオヤジなキャラです。
「24」とはえらい違いますが、私は好きですねー。
特にあるシーンで「そこらの酔っ払いとはワケが違う」と言うセリフがあって、爆笑しました。他にも血のついたシャツを取り替えろと言われて、人生取り替えたいよ、というセリフも上手いな~と思いました。

キーファーはダメオヤジな役ですが、サングラスを頭に乗せている時とか、青いシャツを着て、ちょっと都会風なスタイルは、とてもかっこいいです。ちょっと惚れ惚れします(笑)。

ストーリー的には、そんなに意外性があるわけではないですが、サスペンスなので、犯人は誰なのか?という謎解きもあります。
やや暗いシーンが多いので、明るく楽しい映画ではありませんが、キーファーに興味がある方、ダメオヤジキャラが好きな方(笑)は必見です。「24」とは違うキーファーをぜひ観てください。

このDVD、絶版になっているようで新品を手に入れるのに苦労しました・・・。やっと手に入れた後、ヤフオクに出てくるようになって、ちょっと落ち込みましたが(苦笑)。



キング・オブ・ギャンブラー

2005-06-30 11:52:06 | 映画(か行)
レオン・カーフェイ、トニー・レオン、イーキン・チェン、エリック・ツァン出演、ジャッキー・パン監督作品。94年。

ゴッド・ギャンブラー(賭神)の息子ヤムは、ライバルと因縁の決着をつけるため、カードの秘技を付ける猛訓練をしていた。だが、なかなか上達しないヤムを見ていた彼の妻は、天才ギャンブラー(賭聖)に助けを求めるが・・・。(TSUTAYAレビューより)


今迄観た、トニー出演作品の映画の中で一番つまんなかった(爆)。
旧正月公開向けの映画だそうで、コメディなんですが、まずストーリーがよく分からない。途中で寝てしまったので、ますます分からない(汗)。

トニーの役は、賭博王?マジシャン?イカサマ師?まずそれが分からない。
香港で賭博王といえば、イカサマもありなんですかね?映画だから??

ストーリーに整合性がないし、トニーのキャラも奥さんいじめたりしてて、感情移入できない。うーむ。これが香港おバカ映画の真骨頂なのでしょうか…
感情移入はできないものの、トニーの格好はいかにもアヤシイ中国人といった感じで笑えるし、そこまでやるか、という程、頑張ってました。

あと、特筆すべき点は、ばあや役のエリック・ツァン。ばあや役が最初から男性がやっているのは分かったけど、エリックだとは思いませんでした(笑)。
それから、トニーの敵役のイーキン・チェン。ビシっとキメてましたね。
ラストで椅子からひっくり返って、足をバタバタさせるのを観て、苦笑してしまいましたが…。

もう一度観ろと言われても、ちょっと嫌だなぁ(笑)。私はお薦めしません・・・


アナライズ・ミー

2005-06-29 11:25:09 | 映画(あ行)
ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル出演、ハロルド・ライミス監督作品。

ニューヨークで絶大な権力を誇るマフィアのボス、ポールが、ストレスからくる「パニック症候群」と診断された。そこで人目を忍び、精神分析医ベンの元に通う。だがファミリーは、秘密を知ったベンを殺そうとする…。(amazonレビューより)

この映画、をかもとさんが「独断と偏見の何でもレビュー」で紹介されていて、観たいと思っていた映画でした。

おもしろかった!ロバートとビリーのコメディ映画でした。コメディという事をすっかり忘れていて観たので、ロバートがマフィアという設定で、あらどんな話かしらと思ったのですが、amazonレビューにもあるように、マフィアのボスであるロバートはパニック症候群で精神科医にかかるという、一風変わった設定です。それがまた面白い。
私が一番グっと来たのは、ロバートのパニック症候群の原因が判明して、ロバートが許しを乞うシーン。
「グッド・ウィル・ハンティング」もそうなんですが、私はこういうのに非常に弱い。涙が出てしまいました。

それで話が終わりなのかと思ったら、もう一騒動ありましたね。ロバートの演技力はもちろん、コメディアンであるというビリーの演技も見事でした。

レンタルしましたが、特典でNG集も入ってましたよ。


ハードボイルド/新・男たちの挽歌

2005-06-28 10:59:16 | 映画(は行)
チョウ・ユンファ、トニー・レオン、テレサ・モウ、ウォン・チョーサン、フィリップ・チャン出演。ジョン・ウー監督作品。92年。

 「男たちの挽歌」のJ・ウーとC・ユンファが再び手を組んだハード・アクション。1997年、中国返還直前の香港を舞台に、刑事に扮するユンファと、麻薬捜査官に扮するT・レオンが武器密輸団相手に繰り広げる戦いを描く。(ヤフーレビューより)

脚本担当はバリー・ウォンなんですね・・・。
「ワイルド・ブリッド」のジョン・ウー監督作品です。

覚悟して観たものの、やはり疲れました・・・。銃撃戦が凄すぎる(苦笑)。
息つく間がないというわけではないんですが、力が入るのか、観終わった後、脱力しました(笑)。

以下ネタばれ含みます。
トニーは、「インファナル・アフェア」の時と同じく、潜入捜査官でした。
ただ「インファ~」の時よりも、グっと抑えた演技で、渋いヤクザという感じ。それにずっと非情に人を殺します。孤独なスナイパー風でした。でもそれは、潜入捜査官という事がバレない為で、世話になったボスを殺さなければならない時は、涙をぐっと堪えて、笑顔を作っていて、上手いな~と思って観てました。そして、人を殺すたびに鶴を折っていて、どうする事もできないやるせなさを表現してました。

チョウ・ユンファは冒頭から、銃撃戦で、しかも2丁拳銃。これが噂の?(笑)
2丁拳銃といえば、キーファーも「24」の中で2丁拳銃使ってたし、キーファーが監督・出演した「気まぐれな狂気」という映画でも2丁拳銃を使ってました。
そして名前が「テキーラ」と呼ばれてましたね。「太陽にほえろ」を思い出したのは、私だけでしょうか?(そんな感じの名前の人いませんでしたっけ?)

トニーが警察の上司と話していて、誕生日にジッポをもらったり、「知っているのはあんた(俺?)だけだ」みたいなセリフは「インファ~」を思い出しますね。(もちろん「インファ~」の方が後ですが)
それから、病院の見舞いの花が入ったケースに銃を隠すというのは、「ターミネーター2」でターミネーターがやってましたね。これはどっちが先なんでしょう??

クライマックスで、チョウ・ユンファとトニーが力を合わせて、闘うシーンは上にも書いたように観ていて疲れましたが、赤ちゃん救出とのコントラストが面白かったです。
しかし、かなり危険な撮影だったようで、トニーは危うく失明する所だったとか。
振り向いて「俺も警官だ」というセリフをトニーが言った時、またしても「インファ~」を思い出しましたが、振り返った時のトニーの表情が凄く良かった。

ラスト、トニーは北極へ行くのでしょうか。ヨットで?(笑)


トニー・レオン(梁朝偉)氏 43歳おめでとう!特集

2005-06-27 00:49:21 | 俳優・女優・監督
本日は私の好きな俳優、トニー・レオンの誕生日です。なので5月の安藤政信スペシャルに引き続き、トニー・レオンの特集をしたいと思います。
と言っても、トニーは安藤くんに比べて、ファン歴も浅く、未見の作品もある為、特集と言う大げさなものではないです。(というか出来ないです)
なので、

「43歳を迎えるトニーの出演作品をこっそり語る」

という記事にしてみたいと思います。(公開ブログでこっそりも何もないんだが)

いつも見て頂いている方は御存じの通り、只今、当ブログでは「トニー祭り」開催中でございます。
その為、特にトニーのファンでない方、香港映画が特別好きなわけではない方には、御迷惑をおかけしているかと思います(笑)
そういう人は、この記事もスルーかとは思いますが(爆)

まさか、この年になって、43歳のオジサマにハマるとは思ってもみませんでした。
しかし、トニーが62年生まれと聞いて、妙に納得してしまったのは、私がこの世でもっとも愛するミュージシャンの何人かが62年生まれなのです。彼らを愛し始めて早20数年(笑)
国籍や育ちに違いがあろうとも、この年に生まれた人に惹かれるのには、何か私には考えの及ばないワケでもあるのでしょう。


上にも書きましたように、私はファン歴が浅い為、ファン歴の長いお姉様方(お兄様もいるかもですが)は、この記事を生温かい目で見てやって下さいまし。
本当は、この日の記事で「フェイス トニー・レオン」の本について語ろうと思っていたのですが、かる~く1回読んだだけで、とにかく作品を観るのに必死だった為、それはまた別の機会にしようと思います。
そんな訳で、安藤くん特集の時と似ている形式ですが、今まで私が観た、トニー出演作品の中から私が好きな映画をあげてみたいと思います。


「インファナル・アフェア」
この映画がなければ、私がトニーにハマる事はなかったかもしれません。
正確には、「インファナル・アフェア3」を観て、トニーの笑顔にハマったのですが、3部作の中で、一番素晴らしい出来であるのは、この作品だと思います。
トニーの演技が素晴らしいのはもちろん、共演者であるアンディ・ラウ、アンソニー・ウォン、エリック・ツァンの演技も見事です。何よりストーリーが面白い。この映画はトニーファンではなくとも、映画ファンであれば、必見だと思います。
かくいう私もこの映画を観たのは、今年の2月ですから。もっと早く観ていれば…と後悔しきり。
潜入捜査官・潜入マフィアであるがゆえの苦悩、そして切なさが胸を打ち、映像を盛り上げる音楽も印象的。何度でも見返したい作品です。

「ブエノスアイレス」
今は亡きレスリーとの共演作です。トニーはゲイの役で、それなりに大変だったようですが、ゲイであるがゆえの二人の関係が、とても切ないです。言葉ではなく、映像からお互いへの愛情がひしひしと伝わってきます。
二人の静かなダンスのシーンがとても好きです。男女では表せない色っぽさがありました。文字通り息を飲んで見つめてしまうシーンです。
ラストが何気に希望的な所も結構好きです。「ブエノスアイレス 摂氏零度」を観ると、悲劇的なラストも考えていたようですが、もしそういうストーリーになっていたとしても、私は納得したかもしれません。

「恋する惑星」
「ブエノスアイレス」に引き続き、ウォン・カーウァイ監督作品です。
2部構成になっていて、トニーは2部目に出演しています。
この作品は、上二つよりも明るいストーリーで、トニーは失恋した警官を演じています。制服フェチにはたまらない作品です(笑)
フェイ・ウォンの好演で、とても可愛い映画になっています。ややフェイに押され気味のトニーくんですが、こういうトニーも好きですね。
ラブストーリーが苦手な私でも大好きな映画。香港の生活感溢れる映画でもありますね。

「シクロ」
ベトナムの映画です。トニーは寡黙なヤクザを演じています。セリフは少ないのに、存在感が凄くて、圧倒されます。スクリーンの中にいるだけで、その空間全てを支配しているかのよう。目と表情と動きだけで、人はこんなにも存在をアピールし、気持ちを表現できるのかと驚きと共に、トニーの演技力に脱帽です。
私が好きな俳優、安藤政信、キーファー・サザーランドもいい演技をする役者ですが、現時点ではトニーの演技力には及ばないのではないか…と思います。この3人の中で、トニーは一番年上ですが(笑)
一般の映画ファンにはあまり向いてない作品かもですが、トニーファンは必見です。絶対観て欲しい。で、私に感想聞かせて下さい(笑)

「東京攻略」
この特集の中で一番、軽いタッチの映画かなと思います。トニーの微妙な日本語が聞けるというのがいいですね。それだけでかなり高得点。
かなりアクションもやっていて、あら、トニーってアクションもできるのね、と思った映画でした。
そのアクションというのも、観せ方が、音楽に乗せて軽快なアクションになっているので、観ていて楽しいです。
トニーの役はモテモテくんで、こりゃ演じてて気持ちよかろーが、と思いました(笑)。ちょっとオヤジな感じがしなくもないですが、かなりかっこいいですね。ストーリーに関してはツッコミ所がいろいろとありますが、この作品は返却するまでに3回も観ました(笑)そのうちDVD買うでしょう。ハイ。

「裏街の聖者」
トニーは町医者を演じています。ひょうひょうとしているけれど、人情味溢れる医者で、トニーにとても合っている役でした。
トニーのキャラクターがしっかり描かれていて、ストーリーも比較的ちゃんとしている作品です。ただ私が観た感じでは、編集にやや難アリでした。
日本の2時間ドラマ風ではありますが、観て損はないです。連続ドラマとかにもなりそうな感じ。


私がトニーの演技で好きなのは、断然、目と表情の演技ですね。目チカラがある役者はたくさんいると思いますが、目で演技している、とはっきり言える役者は数少ないと思います。トニーは確実にその中の一人でしょう。
コメディ映画にもたくさん出演していて…というより、映画の中でコメディな部分を引き受けているように感じますが、そういう演技も上手いですね。モテモテな役でも嫌味がないし。特ですね(笑)

トニー・レオンさま
43歳、おめでとうございます。
バースディカードを贈ろうかと、ちょっと考えたのですが、やめました。
来年もファンでいたら、贈る事にします(ヲイ)。
これから、どんな演技を見せてくれるのでしょう。楽しみです。
日本の片隅で、こっそり応援していきます。

今夜は「インファナル・アフェア」を観ようと思います。もう1本観れたら、昨日借りて来た「大英雄」を観ようかな。
え?ダメ?(爆)

蒼き獣たち

2005-06-25 14:50:59 | 映画(あ行)
アンディ・ラウ、トニー・レオン、ミウ・キウワイ、フェリックス・フォン、ケン・トン出演、エリック・ツァン監督作品。91年。

香港警察の特捜班CIDに属するアンディは、同僚と共に麻薬取引の現場を押さえた。そしてその場で、彼らの上司レオンの義弟ケンを発見する。彼らはケンを見逃したが、ケンはその事実を警察の汚職取締機関ICACに告げてしまう。捜査の手が伸びる中、同僚たちは次々と罠にかかり命を落としていく。友を失ったアンディは、刑事の立場を捨て、ケンに対する復讐を誓うのだった……。(ヤフーレビューより)

このタイトル、「蒼(あお)き獣(おおかみ)たち」という読み方が正しいのでしょうか?私が借りたビデオには「獣」という字にわざわざ「けもの」とふりがながふってあったんですが。
ま、どちらにしろ、原題は全然違うので、どうでもいいですね(笑)

アンディとトニーの共演作でした。このコンビ、ほとんど漫才してる感じで、最初からかなり笑いました。凄く面白いです。私好み(笑)
二人とも若くて、お肌ピチピチ、よだれが出ます。まゆげの太さで時代を感じますね。
アンディももちろんかっこいいですが、私の注目はやはりトニー。コミカルな演技で、コメディ部分を引き受けている感じでした。拳銃に弾をこめるのは、撃つ前(それじゃ間に合わないじゃん)だったり、ここぞという時に、転んで銃を落としてしまったりとドジな刑事ですが、なぜか憎めない。横領したお金を弟の留学費に充てたりと、優しい面も見せていました。
赤い帽子とジーパンの裾をロールしているのが印象的で、帽子はいいんですが、暗いシーンでは、帽子のつばで影になって、表情や目が見えないのが残念でした。
そして、この映画、登場人物は皆、役名がそのまま本人の名前ですね。

以下、ネタばれ含みます。

ストーリーですが、ケンを追い詰める所までは良かったのに、ケンのお金を刑事が横領、それも一人がこっそりとかではなく、みんなで横領してたので、かなり驚きました。そんなのアリ?日本ではちょっと考えにくいですよね。
アンディもトニーも漫才コンビでおもろいやっちゃ!と思っていたのに、あっさりお金を横領したので、ちょっと微妙な気持ちになりました。
そりゃ誰だってお金は欲しいけどさ…給料も安いだろうし…でもなぁ…
どう考えても、そのままで済まないでしょう。済まないのが分かっていながら、どうしてもお金を必要としているようにも思えませんでしたし。

そのせいで、アンディにもトニーにも感情移入しきれなかった為、トニーが撃たれて死ぬシーンでも泣けませんでした。アンディの涙は凄く良かったんですが。だって自業自得でしょ、という冷めた気持ちがありましたね。
そのシーンまでは、かなりコメディタッチですが、その後が一変して、重いストーリーになりました。
アンディも人が変わってしまって、トニーを殺したケンに復讐しようとします。それがまたなかなか上手くいかない。アクションシーンはもうなんだかハチャメチャでした。かっこいいとかそういう風には見えなくて、ああ、B級映画だわ~と思いながら観てました。

トニーたちの上司のレオン警部とその娘、恋人でレオンの部下のフェリックスのエピソードも盛り込まれていて、ラストの方で、レオン警部が自殺しますが、それも感動できませんでした。だったら最初から横領なんてするなよ~と思ってしまう。レオン警部は娘が店を出すためにお金を使ったようですが、お金を横領した人達が皆、どうしてお金が必要なのか、最初に説明というかエピソードがなかったから、あっさり横領した時に首をかしげる感じになったのかなぁ…。

人が変わってしまったアンディは、復讐の鬼のようになってしまって、刑事という身分は捨て、ラスト復讐を果たし、責任を取って、拳銃でこめかみを撃ち、自殺しますが、自殺する前に拳銃をクルクルと回し、やたらかっこつけて自殺します。悲しいシーンのはずなのに、すみません、爆笑してしまいました…。
クルクルする意味が分からない(笑)「あばよ」っていうセリフもどうなのよ(笑)。もちろん、字幕の問題でしょうが。

文句とツッコミばかり書いてきましたが、ストーリーのハチャメチャさを気にしなければ、それなりに楽しめました。特にトニーが死ぬまでは(笑)
いいシーンもありました。アンディたちが皆で鍋を囲んでいるシーンとか、トニーが盛り上げ役になってましたが、とても良かった。
最初のコメディタッチさを活かして、もっと明るく楽しい刑事物だったら良かったのに。横領のエピソードはそのままでも、誰かが死んだりとかっていう重い話しにするのではなく、ね。
エリック・ツァンの笑いのセンスは私的にはかなりOKなんですが。

この映画の約10年後に「インファナル・アフェア」を撮っているんですよね。それはそれで深い(笑)
アンディもトニーもいい年の取り方しましたねー。

暗戦 デッドエンド

2005-06-23 11:59:04 | 映画(あ行)
アンディ・ラウ、ラウ・チンワン、リー・チェーハン、ヨーヨー・モン、レイ・チーホン出演。ジョニー・トウ監督作品。

末期ガンで余命数週間と宣告された男が、ある目的のため完全犯罪を計画する。男は白昼堂々と大手金融コンサルタント会社に押し入ると人質をとって高層ビルの屋上へ立てこもり、人質解放の交渉人として重犯課のホー刑事を指名する。現場に到着したホー刑事に男は、“これは、ゲームだ。72時間以内にオレを逮捕しろ”と宣言し、現場から難なく姿を消してしまう……。「ヒーロー・ネバー・ダイ」のジョニー・トー監督によるサスペンス・アクション。(ヤフーレビューより)

「PTU」で煮え切らない気持ちのまま寝れない、と、同じジョニー・トウ監督の映画を観ました。
アンディ主演で、この映画面白いよとどこかに書いてあったのを思い出して、借りてみたのですが、うん、面白かった。満足(笑)。

アンディがクールで、凄くかっこよかったです。ふとした瞬間にいい男だわ~と思ったりして、こりゃファンがたくさんいるというのも頷ける、と思いました。バスの中で女性と寄り添うシーンなんて、とても自然でドキっとしましたよ。
役的には、「インファ~」の時と系統は同じですね。アンディはいろいろな映画に出演しているようですが、この手の映画だけ観ておきたい(爆)。ダメですか?(笑)
ちょっと抑えた演技のクールな役。かっこいいじゃないですか!
「インファ~」を観た後に、アンディについても、ブログで語ってみたいと思ったのですが、出演作品をほとんど観ていないで語るのは、ファンにも本人にも失礼かと思って、結局書いていません。
「インファ~」の時のスーツをばっちりキメている所とか、作業服着せても、スタイリッシュに見える所とか、アイドルとかスターとかを超えた何かを持ってる人のような気がするんですよね。洗練された雰囲気を感じます。セレブという言葉が似合いませんか?
アンディがまとっているオーラというか、雰囲気は、トニーとはまた全然違うものですね。人当たりの良い、そつのない感じがしますが、それが嫌味に見えない。街でバッタリ出会って声をかけたら、振り向いて、きちんと笑顔を見せてくれそうな、そんな優しい雰囲気のある人です。(これは私がインタビューとかを見てイメージしたんですが)
そんでもって絶対43歳には見えない!いかん、あまり誉めまくるとファンになりそうだ・・・(爆)
でも、これだけ言葉を連ねても、まだアンディを上手く表現できていないような気がします。うーん、ファンの方、怒らないでね・・・

以下、ネタばれありまーす。

アンディもラウ・チンワンも演技が凄く冴えてました。アンディがキビキビと無駄のない動きをしていて、観ていてかっこいいなぁと何度も思いました。
アンディとラウの間に生まれる微妙な友情とか、バスの女との、どこかはかなさを感じる関係とか、結構好きですね。
アンディの変装が面白かった。老人と女性になってましたが、アンディが年を取ると、あんな感じになるのかな。女装はねぇ・・・アンディがインタビューで「あれは酷かった」と言っていたけど、それほど酷くないんじゃない?そりゃ観た時はびっくりしたけどさ(笑)。
歩き方が女性っぽくないので、違和感を感じたけど。

アンディとラウのラストの車のシーンが好きですね。私はてっきりドッカーンと行くと思ったんですけど、ブルルンとエンジンがかかって、アンディがむっくり起き上がって、口から血をたらしたままニヤリとした時に、あ、この映画オッケー!と思いました(笑)。

ちゃんと理解してない所とかがありそうなので、返却する前にもう1度観たいなぁ。観る時間あるかなぁ・・・(苦笑)。


PTU

2005-06-23 11:37:03 | 映画(は行)
サイモン・ヤム、ラム・シュー、ルビー・ウォン、マギー・シュウ、レイモンド・ウォン出演。ジョニー・トウ監督作品。

マフィアの幹部が刺殺され、1人の刑事が拳銃を無くし、路上では車上荒らしが連続した。
事件を追うのは、機動隊PTU、特捜課CID、そして組織犯罪課の刑事。
自転車の子ども、銀行強盗・・・一見、何の関係もなさそうな登場人物が偶然に集う午前4時。いったい何が起きるのか・・・(公式サイトより)

公式サイト

キネカ大森での「ワンナイト・イン・モンコック」公開記念のアジア映画特集3本中の3本目です。全部観たぞ(笑)。
「ザ・ミッション 非情の掟」 のジョニー・トウ監督作品です。この映画で、トウ監督は、「インファナル・アフェア」を抑え、香港アカデミー賞を取ったそうです。
3本の中では、一番期待していた映画でした。

が・・・・・・イマイチでした。
たぶん、思っていたのと違う雰囲気の映画だったんですね。
ラム・シュー演じるサァ刑事が、バナナの皮で滑って転んで拳銃を無くし、それを機動隊PTUが探す話でした(泣笑)。
というのは、ちょっと端折りすぎですが(笑)、PTUがもっと活躍する話なのかと思ってたんですよ・・・。
逃げ出したチンピラをリンチして、あやうく死なせそうになる所とか、顔をひっぱたき続けて、じわじわと追い詰める様子とか、悪くはないんですが・・・。
PTUがビルの中に突入する際、やたらと慎重で、慎重過ぎて、ややコミカル(コメディなのか?)な動きに見えました。観てて飽きた(笑)。
おそらく、「24」とかでスピーディな展開を見慣れてしまっているせいかと思うのですが。
ただ、午前4時に向けて、意味ありげに時々現われる、アヤシイ自転車の子どもとか、大眼って誰よ?とずっと思わせておく所とかはドキドキして観たし、一ヶ所に皆が集まって、銃撃戦になる所は凄かったですね。しかし、その銃撃戦も無意味に長いような・・・。
「ザ・ミッション」のようなスタイリッシュな感じはしませんでした。
感情移入も、サァ刑事にするべきなのか、サイモン演じるPTUのジンにするべきなのか、イマイチつかめないまま、(つまりどっちにも感情移入しないまま)映画が終わってしまいました。
ちゃんとオチがある所は、香港映画らしい感じはしましたね。

いくつか、ブログをめぐって、この映画の感想を読んでみたのですが、この映画の良さが分からないのは、私くらいなんでしょうかね。うーむ。
Santapapaさんのブログ「かたすみの映画小屋」でも、この映画、紹介されています。
この映画、ドリフだというコメントに大笑いしました(笑)。


マラソン(試写会)

2005-06-22 16:17:50 | 映画(ま行)
チョ・スンウ、キム・ミスク、イ・ギヨン、ベク・ソンヒョン出演。チョン・ユンチョル監督作品。

5歳の心を持つ20歳のチョウォンは、"走り"の才能だけはピカイチ。母親のキョンスクはチョウォンから目が離せず、息子より一日だけ長生きしたいと願っている。
何とか長所を伸ばしたいキョンスクは、かつての有名ランナーで、今は飲んだくれのチョンウクにコーチを依頼し、42.195キロのフルマラソン参加に向けトレーニングを開始した。
キョンスクとチョンウクはマラソン参加をめぐって対立するが、チョウォンの天使のような純真さと走ることへのひたむきさは周囲の人々の心を解きほぐし、やがて笑顔の輪が広がってゆく...。
しかしある日、キョンスクの隠された秘密が明らかになる―――。 (公式サイトより)

公式サイト

主人公は自閉症の障害を持っているけれど、走ることが大好きなチョウォン。実在の人物がモデルになっているそうです。
どちらかというと、敬遠しがちなタイプの映画です。なぜなら泣かせようとする演出が目につくのではないかという先入観があって。
宣伝文句もそういう感じがしたし。
まぁでも、試写会に当たったし、と軽い気持ちで観てきました。
が、凄く面白かった!声を上げて笑ったし、そして泣きました(苦笑)。
実在の人物をモデルにしているという事もあるのでしょうが、自閉症について、よく調べてあるなと思いました。
自閉症というのは、感情表現ができない為、周りの人と意思疎通ができない事が主な症状としてあげらます。話かけても違う方向を向いてしまって、反応もありません。
でも、それは聞こえていないのとは違います。ちゃんと記憶に残っていて、後から思い出したり、ふとした瞬間に気持ちが通じる事があると、私は思っています。

学生の頃、小児病院でボランティアをしていて、とある環境で育った、当時2~3歳の子どもと関わることがありました。その子は、話し掛けても、私の目を見ません。言葉も話せませんでした。私と関わる時間は、週に1度2時間程度。
その子の境遇を聞いていた私は、その子に何かしてあげたかった、力になりたかったのですが、私にできることは、ただその子のそばで、一緒に遊んだり、ご飯を食べさせたりする事だけでした。
ある日、私がプレイルームで足を伸ばして座っていると、その子がハイハイ(3歳でもまだ歩けませんでした)で近づいてきて、私の足の上に寝転がり、ゴロゴロと転がって遊んでいました。そんな様子が可愛くて、しばらく眺めていたのですが、看護婦さんが、その様子を見て、「この子が、人に懐くなんて、珍しいわね」と言いました。
私は驚くと同時に、涙が出そうになりました。決して私の目を見ようとしないこの子にも、私の気持ちはちゃんと伝わっていたのだと。
その子に出会ったことで、私は福祉の仕事をしようと決めた、と記憶しています。(現在は違う仕事をしてますが)

話が逸れました・・・。
チョウォンの母親は、チョウォンに好きな事をさせたくて、マラソンをさせます。チョウォンは決して辛いとは言いません。走るのが好き。走るのは楽しい、と。
マラソンをやるにあたり、コーチを頼みますが、このダメコーチのキャラもなかなか面白いです。何より、チョウォンの行動が、あまりに純粋で笑ってしまいます。
母親としての葛藤もきちんと描かれていて、好感が持てました。
障害のある子を育てるのは、本当に大変だと思います。つかんだ手を無意識に離してしまう事だって、あると私は思います。
この映画、少しでも興味がある方は、観て欲しいと思います。ほんと、声出して笑ったし、感動しましたから(笑)。
主役を演じたチョ・スンウさん、素晴らしい演技でした。ラストの笑顔が最高ですね。


天使の涙

2005-06-22 15:16:10 | 映画(た行)
レオン・ライ、ミッシェル・リー、金城武、カレン・モク出演。ウォン・カーウァイ監督作品。

殺し屋と殺し屋のエージェント、そして殺し屋に恋する派手な髪の女、口のきけないモウと電話しまくる失恋した女など個性的なキャラが2つのエピソードを通じて、絡み合うストーリー。

今さっき、物凄い衝撃が走りました。ストーリーや感想どころじゃない。
主演の殺し屋はレオン・ライだったんですか・・・・・・!!!!!
まっっっっったく気付きませんでした(爆)。
観る前の予備知識は、「恋する惑星」のビデオを観た時の、予告映像が面白そうだと思った事、ウォン・カーウァイ作品であること、だけでした。
確かに、あの人、レオン・ライだよ、と言われれば、そうか~と思えるのですが、ほんとに分からなかったんですよぉ。
レオン・ライが出演している映画は「インファナル・アフェア3」しか観たことがなかったので、あのイメージだったのです。ちょっと太りましたよねぇ。ってか、この映画、10年前だもんね・・・・・・

すいません、衝撃から抜け出せなくて、冷静ぢゃないです(苦笑)。
特にレオン・ライのファンというわけでもないのに、なぜにこんな衝撃が(笑)。
レオンの表情も、演技も今と全然違いますよね。今と、というよりは「インファ~3」と、というべきでしょうか。ああ、やっぱり冷静じゃないな、私・・・・・・

クールで、かっこいい殺し屋でした。セリフ(ナレーション含め)も良かった。派手な髪の女とのエピソードも、好きですね。キスシーンが凄く色っぽかった。
ミッシェル・リーは凄く綺麗な人ですね。赤い口紅がとても似合ってる。革のミニスカを履いて、マスクして、掃除する姿が、面白かった。
殺し屋のセリフに、「誰をどう消すかは、相棒が決める」というのがあって、二人がパートナーとして仕事をしている時と、最後の仕事の時と、電話で伝える内容が違ったという事に、2回目に観た時に初めて気付きました(苦笑)。

金城くんの役は、面白かったですね。「期限切れのパインを食べ過ぎたせいで口がきけなくなった」で吹き出しました。「恋する惑星」を見ている方には笑えるエピソードかと。
全体的にコミカルな演技が凄く良かったと思います。金城くんは、こういう役で本領発揮するのでしょうか。彼が出演している映画は「スペーストラベラーズ」はDVDを持っています。安藤くんが出演しているので(笑)。この映画は、比較的真面目な役ですが、コミカルな部分もあって、何気にそのシーンが好きだったりします。
父親とのエピソードもよかったし、電話の女との話も面白い。ラストの殺し屋エージェントの女を後ろに乗せてバイクで入るシーンも、どこか切ないのに、暖かい感じがして良かった。殺し屋エージェントの抱える孤独感が、セリフ一つで、スっと私の中に入ってきました。

ウォン・カーウァイ監督は、脚本を作らず、現場でシーンも設定も変わると聞いていますが、そのせいもあってか、ナレーションが入る事が多いですよね。
でも、そのナレーションが凄くいいと思う事が多いです。印象的な言葉や、心にスっと入ってくる言葉が多いような気がする。私は凄く好きです。私がカーウァイ作品に惹かれる理由の一つだと思います。

脚本の勉強をする時、極力、ナレーションや回想を入れない書き方を教わります。言葉で説明してしまっては、面白くないし、それでは上手くならないからです。
でも、カーウァイ作品のようなナレーションが書けるのであれば、入れてみたいなぁと思ったりします。

パラララ パラララ パラララ パラララ・・・  というラストの曲も印象的。