東京創元社 目録:1152ページ
別冊:410ページ
合計:1562ページ 5000円+税
創元推理文庫の1959年の創刊以来の絶版も含めた文庫全点の目録とインデックス。
別冊は折込記事として使われた座談会やエッセイ、そして作家や評論家による創元推理文庫 50周年に贈る言葉などの情報の集大成。
まず、文庫本で5000円。この価格は前代未聞かと思います。1ページあたりの単価が高価格なこともすごい。
そして、1冊の文庫本が1000ページを越えるのも、私は旧約・新約聖書以外には知らないです。
こういう大きくて高価な文庫本ですが、買わずにはいられませんでした。
私を文学・小説の世界に導いてくれたのがこの創元推理文庫であったからなんです。
小学校6年生の時に家の近所(と言っても1Kmくらいの距離はあった)の小さな本屋で、初めて買った文庫本が創元推理文庫 コナン・ドイルの「マラコット深海」。今でも良く覚えています。110円でした。
その後、「地下鉄サム」(110円)「未来から来た男」(160円)と創元推理文庫を買いあさりました。
田舎の小さな本屋の文庫本コーナーで、角川、新潮、春陽堂が並び、その隅っこに創元推理文庫がありました。小学生の私のとって、そこはまさに宝箱。
当時はバタ臭いとかスマートとかそういう言葉も知らなかったですが、この地 京都の修学院から飛び出した全く別世界、新世界への窓が この創元推理文庫で開かれているという感じがしていました。
その本屋さんに時々 創元推理文庫の目録 が出ます。これは1冊をたったの5行なのですが、この上なく魅力的な説明がありました。当然無償でもらえたのでうれしかったですね。もしかしたら、この目録の読書時間が一番長かったのかもしれません。鉛筆で読んだ文庫は番号を消し、読みたい本には印を付けながらあれこれと内容を想像する。今から思えば創元推理文庫の目録は至宝でしたね。
それが、今回全てを網羅した目録が出ました。うれしくてね。涙が出ました。
最近は創元推理文庫を買う機会が減ってしまいましたが、これからの50年、100年も継続して刊行続けて頂きたいものです。
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