くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

ナン!

2004-10-19 20:21:15 | 日記
という名のネコ。昭和63年生まれであります。学生のときに拾ったメスで、茶虎雉虎三毛の混交です。かなりの甘えたがりやでいつも何か話し掛けてきますです。長生きしろよう(^.^)b
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 ここは実家です。このあとナンはケータイカメラのシャッター音に驚き「何よ何よそれえー!?」と言ってベッドにもぐってしまいました。すまんすまん。



弛緩

2004-10-19 01:45:27 | 日記
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 本日は久しぶりに会った友人宅にお呼ばれ。ビール、ワインをやっつけてキチンと飯を食べたあとで友人がおっしゃる。
「焼鳥食いたい」
 クルマで5分ほど行ったところにある焼鳥屋に繰り出してねぎま、皮、つくね、ハツといったあたりを食していると若い職人衆の会話が耳に入った。
「あの日雇いは俺によくしてくれる」
「日雇いが何をするってえの?」
「オレがトイレに入ろうとするとドア開けてくれるんだ」
「ぎゃはは!」
「びははは!」
 うーん、いろんな人生があるのだなあ。仙台は寒くて街を歩く人々はちゃんとしたコートとかジャンバーを着ております。
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ついに晴れたっ♪

2004-10-15 18:27:22 | 日記
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 関東地方、いったい何日ぶりのお日様でしょうか。日差しがこれほど眩しいものだということ、すっかり忘れておりました。景色がまるで違って見えるほどだよなあ。道行く人も表情が晴れ晴れとしております。

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 さて、僕はこれから暫くお出掛けしてきます。親戚の楽しい会合と四十九日などが重なっております。宮城県の鳴子温泉に行って、それから福島に行って、さらに岩手です。帰京する頃にはすっかり寒くなっているのだろうな(10/25の予定)。
 ちなみにただいまの室温は20度ジャスト。みなさまどうぞ風邪など引かぬようご自愛くださいマセ。


骨太単独行 哀愁の奥多摩最終話

2004-10-15 01:11:24 | 連載もの 骨太単独行

 翌日もしっかりと雨。こんなキャンプでも、大きなタープ(天蓋)を張ってその下に机と椅子を置けば寛げるのだが。しかし今回はキャンピングではなく登山だった。行動食のはずのミックスナッツとビーフジャーキーをかじりながら、小さな空間の中で原稿を書いて過ごす。
 昼前に町まで下りた。近距離とはいえブーツにゴアテックスのスパッツと防水パーカーという出で立ちである。登山道は中央を雨水が流れているので慎重に下る。
 町は木を燃やす懐かしい匂いがしていた。今でも薪で風呂を沸かす家屋があるのだ。これだから奥多摩はいい。湧き水を飲んでから奥多摩温泉もえぎの湯へ。無色無臭に近い湯に浸かってじっと黙想した。

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奥多摩にはどこか切ない、いい郷愁がある

 ふと思いついて奥多摩駅に寄り、落とし物の届けを調べてもらった。やはりウォッチキャップはなかった。まあいい。これで諦めがつくというものだ。それから駅前にある唯一のスーパーマーケットで食パンを買う。
「このへんで本を売ってるところはありますか?」
「ああ本ね、この先を行って左側のね、橋を渡ったところのコンビニに売ってますよう」
 助かった。こうなったらどんな本でもいい。とにかく活字が読みたい。しかし目当ての店に入ると、置いてあるのは車やマンガの雑誌だけであった。一冊一冊を丁寧に立ち読みしたが面白くもなんともない。手ぶらで出るのもためらわれたので醤油煎餅を購入。そこからまた暗い山道を登りキャンプに帰った。テントの中は心地良い閉鎖感がある。清潔で暖かい。しかし何となく全てに興味が持てなくなっているのが分かった。横になっていたが午後3時には寝てしまった。

 目覚めたときにはすっかり暗くなっていた。夜7時を過ぎている。チキンラーメンを作って胃に収め、それから再びシュラフにくるまって考え続けた。雨は上がったようだ。ときどきランプをつけて地図を眺める。気温が低いためか電池の性能が低下し、ランプは次第に暗くなっていく。暫く休ませるとまた明るさを取り戻すのだが、面倒なので消して黙想。どのみちこれから登山など出来はしないのだ。
 夜の虫と風の音を耳にしながら、ひたすら考え続ける。風が松の葉を鳴らして渡っていく。松籟(しょうらい)というやつだ。日本語には本当に美しい表現があると思う。
 やがて夜が明けた。これまでになく外が明るいから、ついに晴れたのが分かった。しかし僕は気力がすっかり低下してしまったようだ。今回はこれで帰ろう。

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晴れた日は忙しくなる まずは全ての装備を乾かす


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さよなら またいつか

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追:この記事は粋人soroさんの『No Blog,No Life!』“秋の外秩父。”、『お江戸日和。』“鳥写真集”~にトラックバック


骨太単独行 哀愁の奥多摩その4

2004-10-14 04:04:17 | 連載もの 骨太単独行
 夜間、空腹で目が覚めた。ちゃんと夕飯を食ってなかったのだ。フリーズドライのスパゲッティを作り、ついでに小用のために外に出る。
 細かな雨が顔に当たって気持ちがいい。このまま明日も小降りだったら登山を強行してもいいかも。
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 初めて一人でキャンプをしたときには、暗闇が恐ろしく思えたものだ。小用のときに外に出ることが出来ずに、入り口のジッパーを開けてそこから放尿したのだった。今は黒々とした木々や夜空を眺めながら雄大かつ深遠な気分で用を足す。背後の茂みで物音が起こっても決して慌てずおっとりとテントに戻り、全てのジッパーを閉めて意味不明の歌を大声で歌うようにしている。プロの貫禄というものである。

 出来上がった料理を食べながらまた読書。フライシートの下で雨宿りをしているコオロギが愛おしい。雨が激しくなってきた。空になった鍋を外に出して横になる。耳の位置はほぼ地面と同じ高さだ。だから雨粒が地面に当たる音が聞こえる。ここらは草地なので太鼓を叩くようにボンボンと小気味良い音となっている。雨水が集まってどこかで流れを作っている音も聞こえる。当たり前のことなのだが、ひどく新鮮だ。雨はただそこらに降るのではない。雨は心の中に降るのだ。
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 夜明け前、雨はバケツをひっくり返したような土砂降りとなった。どうしようもないので朝8時から正午までフテ寝。それからまた山を下りて町に出る。奥多摩駅を過ぎて青梅街道をひたひたと歩いていくと奥多摩温泉もえぎの湯である。気の済むまで歯を磨いてから露天風呂へ。湯船に浸かって見上げると、天空から細かな雨がひっきりなしに落ちてくる。杉の葉が雨粒をまとって輝いている。なかなかいいぞ。
 帰り道に湧き水の汲み場があったのでそこで水の補給。またまた一時間あまり山を登ってキャンプ地へ帰投。なんだか本当に変わったキャンプになってしまったなあ。

つづく
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