あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

全病院訪問/医療の見方のギャップ/ケアマネジャー/ペロ

2007年11月30日 | 日々の活動



職場のまん前に見える秋の景色もなかなかのもんです。

福島労災病院を国井事務長とたずね、副院長・事務局長と懇談しました。

国による医療費抑制策、「医師充足論」からの転換を求める声はほんとうに強いです。

これでいわき市内の全病院を訪問することができました。
強く感じるのは、「何かあったときに」医療機関を頼ってくる住民と、住民の命・健康を守る仕事を日々実践している医療機関従事者との、医療への見方のギャップを逆手に捉えて医療費抑制策を柱とした政策を国が強行しているのではないか、ということです。

それだけに、住民と医療従事者との連携は重要だと思います。

午後は、介護支援専門員(ケアマネジャー)のいわき市連絡協議会の事務局をたずね、懇談しました。

私の問題意識は、介護保険運営にかかわる情報を、利用者・家族・ケアマネジャー・事業者・行政が共有し、そこから見えてくる課題も共有し、なにをどうすれば「介護保障」にふさわしい介護保険にできるか、ということです。

その点では、情報を「独占」しうる保険者である行政の役割が重要なことはいうまでもありませんが、制度の「かなめ」のケアマネジャーが介護現場でどんな実情にあるかを、ホンネで情報交換し会える場も決定的に大事な気がします。

「介護保障にふさわしい」というのは、介護が必要な人が、必要な介護をなんの心配をもつことなく受けることができる、ということです。



ねむたいペロの表情。

介護保険出前講座/地域づくり/季節の違い

2007年11月29日 | 日々の活動



いわき市役所の出前講座「介護保険制度について」を開きました。

組合員さんや、ケアマネジャー・デイケアの職場などの職員が参加しました。

「現場あがり」の市職員の話は簡潔でわかりやすいものでした。

出された疑問・意見は「介護が必要な人に必要な介護ができる現状になっていないのでは?」「地域密着型サービス事業が広がらないのはなぜ?」「介護予防の効果はどう現れているのか?」「介護ネットワークのリーダーはどこに育っているの?」「住みやすい地域づくりはどう進めるの?」と、この制度の話題は介護にとどまらず、地域づくり全般に及びます。

進行役の私としては、聞くことをいろいろ考えていましたが、ひとつも聞く時間がありませんでした。



この時期の病院敷地内の「コナラ林」。5月10日の新緑の様子とくらべると、季節の違いがよくわかります。

白水阿弥陀堂/「早く死ね」「死んでも金払え」

2007年11月28日 | 日々の活動



国宝・白水阿弥陀堂がすぐ前の集会所で小集会がありました。

ご近所から21人のみなさんが参加。

私からは後期高齢者医療制度の問題を報告。

参加されたかたからは、リハビリが「制限」されて行き場に困ったご親族の実例も出され、75歳以上の医療全般を制限する差別医療はぜったいにやめさせないと大変なことになる、と意見が出されました。



党のみぞぐち民子市議からも、新たな火葬場が有料となる問題や種々の公共料金の値上げ、保育所民営化の問題など、市政の問題を報告。

国は年寄りに「早く死ね」と迫り、市は「死んでも金を払え」とは、いったい行政はなんのために仕事をしてるのか、とあきれるのと驚くのと怒るのとが入り混じるのですが、やっぱり税金の集め方と使い方を正す政治にすることだ、とみなさんから。

老後を安心して暮らしたい/天井/300人超

2007年11月27日 | 日々の活動
医療生協の「強化月間」も最終週となりました。

先週、ある組合員から電話があって、「ご近所のかたがたが、老後を安心して暮らすためにも医療生協加入を考えたい、と言っているので、いっしょに話をしてほしい」とのこと。

約束のきょう、組織部職員といっしょにたずねると、4人のみなさんが待っていてくれました。

健診も受けたことがない、予防接種も受けたことがない、という65歳のかたもいらっしゃいましたが、「年齢のことやこれからのことを考えると、かかりつけになってくれる医療機関があるといい」と。

話はインフルエンザ予防接種の値段が医療機関によって違うのはなぜなのか、から始まって、差額ベッド料を取らない小名浜生協病院の医療の考え方、政府の医療費と老人医療費の抑制策、後期高齢者医療制度、消費税、企業減税、政局に及び、2時間があっという間に過ぎました。

みなさんに加入していただきました。



8畳間だったと思いますが、天井を見ると、これまたびっくり。「世界に発信するから」と撮らせてもらいました。

職場にもどると、各地での加入者もあり、この2か月弱で加入者が300人を超えました。

モミジ/教育再生/子どもが主体者

2007年11月26日 | 日々の活動



病院の近所の旅館を仕事でたずねました。

敷地内にはみごとなモミジ。
若おかみさんの話では、昨年は暖冬でこうなる前に葉が散ってしまったそうです。
いまがいちばん見ごろのようです。



『誰のための「教育再生」か』(藤田英典編、岩波新書)を読みました。

教育改革は、国家や社会の利益が、個々の子どもたちの先に立つものであってはならず、「子どもの最善の利益を追求するもの」、「憲法26条の教育を受ける権利の内実を豊かにする」もの、という確固とした立場から、「安倍教育再生」の1年を総括し、日本の子どもと学校が元気を取り戻し、教育の再生を図る緊急提言です。

「一人ひとりの子どもが自己と他者、自己と社会、自己と世界を探求していく人間として自律的に、そして異なる価値を有する人々と共に生き、持続可能な世界をつくり出していける主体者」となることは誰でもが望むことだと思います。

教育改革を本来の道筋に立たせようとする愛情と熱情に満ち満ちた本です。




山歩の会/湯ノ岳・川上渓谷

2007年11月25日 | 日々の活動


山歩きが好きな党後援会員の「山歩(さんぽ)の会」があります。

きょうはいわきの「信仰の山」湯ノ岳(593.8m)山頂登山。



小名浜から太平洋にそそぐ藤原川源流の川上渓谷を散策しました。9時に集合し、15時過ぎ解散。正味5時間歩きました。写真で雰囲気を味わっていただけたら、と思います。












小選挙区制/「良くなかった」/赤トンボ

2007年11月24日 | 日々の活動
「虚構の多数」を作って民意をゆがめる小選挙区制が大問題になっています。

自民党の元幹事長の加藤紘一さんも、自身の著書『強いリベラル』(今年6月刊)で「この導入が良くなかった」と言っています(117~120㌻)。

もともといまの小選挙区制は、1993年に自民党から飛び出した小沢一郎現民主党代表が仕かけ、当時の八党派をたばね、細川政権を樹立して強行したものでした。

そのねらいは①社会党の解体・再編②住民に迎合する政策を乱発するのでなく、党執行部の言うことを聞く中央集権的な自民党への改造③政権交代しても大国化や構造改革を進めることができる第二保守党をつくって「保守二大政党制」にする、というものです(渡辺治『安倍政権論』189~192㌻)。



その結果、05年の総選挙では、比例区の得票で見ると38.2%の自民党が61.7%の議席(296)を得、民主党は31.0%の得票率で23.5%の議席(113)、共産党は7.3%で1.9%(9)。

これを仮に全国ひとつの比例区とすれば、自民183議席、民主149議席、共産35議席です。いかに民意をゆがめる制度かがわかります。申し訳程度に「比例区」を加味しても、「自分の一票を死に票にせずに、議席に生かしたい」と思うのは有権者の当然の心理で、必然的に大政党に有利に働きます。

多様な国民の意見を反映させる選挙制度に変えることがいま切実に問われているのではないでしょうか。



病院で見かけた「赤トンボ」。




30人座談会/原爆の実験場・日本/肥満者をつくらない社会システム

2007年11月23日 | 日々の活動
勤労感謝の日のきょうは、少し寝坊して7時半に妻からの電話で起こされました。
サッカーの部活で郡山に出かける娘を集合場所へ送り、きょうは一日仕事だそうで。



「太陽系」「戦後日本」「教育再生」「地方自治」「巨大企業」をテーマにした本を買い込みつつ、『日本のいちばん長い夏』(半藤一利編、文春新書)、『専門医がすすめる「特定健診・メタボ」攻略法』(和田士著、アスキー新書)を読みました。

『長い夏』は、1945年の日本の敗戦時に、政治・軍部の中枢にいた人、前線の将兵だった人、捕虜収容所にいた人、銃後の人など28人が、1963年に一堂に会した座談会の再録です。加えて誌上参加の元首相と警視総監。敗戦時の生き証人30人を集めての大座談会の記録です(初出は「文藝春秋」1963年8月号)。
いま存命なのは4人だそうです。

半藤氏と松本健一氏による「44年後の解説」対談、半藤氏の補論「日本終戦史の問題点」が本書では加えられています。
半藤・松本対談では、「原爆投下はしょうがなかった」と言って大臣を辞めた久間氏にふれ、「ソ連に日本が占領されなくてよかったと言わんばかりの」「愚の骨頂どころでな」く、「アメリカの自己正当化にそのまま乗っているだけ」で、原爆投下は「効果がよくわかる都市でやってみよう」として、日本を「実験場」とした、と指摘しています。

「はしがき」も「あとがき」もないので、この本をいま出す意図や問題意識が私にははっきりとつかめませんが、当時のいろんな見方を知ることができます。


『メタボ』は、来年度から始まる「特定健診・特定保健指導」を前に、「生活習慣の改善」を医師の立場から提言しています。
「肥満改善」についても、「自分の努力も必要ですが、社会が肥満者を作り上げないシステムにしていかなければ肥満問題は解決しえない」と強調しています。

肥満者を作り出している現在の「社会」のシステムの実態とその原因解明、それに基づく問題解決の方向を明らかにすることが必要だと感じます。
なにせ、「特定健診・特定保健指導」は、国による「医療費削減」の手段として導入されるので、お医者さんの仕事や良心がないがしろにされかねないのです。

医療の姿/懇談会/「消費税はいつなくせるの?」と子どもたち

2007年11月22日 | 日々の活動



午後、職員の社保委員会がありました。

福島県が発表した「医療費適正化計画一次案」や見直し「健康増進計画」の新聞記事を使いながら、来年度からの「医療の姿」のことや、後期高齢者医療制度の話を私からさせていただきました。

ちょうど同じ時間に県の後期高齢者医療広域連合議会で保険料徴収のための条例が決められようとしているはずで、気にしながらの報告でした。



夜は、神谷(かべや)地域の党支部・後援会主催の「共産党との懇談と議会報告会」。11人のみなさんが参加されました。
渡辺ひろゆき市議から、継続して市議会で取り上げ、12月議会には条例を市が出せない状況をつくりつつある保育所民営化問題などの市議会報告。

私から日本の医療費、消費税増税、大企業減税、軍事費にもふれながら、後期高齢者医療制度撤回を訴えました。

「水道料や住民税や医療費負担がたいへん」「いまでさえぎりぎりの生活で、消費税を上げられたら生活できなくなる」「近所の子どもたちから、いつになったら消費税をなくせるの、と聞かれる」「働いて社会に貢献し、政府ももちあげてきた団塊の世代を今度は切り捨てるのか」と、いろんな意見交換ができました。

社保・平和学校/医療者と住民/後ろ足をのばすペロ

2007年11月21日 | 日々の活動



浜通り医療生協の今年度「社保・平和学校」の第三回目でした。

先々週は「憲法」、先週は「国民健康保険」がテーマ。

今回は「高齢者の医療費は高いから『後期高齢者医療制度』で医療費削減?」と題して私が話をさせていただきました。

これまでの2回、鋭い質問をされていたかたから「お先真っ暗だね」と。これには私もややショック。

いろんな質疑後、「開業医も含めて医療者と住民が、いっしょになって医療をよくするために手をつなぐことがとても大事な時だわね」。まったくそのとおりです。



わが家のペロがくつろいでお座りするときは、後ろ足を前にのばすのです。けさのペロ。