今日は、非常に困難な折衝を、ようやく98%まで片付けてきました。決して望んだ結果にはならなかったのですが、その中で最高の選択肢をとり、相手から充分な譲歩を得ました。実はこの問題のために、ここ三週間ほど落ち込んでいたのですね。
なんとなれば本日は、僕が落ち込んだときに“処方箋”となりうる書物を、ここにご紹介させていただきたいのであります。
一番最初に出会ったのは星新一の短編『処刑』でした(新潮文庫『ようこそ地球さん』収録)。これは死刑を宣告された囚人が、絶望と自棄の果てに、つかの間ではあるけれども生の輝きを見つける話し。二十歳代にはずいぶんお世話になりました。今でも効果はあると思われるので、最終手段として必ず持っております。
次に見つけたのはJ・M・ジンメルの『白い国籍のスパイ』(祥伝社)。出会ったのはずっと昔なのですが、二年ほど前に久しぶりに読み直したとき、真の処方箋となることが判明した小説です。一昔前の児童文学のような平明な文体なのですが、根底には強い人間愛が流れている。娯楽としてもオススメです。
この二冊は、例えば商品先物で失敗して進退窮まったときとか(かなりヤバいな)、全幅の信頼をおいていた知人がドロンしたときとか(これもキビシイぞ)、そういうときに効く処方箋書物。男女間の辛い出来事に効くのはディック・フランシスの『利腕』です(ハヤカワ文庫)。
「ふふふ...」と暖かく微笑をもらした御同輩もいることと思われます。ジョンブルの自虐的な美意識が、カッコいいと思える思想にまで昇華している作品です。
経験上知り得たこととしては、一時熱中しても翌日にはすっかり忘れている、というのでは処方箋になりません。だから映画よりは本とか絵画のほうに分があるようですね。
落ち込み対処法は書物以外にもあるです。しかしそれはまた次の機会に...♪
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あんなに激しく生きた人、昨今ではお目にかかれないですなあ。
私の場合は 落ち込んだ時などは音楽ですねぇ・・
でも暗めの曲が好きなので 逆に落ち込む負のスパイラル・・・笑
暗い曲って、悲しいほう?
映画や音楽は習慣性があるから。
煙草も息抜きには有効です。
ただし今の時勢では生き残れませんが。
それでは、また。
これは読んでみないといけませんね。
僕の処方箋的書物は
浅田次郎さん「天国までの百マイル」です
泣いて笑って元気を貰ってます
「民子」も一読の価値ありです
本を読むかな?
どれとは決まっていないけど、入り込めるやつ。
書物以外の落ち込み対処方ってなんだろ。
知りたいな。