あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

ウソ上塗りの核密約/定例街宣/「社会保障の再構築」

2009年06月30日 | 日々の活動
実名で核密約の存在を証言した村田良平氏は、密約引き継ぎの当事者の元外務事務次官。

核搭載艦船の寄港や領海通過を「核持ち込み」というのはナンセンス、という立場からではありますが、日米核密約がないと言う「日本はウソをついていることは明らかです」と「毎日新聞」インタビューに答えています。



定例の朝の街宣は小雨の中、日本政府がウソを何重にも上塗りし続けるこの核密約から入り、憲法九条に基づく自主・自立の外交政策への転換を訴えました。

あわせて、消費税が大企業減税による減収埋め合わせに消えていく逆立ち税制の転換などルールある経済社会を築くこと。

これらが総選挙の大きな争点です。




『社会保障の再構築』(横山壽一著、新日本出版社)を読みました。

サブタイトルは「市場化から共同化へ」。

社会的規制によって、市場とは異なるルールが適用される社会保障の領域を、再び市場の手に取り戻そうとする動きが社会保障の市場化です。

この市場化を進めてきた「構造改革」路線が行き詰まっていることは明らかですが、これを逆手にとって「社会保障の機能強化」と消費税増税をセットにし、新たな市場化・営利化の展開の動きに警鐘を鳴らしています。

同時に、国民の社会保障理解に及ぼす市場化の影響、すなわち、サービス利用をめぐる損得勘定の広がり、低所得層の負担軽減・免除を不公平と見る批判の広がり、それと結びついた競争と格差・不平等の容認など、社会保障を内部から崩壊させる変化を、小さな芽のうちから取り除く課題も提起しています。

そのうえで社会保障に貫かれる社会的責任の原理、公共性・共同性の原理に基づき、社会保障の目的・役割、利用・提供の基本原則、利用・提供の具体的仕組み、行政の責任、行政と民間の関係など、現実に即した提言書といえます。










キュウリ/政治的雰囲気/民医連綱領/仕事に裏打ちされた羅針盤

2009年06月29日 | 日々の活動


職場の隣りのデイサービスで育てているキュウリ。

総代会もぶじ終了し、仕事面では少し落ち着いた心持ち。

とはいえ、総選挙や、市長選とあわせて実施の可能性がある県議補選は日々近づくばかり。

いただく電話の話でも、病院敷地内で出会う人たちとの会話でも、職員のなかからも、そんな政治的雰囲気がムンムンです。



民医連綱領改定草案学習会がありました。今回は20分ばかり、綱領改定の背景の話を私が与えられました。

広辞苑が解説する「綱領」を紹介しつつ、「患者の立場に立ってよい診療」の現綱領の表現は、訪問診察をして歩いていた医師が、畑仕事をしていた患者さんとの話から生み出したことなど、私が全日本民医連事務局で仕事をしていたころの体験を話しました、

綱領で表現される言葉は、ただのお飾りではまったくなく、日々の民医連の現場の仕事の裏打ちされた、現在と未来への指針となる生きた羅針盤だと私は受け止めています。

野中広務さん/「宿敵」共産党/市長の同級生/私の同級生

2009年06月28日 | 日々の活動


「やっと」と言うのが私の実感ですが、元内閣官房長官で、元自民党幹事長だった野中広務さんが、「宿敵」だった共産党のきのう付け「しんぶん赤旗」日刊紙に登場しました。昨年12月27日にもこの日誌にはご登場いただきました。

小泉内閣時代の03年10月、「こんな内閣と同じ時代に国会議員でいたら後世恥ずかしいと思い、議員を退いたのです」。

「小泉内閣の5年は、短いことばで国民を狂わせて、アメリカ型の市場万能主義をそのまま持ち込み、アメリカの権益がかかわる戦場に自衛隊を派遣して、日本社会の屋台骨を粉々にしてしまいました」。

「(民主党前代表の)小沢(一郎)さんは、国連の下でなら自衛隊を海外に出してもいいなんておかしなことをいっています」。

「子どもたちにしっかりと近現代史を教えてこなかったツケが、田母神俊雄・元航空幕僚長のような暴言を吐く人間が出てくるような、悲しい、いまの日本の狂ったような状況に拍車をかけている」。

「政治家たちが、しっかりした歴史認識にたって、再び誤った道へ走っていく流れにブレーキをかけなくてはならない」。

自民・民主が同根で同じ方向を向いているとき、野中さんがいう「政治家たち」は共産党が最有力候補というほかありません。



けさはペロと散歩後、7月15日の演説会の案内などで職場党支部のみなさんと行動。午前中に訪問した先には現市長の同級生もいて、「なんで?」みたいな話。高校時代の市長の彼の印象を偶然にも聞くこととなりました。現役時は仕事の関係で自民党に入っていたが、定年後はもう無縁、共産党を応援するからがんばってほしい、と「しんぶん赤旗」の購読までしてくれました。

午後に訪問した中学同級生は、私の職場である病院職員と高校時代の親友で、おととい会って私のことを話題にしたばかり、とのこと。

うれしいのですが、ふと「狭い世間しか動いていないのでは」と思ってしまいました。


総代会/支部活動の確信/政治転換の年

2009年06月27日 | 日々の活動


医療生協の総代会がありました。

会場との事前の打ち合わせ、議長予定のお二人とのけさの打ち合わせ、議案との関係で発言をどの地域のどなたにお願いしておくかの段取り、スローガンや特別決議の文案作りときょうの提案者など、一か月以上の実質的準備のすべてにかかわってきたので、緊張してのぞみました。

発言のすべてがほんとうにすばらしく、とくに地域でミニデイサービスを独自に始めたり、医療講演会の企画を全戸にお知らせして2年続けて成功させたり、5割を超える組合員世帯を組織している支部の確信に満ちたお話は、感動ものでした。

閉会のあいさつを担当した私は、「医療機関や介護事業所の倒産が増えている現実があるなか、医療生協がここに存在する意義が、あらためて確信になる総代会でした」と、思わず自分の感動を伝えました。

同時に、来賓の宮川えみ子さんも強調し、今年度の事業計画議案でもふれられ、総代発言でもあった9月にありうる県議会議員補欠選挙は、私自身の話です。

今年を社会保障拡充の政治に転換するため、ごいっしょに力を合わせることを確認できる総代会でした。


総代会準備/相談/故人献金・迂回献金

2009年06月26日 | 日々の活動


あしたが浜通り医療生協の総代会。

今週はその最終の詰めの準備をしていました。私がその責任者で、チェックリストでチェックしながら詰めるわけですが、最終的には「人」の問題なので、身近なかたの葬儀が入ったり、お子さんの出産予定日がすぎていたり、あるいは委任を受けていたかたが不測の事態で書面参加に変更になったり、最後まで万端とはいきません。

議長をお願いする予定の総代さんとも、諸事情できょう打ち合わせました。

その合間を縫い、後期高齢者医療制度の医療費窓口負担1割のために手続きが必要なので役所に出向いてほしい、というのは78歳で一人暮らしの私には非情ではないか、と病院に相談があったかたをたずねました。

誰のための政治・誰のための行政なのか、小泉首相の政治以来、ほんとうにひどくなった、と訴えられる声を聞く耳をもつ政治家を議会に送り出すほか手はない、と思わざるをえません。

その一方で民主党の鳩山代表の「故人献金」問題、自民党の与謝野馨財務・金融担当大臣の迂回献金疑惑。

「政治とカネ」では自民も民主も説明責任と自浄努力責任が問われます。国会での集中審議と真相解明が不可欠ですが、「二大政党」にその気がない場合、もっとも被害を受けるのが国民です。

この面でも、共産党を国会で伸ばしていただくことが、こんな政治の清掃をする最大の保障だと私は思います。


板の間の涼/平和行進/核兵器のない世界へ

2009年06月25日 | 日々の活動


暑い季節がやってくると、わが家のペロは、板の間にベタッと腹ばいになり、涼を求める日々がふえてきます。

なんとも人の目にはいかにもだらしなさそうですが、考えてみれば自然な姿。




平和行進が小名浜入り。
浜通り医療生協の各職場からも、きびしい勤務体制のなか30人以上が参加し、住民のみなさんにアピールしました。

「核兵器のない世界をつくりましょう!」と訴える看護師の声に応え、歩道を歩くかた、道沿いの家、仕事場、それにすれ違う車の中から手を振っていただく姿も目立ちました。

核兵器廃絶へ世界が大きく動き出している今、さらに声を大きく広げたいものです。


プルサーマル/「中間とりまとめ」と県議会意見書

2009年06月24日 | 日々の活動


福島県は1998年、プルサーマル計画を全国で初めて事前了解しました。

2002年8月に原発トラブル隠し発覚後、当時の県知事は「前提となる条件が消滅しており、白紙撤回」(02年9月26日)と言明し、今に至っています。

国と事業者が一体となった不正発覚と、県によるプルサーマル事前了解白紙撤回が近接しているので、不正防止策が明確になればプルサーマル受入の議論もOK、とも受け取られがちですが、ぜんぜん違います。

県の事前了解後、99年9月には関西電力高浜3号機用モックス燃料の検査データねつ造発覚・東海村JCO臨界事故が続き、01年2月には東電がすべての発電所の新増設の原則3~5年凍結を一方的に発表しました。

県は01年5月にエネルギー政策検討会を設置し、22回にわたる検討を重ね、不正発覚後の02年9月に「中間とりまとめ」を公表しています。核燃料サイクルを含めた文字通りエネルギー政策全般にわたって疑問点を整理したものです。

02年10月11日には県議会が、「『中間とりまとめ』の内容を踏まえ、エネルギー政策全般の見直し」を含めた10項目の国への意見書を全会一致で採択しています。

すなわち、再会すべき議論は、事業者の本音は「計画受入へ向けた議論」でしょうが、県や県議会での議論は、県の「中間とりまとめ」、県議会の「意見書」を正面にすえ、十分な検討を加える議論です。

ちなみに県は、使用済モックス燃料の処理を含めた長期的展望、モックス燃料と使用済モックス燃料の放射線管理・作業者の被ばく低減を含めた4つの要請受入を前提に事前了解しており、これらも「消滅」したので、その検証も当然に不可欠です。




「科学にときめく」/定例朝街宣

2009年06月23日 | 日々の活動



『科学にときめく』(益川敏英著、かもがわ出版)を読みました。

あの茶目っ気たっぷりの表情は私の目にも焼きついていますが、そんな表情を思い浮かべながら楽しく読めます。

しゃべり好きなのはお母さん似だそうです。

1972年春ごろは、お連れ合いの出産間近であり、京大職組理学部支部書記長としても活躍されながら、小林誠さんとノーベル賞受賞対象となった論文の仕上げの議論をしていたエピソードも、職組OBの加藤利三・京大名誉教授が紹介しています。

今年1月の「朝日新聞」インタビューでは、「本当に九条が危ないという状況になれば軸足を研究から運動の方に移す」と答え、3月の九条科学者の会総会では、そのインタビュー記事の反響にもふれ、「なにはともあれ発言させてもらおうかなという気持ちになって」講演されています。

「マルクス、エンゲルスの理論に初めて出会ったとき…社会現象であれ、自然現象であれ、ものごとには人間の思いとは離れて法則があるととらえる唯物論的なものの見方に感動した」ことなど、「ノーベル賞学者の頭の中」(本書のサブタイトル)がのぞけます。




けさは火曜日定例の街宣。
大企業内部留保・雇用破壊、医療費窓口3割負担の異常、消費税増税・大企業減税をキーワードに、ルールある経済社会の構築を訴えました。



誕生日/資料仕込み/懇談会/「市民の足」

2009年06月22日 | 日々の活動



わが家の一員のペロはきょうが3歳の誕生日。

いまは千葉県で暮らす大学生の長男もきょうが二十歳の誕生日。

二人そろって、誕生日おめでとう!

そういうわけでもありませんが、きょうは予定の休暇日。
小集会などで使う資料などを仕込みました。

昼前に散髪。



午後は隣町の住宅地のお宅を借り、宮本しづえ・比例代表予定候補と「党との懇談会」に参加しました。

午前中に準備した資料をさっそく使い、市立病院の医師不足による診療科縮小、救急車を受け入れられない事態が広がっている市内病院の実情、産科が限られ里帰り出産すらできない実態、市民のそんな不安に応えるべき市が市立病院民間譲渡方針を決めたことなどは、社会保障費を2002~11年で12兆9000億円も削減する政府計画がおおもとにあることを告発し、今度の総選挙で社会保障拡充政策への転換を訴えました。

参加者からは、この地域のバス路線がなくなり、買い物に出かけるにも、病院へ通院するにも、まったく不自由で、行政の主体的な「市民の足」の確保策が切実に訴えられました。


『湯浅誠が語る「現代の貧困」』/「広がる穴」/悩ましい隣組の課題

2009年06月21日 | 日々の活動



『湯浅誠が語る「現代の貧困」』(新泉社)を読みました。

昨年11月に湯浅さんが大学生に向けて行なった講演と学生との対談、今年2月に金子勝・慶応大教授との対談を再現した本です。

貧困のひどい実態を告発し、その貧困を可視化し、ようやく「これはおかしい」と声をあげていける可能性が出てきているのが今であり、今後は、政治がからみ、マスコミも入ってくるなか、どううまく舵取りし、「おかしい」という声を形にできるかが問われてくる、という湯浅さんの認識に私はいたく共鳴します。

「穴が広がっていく以上、落ちる人は増えていく。それは落ちる人の問題ではなくて、穴の問題です」。

きょうは年に一回の昼食をはさんだ隣組の懇親会。

近くにできた公園の清掃・維持・管理の問題、高齢者世帯には負担になる「重い」古紙などのゴミ出しの問題、いっしょの生活圏なのに住所(町名)が違うために発生する問題など、なかなか悩ましい課題が共有されました。