茨城で、どどんぱっ!

今までのタイトルがブログの内容に合わなくなってきたので、模様替え。

最期に差し出された手

2011-01-20 20:55:28 | Weblog
先日の取手の通り魔事件、犯人の動機で出た言葉、
「自分の人生を終わりにしたかった。」

この言葉は、最近の通り魔事件でも何度か聞いた。

この言葉を聞いた自分も、周りの人間の反応は皆同じで、
「だったら(周りの人間を巻き込まずに)独りで終わりにすればいいじゃない!」

今日、やはりニュースで犯人のこの言葉を又聞いて、
ふと思った。

「独り」で終わりにしなかったのは、、、
出来なかった、のだ。

この社会から隔絶されてしまった人たちの
この世への
社会への
最期の渇望だったのだ。

自分はここにいるよ、
誰か、誰か
自分を見て、
振り向いて。

お願いだから僕の手をとってよ。

社会に繋がりたいと、
地の底から差し出された
最期の救いを求める手だったのではなかったのか、
そんなふうに感じられてしまった。

社会からドロップアウトしてしまった人の
必死のあがき。
絶望の中で最期にとる行動は、
哀しすぎるメッセージが潜んでいる。

同じように自分には、
自殺する人が最期にどういう死に方を選ぶか、
電車に飛びこむか、縊死か、などなど、
それによって、
その人が世の中にどんな未練をもって
さよならしていくのかが、
透けてみえてしまうのだ。
コメント (3)
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