「海街diary」 DVD 綾瀬はるか、長澤まさみ

2015年作品。
吉田秋生 原作漫画の映画化。

香田幸（綾瀬はるか）、香田佳乃（長澤まさみ）、香田千佳（夏帆）の3姉妹は14年前に家を出た父親の葬儀で腹違いの妹すず（広瀬すず）の存在を初めて知る。3人はすずを引き取って暮らすことを決める。古い鎌倉の家で4人姉妹ぼ生活が始まる。
長女の幸は看護師として病院で働き、妻と別居中の小児科医との付き合いを続けていた。次女 佳乃は銀行に勤めながら自由奔放な生活をしていたが、最近彼と別れた。三女の千佳はスポーツ店に勤めるマイペースな女の子。そして新たに鎌倉にやって来た四女のすずはサッカーチームに入り地元の人たちと仲良くなっていた。







4人姉妹の女優、そしてその周りを風吹ジュン、大竹しのぶ、樹木希林、リリー・フランキーなどが固める豪華な布陣の映画です。樹木希林と風吹ジュンの重厚な存在感がベースとなって綾瀬はるか、長澤まさみが光ります。
少し猫背気味に歩く綾瀬はるか、重心をかかとにかけて胸をはったモデル歩きの長澤まさみ。この綾瀬はるかと長澤まさみの立ち姿が真面目なお堅い長女と自由奔放な次女の性格を描きます。
そして、この二人を食ってしまった最若手の廣瀬すず。彼女はこれから伸びそうです。



ストーリーは盛り上がり無し。平坦な道を進む中で、俳優の演技を楽しむような作品です。

	海街diary DVDスタンダード・エディション
	クリエーター情報なし
	ポニーキャニオン

バタフライ ブライスハイスピード ラバーの貼り替え

Butterfly Bryce High Speed

バタフライのラバーと言えばとんでもない高価格のテナジー シリーズばかりが話題になりますが、2015年12月にブライスハイスピードが発売になりました。



このブライスハイスピードはバタフライでは最高のスピード性能を持つものです。テナジーよりも弾むラバーです。スピン性能はテナジーよりは劣りますが、それでも上位に位置します。バタフライのカタログのラバー比較特性チャートでは、最高スピードの位置にあります。



これを同じくバタフライの最高スピードのラケット ガレイディアT5000に貼りました。



フォア面はニッタクのファスターク G1です。ラケットの総重量は171g。ブライスハイスピードはテンション系ラバーとしては最軽量クラスと言えます。



さて、どんな弾み、スピードになるか楽しみです。

	バタフライ(Butterfly) ブライスハイスピード 　ハイテンション裏ラバー　05950 ブラック【278】　中
	クリエーター情報なし
	バタフライ(Butterfly)

「この国の空」 DVD 二階堂ふみ

2015年 作品。
高井有一原作小説の映画化。

昭和20年 終戦前の東京。母と19歳の里子（二階堂ふみ）は二人暮らし。そこに空襲で焼け出された叔母が同居する。隣の家には妻と子を疎開させた銀行員の市毛（長谷川博己）が一人で暮らしていた。里子は市毛の身の回りの世話を頼まれていた。日に日に戦況は悪化していき、里子の周りは若い男が全くいない状況。結婚もできずにこのまま死んでいくのかと悩む里子は、市毛を男として意識し始めていく。



極限状態に追い込まれた19歳の娘が選んだ行動、これを描いた作品。終戦間際の東京の状況、そしてそこに住む人達の生活と感情。この中で若い女性が何を考えて生きていたかを考えさせる。
理がという娯楽メディアの観点からすると、不出来の部類に入ります。これといった盛り上がり無く、だらだらとストーリーが進みます。映画の黄金分割比とか、そういうセオリーは全く関係無し。前半から中半は退屈きわまりないです。全編終わって、「これがどうしたの」という空虚感が残りました。





ポイントは売り出し中の女優 二階堂ふみ。そして30年前にヒロイン役をやっていた母親役 工藤夕貴と 叔母役の 冨田靖子。工藤夕貴と冨田靖子の競演は驚きました。実はエンディングロールで気付きビックリしました。懐かしいです。

	この国の空 [DVD]
	クリエーター情報なし
	よしもとアール・アンド・シー

「円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション 1」 2016年 3/15号

デアゴスティーニ・ジャパン

ディアゴスティーニから円谷プロの特撮ドラマシリーズが刊行されました。円谷プロの16作品を122号に渡って発行されます。

収録作品
・ウルトラQ 28話
・快獣ブースカ 47話
・怪奇大作戦 26話（第24話欠番）
・ウルトラファイト 196話（第45話欠番）
・緊急指令10-4-10-10 26話
・ファイャーマン 30話
・恐竜探検隊ボーンフリー 25話
・恐竜大戦争アイゼンボーグ 39話
・マイティジャック 13話
・戦えマイティジャック 26話
・ミラーマン 51話
・レッドマン 138話
・ジャンボーグA 50話
・猿の軍団 26話
・恐竜戦隊コセイドン 52話
・スターウルフ 24話

第1号はいつもの如くお試し価格として半額の999円。これにDVD 2枚。それぞれスリーブパッケージに収納。ウルトラQ 2話、ブースカ 2話の合計 2時間弱の収録時間ですから、無理せずとも1枚のDVDへ収納できますが、ここはコレクションとマーケティングのためかDVDメディアを2枚も使っています。モノではなくコンテンツを買う文化が浸透していけば、このような無駄なメディア消費は無くなっていくでしょうが、今は仕方無しです。

さて、本号はウルトラQの1、2話、快獣ブースカの1、2話、そしてオマケとしてウルトラファイトの1、2、3話が収録されています。
購入目的のウルトラQ
第1話 ゴメスを倒せ
第2話 五郎とゴロー
この第1話覚えています。小学校の時、日曜日の19時にTVでゴメスとギドラという怪獣が出たんです。映画館でしか観られないと思っていた怪獣がTVに登場して、これはビックリ仰天。日曜日の夕方はウルトラQでワクワク、ドキドキしていました。
DVDの画質、音質はデジタルリマスタリングのおかげで、良くなっています。
全巻購入するととんでもない投資になります。今後の購入が悩みの種になりました。

	円谷プロ特撮ドラマDVDコレ全国版(1) 2016年 3/15 号 [雑誌]
	クリエーター情報なし
	デアゴスティーニ・ジャパン

「ピース オブ ケイク」 DVD 多部未華子、綾野剛

2015年 作品。
ジョージ朝倉原作漫画の実写映画化。

24歳の梅宮志乃（多部未華子）は恋人と別れ、これがきっかけで仕事も辞めてしまう。そして心機一転のため木造の安アパートに引っ越し、オカマの友達天ちゃん（松坂桃李）の紹介でレンタルビデオ店でアルバイトを始める。偶然そのレンタルビデオ店の店長菅原京志郎（綾野剛）がアパートの隣に住んでいた。志乃は京志郎に好意を持つが京志郎には同棲するあかりという女性がいた。



初恋、純愛という高校生向けの恋愛ものではなく、二十歳代女性向けのちょっと大人のラブストーリー。邦画では珍しい、ハリウッドのラブコメに近いジャンルの作品です。
恋愛、片思い、二股、セックス、喧嘩、別れというどろどろしたところがある男女の思い、行動が描かれています。元カノと別れることができない男と、これをうすうす気付きながら見ないようにする女。この時の男の考え、女の感情が複雑に交差していく様が、ちょっと痛々しくもあり、濃すぎるコーヒーのような刺激の強さを感じることができます。



いい女になりたい、でも毎回失敗する、彼を信じよう、もうがまんできない という心の葛藤を多部未華子が上手く演じます。最後の爆発シーンは彼女ならでは。爆発の後の・・・・は幸せな気持ちになりました。



グレードが高い恋愛ドラマです。お奨めです。

	ピース オブ ケイク
	クリエーター情報なし
	メーカー情報なし

「空母いぶき 3」 かわぐちかいじ

小学館ビッグ コミックス 196ページ 552円＋税

昨年10月に1、2号発売。3ヶ月後に本 3号が発売されました。毎回、次の号が待ち遠しいという、最近では珍しい作品です。

沖大東島沖で中国海軍の空母「広東」からいぶきに向けて 戦闘機 殲（セン）20 5機が発艦。そしてミサイルが発射される。艦対空ミサイルで全基を撃墜。ついで攻撃を仕掛けてきた殲20 1機を撃墜する。かくして中国軍との戦闘が始まった。

中国の空母広東、殲20 と いぶき、イージスミサイル艦、F35JBとの戦闘が始まります。日本側は「現場に政治を背負わせる」という台詞にもあるように、戦闘を回避せよ というような指示が上から下ります。これを艦長クラスが日本を守るため自分の責任で命を下す。この不条理な緊張感が伝わってきます。
戦争ものの漫画ですが、根底に流れる作者の思いは深いです。作者は今後どういうことを伝えてくるのか、妙に気になります。
ワクワクさせてくれる漫画です。

	空母いぶき 3 (ビッグ コミックス)
	クリエーター情報なし
	小学館

マーラー交響曲全集 マゼール指揮 ニューヨーク・フィル Amazon Prime

Lorin Maazel New York Philharmonic
Mahler Symphonies Nos.1 ー 10

マゼールがニューヨーク・フィルの音楽監督であった時、2002年から2009年の演奏会のライブ録音。
ニューヨーク・フィルのiPhoneアプリでダウンロード販売がなされ、またiTunesでも販売されています。この全集は聴きたかったのですが、iTunesで1曲 1500円から2700円という高額であきらめていたところ、Amazon Prime Musicで無償ダウンロードとなりました。Amazonさんには感謝。
しかし、最近のビデオ、ミュージックにおけるAmazonの価格破壊はすざましいです。消費者としては嬉しい限りですが、長期的に見てこれが凶と出る要素もありそうな予感がしています。

このマーラー、極上です。マゼールは過去ウィーン・フィルと全集録音をしていますが、こちらとは比較対象になりません。ウィーン・フィル盤は、「新たな解釈」「新鮮な演奏」という方向に走りすぎ、良く言われる「やり過ぎ感」が耳につく演奏でした。このニューヨーク・フィル盤はこのオーケストラの機能、特に厚み・重量感をベースにして中庸のど真ん中を行くような演奏です。マーラー交響曲のスタンダードとして位置付けてられても異論はありません。
マゼール晩年の名演奏。マゼールを色物指揮者として観ていたお方々も（無料ですから）、一度は聴いてみられることをお薦めします。

	Mahler:Symphonies 1-10
	クリエーター情報なし
	Imports

第二次世界大戦傑作機コレクション 01 川西 紫電改

デアゴスティーニ・ジャパン 925円＋税

デアゴスティーニから1/72スケールの第二次世界大戦の傑作機シリーズ 全80巻がスタートしました。通常価格は税込みで1998円。創刊号は半額の999円というお試し価格。
創刊号は零式艦上戦闘機ではなく、紫電改が選択されました。第2号は零式52型丙が予定されています。

現在も刊行が続いているアシェット・コレクションズ・ジャパンの 日本陸海軍機大百科 ともろにバッティングします。アシェット・コレクションズ・ジャパンは価格が同等で、日本陸海軍機大百科というタイトルながら、現在は日本陸海軍以外の機種を登場させており、実質こコンテンツは同じになります。日本陸海軍機大百科は現在166号まで来ています。デアゴスティーニ・ジャパン盤は全80巻予定ですが、こちらもこれ以上の巻数になる予感がしています。

モデルは、この価格ではできすぎの部類。価格以上の質感があります。通常価格になったら、トントンでしょうか。



解説書は14ページのペラペラもの。
「開発ストーリー」は強風、紫電、紫電改となったごく一般の内容。
「三四三空」の記載は、これだけなの という薄すぎるもの。
「検証メカニズム」は自動空戦フラップなどの記載はあるが、技術解説には至らない表面だけの内容。
「航空機のエンジン」は空冷星形と液冷V型についての比較論。ここは充実していきそうな感じがします。
この類の解説書としては平均的なところです。



次号以降買うかは微妙なところです。

	第二次世界大戦傑作機コレクション全国版(1) 2016年 3/8 号 [雑誌]
	クリエーター情報なし
	デアゴスティーニ・ジャパン

「交渉人」 Amazon Prime 三上博史、鶴田真由

2003年WOWOWドラマ作品。
五十嵐貴久原作小説のドラマ化。

フルフェイスヘルメットを被った3人組がコンビニ強盗。その後、近所の病院へ医者や患者を人質として立て籠もった。警視庁は交渉人 石田修平（三上博史）と元石田の部下刑遠野麻衣子（鶴田真由）に犯人グループとの交渉にあたらせる。人質には患者として入院していた石田の妻もいた。石田達の交渉によって、少しずつ人質が解放されていき、犯人からの1億2千万円の要求を受け入れる。

三上博史主演のクライムサスペンス。本作はパートナーに鶴田真由を使い、彩りも鮮やかにして、サスペンスドラマが進行していきます。この人のドラマは隙無し。目を離せない緊迫感があり、好きになりました。

きっちりと、どんでん返しがあり、色恋の苦悩ありで盛りだくさん。作品としては2時間枠ではなく 3～4時間ものとして作って欲しかったところです。
お奨めです。

	交渉人 [DVD]
	クリエーター情報なし
	ポニーキャニオン

「MBO（マネジメント・バイアウト） ー経営権争奪・企業買収の行方ー」 Amazon Prime 三上博史

2007年 作品。
牛島信の経済小説のドラマ化。

ギャラクシー・デパートの社長小野里（三上博史）は5年前に取締役の末席から抜擢され社長に。その後小野里は能力を発揮して、デパートを発展させる。しかし、ある日オーナーの成海に呼び出されて非常勤取締役への異動を言われる。これに対して、小野里は大木弁護士（森口瑤子）の助言に従い、MBOすなわち自分自身でデパートを買収するという勝負に出る。



ビジネス、リーガルドラマとして楽しめます。MBOの具体例として勉強になるとともに、これを成し遂げようとする側、阻止しようとする側の知恵合戦が緊張感高く楽しめます。
映像作品としては、後半が終わりを急いだような感があり、こちらからするともっと見どころを作れたのになぁと 惜しく思うところがあります。この編成、編集では、ビジネスの戦争ではなく家族を取るという 中途半端なヒューマンドラマになってしまいました。



三上博史の企業ドラマはテンションが高く、好きです。本作も、わくわくして飽きること無し。少し傷はありますが、お薦め作品です。

	MBO マネジメント・バイアウト~経営権争奪・企業買収の行方~ [DVD]
	クリエーター情報なし
	ジーダス