『日本国憲法の誕生』(古関彰一著、岩波現代文庫)を読みました。
旧版は昭和から平成に変わった1989年、『新憲法の誕生』の書名で中央公論社から発刊され、吉野作造賞を受賞、95年に中公文庫とされていました。
この間、昭和天皇関連の日記などの公刊、半世紀ぶりに公開された憲法改正小委員会秘密議事録など、憲法制定過程に係る資料がかなり出てきたことから、新版としてあらためられました。
「日本国憲法の誕生に際し、憲法研究会案を生み出した少数の人々のなかには、戦前の厳しく絶望的な時代に、希望を失わず、民主的な憲法を構想してきた人々がいたことによって、私たちの『戦後』が始まったことを思い起こす」(序)という言葉をかみしめて読みました。
きょうは懸案(?)だった歯医者へ行き、その後ご近所に通信「かけはし」を配布しました。今回は加藤周一さんを偲び、日本国憲法を選び直す意志をテーマにしました。
ところでゆうべ、高校同期の医師の会「ドクトル30」がありました。
医師ではない私も医療関係者として発足時から参加させていただいています。「30(サーティ)」は高校第30回卒業からとっています。
それはともかく、自身の人生設計に基づいて医師をやめた同期生の近況を聞く「緊急開催」でした。
「自分から説明するより質問に答えるほうが話しやすい」というので質問攻めでした。「自分の生きたい人生にしたい」と言うのは簡単ですが、要するにそういうことでした。