ボイス・パブリケーション 162ページ 952円+税
NAVI CARSは二玄社から発行され2010年4月号で休刊となった自動車ライフスタイル誌 NAVI を引き継いで昨年5月から奇数月の隔月で刊行されている雑誌。
クルマ雑誌離れ、若者の車離れという環境変化に加えて、後発の新潮社のENGINEに読者を食われて休刊となったNAVI。私の20世紀の一番の愛読月刊誌でした。このテイストを引き継いで別の出版社から発刊されたことはうれしいと共に、微妙な気持ちもあります。
NAVI CARSのキャッチコピーが「もういちど、クルマと 暮らそう。」 一度クルマ趣味から離れた大人に、もういちど戻ってこい と言っているようです。これが気にはなっていましたが、今まで購入には至らず。今回 表紙に「徳大寺有恒」がどーんと写っていて「徳大寺有恒、という生き方。」というまたあくどい(!)キャッチコピーがついていて、買わされてしまいました。
特集は表紙の通り「徳大寺有恒」。
「私が愛したクルマたち」はJAGUAR、FERRARI、BENTLEY、CITROEN、TOYOTAのクルマ文化の解説。これは良いのですが、これ以外は他の評論家達の徳大寺有恒へ贈る言葉、メッセージ と 徳大寺有恒の著作から選んだ13冊の紹介 と極めつけが徳大寺有恒の妻のメッセージ。なんだ、これは「徳大寺有恒 追悼号」のようではありませんか。昨年、小林彰太郎が亡くなり、次はこちらか というようなノリ。ちょっと、この企画、編集はひどいね。おそらく、徳大寺有恒が半ば引退という状態だから、使えるうちに最後のご奉公でもさせようとしたかのようです。
それはともかく、徳大寺有恒節を久しぶりに堪能しました。フェラーリのページ
・もちろんそれは進歩であり、技術の向上であるのだけども、私には危険な香りを秘めた女が、ものわかりがよすぎるようになってしまったように思えてしまう。
旨いです。
将来の追悼特集号を先取りしたようなあくどい企画ですが、内容は満足です。編集部の勝ちですね。
<iframe src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B00HSPIMLE" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>