Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

バトン受け取りました。

2006-07-31 15:26:49 | 本・雑誌、その他雑記
いつもお世話になっている「★にわか香港映画ファンの映画ノート★」のゆうこさんからバトンを頂きました。ありがとうございます。
今回のバトンはとてもバトンらしいバトンです(笑)。自分のブログ紹介みたいな感じですね。

↓バトンを受け取った方は、下記にHNの記載をお願いいたします。

華⇒希衣那⇒下田りょう⇒れな⇒くりす⇒早月あすか⇒冴月禄⇒室崎⇒砂原⇒くう⇒ミノル⇒青木雨⇒tomo⇒jake⇒片梨曹浦⇒藍玉露⇒粉々凶子⇒榎柳蓮⇒暁吟⇒月満紫苑⇒電気羊緑⇒水城鈴⇒杉野唯架⇒夏樹⇒由貴⇒井上火垂⇒シュウ⇒イハチ⇒蒼夜⇒空野しずく⇒八重倉巧⇒夜星聖夜⇒星空茜⇒黒翼蒼士⇒ひろか⇒まきロン⇒あき⇒やまちゃん⇒みこと⇒のぞちゃん⇒こっこ⇒キラ⇒じゅん⇒久遠⇒タキオン⇒おかまにょ⇒ジュリ⇒zoecchi→きんぎょ→ゆうこ⇒hi-chan

■貴方のサイト名を教えてください

「Movies!!」

■いつからサイト運営し始めましたか?

2005年2月6日から。

■管理人歴はどれくらいですか?

1年半です。よく続いたなぁ(笑)。

■サイトのジャンルや属性について詳しく説明して下さい。

映画レビューのサイトです。(途中まではドラマのレビューも書いてましたが)
映画のジャンルは私が見たいもの全て。
邦画、ハリウッド映画、香港映画が多いです。
最近はとみに試写会のレビューが増えてます。試写会で観た映画に関しては、できるだけネタばれしないように、する時には、ネタばれ注意の記載をするようにしています。
気に入った映画や好きな俳優、監督が関わっている映画に関しては詳しく書き、あまり得意ではないラブストーリーに関してはサラっと流す傾向があるようです(笑)。
レビューの書き方に一貫性はない・・・です。思いついたことをタラタラ書いているだけ。時々素晴らしいレビューにお目にかかり、反省するものの、ちっとも変わらない・・・(汗)。仕事じゃないんだから、好きなように書けばいいや、と最近は開き直ってます(笑)。
つまんない映画だなと思った時にも少しでもいい面を見つけて、書きたいなと思ってます。

ブログのアクセスランキングやアフィリエイトには興味なし。
映画は娯楽。楽しんだもん勝ち。自分が好きだと思った映画は、他人がどう批判しようとも気にしません。
一般の女性に受ける、泣ける映画やラブストーリーが苦手と言っている時点で、一般の人達とは嗜好傾向が違うと思います(苦笑)。

自分からトラックバックすることは(ブックマークしているブログ以外には)あまりありません。して頂いたときには、ありがたくトラックバックを返しています。コメントを頂いたときには、コメントも。
ただし、トラックバック先のレビューがあまりに短くて、何の感想も持てない場合や、トラックバックを返す必要がないレビューと判断した場合は、しない時もあります。

こんな自分勝手なレビュー満載のブログですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

■貴方のお知り合いの管理人に繋げるだけ繋いでください。

「きょうの子牛」のじゅりあん&まのんさん
「独断と偏見の何でもレビュー」のをかもとさん

ブックマークさせて頂いている中で、多彩なジャンルのレビューをあげているブログの管理人さんにお願いしたいと思います。
よろしくでーす

コール

2006-07-29 15:02:23 | 映画(か行)
シャーリーズ・セロン、ダコタ・ファニング、ケヴィン・ベーコン、スチュアート・タウンゼント、コートニー・ラヴ出演。ルイス・マンドーキ監督作品。2002年。

幼い娘を誘拐する、凶悪で大胆な犯罪劇を描くクライム・サスペンス。家族を別々に監禁することで過去4回も誘拐を成功させてきた犯行グループが、医師宅に侵入。自宅に妻、出張先のホテルに夫、幼い娘アビーをアジトに監禁する。24時間以内に身代金を要求する犯人たちだが、ぜんそく持ちのアビーが発作を起こしそうになり、事態は急転していく。(amazonレビューより)

公開前に予告を観て、面白そうだと思っていたのですが、劇場で観れず、DVDが出てからすぐに、DISCASで予約したのですが、他にも観たい映画がいっぱいあって、予約順位がだんだんと下位に下がり、やっと送られてきました。

予告を観て面白いと思った時は、シャーリーズ・セロンを意識していなかったので、こんなに豪華なキャストだとは思いませんでした。
彼女の演技はなかなか良かっと思います。綺麗だしね。ダコタちゃんは相変わらず、とても子どもとは思えない演技を披露してます。あれくらいの演技普通なんでしょうかねぇ。凄いわ。
ケヴィン・ベーコンは気持ち悪かったっす。嫌いな役者さんじゃないんですけど、今回の役は好きにはなれませんねぇ。キャラ設定としては、冷酷なだけじゃないのですが、同情できる部分を見せているものの、全然同情できず、当然感情移入しませんでした。
しかし、なんといっても、凄いのがコートニー・ラヴ。観終わって、コートニー・ラヴが出ていると知って、え?出てた?と思ったのですが、まさかあの役の女優さん??と…
昔とは似ても似つかない風貌になってました(苦笑)。なぜにあんなに太ってしまったの~~~~~~(汗)。ハリウッドであれだけ太ってまだ仕事が来る女優さんも珍しいのでは??
彼女は「バロウズの妻」でキーファー・サザーランドと共演しています。



あの時の美しさは、素晴らしいですよ、マジで。痩せようよ、コートニーさん!

ストーリーはまぁ見れるかな、という感じで特に面白い!とかどんでん返しがあるわけでもなく、2時間ドラマといった感じ。暇つぶしになると思います。
ラストがアクション映画みたいになってましたが…バッドエンディングじゃないからいいんじゃないでしょうか。

青春漫画~僕らの恋愛シナリオ~(試写会)

2006-07-29 14:30:07 | 映画(さ行)
クォン・サンウ、キム・ハヌル、イ・サンウ、チャン・ミイネ、パク・チビン出演。イ・ハン監督作品。

13年間、幼馴染みどうしで兄妹のように粗だったジファン(クォン・サンウ)とダルレ(キム・ハヌル)。今も昔も会えばケンカばかりのふたり。だが、いつのまにかそれぞれに別の恋人ができた。互いに微妙なすれ違いを感じつつも、かけがえのない友情は変わらない。そんななか、ジファンはアクション俳優として、ダルレは映画女優としての夢を実現する。が、幸せも束の間、突然の交通事故がジファンを襲い、彼はアクション俳優の道を絶たれる事に…。(チラシより)

公式サイト

前日に急に試写状が来てびっくり。時々、試写会当日に来る時もあるので、まだマシですが。
ラブストーリーかぁ…とやや不安になりつつも行って来ました。試写状の写真ではヒロインの女優さんが誰なのか分からなかったのですが、映画が始まってすぐ、
「彼女を信じないでください」の女優さんだと分かりました。

映画の中で最初のジファンとダルレの年齢設定は高校生でいいのでしょうか?かなり違和感があったのですが…(苦笑)。主要メンバーが誰も高校生に見えない(笑)。なのであまり年齢とかを気にせずに見るようにしました。
幼馴染みなので恋愛関係にならず、でも大切な友達で、お互い誰かと付き合ってみて、初めてお互いが大切な存在だと気付く…という、ありがちな設定のストーリーではありましたが、私がいいなと思ったのは、恋愛の部分よりも、ジファンとダルレがそれぞれの夢に向かって頑張る姿でした。
たぶん、誰も泣かないようなシーンで、1人でボロボロ涙を流してたと思います(笑)。
ジャッキー・チェンが大好きでアクションスターを目指すジファンが、カーアクションに挑んで成功した場面とか、ダルレがテイク36回目(じゃなかったっけ?笑)で、すごくいい演技をして監督に誉められた後、1人になって、喜ぶシーンとか。凄く泣けてしまいました。ああ、こうやって夢を少しずつ実現していくんだ、と…。ちょっと自分と重ねてしまったのかもしれません。
ダルレの喫茶店での演技シーンは素晴らしかったですね。それまでとガラっと雰囲気が変わり、彼女を取り巻く空気まで変わったようでした。この女優さん、もしかして、凄く演技上手いのかも…(失礼だ)と思いましたよ。「彼女を信じないでください」の時も良かったですしね。

ジファンが事故った時は、事故キターー(苦笑)と思いましたが、まぁ韓国のラブストーリーですから、それはしょうがないのでしょうね。ダルレが作ったビデオレターを見ながら、ジファンが泣くシーンは良かったです。

クォン・サンウとキム・ハヌルも良かったのですが、この映画で一番良かったキャラは、ジファンのお父さん(笑)。これは素晴らしいです。まともな職についたことがなく、一体どうやって暮らしているのだろう??と思ったりしましたが、息子の親友や幼馴染みから金をだまし取ったり(笑)、ジファンとダルレの子どもの頃の話しを小説にしようとしたりしてましたが、ジファンの足が事故で膝下からなくなって、ジファンが「親父が食べたのか?」と聞いた時、「お腹が空いてたから食べた」と泣きながら言うお父さんにマジで感動してしまいました。息子の気持ちを察して、壁に落書きする所も良かった。お父さんのキャラ好きでした。
お金出して観たいと思わないジャンルの映画だったので、試写会で観る事が出来て良かったです。

花田少年史 アニメ1~3話

2006-07-28 11:24:51 | アニメ・バラエティ(映画・TV)
くまいもとこ、桑鳥法子、田中真弓、野沢那智(声の出演)。小島正幸監督。一色まこと原作。

古きよき時代。日本。いたずらをしてはゲンコツされる手のつけようのないやんちゃ坊主の花田一路少年。しかし、少年にもただ一つ苦手なものがあった。それはオバケ!
トラックとの衝突事故でオバケが見えるようになってしまった一路少年がオバケたちと繰り広げる笑いと涙の物語。(公式サイトより)

公式サイト

ダイジェストが見れます

「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」を試写会で観て、面白かったのと、一緒に観に行った友人がアニメが面白かったと言っていたので、観てみました。
1話目は人物紹介だったので、そんなに面白い!というほどではなかったのですが、2話~3話は面白かった!!!面白い上に泣いてしまいましたよ(笑)。

映画は、アニメの中の話しをかいつまんで、ストーリーにしたと思うと友人が言っていたのですが、2話~3話に出てくるキャラクターが映画でも使われていました。ストーリーは変わってましたけどね。
けど、参りました。犬のチロとジロの話しは泣けた~~。
花田一路少年は須賀健太くんの方が可愛いですが、アニメの一路も愛嬌があっていいですね。アニメでの設定は古きよき時代の日本になっています。映画では現代の話しですが。
何より、一路の母親が映画では篠原涼子さんが演じているので、ものすごく綺麗な母親になっているわけです(笑)。西村さんが演じてた父親だって、西村さんの方がずっとステキです。当たり前か(笑)。
このアニメ面白かったので、続きも観てみようと思います。もうレビューは書かないと思いますが。
映画を観る前にアニメをチラッと観てみるのもいいかもしれませんよ。

真昼ノ星空

2006-07-27 14:16:41 | 映画(ま行)
鈴木京香、ワン・ホーリン、香椎由宇、柳沢なな、中川知也、幸野善之出演。中川陽介監督作品。

公式サイト

台湾人の殺し屋・リャンソンは、仕事を終え、沖縄に身を潜めていた。そこで出会った仕出し弁当屋で働く由起子に恋をする。由起子は、仕出し弁当屋の他、工事現場の交通整理のアルバイトもする日々。夜のコインランドリーでリャンソンに食事に誘われるが、彼女は過去の恋愛に囚われていた。
プールの監視員をしているサヤは、毎日のようにプールに通い詰めるリャンソンが気になりはじめていた・・・。

昨日は、昼頃からなんとも運のない状態でした。生まれて初めて、頭の上に鳥のフンが落ちてきた(苦笑)。レディーズディなので、夜、映画を観に行こうと思ってたけど、やめようかなぁと一時は考えたのですが、とあるブログを見て、やっぱり見たいと思っていた「ゆれる」を観に行く事にしました。これは先々週、昼間の時間帯に仕事を休んで観に行ったのですが(映画のために休んだわけではないです、念のため・笑)、満席で観れませんでした。もう2週間も経っているし大丈夫だろうと思って上映1時間くらい前に劇場に行ったら、チケット完売。おそるべし夏休み(爆)。しょうがないので、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト」を見ようと思い、劇場に電話をかけて「パイレーツ・・・」と言ったら「『パイレーツ・オブ・カリビアン』」のチケットは完売致しましたぁ」と言われて笑うしかなかった・・・。もう帰ろうかなと思ったのですが、なんだか悔しくて(苦笑)、携帯で渋谷の映画館を検索し、何か見たいのがないかなと思ったら、「レイヤーケーキ」がまだやってるのを知り、ユーロスペースへ。ところが、行ってみたら本日休映(爆)。同じユーロスペースでやっていたこの「真昼ノ星空」を見てきました。チケット買ったら「一般のチケット1700円です」と言われ・・・レディースディの意味ないじゃん!!これで映画がつまらなかったら泣く。と思ったのですが、予想以上に良かったです。

去年の東京国際映画祭で上映されたのは知っていて、興味はあり、公開されてからも観てみようかなと思った事もありました。他にもっと観たい映画があったので、観てなかったという感じ。公開されてから1ヶ月くらい経つんですね。あまり広くない劇場ですが、比較的お客さんが入っていました。「レイヤーケーキ」が休映だったせいもあるのか?(苦笑)

ワン・リーホン演じるリャンソンは、台湾の殺し屋で、仕事を終えた後、沖縄に身を潜めます。映画は銃声から始まります。殺し屋と思われる銃を持った男(ワン・リーホン)は帽子を目深にかぶり、口元くらいしか見えません。見た時、金城武くんにソックリ!と思いました。後で観ていくうちに分かったのですが、リャンソンは父親が台湾人、母親が日本人という設定でした。確か、金城くんもそうでしたよね?父親と母親どっちが日本人だったか忘れたけど・・・

沖縄で、独り暮らすリャンソンを通して、男に逃げられてやはり孤独に生活している鈴木京香演じる由起子、プールの監視員で淡々と過ごしているサヤを描いていました。
特に大きな事件が起こるわけでもなく、リャンソンが恋をした由起子にコインランドリーで声をかけ、一緒に食事をしたり、毎日ようにプールで泳いだり、プラモデルを作ったり、そんな風に穏やかな生活を淡々と描いているのですが、リーホンのモノローグがなぜかとても心地よい。(始まってすぐに猛烈な眠気が・爆)当然、中国語のモノローグなのですが、今迄にないくらい心地よかったです。由起子と話すなど、生活の面では、日本語を使っているリャンソンでしたが、びっくりするくらい流暢な日本語でしたね。
淡々と送る生活も、身を潜めている割りに気楽そうで(笑)、時々悪夢を見るくらいで、あまり暗い影も緊張感もなく、日本人に恋をしたりして、なんだか可愛いかったです(笑)。ゆったりと時間が流れるので、人物の描写もゆったりしていて、リーホンもとても魅力的に見えました。食事のシーンとか、プラモデルを作るシーンとか良かったです。

鈴木京香さん演じる由起子は、仕出し弁当屋で働き、夜は工事現場の交通整理をやっていて、家にいる時は寝ているか新聞を読んでいるかで、全然楽しそうじゃない雰囲気。過去に何かあったのね、と思わせる感じでした。少しずつ過去が明らかになりますが、リャンソンに好き、と言われて、拒否するものの、髪を切りに行ったり、弁当屋で他のアルバイトたちと笑い合うようになったり、ワンピースを着てみたり・・・と、ちょっとした生活の変化があったりして、観ている私の方が嬉しくなりました。
二人の食事のシーンが良かったですね。リャンソンの手作り中華料理、とっても美味しそうでした。私にも作って欲しい~(笑)。

プールの監視員のサヤは、女友人となんだか普通の雰囲気じゃないので、そっち系の人なのかしら・・・と思ったのですが、詳しくは説明がありませんでした。
毎日プールに通ってくるリャンソンが気になって、後をつけてみたり、後でリャンソンに、由起子宛ての手紙を託されたり・・・あのすれ違いがなんとも切なくて、台湾に帰ったリャンソンが殺されちゃったら嫌だな~~~と思って観てたのですが、そうはなりませんでした。香港映画なら、殺されるだろうな~(苦笑)と思いましたけど。

モノローグのせいもあってか、叙情的で、小説を読んでいるような気持ちになりました。
リーホンがどんな演技をするのか全然想像してなかったのですが、予想以上に魅力的でしたね。特に魅力的に撮っている風(つまりアイドル映画的)ではないのに、あそこまでステキなのは、きっとリーホン本人の魅力なのでしょう。
観てよかったなと思える作品でした。

青春☆金属バット(試写会)

2006-07-25 11:59:25 | 映画(さ行)
竹原ピストル、安藤政信、坂井真紀、上地雄輔、佐藤めぐみ、若松孝ニ、寺島進出演。熊切和嘉監督作品。

公式サイト

熊切監督と竹原ピストルさんのティーチ・インのある試写会に行ってきました。
原作漫画は既読です。安藤くんが出演する映画は、先に原作を読んでしまうことが多いですね。単に待てないという(笑)。



映画のキャッチコピーになっているように「コンビニバイトさえうまくやれないやつ、拳銃ぶっぱなしたいだけの不良警官、車をボコボコにする呑んだくれ女」の出てくるストーリーです(笑)。
原作を読んだ感想は、正直、とても面白い!という感じではありませんでした。
勢いやテンポといったものからは遠い存在で(苦笑)、でもマッタリというのとも違う。誰も彼もやる気がないのかというと、そういうわけでもなく、過激で暴力的なのに、ギラギラしているわけではない。
もしかして、映画もその雰囲気なのかなと予想していたら、予想通りでした(笑)。
しかも映画は、それプラス、シュールだけど、妙にリアリティがある感じ。主人公のナバンバの生活している地域を「所沢」に限定しているからかもしれません。ファンタジックで、ちょっと郷愁を誘うような雰囲気もあり。

テンポが良いとはお世辞にも言えないので、苦痛に感じる人もいるかもしれませんが、私は嫌いじゃないですね。
ストーリーはほぼ原作に沿っていて、プラスアルファという形で寺島進さんの役が増えていたり、安藤くん演じる石岡のキャラがさらに嫌な酷いやつ、でもなんだか憎めない(笑)になっていたりしました。
原作と同じくどうしようもない呑んだくれで凶暴な巨乳女のエイコは、ただ凶暴なだけじゃなく、ベランダの窓から外を見ているシーンでは、ハッとするようないい表情をする時がありました。その表情のあと、すぐに元の凶暴女の表情に戻るので、演技でこの表情したんだ、と思いました。坂井真紀さんって、特に注目している女優さんではないんですが、さすがだわ、と思いましたね。エイコは、原作でもなぜこんなに凶暴なのか、呑んだくれているのか、いったい今迄どんな生活をしてきたのかなどは、全く描かれていません。映画でもそうでした。でもああいう表情を見せられると、エイコも過去になんかあったんだろうな、と思えますね。

竹原ピストルさんは、演技初めてだそうですが、ナバンバの雰囲気がよく出てました。ぬぼ~っとした感じ(笑)。んで、バットのスィングが凄くいいです(笑)。セリフがあまりなくて、間が持たない感じも原作の雰囲気と同じでした。

ところで、この映画、舞台が所沢です。以前にもどこかで書いたような気がしますが、ワタクシ所沢出身です。自分が見たことのある風景があるかなとちょっとワクワクしながら見てました。
舞台になっていたのは、西所沢ニュータウンだそうで、私が住んでいた地域とはちょっと場所が違ったので、見覚えのある風景は少ししか出てきませんでした。米軍基地をぐるっと囲んでいる道路を車で走っているシーン。あそこは場所分かる~。
ナバンバと石岡の出身高校は所沢南高校に設定されていました。実際には南高校は存在しません。でも安藤ファンの私としてはですね。安藤くんが「所沢(南)」と刺繍された野球部のユニフォームを着ているのを見るだけで、もう嬉しくて涙が出そうでしたよ(笑)。セリフでも「とこなん(所沢南)のエースをなめるなよ」とか、言ってたので、それも嬉しくって、一人で舞い上がってました。
他にも安藤くんは、学ラン姿、ほぼ丸坊主の頭(笑)、警官の制服姿を披露してくれて、制服フェチの私には万歳したいくらいの映画です。
キャラとしては、上にも書いたように原作のキャラ設定を踏襲しつつ、さらに嫌なやつになってました。やる気のない警官というのは原作通りですが、安藤くんが演じるとさらにやる気がなさそうに見える(笑)。あのテンションの低さが私には凄く良かったです。
肘を痛めて野球を諦め、彼女に振られ、その後警官になって・・・という人生もサラっと説明し、感傷的には描いてはいません。でもそれが逆にクライマックスのナバンバと石岡の対決をカラっと爽やかに見せているような気がしました。

途中まではやる気が全然なくて、ヤンキーに殴られたり、奥さんに逃げられたりと情けないですが、クライマックスのあのナバンバとの対決は、かっこいいです。(鼻血出てますけど・笑)ピッチングフォームがキマッてるし、「腐ってもエースだぜ、俺」(語尾はうろ覚えです)というセリフとかもシビれました。また観たいです。
あ、ちなみにキッチンでの例のシーンはありましたよ(笑)。

ラスト、車でナバンバとエイコが行ってしまうシーンで、エイコの「私、悪魔だもん」というセリフがなかったのが、ちょっと残念。あれ、聞きたかったな~。

そうそう、寺島さんは原作にはない役でした。必要かどうかと聞かれるとうーん、という感じがしなくもないですが、個人的に寺島さん好きだし、良しとします(笑)。

昨日見終わった時よりも、今の方が、結構いい映画だったかも、とじんわり来ているような気がします。
ただ万人にオススメかと聞かれるとうん、とは言えません(苦笑)。画面は終始暗いし、テンポ良くなくて淡々としてるし、地味と言えば地味な映画です。でも私は公開したらまた観ようっと。

上映後、熊切監督と竹原ピストルさんがゲストで登場。ティーチ・インがありました。竹原さんはすでにこの映画を13回くらい見たとか言ってましたね(笑)。安藤くんはいい人だったとちょこっとだけ話題にしてました。熊切監督も、安藤くんを「キッズ・リターン」で観てから好きだったと言ってました。

公開日は8月26日だそうです。「46億年の恋」と同じ日じゃないか~~~!

わすれな草 -半支煙-

2006-07-24 13:41:57 | 映画(わ行)
エリック・ツァン、ニコラス・ツェー、スー・チー、サム・リー、スティーブン・フォン、テレンス・イン、ケリー・チャン出演。イップ・カムハン監督作品。2000年。

30年前、吸いかけの煙草をくれた謎の女が忘れられないヒョウ(エリック・ツァン)は、彼女に会いたい一心で、単身移住していたブラジルから香港へ戻る決意をする。だが、久しぶりの香港には昔の面影がなく、途方に暮れる。そんな時、チンピラのスモーキー(ニコラス・ツェー)と出会い、金に困っていた彼に札束をちらつかせ、女を捜す手助けをしてもらう。渋々引き受けたスモーキーだったが、宿敵・九龍との決闘で汚い手を使われ傷を負わされた話や、探している謎の女の話を聞くうちに次第にヒョウに友情を感じ始めるのだが……。(allcinema onlineより)

あらすじを読んでも分かるように、当然、主役はエリックのとっつぁんです。が、公式サイトのこの画像、どうみても、ニコが主役みたいになってます(苦笑)。可哀想なとっつぁんです・・・。日本公開時に舞台挨拶があったようですが、エリックのとっつぁんは来なくて、ニコとテレンス・インだったとか・・・。

冒頭のシーンからテレサ・テンの曲がかかります。レオン・ライ&マギー・チャンの「ラヴソング」を思い出しますね。そういえば、あの映画にもエリック・ツァンが出てました。
ブラジルから帰ってきたヒョウは、娼婦に触ったという男を痛めつけるために手を貸し、本屋で男の腕を切り付けたスモーキーを見かけます。そのスモーキーに、30年前に決闘をした九龍に復讐する為、九龍を殺して欲しいと持ちかけます。金に困っていたスモーキーはヒョウを自分が住んでいる所に泊め、一緒に九龍を探し始めます。
スモーキーに金を貸し、追い回すチンピラにテレンス・イン。派手な格好と、ロス帰りのキャラがとても似合ってます(笑)。
九龍を探している時に店で見かける、昔の自慢話しばかりする中年の派手なチンピラオヤジにアンソニー・ウォン。これまた似合ってます(笑)。

ヒョウは、スモーキーに香港にいた時、九龍と闘った話、ロキシーのバーで見かけた女の話をします。ヒョウの武勇伝を聞くうちに、スモーキーに親しみを感じ始めるスモーキー。スモーキーは母親に、ヒョウに見覚えがないか、自分の父親なのでは…と聞きます。スモーキーの母親は娼婦で、母親はスモーキーの父親の顔を覚えていないのでした。18年前は、ヒョウはブラジルにいたので、スモーキーの父親ではないのですが・・・。
ヒョウの若い頃の回想シーンで、ヒョウの役をスティーブン・フォン、九龍の役をサム・リーがやってました。エリックが、スティーブンだなんて、カッコ良すぎ〜〜〜(笑)。
スモーキーは、盗んだピアノを幼馴染みにプレゼントしてみたり(デカ過ぎて笑える)、毎晩、通りに立ち、娼婦をしながら、スモーキーの父親を探している母親に食事を持って行ったりと、とても優しい面がありました。印象的でしたね。
姐御のシマである本屋で男を切りつけたスモーキーは、姐御に捕まってしまいますが、本屋に閉じ込められた時に、とある本を見つけ、九龍とヒョウの決闘は、ヒョウが言っていたものとは違う事を知ります。ヒョウは九龍との闘いに負けたのに、背後から銃で九龍を撃ち、別の男に銃弾が当たったため、人を殺したと思い込み、ブラジルに逃げていたのでした。

スモーキーがヒョウに事実を突きつけ、詰め寄るシーンは見応えありましたね。ニコの演技がなかなか良かった。迫力あったし、かっこつけているんじゃなく、本気で、リアルな怒りをエリックにぶつけてました。
ヒョウが、自分はアルツハイマー病であると告白する、スモーキーへのビデオレターのシーンも良かった。目に涙をためているニコは、なんだか別人のようでした。

あの女がいるというドラゴンフェニックスへ向かうヒョウとスモーキー。真剣なシーンなのに、エリックのとっつぁんの走り方がおかしくて、笑ってしまいました。何度観てもコントのように見える(笑)。
ドラゴンフェニックスでヒョウが見つけた女は30年前と全く同じ姿をした人。名前はアナン。スー・チーが演じてました。真っ赤な口紅が印象的。30年前と全く同じなので、別人なのか、幻を見ているのか、どっちかなと思ったんですが、スモーキーもアナンを見て、反応してたので、幻ではないのかな~。
銃に一発しか弾がなかったのは、自分の命を絶つためだろうなと思っていたらやっぱりそうでした。でも、結局、あの時は弾が入ってなかったという事でいいのかな?よく分からないシーンだったのですが・・・。

なぜか分からないけれど、友情出演している婦人警官役のケリー・チャン(笑)。スモーキーがほのかに恋心を抱いているようでした。ラストは、チンピラをやめて、本格的に病気の症状が出始めたヒョウの世話をしているスモーキー。そこにも優しい面が出てましたね。金のためというのもあるかもしれませんが(笑)。

非常にUFOらしい、話しだな~と思いましたね。ファンタジックな匂いもしつつ、心温まるストーリー。上に書いたように良かったシーンもいろいろありました。
けど、私には何かが足りない・・・・・・。傑作というには、何かが足りないような気がしました。泣かせる、という映画でもなかったし、あざとくなくて、良かったのですが・・・。ありえない感やちょっとコメディっぽいのは、全然問題ないんですけどね。なんだろうなぁ。

これで、とりあえず、現在までにニコ出演で、日本語字幕付きが出ている映画は、網羅したはず。「メダリオン」は見ましたが、出演はほんとに一瞬でした。セリフが一言あったけど(笑)。同じシーンでやはり一瞬だけ出たエディソン・チャンは顔もはっきり映らなかったような(苦笑)。ステ兄が監督した映画は見なかったんですよね~。DVDが出たら見てみます。それもやっぱり一瞬なのかな~(笑)。
ドラマ「プライド」はどうやら最初の方は、ニコがあまり出てないみたいですね。うーむ。ニコが出てくる前につまらないと思ってしまったらどうしよう(笑)。

蟲の宴~蟲師第5集特別先行試写会~

2006-07-20 11:16:21 | アニメ・バラエティ(映画・TV)
オフィシャルサイト

昨日は、「ユナイテッド93」のブロガー限定試写会にも当たってました。UIPの試写室でのものでした。おそらくソファふかふかの試写室。行きたかった~~(泣)。
でも、いろいろ考えた末、こちらの試写会を選びました。これは地上波で放送されなかった分の21話から26話までを一気に上映しようというもの。DVDの発売は9月だそうです。
大きいスクリーンで観る機会なんて、もうないだろうと思ったので、絶対に観に行きたかった。当たった時は小躍りしましたが、「ユナイテッド93」も見たかった・・・でも「ユナイテッド~」はまた当たるかも、というのと、どうしても行きたければ劇場へ行けばいいわけだし。
それにこの日はゲストがありました。監督の長浜さん、声優の中野裕斗さん、小林愛さんでした。
ロビーでは試写会場限定?のグッズなども売られていました。Tシャツ売ってたなぁ。

6話分を一気に見るというのも、なかなかの醍醐味がありました。上映中、会場がシーンとしていたのも印象的。たぶん、ここにいる人、みんな蟲師が好きなんだろうな~と思いましたね。
ゲストの方たちが出てきた時などの拍手も付き合いの拍手じゃなくて、心から拍手している感じがしました。上映後にティーチインがあったのですが、質問をしていたみなさん、監督やスタッフ、声優さんたちに感謝の言葉を述べてました。
そういえば、監督がギンコのフィギア持ってましたね。私はフィギアに全く興味がないので(笑)、特に欲しくはないですが、ギンコが万歳しているフィギアとか、近くで見てみたい気はする(笑)。
26話で終わらず、続きも作って欲しいと言っていた方がいて、それには私も同意。ぜひ続きのアニメを制作して欲しいです。やってないエピソードもあるし、これからも漫画は続くでしょうし。またストーリーがたまったら再開して欲しいですね。

レビューは書いてませんが、DVD1枚目から今レンタルされている6枚目まですでに鑑賞済みです。私は個人的に「虚繭取り」のお話しが好きです。TV放映を観て、泣いてしまったので。別に泣く話しじゃないんですが、ラストのラストで涙が・・・・・・その後のエンディングの曲も良かった。
DVDを借りるようになって気付いたのですが、毎回エンディングの曲が違うのです。もしかして毎回作ってるの?と思っていたら、本当に作っているそうで、びっくりしました。今迄、毎回エンディング曲が違うアニメなんてあった??ストーリーに合わせて作っているそうで、本当に凄いと思います。絵だけじゃなくて、音楽にも凝っていてクオリティが高いですよね。
アフレコの収録に14時間かかった時もあるとか。DVDの特典で、監督とスタッフ(毎回ゲストが違う)の対談で、音響担当だったかな・・・の人の話しで、声優さんに、「楽な演技しても、観客の心には届かない(響かない)」と言っていると聞いて、なるほどな~と思いました。
シナリオを書いた時、楽に出来上がって、自分としては結構面白いかなと思っても、それはあまり好評じゃなかったりします。苦しんで書いて、自分としては、まだ納得できないけど、でももうこれ以上書けない、というものを持っていった時の方が、好評なんです。不思議だなぁと思うけど、一生懸命生み出したものは、きっと心に響くのだろうなと解釈してます。

ところで。アニメじゃなくて、映画の方ですが・・・オダジョーと江角マキコ、蒼井優が出演するという映画「蟲師」はどうなってるんでしょう??すでに撮り終っているとか、オダジョーは銀髪のカツラで撮ったとかの話はどこかで見たのですが、制作発表とかないですよね?私が知らないだけ??
何気に楽しみにしてるんですけど、早く情報上がってこないかな~オダジョーが新作!という情報が上がるたびに「お!」と思うのですが、毎回違うし(笑)。

森のリトル・ギャング(日本語吹替版・試写会)

2006-07-19 10:33:02 | アニメ・バラエティ(映画・TV)
役所広司、武田鉄矢、石原良純、BOA、友近、夏木マリ(声の出演)。ティム・ジョンソン監督作品。

森の動物たちが冬眠から目覚めると、なんと森の周りは人間の住宅地になっていた。森が狭くなって、森の仲間たちはいつもハラペコ。そこに現れた風来坊のアライグマRJは、人間の家にはおいしい食べものがいっぱいある、と森の仲間たちを誘惑する。慎重な森のリーダー、カメのヴァーンが止めるのも聞かず、おいしい食べもが欲しくてたまらない仲間たちはRJに導かれるまま危険な住宅地へと足を踏み入れるのだったが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

てっきり、字幕版と思っていたら、日本語吹替版でした(笑)。アニメは吹替でも全然OKなので、楽しく観る事が出来ました。最初、主人公のアライグマRJの声が役所広司という事に気付きませんでした(笑)。低くてシブイ声の人だなぁ、誰だろう?って思ったりして。武田鉄矢はすぐに分かりましたけど(笑)。なんでそんなオジサマたちがやってるんだろう???と思ったのですが、字幕版では、RJをブルース・ウィリスがやってるんですね。役所広司、武田鉄矢、さすがベテラン。上手いです。スカンクのステラの声担当の友近は最初かなり違和感があったのですが、そのうち慣れました。ステラのキャラもなかなか良かったし。

ストーリーは、RJがクマから食べ物を盗もうとして見つかり、その食べ物がトラックに轢かれてバラバラになってしまったため、その分の食べ物を集めて、クマに返さないと自分が食べられてしまうため、森に住んでいるカメのヴァ―ンをはじめとする森の仲間たちを利用して、人間から食べ物を盗もうと計画するが・・・というもの。
人間たちが食べるおいしいお菓子を餌に、計画に協力させるうちに、RJは、仲間たちに仲良くなります。ちょっと心苦しいものの、計画が成功した時は、人間に捕まったヴァ―ンたちを見捨てて、クマのところへ食べ物を持っていこうとします。でも・・・といった感じで、その後は説明しなくても、あなたの予想通りの展開です(笑)。

この手のアニメは安心して観る事が出来るのが、とてもいいです。ストーリーは単純だけど、テーマはしっかりと伝わってきます。絵も可愛い。今のアニメはピクサーに限らず、本当に表情豊かですよね。凄い技術に感心することしきり。
ただ人間があまりに酷い描かれ方をしてますねぇ。いいんでしょうか(笑)。食べ物を盗まれたら、誰だって怒るべ(苦笑)。
そのにっくき大人の代表の声を夏木マリが担当してます。そりゃもう凄い(笑)。そのまんま、夏木マリかと思うくらい(大笑)。
ところで、なんでBOAが声優として参加してるんだろうと思ったら、エンディングの曲をBOAが歌ってました。だからか~。でもほとんど違和感ありませんでしたね。そういうしゃべり方のキャラなんだ、と思ってセリフを聞けました。アニメって特だな~~~(笑)。

今回の試写会は未就学児入場不可、小・中学生は保護者同伴というものでしたが、どう考えても幼児だろ、という笑い声が聞こえてました(苦笑)。でもそのゲラゲラという笑い声がおかしかったりして(笑)。
今、上映している「カーズ」「ブレイブストーリー」は小学生以上が対象だろうなと思いますが、これは幼児でも全然OKな映画ですね。むしろ連れて行って一緒に笑ってくるのもいいかもしれません。
ただし、隣の家に盗みに入らないように、あとでよーく言い聞かせた方がいいかも(笑)。

ブレイブストーリー

2006-07-18 11:57:12 | アニメ・バラエティ(映画・TV)
松たか子、大泉洋、常盤貴子、ウエンツ瑛ニ、今井美樹(声の出演)。千明孝一監督作品。

ごく普通の小学5年生ワタル。平凡だった日常はある日突然崩れ去る。家族がバラバラとなってしまった現実を信じられないワタル。そんなとき、転校生ミツルの言葉を思い出す。それは、“幽霊ビルの階段の上に、運命を変える扉がある”というもの。ワタルは家族を取り戻したい一心でその扉の中に飛び込んだ。そこは剣と魔法の不思議世界“幻界(ヴィジョン)”。やがて“おためしの洞窟”に辿り着いたワタルは、体力平均、勇気最低、総合評価35点の判定を下され、“見習い勇者”としてこの冒険の旅を開始するのだったが…。(allcinema onlineより)

宮部みゆき原作の小説をアニメ映画化したもの。かなり期待して見に行きました。
が・・・・・・。
これ観たのは先週の水曜日。私は映画館や試写会で観た映画はできるだけ翌日に、無理な時でも出来るだけ早くレビューを書くようにしているのですが、この映画はどんどん先延ばしに(苦笑)。もうストーリーの細かい部分は忘れていると思います。

全体の印象としては、正直、微妙でした。ワタルが扉の向こうの世界へ行く動機からして、私には命をかけるほどに思えなくて、すでにその時点で感情移入できなかったと思います。
冷静に考えてみると、小学5年生の子にとって、突然父親が家を出て行き、母親が倒れるということが、まるでこの世の終わりのように感じるというのは、よく分かります。展開が早かったというのも、気持ちがついていかなかった理由かもしれません。展開が早いのを咎めるつもりはないんですが、もうちょっとどこかで感情移入したかった。
途中の冒険を映像と音楽でサラーっと見せてしまうという手法にびっくりしました。5つの玉を集めるというのは、数が多くないかな?と思ったら、途中の冒険を端折るとは!(笑)。玉、3つ集めるくらいにしとけばいいのに・・・

おためしの洞窟での展開はロールプレイングゲームまんまでしたね(笑)。まぁいいんですけど・・・

ところで、絵なんですけど、ワタルとミツルは魅力的に見えました。キ・キーラもまぁまぁ。でも後がなぁ・・・カッツももうちょっと綺麗に描いて欲しかったなぁ。ビジョンの世界の人達が微妙にジブリチックな感じがしたのも気になりました(苦笑)。衣装とかね。

文句ばっかり書いてるようですが、テーマは良かったと思います。自分の願いが叶うなら、他はどうなってもいいのか、そしてワタルはどうする事を選ぶのか。
ラストも悪くないです。
でもやっぱり全体的にみると、ちょっとガッカリな出来でした(悲)。

次のアニメはゲド戦記!と思ってかなり期待してるのですが、昨日会った友人はすでに観たそうで、「・・・・・・お父さんじゃなかったね、やっぱり」と言ってました(苦笑)。何かが足りないらしい。うーん。気になるのでやっぱり見に行こうっと。