「TWS-Emerging 122 小畑多丘」 TWS本郷

トーキョーワンダーサイト本郷文京区本郷2-4-16
「TWS-Emerging 122 小畑多丘 - IT'S JUST BEGUN」
10/31-11/22(会期終了)



BBOYING(ブレイクダンス)に由来する身体表現を彫刻で表現し続けます。(TWS公式HPより引用。)1980年生まれのアーティスト、小畑多丘の個展へ行ってきました。

TWSの木彫展というと前回の海谷のサンゴも記憶に新しいところですが、作品に接した時にまず受ける驚きの点に関していえば、今回の小畑の作品の方が強烈であるのは間違いありません。身体をくねらせ、膝を床につき、手を曲げて踊り、また跳ねてポーズをとるモデルたちは、静止している様子が逆に不可解に思えてしまうほど躍動感に満ちた木彫そのものでした。その素材の質感は時に荒く、むしろダンスを半ば木彫に置き換えたというよりも、木彫にダンスを踊らせたような印象が強く感じられましたが、あたかも何者かに取り憑かれたように手足を動かす『モデル』たちは、素材云々を通り越したポーズや運動自体の力強さや面白さを如実に示しています。また決してダンスを精巧にコピーしたのではなく、どこかSFにでも登場する人物のようなデフォルメが施されているにも見どころの一つかもしれません。オーバーアクションと取り澄ました顔とのアンバランスな感覚もまた印象的でした。



はじめにチラシを拝見した際、立体はおろか、てっきりパフォーマンスを捉えた映像展かと思い込んでいた私は浅はかでした。

展示は本日で終了しました。
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