カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

香港騒動

2014年10月04日 10時23分52秒 | アジア

中国共産党は

香港の問題に外国がとやかく言うのは内政干渉

と反発していますが、この反発は無視してよろしいようで。

というのは、中国自身がつねに外国に内政干渉しているからです。詐欺師が「人をだますのはよくない」と主張するのに似ていますか(笑)。

こういうのを

天につばする共産党

であると当ブログでは何回も表現しています。

中国共産党は

対話の姿勢を装いながら香港民主派とは妥協しない、と強硬な姿勢を貫いています。自ら崩壊の傷口を広げながらも、「対話」を口にすれば外国をだませると、あいかわらず妙な勘違い。

私の趣旨は一貫していて

民主主義を否定しながら民主主義の恩恵を受け続ける中国共産党の姿勢がきわめて薄汚く、これはダメ

というもので、中国共産党は近く滅亡する、とますます固く信じるようになっています。

どんな政権でも末路は惨め(みじめ)なもので、弾圧をきわめた場合には一層ひどいもの。決して期待するわけではありませんが、崩壊のあかつきには中国共産党の幹部の多くが、かつて受けた残虐な暴力的粛正を恨みにもつ無数の庶民によって、まちがいなく惨殺されることでしょう。

そして中国共産党を倒すほどの「力」〔軍事力とは限らない〕をもつからこそ、その後の各派の衝突が懸念されると、当ブログでは何回も述べております。

アメリカの大統領オバマが

「香港市民の志を支持」

とし、中国外相である王は

「内政干渉」

としていますが、上述の通り、都合が悪ければ「内政干渉」、都合がよければ「無言」、という悪質な言動と、世界中の昨今の様々な反応から見て、

中国に勝ち目はない

でしょう。

さて香港のこれからの見通しですが、

天安門事件のように、でっちあげによって強硬に鎮圧するしかないのが独裁政権の宿命ですから、これによって決定的に世界中からの制裁が強化されることでしょう。

注意すべき事はその際、香港の民主派が暴力的だったとでっち上げる、ことで、これにだまされてはいけません(笑)。

すでに中国共産党の末端組織が、香港のヤクザを動員して民主派に暴力をふるっていて、民主派は

「中国政府は、民主派に対する暴力を取り締まろうとしない」

と強く反発しています。

また、いつものことですが、

制裁が強まると豹変し、ニコニコ笑顔を浮かべながら、あまい言葉と共に日本に接近してくること、まちがいありません。大切なのは、そんな程度の豹変にだまされないことです。その場しのぎの甘いニンジンにだまされるのが企業優先の自民党だし、妙に中国を擁護したがる民主党。

また香港を暴力で鎮圧した直後に、世界各国の中国に対する敵意を感じた韓国は、豹変の王者らしく日本へ異常接近することでしょう。遅すぎるとはいえ、香港と同じ運命を朝鮮半島に感じたからに他なりません。しかし、こんな豹変にもだまされないことです。スポーツ大会で公正な運営をしようとする意図もなく、いつもいつも疑惑を招き、産業的にもパクリ続けるやら、世界中で嫌われるやら、この国にも明るい未来はなさそうです。


世界は、ロシアと中国が、その経済力にふんぞり返るあまり、言動がひどすぎる、と感じつつあります。

 

ロシアでは、同じキリスト教とされるロシア正教が中心。これさえソ連時代には禁止されていたようですから、ソ連が崩壊していくぶん緩和されまともになったとは言えても、ロシア正教そのものがとても長い間ヨーロッパのキリスト教とは相容れない状態になっていて、まるで異教徒の争いのような印象があります。もちろんこの国に宗教の自由は存在しませんし、当然のことながら言論の自由もなく、政権に反対の意見を表明することは固く禁じられています。

中国と言えば、言論の自由はおろか民主制度さえ否定しており、通常の宗教も禁止、つまり日本の江戸時代のようにキリシタン禁制〔バテレン追放〕であり、バチカンとも国交断絶を続けています。日本のようにキリスト教などを受け入れてもそれほど増えるとも思えないのに、中国では国家権力でこれを禁止しています。やはり勘ぐれば、中国共産党そのものが宗教政党だからでしょう。最近暴力をふるっていて空爆を受けている過激派のイスラム国のようなものでしょうか。


さて香港騒動で

いよいよ我慢できなくなった中国共産党が、香港の民主派を暴力的に鎮圧する準備を整えつつあります。

ロシアが他国のウクライナからクリミアを武力で奪ったので制裁を受けつつあるのとは事情が異なり、すでに中国へ返還された香港ですから中国が好きなようにやってもよさそうですが、1国2制度の約束をしたからにはこれを守るのが「まともな国家」のはず。

しかしチベットやウイグルや台湾などを含めると1国5制度くらいにもなりつつあり、もはや独裁政権の我慢の限度を超えているようです。

香港騒動をきっかけにして、一刻もはやい

中国共産党の「暴走」と「崩壊」

を秘かに期待する次第です。この場合、周辺国に大きな痛みを伴うことは、覚悟しておかねばなりません。