カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

将棋電王戦〔団体戦⑤〕

2015年04月11日 15時39分43秒 | 将棋

電王戦〔対コンピュータソフト〕

全5局の団体戦が本日最終戦第5局を迎えました。今までの結果は、別々の人間が2勝、別々のソフトが2勝、と全くの互角。

いままで負け越していたので、今回は人間のプロ棋士に期待がかかっています。

いままでどうしてソフトが強くなったかというと

  • 過去の無数の棋譜をデータとして読み込んで、これを解析してきた
  • 何百台ものコンピュータを接続して並列データ処理をしていた

のに、人間は1人で相手を研究することすらできななったのでした。

そこで

いつからか知りませんが、対戦するコンピュータソフトの貸し出し制度を始めたようです。事前に相手を研究できるようになったのです。

この結果、今回の最終団体戦で

「相手の欠点を見つける能力」が人間にあったことを証明しました。

今回の(先手)阿久津主税は

昨年はA級順位戦で9戦全敗の成績におわり、2015年4月から降級してB級1組で1年間を戦うことになっていますから、バリバリのA級棋士というわけでもなくなりました。

今回の経過

  1. 2015/03/17 斎藤慎太郎○-●Apery
  2. 2015/03/21 Selen●-○永瀬拓矢
  3. 2015/03/28 稲葉陽●-○やねうら王
  4. 2015/04/04 Ponanza○-●村山慈明
  5. 2015/04/11 阿久津主税○-●AWAKE

5局目は先手が21手目▲16香としたところ、午前の11時頃という時間帯で、後手ソフトが開発者の権限として潔く投了し、阿久津が勝ちました。

この結果、団体最終戦では、人間が3勝、ソフトが2勝、と人間が勝ったのでした。


批判されている「△28角」について

人間のプロ棋士が、事前にプログラムの欠点を見破っていて、「わざと後手のソフトに△28角を指させた」のではないか、とされています。

言い替えると、プロ棋士側が、ソフトの欠点を把握していて、罠を仕掛けたのではないか、というものです。

しかし、この非難は、当たらないと思います。

何も人間側は、不正なことをしたわけではありません。

ソフト側が大昔から徹底的にプロ棋士の過去のデータを集めてソフトの実力を向上させられたのに、プロ棋士側は最近やっと相手のソフトを事前に研究できるようになったのですね。

どんな世界でもプロは相手を研究することで成り立っているのであり、それを非難するものではないでしょう。

団体戦ゆえ

事前に共同研究をした結果とは言え、阿久津主税は、堂々と勝ったのであり、ひっかけたという非難は当たらず、事前研究が功を奏したと言うべきです。

ソフト開発者に、そこそこ以上の実力がないと、プロを打ち負かすソフトを開発できないという段階にあると言えます。

いずれはプロ棋士が太刀打ちできなくなるかも知れませんが、まだ対等な段階にあると言えましょうか。


勝敗を表わす記号は「○と●」ですが・・・・

2015年04月11日 05時06分35秒 | その他

「見てすぐわかる」るようにするため、「勝」「負」という文字を使わずに

  • 勝ちのことを○
  • 負けのことを●

と表現することがあります。白が勝ちで黒が負け、という前提でしょうか。

2015年から広島へ復帰した田は、日米通算星182勝(2014年現在)を挙げていますが、井権八(しらいごんぱち:平井権八 1655-1679)は刑死しけてしまいました。必ずしも「白」が勝ちで「黒」が負けとは限りませんね(笑)。

このほかには

  • 「白旗をあげる」で負けを意味したり
  • 勝敗に関係なく「源平」の戦いで、源氏が「白旗」、平氏が「赤旗」・・・・余談ですが、せっかく勝った源氏がその暴力性ゆえに実に短期間で内部崩壊しましたね。
  • 年末の紅白歌合戦では、男性が「白」組、女性が「紅」組、この2チームで「優勝」を争う落語のような面白さ。普通「優勝」というとたくさんで競い合って最終勝者が得られる称号(金メダル)ですが、たった2チームで勝った方を優勝とは・・・・世も末ですね(笑)。
  • 労働組合や共産党系〔(旧)ソ連中国〕が好んで使う旗の色は「赤」・・・・余談ですが、赤旗から連想するのは「談合癒着・腐敗汚職」の「平氏」「ソ連」「中国」。

などがあります。

通常は、ノートや本などでは背景が白のところへ白以外(多くは黒など)で文字を書きますが、場合によって、背景が黒のところへ黒以外で文字などを書くことがあります。

私は、後者の場合にやや違和感をもちます、皆様はいかがでしょうか。

こういうことです。

日本相撲協会の具体例でみると・・・・

上図では

  • 上の「個人別」では、黒の背景になっています
  • 下の「日毎」では、白の背景になっています〔このままだどと白星を表現しにくいので、部分的に赤茶色の背景にして、白丸で勝星を表わしています

勝星を表わすために

  • 「白」背景の場合、枠だけが黒で中は白の「」文字を使い
  • 「黒」背景の場合、中が黒の「●」文字を、文字色を「白」つまり」にして「白星」表現をしています

負星を表わすために 

  • 「白」背景の場合、中が黒の「」文字を使い
  • 「黒」背景の場合、枠だけが白で中が黒の「○」文字を、文字色を「白」つまり「」にして黒星表現をしています。

どちらも

見た目で「勝ちを白丸」「負けを黒丸」にしているのですが、実は背景が異なるために、文字の色を背景の色と逆にしていたのでした。

念のため

スポーツ紙〔2つだけ抜粋で、大相撲の星取りをどう表現しているか、その実例を御覧下さい。