あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

P3C海外派兵/対ソ戦想定/時代の逆行

2009年05月29日 | 日々の活動


「5月28日NHKニュースより」

P3Cが「海賊対策」を口実に初めて海外派遣されました。きのうのことです。

P3Cといえば、私が学生時代に自衛隊が導入した対潜哨戒機です。

1970年代後半、在韓米地上軍撤退や、太平洋における「ソ連海軍力の脅威の増大」(78年度米国防報告)などの情勢にそなえ、日本に海上自衛隊の対潜機能を強化する要求をしたアメリカ・カーター政権に応えるためでした。

アメリカとしては、西太平洋、インド洋における海上交通線確保戦略を日本に補完させたかったわけです(『安保を洗う』「赤旗」政経部、新日本出版社、1978年)。

当時のアメリカの対潜水艦戦(ASW)戦力五カ年計画(78~83年)では、「P3Cをつぎの点で改良すること」として、「探知距離を倍増する磁気探知装置」「昼夜兼行で海上探知ができる赤外探知システム」「よりすみやかに相手潜水艦の位置を正確に示すことができる音響浮標レファレンスシステム」「新しい軽量水雷」「1990年代のための新しいASW用空中プラットフォーム」の項目が含まれていました(『核 知る・考える・調べる』日本科学者会議編、合同出版、1982年)。

対ソ連戦を想定して導入した90式戦車やイージス艦のことを 07年8月19日のブログでも書きましたが、これらが具体的戦闘でどんな性能を発揮できるかためしたい、という衝動に、政治が答えようとしている局面にあるのではないでしょうか。

そんな日本の政治は時代の逆行です。子どもたちに残したくありません。
憲法九条を徹底すべきときです。