マイウェイ出版 180ページ
イラスト(カラー、モノクロ)、メカニズム解説、戦略や作戦解説、ライバル、マンガなどの多様な、言い換えると雑多な情報を集めたコミック誌サイズのムック本。
この中で「空母での運用方法」と「坂井三郎伝」は値打ちありました。
空母での運用方法
70mの距離で離陸発艦できる理由、20mで着艦可能な理由。空母は30ノット以上(55km/h)で風上に向かって航行。例えば風速10mとすると、飛行甲板上は91km/hの風がふいていることになる。零戦の離陸速度は130km/hなので、わずか40km/h まで加速するだけで離陸できる。
着艦はピンポイントに墜落するように降りる。そしてフックがワイヤーを捉えて停止。このため、陸上機と比べて艦載機は車輪などが頑丈に作られている。
坂井三郎伝
著作「大空のサムライ」でも有名な、撃墜王。これはインタビューによる取材記事。
洋上戦闘で失われた零戦の約3割は敵による被撃墜ではなく航法ミスが原因。
対戦闘機空戦では零戦の20ミリ機銃はまったくの役立たず。小説や戦記に出てくる20ミリ機銃の華々しい記述は、勝手に作り上げられた虚構。装弾数が50発しかなく、初速が遅く弾丸が重いのでわずかなGで弾道がダレる。これでは当たらない。大艦巨砲主義に凝り固まった海軍中央の愚かな選択。
こういう見地、初めてでした。特に20ミリ機銃は、「日本が世界に誇れた」と思っていたのですが、少なくとも坂井三郎さんにとっては重い荷物が両翼に付いているという代物だった。
あらためて、一方的な情報の刷り込み怖さを知りました。
マニアにのみ勧められます。
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イラスト(カラー、モノクロ)、メカニズム解説、戦略や作戦解説、ライバル、マンガなどの多様な、言い換えると雑多な情報を集めたコミック誌サイズのムック本。
この中で「空母での運用方法」と「坂井三郎伝」は値打ちありました。
空母での運用方法
70mの距離で離陸発艦できる理由、20mで着艦可能な理由。空母は30ノット以上(55km/h)で風上に向かって航行。例えば風速10mとすると、飛行甲板上は91km/hの風がふいていることになる。零戦の離陸速度は130km/hなので、わずか40km/h まで加速するだけで離陸できる。
着艦はピンポイントに墜落するように降りる。そしてフックがワイヤーを捉えて停止。このため、陸上機と比べて艦載機は車輪などが頑丈に作られている。
坂井三郎伝
著作「大空のサムライ」でも有名な、撃墜王。これはインタビューによる取材記事。
洋上戦闘で失われた零戦の約3割は敵による被撃墜ではなく航法ミスが原因。
対戦闘機空戦では零戦の20ミリ機銃はまったくの役立たず。小説や戦記に出てくる20ミリ機銃の華々しい記述は、勝手に作り上げられた虚構。装弾数が50発しかなく、初速が遅く弾丸が重いのでわずかなGで弾道がダレる。これでは当たらない。大艦巨砲主義に凝り固まった海軍中央の愚かな選択。
こういう見地、初めてでした。特に20ミリ機銃は、「日本が世界に誇れた」と思っていたのですが、少なくとも坂井三郎さんにとっては重い荷物が両翼に付いているという代物だった。
あらためて、一方的な情報の刷り込み怖さを知りました。
マニアにのみ勧められます。
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