都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「TOKYO OCTOBER」 スパイラル/東京交通会館 他
先々週の土曜日、「TOKYO OCTOBER」の企画に関連して、「KUNST OKTOBERFEST」、及び有楽町の「YOUNG ARTISTS JAPAN」、及びスパイラルでの「ULTRA」へ行ってきました。おもいっきり今更ではありますが、やや薄れてしまった記憶を辿りながら、以下にその印象を簡単に残しておきます。
はじめは有楽町へ向かい、交通会館の「YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.2」を見て歩きました。立地は良いものの、入口も分かりにくいせいか、前回の秋葉原の時よりも空いている感がありました。
「YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.2」@東京交通会館
・white voodoo
一目見て驚いた作品。写真なのか絵画なのかを通り越して、そこに佇む子どもたちの虚無感、または儚さに心打たれる。他にどのような作品を手がけているのだろうか。発色も鮮やかなのに不気味だ。その不健康感が魅力的。
・前田恭兵
こちらは逆に一目ではなく、じっくりと半ば睨むことで魅力を感じられるような作品。素材が七宝と知って驚嘆した。

続いて交通会館の裏からシャトルバスに乗り、「KUNST OKTOBERFEST」に参加しました。途中各ルートの乗り換え地点でもあるnichido contemporary artでビールをいただき、主に浅草橋付近から茅場町~日本橋界隈の画廊を何軒かハシゴしました。西村、αMなど、個々の感想は出来れば後日、別途ブログ上にアップします。

各画廊で振る舞われたプレミアムビール「COEDO」。川越の地ビールだそうです。ラッパ飲みでぐいぐいといただけました。ごちそうさまでした。
続いて時間の関係で電車で表参道へ移動し、スパイラルの「ULTRA」を拝見しました。有料展示の三階スペースも加わり、さらにコンセプトにも明快な、規模にも遜色のないイベントと化していました。
「ULTRA 002」@スパイラル 注)左が作家名。カッコ内exhibitor、及び所属名。

・芳木麻里絵(中山真由美・レントゲンヴェルケ)
ガラス板にシルクスクリーンにて精緻なケーキのデコレーションのような紋様を描く。レースや紙が組み合わさったようなインクの質感に驚嘆。ガラスに出来た影の美しさにも感銘。
・小池一馬(三浦愛正・アイショウミウラアーツ)
絵具を塗るというよりも、その粒を押し込めて、あたかもモザイク画を象るかのようにして描くドローイング。異様な迫力。恐怖感さえ覚えた。
・佐藤誠高(澤田梨絵・art project frantic)
不気味にデフォルメされた子どもたちのポートレート。あたかもCGで描いたような独特の空間構成、そしてグレーを基調とした生気のなさが逆に面白い。適切で言い方ではないかもしれないが、形や表情の変態的な部分がむしろゾクゾクするような快感を与えている。
・小野哲也(幕内政治・ex-chamber museum)
白いプラスチックで出来たメカ風の立体作品。その力強く、堂々と立つ姿とは裏腹に、一枚一枚、今にも吹き飛んでしまう鳥の羽のような軽やかな素材感とのギャップがたまらない。カタログに出ていたもう一点の作も気になる。
・大坂秩加(杉田竜平・ギャラリーモモ)
驚くほど美しく繊細な線と色面が印象的な数点の絵画。版画と油彩を行き来して、その双方の良さを吸収してしまったかのような素材感が魅力的。謎めいたモチーフがさらに見る側を引込む。

時間の都合で最後までご一緒出来ませんでしたが、締めはex-chamberの幕内さんによるギャラリーツアー、「幕内のアートの幕の内」に参加しました。いつもの軽妙ながらも鋭い幕内節そのままのガイドで色々と教えて下さいました。どうもありがとうございます。
「青参道」までは足が廻りませんでした。今年はどれも流して見てしまったので、来年はもう少し個々のイベントをじっくりと追っかけたいと思います。
はじめは有楽町へ向かい、交通会館の「YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.2」を見て歩きました。立地は良いものの、入口も分かりにくいせいか、前回の秋葉原の時よりも空いている感がありました。
「YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.2」@東京交通会館
・white voodoo
一目見て驚いた作品。写真なのか絵画なのかを通り越して、そこに佇む子どもたちの虚無感、または儚さに心打たれる。他にどのような作品を手がけているのだろうか。発色も鮮やかなのに不気味だ。その不健康感が魅力的。
・前田恭兵
こちらは逆に一目ではなく、じっくりと半ば睨むことで魅力を感じられるような作品。素材が七宝と知って驚嘆した。

続いて交通会館の裏からシャトルバスに乗り、「KUNST OKTOBERFEST」に参加しました。途中各ルートの乗り換え地点でもあるnichido contemporary artでビールをいただき、主に浅草橋付近から茅場町~日本橋界隈の画廊を何軒かハシゴしました。西村、αMなど、個々の感想は出来れば後日、別途ブログ上にアップします。

各画廊で振る舞われたプレミアムビール「COEDO」。川越の地ビールだそうです。ラッパ飲みでぐいぐいといただけました。ごちそうさまでした。
続いて時間の関係で電車で表参道へ移動し、スパイラルの「ULTRA」を拝見しました。有料展示の三階スペースも加わり、さらにコンセプトにも明快な、規模にも遜色のないイベントと化していました。
「ULTRA 002」@スパイラル 注)左が作家名。カッコ内exhibitor、及び所属名。

・芳木麻里絵(中山真由美・レントゲンヴェルケ)
ガラス板にシルクスクリーンにて精緻なケーキのデコレーションのような紋様を描く。レースや紙が組み合わさったようなインクの質感に驚嘆。ガラスに出来た影の美しさにも感銘。
・小池一馬(三浦愛正・アイショウミウラアーツ)
絵具を塗るというよりも、その粒を押し込めて、あたかもモザイク画を象るかのようにして描くドローイング。異様な迫力。恐怖感さえ覚えた。
・佐藤誠高(澤田梨絵・art project frantic)
不気味にデフォルメされた子どもたちのポートレート。あたかもCGで描いたような独特の空間構成、そしてグレーを基調とした生気のなさが逆に面白い。適切で言い方ではないかもしれないが、形や表情の変態的な部分がむしろゾクゾクするような快感を与えている。
・小野哲也(幕内政治・ex-chamber museum)
白いプラスチックで出来たメカ風の立体作品。その力強く、堂々と立つ姿とは裏腹に、一枚一枚、今にも吹き飛んでしまう鳥の羽のような軽やかな素材感とのギャップがたまらない。カタログに出ていたもう一点の作も気になる。
・大坂秩加(杉田竜平・ギャラリーモモ)
驚くほど美しく繊細な線と色面が印象的な数点の絵画。版画と油彩を行き来して、その双方の良さを吸収してしまったかのような素材感が魅力的。謎めいたモチーフがさらに見る側を引込む。

時間の都合で最後までご一緒出来ませんでしたが、締めはex-chamberの幕内さんによるギャラリーツアー、「幕内のアートの幕の内」に参加しました。いつもの軽妙ながらも鋭い幕内節そのままのガイドで色々と教えて下さいました。どうもありがとうございます。
「青参道」までは足が廻りませんでした。今年はどれも流して見てしまったので、来年はもう少し個々のイベントをじっくりと追っかけたいと思います。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )