「女医が教える 本当に気持ちのいいセックス上級編」 宋美玄

ブックマン社 248ページ 1429円＋税
ベストセラーの続編としての「上級編」。
オーガニズムに導くためには体を知り、好きになること。まずGスポットについて、その正体そして最新の研究結果の説明から始まります。オーガニズムを得るためには、お互いの協力が必要というところに落ち着けてしまったので、「あれれ」 と思うところあります。
ついで、「仰天誤解」。「くすぐったいは快感の一歩手前」「おもちゃを使っているとあそこがバカになる」という迷信の解説。これは、新鮮な情報無し。後半 1/3を使っている インタラクティブ・セックスのすすめ は 話し合いましょう ということ。 なんだかなぁ。。。

裏表紙の前にある 袋とじページ。 これもなんだかなぁ。週刊誌じゃないんだから、袋とじはね。。。。そこにある情報、絵もわざわざ袋とじにする必要ないです。 この本の値打ちを落とすだけの結果になりました。

そんなわけで、タイトルは「上級編」となっていますが、上級向けの情報があるようには思えません。１冊目が売れたので、ちょっと無理した２冊目を企画。タイトルが「続編」では売れないから「上級編」とした。こんな感じの、お気軽な企画の書籍です。
1500円の価値はありません。



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「ハンナ」 シアーシャ・ローナン

2011年 米国作品。
16歳の少女 ハンナ（シアーシャ・ローナン）はフィンランドの山奥で元CIA工作員の父親に暗殺者として育てられた。ハンナの戦闘能力は父親を超えるようになり、ある任務が開始。ハンナをCIA工作員のハンナのマリッサ（ケイト・ブランシェット）が執拗に追いかけ、CIAとの壮絶な戦闘が繰り広げられる。ハンナは自分のカラダに隠された秘密を知り、。。。

久しぶりに映画館に行きました。5月下旬の「アジャストメント」以来だたか3ヶ月ぶりです。こんなに間が開いたのは、過去ありません。この夏の封切り作品が、どれも食指が動かない。夏休みは子供向け映画が多いので、選択肢が限られるんですが、これほど魅力的な作品がなかった夏は初めてです。
日本映画もハリウッドも苦戦しているのか。。。確かにハリウッドは、アニメと日本などのリメイクが多く、ネタ切れなのか。少し心配です。




さて、本作「ハンナ」はDNA操作によって身体能力、頭脳が飛び抜けて優れた少女ハンナが元CIA工作員のスパルタ教育によって、最強の暗殺者として育てられたところからのスタート。格闘技、刃物、銃器の扱いと、百科事典を暗記して数カ国語を話せる頭脳を持つ少女です。細身でひ弱な姿格好のシアーシャ・ローナンがこの少女を演じるアンバランスさに面白みがあります。ハンナの強さは相手より ゼロ コンマ何秒早い動きができるところにあり、これがマット・デイモンのジェイソン・ボーンに通じるところがあります。
ハンナはよく走りましたね。何かあったら、走っていました。それと、ハンナの格闘戦はもっとやっつけてしまえ と言いたくなるような爽快感あります。ここが見所です。
一方でシナリオ、ストーリー展開は、無理・無茶が目立ちます。元CIAのやり手工作員が何でこういうお馬鹿さんなことをやったのか？ そもそもなぜハンナは追われるのか？ こう言うところが、苦しかったです。

深いことを考えずに、16歳の少女のアクションを楽しむ映画です。この夏の映画の中ではお薦めになります。

「女医が教える 本当に気持ちのいいセックス」 宋美玄

ブックマン社 174ページ 1429円＋税
先日の「女のオナニー教本」があまりにもお寒い内容だったので、ベストセラー「女医が教える 本当に気持ちのいいセックス」の正篇と続篇（上級編）を本屋で買ってきて真剣に読みました。
まずは 『本当に売れた』（笑）正篇から。

はじめ に書かれているように本書のコンセプトは「すばらしきオーガニズムをすべての女性に味わってもらうために」です。
医学的な男女のオーガニズムの解説から始まります。なぜ、あるのか。どうなるのか。どれくらいの人が味わっているのか。などなど。
その後、感じ方、感じさせ方、そしてそのための愛撫や体位の説明に行きます。
女性向けと宣言している本なのに、男性目線での解説や指導があったりして、この揺らぎが結構楽しめます。

本書のタイトル通り、女性さらには男性にとっても「気持ちいいセックス」をするための指南書として、内容もさることながら企画の勝利と言える本です。
これはお薦めになります。


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「マチェーテ」 DVD ダニー・トレホ、ジェシカ・アルバ

2010年 米国映画。
メキシコ連邦捜査官 マチューテは麻薬王のトーレスにはめられ、妻と娘を殺される。これから3年後マチューテは復讐のためにテキサスで不法移民の労働者として働いていた。ある日、不法移民を嫌う上院議員（ロバート・デニーロ）の暗殺の依頼を受けるが、これが罠であった。




R・ロドリゲスとQ・タランティーノによるとことんまで行ったB級映画を模したA級映画。
ストーリー、描写はB級映画そのもの。人の首がぽんぽん飛び、銃によって血しぶきが飛び、数えられないほどの人が死にます。しかし、これが気持ち悪いのではなく、あっけらかんと したもの。これぞB級です。
一方でこんなに豪華なキャストはありません。
捜査官：ジェシカ・アルバ
上院議員：ロバート・デニーロ
麻薬王：スティーヴン・セガール
悪役の娘：リンジー・ローハン
などの主役級が、友情出演のワンカットというのではなく、しっかりと出ています。いつも脇役のダニー・トレホをもり立てています。

何も考えず(考えてはだめ）に楽しめる映画です。
お薦めです。


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「コンサルタントの『質問力』」 野口吉昭

PHPビジネス新書 206ページ 800円＋税
野口吉昭さんの「コンサルタントの『XX力』」シリーズの中の中核の一冊。
コンサルタントは質問力を必要とされる。クライアントに的確な質問を投げかけて、問題の本質を探り出し、さらに本人達自ら気づかせることが求められるからである。
コンサルタントでなくとも、営業や社内外の渉外にて、同様に質問は次の能力の現れでもある。
仮説力：短時間で相手の気づきを生み出す
本質力：問題の真相を引き出す
シナリオ力：ゴールに向かって質問を進める

プロフェッショナルの質問力とはどういうものかを完結に説いています。
この中で、前半に登場したカリスマ美容師を使っての比喩が印象に残りました。
「髪を切る技術が優れているからではなく、お客さんの希望を受け止めその希望以上に仕上げる。顧客の心の中を見える化する技術、この技術の中心に質問力がある」
なるほどな です。

簡明な説明ながら、程よく情報が盛り込まれています。
「とても良い」とまでは行かないですが、それなりの新書本です。


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「日本海大海戦」 DVD 三船敏郎

1969年 制作。
日露戦争のバルチック艦隊との海戦を描いた良き時代の東宝の戦記映画。
義和団の乱の後、日本の抗議を無視してロシアは5万の将兵を満州に留めていた。明治天皇からロシア皇帝へ電報を打ったが、これも無視された。日本はこのままではロシアがアジアを支配し日本の独立も危ぶまれると判断して国交断絶した。
ロシアの旅順艦隊への攻撃から始まり、黄海海戦、旅順攻略を経て日本海海戦に至るまでを東郷平八郎（三船敏郎）を中心とした海軍の活躍を描いています。

「日本海の制海権が失われると日本が無くなる」「バルチック艦隊に負ける時は日本が無くなる時」。この台詞にあるように超大国ロシアの驚異に対して小国日本が国の独立を守るために戦ったこと、そしてこれに対して国民が一致団結していたことが描かれています。1969年当時はこのような台詞を使っても、妙な団体からの圧力は無かったのですね。

東郷平八郎を演じた三船敏郎は、やはり凄い。軍人の役だから、演技できる幅は狭いのですが、この 圧倒的な存在感 はなんと言ったらよいのでしょうか。表情、いや後ろ姿でも語っています。こんな俳優は、この後には出てこないですね。

Web見ていたら、円谷英二が実質的に参加した最後の特殊撮影だそうです。今ならパソコンを使ってCGで済ませるところを、手間暇かけた撮影と編集しています。本作の特殊撮影は様式美の世界まで踏み込んだよう。美しいです。

今の映画と違って展開がゆったりとしているので、若い人は途中で寝ちゃうかもしれません。逆に私の年代では安心して観られる心地よい進行ペース。
お薦めです。



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「はやくいって」 サタミシュウ

角川文庫 202ページ 476円+税
「私の奴隷になりなさい」に始まったサタミシュウのSM系恋愛・ポルノ小説の第4弾。
本作は6篇の短編集。連作ではありませんが、前3作のヒロインや脇を固めた女性が登場しています。
例によって地味なOLや冴えない主婦が「ご主人様」もしくはそういう性格を持った男性を知り、再び愛と性に目覚め変身した様が描かれています。
6篇の中の一番目「はやくいって」だけが少し性格が違います。OL友達2人は美人だけどなんとなく機会を逃して同期の女の子では未婚として残ってしまっている。焦りは無いようで実はあったりする。そうした時に同期会の後に二人で行った飲み屋で声をかけてきた男2人組とつきあいだして・・・という恋愛小説です。他とは明らかに味が違いますが、本作の中では私はこれが一番のお気に入りです。

短編ごとの書き味の違い、さらには出来不出来のばらつきが妙に大きいと思ったら、この6篇は「野生時代」「日刊ゲンダイ」「本の旅人」「an-an」そして書き下ろし と出自がばらばら。悪く言えば、溜まった短編の寄せ集めです。
ここは減点ですね。前3作と比較すると得点低いです。5月に第5作「恋するおもちゃ」が発行されていました。こちらは長編のようですので、期待しています。

お薦めのレベルには達しておりません。


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「あなたにも書ける恋愛小説」 DVD ケイト・ハドソン、ルーク・ウィルソン

2003年 米国映画。
スランプに陥った作家アレックス（ルーク・ウィルソン）は、30日以内に借金を返済しないと命はないと脅され、PCも壊されてしまう。なんとか恋愛小説を書き上げ、原稿料を手に入れなければならない。そこで、口述筆記のため速記者エマ（ケイト・ハドソン）を雇う。
アレックスの態度に拒否反応を示していたエマであるが、恋愛小説が仕上がって行くにつれ彼を理解し始め・・・。

制作が進行していく小説の中の男と女の心、考え方について作家と速記者の間で、あれこれ話しをしていくうちに、自分自身を小説中の人物にはめこんで小説の筋書きを進めていきます。気がつけば二人は恋愛小説のヒロイン、ヒーローになりきってしまい。お互いに恋心を抱くようになってしまいます。小説の中と現実を平行して映像として描くところは、映画ならではの楽しみです。でも、地味だな。



先日観た「潮風のいたずら」でゴールディ・ホーンが大変魅力的にラブコメディを演じていました。ゴールディ・ホーンの娘さんのケイト・ハドソンの映画は数本観ていますが、どんな女優だったかと観てみたくなり、このDVDをレンタルしました。
ケイト・ハドソンの映画「10日間で男を上手にフル方法」「2日間で上手に彼女にナル方法」はコメディとして楽しめましたが、本作はシナリオが地味なこともあり、楽しめるところが少なかったです。彼女、作品に恵まれているとは言い難いですね。

並のできのラブコメディです。積極的にはお薦めしません。


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「Mac OS X Lion START GUIDE」 （マイコミムック） 中村朝美、栗原亮

毎日コミュニケーションズ 128ページ 1000円＋税
7月にリリースされたOSX Lionの使い方、これの入門書。
内容はLionで初めてMacを使うというユーザーを対象としているかのような、ごく初心者向け。インストールから、システム環境設定、標準搭載されているアプリケーションの使い方などが、簡明に説明されます。
言い換えると、ごく当たり前に 機能の設定と使い方を 「さらり」 と書いただけ。
最後にはVMとしてCrossOverMacとVirtualBoxが各１ページの説明。これでは初心者はインストールすらできないという情報量。これは、「こういうこともできるから、本当にやるなら自分で調べるか、他の本を買いなさい」という割り切りです。

Lionの目玉機能「フルスクリーン」と「ミッションコントロール」。これなどは、マニュアルや攻略本無しで、触って使えるもの。あえて印刷した本は買うまでもないです。OSXの初心者向け入門書は書きづらいと思います。

「動かなくなったPPCアプリはどうすればよいか」「NASにつながらなくなった場合はどうするか」というちょっと突っ込んだ情報が欲しいです。でも、本書の企画の軸とは外れますね。

私に必要な情報は無かったです。Mac、OSXの全くの初心者には良き本かとは思いますが。


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「潮風のいたずら」 DVD ゴールディ・ホーン、カート・ラッセル

1987年 米国映画。
富豪の夫人のジョアナ（ゴールディ・ホーン）は性格が悪く、大工のディーン（カート・ラッセル）に自分のクルーザーのクローゼットに靴入れを作らせたが、難癖を付けて代金を支払わずディーンを海に突き落とす。その夜、ジョアナは誤ってクルーザーから転落して記憶を失ってしまう。ジョアナの高慢さに嫌気がさしていた夫はジョアナを病院から引き取らず放置する。
一方でディーンはジョアナを騙して引き取り、支払ってもらえなかった代金の分だけ偽の妻として家事をさせることにした。最初は見慣れぬ夫と4人の子供にとまどうばかりのジョアナであったが、次第にその生活に馴染んでいく。。。

監督は「プリティ・ウーマン」、「プリティ・プリンセス」のゲイリー・マーシャル。古い映画ですが、きっちりとラブコメディをやってくれています。笑い、ほんのりとして、ちょっと涙ぐむという三拍子揃っています。
嫌な性格の女性がどんどん良い女になっていく様、復讐のために騙していたんだけど相手を少しづつ好きになっていく男、この描写が良いです。これができすぎているので、本作以降に類似のシナリオが書けなかったのかとも思います。



この映画の当時ゴールディ・ホーンは41歳。とでもそんな年には見えない、みずみずしい可愛らしさがあります。娘のケイト・ハドソンも可愛いけれど、ゴールディ・ホーンのほうがより可愛くセクシー。

これは名作。お薦めです。


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