あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

シベリア抑留/61歳のシベリア松/戦争とは/体験を残す

2009年05月06日 | 日々の活動
2日にたずねたシベリア抑留体験者から、その「戦友」を案内していただき、お話をうかがいました。

最初はシベリア松の種を持ち帰ったかたのお宅。すでにご本人は故人で、お連れ合いのお話をうかがったのですが、「毎日シベリアの話を聞かされた」とのことで、ご自分の体験談のように話される様子には驚くばかり。

抑留中の仕事は貨車からの荷降ろしや木の伐採。故人は帰国してからその様子を絵に描いたり、記録に残されていました。



庭には、1947年に持ち帰った松の種が翌48年春に芽を出し、61年目のいまや杉の木のようにまっすぐと育っています。もっと高く伸びたそうで、剪定したそうです。



この木の種が、きょう案内してくれたかたのお宅や近所の神社、そして各地の戦友宅で育っているそうです。



もうお一人のお宅でも、平均してマイナス30度、最も低いときでマイナス50度の地で暮らし、やはり伐採作業に従事させられた様子を、ノコギリの形などを「図解」してもらいながら、「よく生きて帰れた」と。

案内していただいたかたは「けっきょく話はここになる。見ず知らずの者どうしが殺しあう戦争など二度とすべきじゃない」とポツリ。

ともかく私が驚いたのは、当時の話をし始めると、終わりそうになっても次の話が次々と続き、目が輝いてくること。

その目の輝きは、「ダメなことはダメ、と体験を残す」の言葉につきます。